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2016.03.15
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テーマ: 徒然日記(23552)
カテゴリ: 音楽全般
■イエスの曲をソロでも!
止まった時間を30年ほど進めて、主にリックが参加している期間をメインに聴いて、やっと現在のイエスにたどりついた。あとフォローしていないのは、キーズトゥのころだな。90年代中ごろのイエス。考えたらリックは70年代は途中、モラツの時代が抜けているけど10年間のうち6、7年在籍 し、あとは10年~12年に1回、2年くらいいる、というローテーションだな。マネージメントの不手際でツアーの連絡がこなかったなんていう、なんだか情けない理由でドロップした時期もあったみたいだけど、究極~トーマトでジョンとの結束を固くしてからは、基本は「ソロの仕事も忙しいけど、空いてたら参加するから声かけてね。でもジョンがいない行かないよ」っていう感じか。ソロでも多忙を極め、離婚だ結婚だと私生活も忙しいし、その合間に(経済的に厳しくなると)イエスに参加する、ということを繰り返してきた人だな。
実際、パートタイム勤務みたいなものだから、イエスのアルバムの中に、リック名義の曲は驚くほど少ない(こわれもの、危機、究極、トーマトに少し。あとはABWH)。その版権さえも経済的な理由で手放したらしい。

「暦」を見直していたら、この時代のPVにはほとんど参加していない(マドリガルのみ)リックが最後に登場し(コメントはユニオンツアーのときに録っているみたい)、セットリストを見ながら「これはおれがいない曲、これもいない、これも俺じゃないな・・・」と言いながら、びりびりと曲名を 破り捨てていくシーンがあって爆笑した。こういう受け狙いの映像も嫌がらずにやってくれるリックが好きだ。

ハンガリーかどこかで、リックが一人で、しかもコルグのクロノス1台で50分らいソロをやっている映像を見たけど、ちゃんとイエスの曲をメドレーで15分くらい弾いていた。これ、2012年のライブだけど、宝物になりそう。なんだかうれしいなあ。なんだっけ、同志に始まって、不思議なお話を、ミーティング。組曲形式の同志が、なかなかいい感じの上質のイージーリスニングになっていた。そして、3曲がメロディーになっていて、最後にまた同志に戻って終わる。

私のなかでは、もうリックとジョンはイエスに参加することはないと思っているので(あるとすればクリスのトリビュートかな)、多分に感傷的になっていることもあるけど、こうしてバンドを離れてからも、思い出深い曲をソロで演奏する、彼のサービス精神はありがたい(ジョンもそうだけどね)。何度けんか別れしようと、 歴史に刻まれる曲を残し、何度も一緒にツアーをしたバンドへの愛着はあるんだよね。イエスを知らない人には、知ってもらういい機会だし、リックが弾くのは自分が好きな曲だろうしね。
(ブラジルかどこかへ出かけた時のインタビューで、イエスのアルバムで好きなは?と聞かれて、当然だけど、こわれものと危機、そしてGoing for the oneを挙げていた。あら、awakenじゃないのね。)

次の曲に移るときに、「えーっと、どうすんだっけ」とかつぶやきながら「ええっと、カプチーノのボタンはどれだ」とか言ったりしながらぽちぽち押して、音の設定に手間取っている様子も愛きょうがある。ちゃんと自分でやるところが偉いと思うのよね。そし てここでも「ヘンリー8世は6人の妻だけど、俺は4マリッジ5ワイフだ」と言って笑わせていた。もう鉄板の自虐ネタだな。
子どもたちとのステージでも、オリバーとアダムはそれぞれ「妻は一人だよ。とうちゃん、ごめん」とか言われていたし。リックはどこでもどんな環境でも陽性で前向きなのがいいなあ。イギリス人には珍しいかも。そして、キーボード1台でもこれだけの演奏ができるなら、もうかつてのようなキーボード要塞は必要ないかも。日本でもスタインウェイ1台で東京フォーラムを埋めたらしいし、アコースティックでもキーボードでも1台あればいいなら、リックは安上がりに呼べて客がとれるアーティストだ。2011年に結婚した5人目の奥さんは25歳下だとゴシップ紙で報道されていたから、まだまだ女ざかりの妻を満足させるためにも、仕事は続けないといけないね。糖尿は生活習慣を見直せばいいから、ウォーキングして菜食だな。


そうえいばイエスにはユダヤの陰が希薄だ。ハウはスペイン系らしいし、リックはぜったい北方系(もっといえばバイキング)だし、クリスもアングリカンチャーチで歌ってたんだから違う。可能性があるのは見た目的にもジョンだけど、神秘思想とか冥想とか言ってるから、信仰はなさそう。クラシックだと厳然としたユダヤシンジケートがかつてはあったんだけど、ロックにはないのだろうか。

