宮部みゆき
タイトル お勧め度 あらすじと感想
霊験お初 天狗風★★★★★ (あらすじ)一陣の風が吹いたとき、嫁入り前の娘が次々と神隠しに―。不思議な力をもつお初は、算学の道場に通う右京之介とともに、忽然と姿を消した娘たちの行方を追うことになった。ところが闇に響く謎の声や観音様の姿を借りたもののけに翻弄され、調べは難航する。『震える岩』につづく“霊験お初捕物控”第二弾。
(感想)霊験お初第2弾です!これも面白いです。お初と右京の介コンビが良いですよ。
模倣犯★★★★★
(あらすじ)公園のゴミ箱から発見された女性の右腕。それは「人間狩り」という快楽に憑かれた犯人からの宣戦布告だった!比類なき知能犯の狂気に立ち向かう第一発見者の少年と孫娘を殺された老人、二人を待ち受ける運命とは?
(感想)私的に宮部みゆきの最高傑作だと思います。ちょっと長いけど読み終わったときすごい充実感を感じました。
誰か★★★ ★ 運転手・梶田が自転車に轢き逃げされて命を落とした。編集者・杉村三郎は、遺族の娘・妹の梨子から父親の思い出を本にして、犯人を見つけるきっかけにしたいと相談を受けた。しかし姉の聡美は出版に反対している。聡美は三郎に、幼い頃の“誘拐”事件と、父の死に対する疑念を打ち明ける。姉妹の相反する思いに突き動かされるように、梶田の人生をたどり直す三郎だったが…。
(感想)「理由」に比べると楽に読めます。「模倣犯」などと比べると小さな事件を題材にしているので迫力にはかけますが、登場人物達を身近に感じられるので物語にすぅっと引き込まれる感じがしました。
霊験お初 震える岩★★★★★ ふつうの人間にはない不思議な力を持つ「姉妹屋」お初。南町奉行の根岸肥前守に命じられた優男の古沢右京之介と、深川で騒ぎとなった「死人憑き」を調べ始める。謎を追うお初たちの前に百年前に起きた赤穂浪士討ち入りが…。「捕物帳」にニュー・ヒロイン誕生!人気作家が贈る時代ミステリーの傑作長編。
(感想)面白かったです。江戸時代を題材にしているということで、なんか冴えないお話なんじゃないのかなぁという予想を思いっきり覆してくれました。
理由★★★ 東京都荒川区の超高層マンションで起きた凄惨な殺人事件。殺されたのは「誰」で「誰」が殺人者だったのか。そもそも事件はなぜ起こったのか。事件の前には何があり、後には何が残ったのか。ノンフィクションの手法を使って心の闇を抉る宮部みゆきの最高傑作がついに文庫化。
(感想)ちょっと読むのが大変ですけど、「取材者の立場から書かれた文章」が変わっていて面白いです。
火車★★★★★ 休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して―なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか?いったい彼女は何者なのか?謎を解く鍵は、カード会社の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。
(感想)いろいろな人に貸したんですけど評判良かったです。小説の主役に感情移入してしまうためか、女性の評判が良かったですね。
クロスファイア★★★ 四人の若者が廃工場に瀕死の男を運び込んできた。その男を“始末”するために。目撃した青木淳子は、力―念力放火能力を放ち、三人の若者を炎上させる。しかし、残る一人の若者は逃走。淳子は、息絶えた男に誓う。「必ず、仇はとってあげるからね」一方、現場を訪れた石津ちか子刑事は、不可解な焼殺の手口から、ある事件を思い出していた。
(感想)主人公がちょっと人を殺しすぎですが、けっこう好きな作品です。
魔術はささやく★★★★ それぞれは社会面のありふれた記事だった。一人めはマンションの屋上から飛び降りた。二人めは地下鉄に飛び込んだ。そして三人めはタクシーの前に。何人たりとも相互の関連など想像し得べくもなく仕組まれた三つの死。さらに魔の手は四人めに伸びていた…。だが、逮捕されたタクシー運転手の甥、守は知らず知らず事件の真相に迫っていたのだった。日本推理サスペンス大賞受賞作。
(感想)「宮部みゆきと言えばこの作品だ!」「模倣犯よりもこっちの方が面白い!」という声多数あり。
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