最近、どう?

最近、どう?

May 27, 2010
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カテゴリ: 読書の時間
13階段
グレイヴディッガー (は、この作品の後だそうです)】がどうにも記憶にとまっていないので期待半分程度でしたが、これは小説です。冤罪の可能性がある死刑囚の執行までの残された猶予ギリギリのタイムリミットが緊張感を孕みます。

謎解きとなるエンターテイメント、推理性も十分ですし、読み終わった後に死刑とは、刑罰とはいったい何なのかと考えさせられます。この両立が絶妙でして、説明的なことは自然と語られ、エンディングに際しては一気に読まざる得ないもって行き方です。また、後味もすっきりしないと言う 非爽快感(悲壮感) も小説として私は好きです。

主人公、三上についてはどうして人を殺めてしまったのかが語られるまで含め、タイトルに絡めての起承転結です。普通だとこの主人公だけでも本に成りえる内容かともおもえます。

が、私はもう一人の主人公である南郷がずっと抱えている主題 極刑=死刑 についてが、この作品を別次元へ未導いているとおもえました。誰もが知っている”死刑”という極刑。法に従事しる職業故、殺人を合法で執り行わなければならなかった南郷。仕事での死刑執行をもって”殺人”という一生捨てきれぬ業(なのでしょうか)を背負って生きていかなければならない辛さ。今日、裁判員制度(この小説が書かれた時は当然ありません)ができ、誰にでも人を裁く機会がありえる訳で、犯罪者とは言え、人の人生を合法でありながらも左右する決定権をもつことで自分自身の人生までもが変わってしまうという難しい問題を考えてしまいました。日本での刑罰に至るまで決める仕組みはアメリカの陪審員制度のように”有罪”、”無罪”では駄目なのでしょうか

人が人を陥れる、人が人を裁く、人が人を殺すという三様。どれもが、作品中語られるのですが、最後の”殺す”というのは命であれば重罪です。が、”心を殺す”ということだけでは刑罰が基本的にありません。重い内容です。

未見ですが、こちらも映画化されているので、また機会みて見ようかとおもいます。どこまで心情が演技において画面から出ているかです。





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Last updated  May 27, 2010 04:00:05 AM
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