■35周年ライブ
Webで断片的には見ていたルガノでのライブ映像を見始めた。音源CD3枚ついてて、映像はメインのツォンガスに加えて追加収録された半野外ライブ。BDだと映像も音もクオリティが半端ない。ヨーロッパの古都によくある市庁舎前みたいな、古い建物に囲まれた広場のようなところに設営したス テージ。生憎の雨模様で傘の花が咲いていたけどイエスファンはくじけない。
一発目からジョンが飛ばしてるし、みんなの衣装のセンスもなかなか。TV放映だとやっぱり力の入り方が違うのか。リックもジョンもこの年 (2004年)以降は、イエスとしては活動していないから、70年代全盛期のメンバーでの最後のツアーということになる。
2004年だと、ジョンが還暦、あとはみんなまだ50代半ばか。まさに最後の働き盛りだね。クリスはまだ顔が面長だ。この後10年でムーンフェイスになっていく。
セルフコピーバンドになった現在、ここで真正イエスの歴史を閉じてもよかったんだな。
クリスも、「もう5年ごとでいいか。おまえら、それまで生きてろよ」って感じだったと思う。
でも5年後は計画はされたけど、ジョンがキャンセルして実現しなかった。
ジョンは誰よりも年上だし、もうフルステージ歌い切れる状態ではなかったと思う。
リックとのデュオはキーボード1台だから歌えるけど、フル音響のバンドをバックに高い音を出すのはいくらなんでも無理っぽい。と、私のなかではそういうことになっていて、このライブは、全盛期イエスメンバーのラストを飾るにふさわしい、すばらしい演奏だと思う。

理由その1 まず衣装。

クリスがいつになくセンスがよく、黒地に襟やセンターベンツ、縫い合わせのところなんかに黒のアップリケ風の縫いとり(刺繍)をほどこしたロングコート。これ、 見たことがあるデザインだけどセンスがいい。そうだよ、こういうのが似合うんだよ。それともヨーロッパの大人の聴衆を意識した設定なのか。中は淡いピンクのサテンシャツで、すてきなコートジャケットはすぐに脱いでしまったようだったが(笑)。
リックも堂々たる体躯にふさわしい、往年のマントを思わせるロングコートジャケットで、しかも蛇柄。12年前のユニオンツアーではまだ青年の面影を残した雰囲気があったけど、今回はさすがに髪は長くてもおっさんになっている。
師匠・・・ごめん、覚えてない。上3人の衣装が印象的すぎて。アラン…さらに覚えてない。曲については来週。

■ユニオンライブ(CD)
朝、出勤の支度をしながら30分ほどルガノのライブを見た後、ユニオンライブを聴きながら出勤。2枚組CDの2枚目はいきなりラビンのソロだっ た。…すごいよラビン。どうしようファンになりそう(爆)。

師匠…仕方ないよね。一回りくらい違うんだし。採れた畑(ジャンル)も違う。おそらく師匠はラビンの演奏、聞いてもいないと思うわ。バックステー ジで耳栓してたかも。師匠、ラビンのアンプのコードにつまづいた振りして抜いてもいいよ。
でも目の覚めるようなソロを聴いて、私の中にあったラビンイエスとオリジナルイエスを隔てる大きな壁に亀裂が入ったのは確かだ。クリスは頓着しないし、時代を生き抜くためにこうするしかなかったのか。それすら80年代…遠い昔のことだけど。
師匠のクラップを含むアコースティックソロはさ、アメリカ南部のタンブルウィードが転がる埃っぽい田舎町で、暇な老人が寄り集まってベンチで聴くような枯れっぷりだからね。ジャンル:スティーブ・ハウが確立していないと、イエスのライブですら違和感があるんだよ。本当はね。このライブではラビンカラーが強くでているから、むしろ師匠のソロのほうが浮いているという悲しさ。

■ボウイの時代
そもそも数十年ぶりにイエスに回帰したのは、ボウイの死がきっかけだったと、以前書いた。ボウイ→リック(おっ、元気じゃん)→イエス(えっ、ま だやってたの!)→クリス(えっ、死んじゃったの?)という流れだった。そして70年代前半に夢中になって聴いていた曲をまだ歌える自分がいた。 あとは怒涛の大人買いである。今月のカードの請求額は20万を越えたぜ(ふふふちょっと嬉しい)。
ボウイの音楽自体は、私は特別ファンだったわけではなかったけれど、70年代のとんがった時代、独自のスタイルを持っていたボウイは常に注目の的だった。

で、BBCが2013年に制作したドキュメンタリー「デヴィット・ボウイ 5つの時代」を真剣に見た。2008年ごろから聴衆の前から消えたとあ るから、もしかしたらこのころからがんを患っていたのかもしれない。そして癒しをもとめて、バリ島で暮らしていたのかもしれないね。

リックがLife on Marsの曲としての出来の良さを解説していたのは、この映像だったか。「40年前だから・・・」と言いながらも、弾きながら、「この進行だと普通は次は こうくるけど、ボウイがつくったのはこうなんだ。そしてもっとすごいのは次の展開でさ…」とコード展開の尋常ならざる奇抜さを証明してくれてい た。ハンキードリーに収録されているオリジナルを聴いても、リックのピアノが結構長く聞こえていて意外だった。そしてボウイは「リックはピアノ パートを彼独自のメロディで飾った」と記録を残す。つまり作曲に加担している。
なるほど。この時点(撮影は2012年あたり?)で、リックはLife on marsを全曲ピアノで弾きたおしている。だから追悼のときに素早く対応できたんだな。たしかにこの曲は、ボウイの曲とは信じられないくらいメロディアス で聴きやすい。リック効果かもしれない。

