ライバル集結。(手塚×リョーマ)





無機質な白い壁。


嫌になりそうな消毒の匂いの中にある一つのドアをノックした。


「どうぞ。」

 中から聞き慣れた声で帰って来た。

 スゥー。と、軽く深呼吸をしてノブに手を架ける。


「ちわーっス」

「何だ、越前か」

「なんスか。それって」

 プーと膨れてみせる。

「スマン。そう膨れるな。折角来たんだ、座って行け」

 そんな事を言いながらフッと笑う。その姿にドキッとする。

「どうもっス」

 この男は時々、普段の仏張面とは思えないほど、

 優しい顔でリョーマに笑う。

 読んでいた本をパタンと閉じた。

「何読んでいたんスか?」

「ああ、参考書だ。ここに居ると授業に後れが出てしまうからな。」

「ふーん。大変っスね」

「まあな」

  あの日。関東大会から1カ月。

 部の皆は全国大会を目前に必死に練習をしている。

 ただ一人を除いては・・・。


「どうっスか?肩の調子は」

「まずまず、だそうだ」

「そうっスか…」


 氷帝の跡部との試合後、

 部長の症状はかなり悪く即入院となったのだ。


「そう云えば、越前、部活はどうした?今日ならまだあるはずだろう。

 またサボりじゃないだろいな?」

 急に部長としての顔に戻る。

「違うっスよ。今日は、何でも大事な会議があるとかで、

 どこの部も午前だけでお終いなんスよ」

「そう云えばそうだったな」

「……」

「?」

「どうかしたのか?なんだか少しいつもより元気がないぞ」

「いえ、今度の怪我って完全に直るっスよね?」

「ああ、まだ時間は掛かるが、リハビリをきちんとすれば、元通りになる」

(ホッ)

 小さな安堵のため息が落ちた。

「ふーん。じゃあキチンと直して下さいよ。

 オレ、まだ、あんたを倒してないんスから!」

「ああ。」

 ニッと、何か含みの有る笑い方をする

「?。なんスか?」

「今、ため息ついただろう。そんなに心配だったか?」

  …バレている。この男には何でもお見通しなのだ。

「それとも、寂しかったのか」

 言うと同時に腕を引っ張られ、ベッドに押し倒された。


「部長。ここ病院っスよ。」

「分かっている」

「ケガに響くっスよ」

「大丈夫だ。越前が暴れなければな」

「看護婦が来るんじゃないっスか?」

「まだ、検温には早いさ」

「じゃあ、見舞い客とか…」

 いい終わる前に、声をキスでふさがれてしまった。


 やっとの事で離して貰えて、息が乱れる。

「それとも、やめるか」

「やめる…気な…んかない…クセに…」

「まあな」

 了解として、首に腕をまわした。


      コン、コン。

「やっほー!。手塚元気してる?お見舞いに来ったよ~ん♪」

「やあ、手塚。調子はどうだい?」

 勢いよく二人が入って来た。

「菊丸、不二!」

 なんとか見られる事なく、元のイスの所に座る事はできたが…

 不二はニコッと笑いながら、

「あれ?越前くんも来てたんだ。」

「ホントだ。おチビも来てたんだ」

「チース!…(笑っているのに、なんか不二先輩怖い…)」

「どう?手塚。肩の調子は?」

「順調だそうだ」

「そう、それは良かった。

 でも、調子がいいからってあんまりムチャな事しない様にね。

 それでないと、復活できなくなるよ」

  ・・・・・。

  なにか気まずい雰囲気が流れる。

「それじゃあ部長。オレはそろそろ失礼します」

「ああ」

  立ち上がろうとした時腕を引っ張られ

「ダメだよ。そろそろ暗くなるし、

 皆同じ様な方向だし、一緒に帰ろう!…ね」

 この言い方が恐ろしげなのだ。

「はい;」

「じゃあ手塚来た分だけれど、元気そうだから帰るね」

「あっ、ああ;」

「もう帰るの?」

「遅くならない方がいいでしょ?。 さあ、行こうか。」

「そうだね♪」

 2人に引きづられる様に連れて行かれる

(何でこうなるんだ?…オレもまだまだだね。)









    塚リョですが、なにやら三角関係ぽくなりました(^O^)

    元々、不二リョだったのを塚リョにしたから。

    (かなり内容は変化をしてはいるけれど)ので、

    この続きは不二リョになります(笑)


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