ブライアン・イーノとの関係で、ボウイがロバート・フリップとも仕事していたのは知らなかった。まるで大学教授前とした完璧なスーツ姿のフリップ が出て来て、表情も上唇もほとんど動かさずに(でもほんのり薄笑いを浮かべて)話すんだよ!まさにEnglish gentlemanって感じで! なんだこの「ププッ」感。ビルがそんなフリップの話し方を真似してたよね。クリムゾンに入れてくれって押し掛けて行った 時のエピソードで「うん、それも悪くないんじゃない」ってフリップ特有の言い回しで返事されたって。(たしかユニオンツアーのドキュメンタリー映像)。これだこれこれ~と笑ってしまった。きっとスタジオ収録でスタイリストもメークもつけているに違いない。で、そんな恰好で最後にいうのがfour letter wordなので、大した狸なのだった。しかも「今の使える?言い直そうか」って、撮影クルーを手玉にとって楽しんでる。私にとってこのドキュメンタリーはリックとフリップを見るためのものだな。

60年代末(つまりまだ10代)の頃から、スタジオミュージシャン として活動していたリックが、ストローブスの薄給に音をあげて、プロデューサーのところに行って、「またスタジオで仕事をしたい」と申し出たら、あっという間に半年先まで予定を入れてくれた」というエピソードがすごい。どれだけ重宝されていたかという証だよね。ロックンロールの世界には楽譜が読めてコードが書ける人材が不足していたのかもしれない。あと、商品化するに値する音作りに貢献するだけの力を備えた人材ね。ボウイとの関係はトニー・ヴィスコンティを通してだと言われている。
リックはそれ以前に、70年にもボウイと仕事をしている。
ボウイのドキュメンタリーにはトニー・ヴィスコンティも登場していて、なかなかのダンディでハンサムさん。幾多の名盤を世に送り出した名プロデューサーだよね。当然、ルキノ・ヴィスコンティに繋がる名門貴族の出自かと思ったら、アメリカ人じゃないか!そしてメリー・ホプキン(懐かしい)と結婚していたこと もあった。44年生まれは豊作だが、トニーも最初はミュージシャンとして頭角を現し、そのうちスタジオでアシスタントをしながら、グラムロックの 開花に手 をかすことになったんだな。

Life on Marsのレコーディングは71年8月、と英文Wikiにある。
リックがクリスからの夜中の電話を受けたのはいつだったんだろう。6月か7月じゃなかったかな。 確か、電話をもらう前に、ボウイからバンド参加を請われて「即決しないでいいから、少し考えてみて」と猶予をもらったんだよね。そうこうしている うちにクリスから夜中の電話→翌日、ブライアン・レーンとクリスから留守電に複数の伝言(とにかく一回話したい)→ジャック・ワイルドを餌にレーンの事務所に行ったらジョンとクリスがいた→そのまま売春宿の二階にあるスタジオでセッション突入→楽しくって帰りにハウのアッシーを願い出る→翌日もハウをピックアップという流れだよね。
リックはイエスとの最初のセッションでは、誰も話しかけてこなかったと証言していた。何の説明もなく、でも音楽はどんどん出来上がってきて、こりゃすごいバンドかも、と掛け値なしに感じたんだと思う。「僕たちのバンドはこうなんだ」とか余計な説明をしなかったジョンの勝利だな。
※ハウのアッシーの件は、「送ってくれる?」と言われた説と「送ると願い出た」説がある。どっちもリックの証言だけど。まあ方向が同じだからどっちでもいいけど、翌日の件に関してはハウが「明日は11時からだから、また拾ってくれる?」と言ったという方が、リックがぼんやり「イエスに入ったみたいだ」と思ったのと符合する。より正確に再現すると(もちろん妄想)ハウ「明日は11時からなんだ」リック「じゃあ拾ってあげるよ」ハウ 「よろしくね」という感じかな。

私がもっていたボウイのレコードはRCA(オレンジ色のレーベル)だったと思うけど、リックが契約していたのはA&M(黄色)、イエスはアトランティック(赤と緑)。???謎が残る。キャット・スティーブンスは覚えていないけど、A&Mだったかなあ。これもシングルで持ってるんだよ。やっぱりPCに直結できるプレイヤーを買わないとだめかなあ。

このときリックはまだ22歳くらいで、もう結婚していた。自立していたから、家庭を構えることができたんだよね。それにしてもなんでみんな、結婚が早いかな。ビルも20歳くらいで結婚していたし、ハウも長男は69年生まれだ(ハウ22歳)し、ジョンの長女も70年生まれだ。バンドマンなんて不安定な生活していても、早くに 家庭を持つのが当時のイギリスでは普通だったのか。






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Last updated  2016.03.16 22:02:19
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