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2008.09.10
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カテゴリ: 映画/戦争・史実

「助かるさ、俺を見ろ。」
「レイフ、寒い・・・とても寒い。」
「大丈夫だ。」
「レイフ、頼みがある。俺の墓碑(に)・・・お前(の名前)は書くなよ。」
「バカ言うな! お前は死なないよ! 死んじゃいけない。お前は父親になるんだ。言わない約束だが本当だ。お前は父親になる。死ぬな!」

“戦友”という言葉には何か強靭な響きがある。
どんな美辞麗句を並べても、その崇高な絆を表現することなどできない。
やはり、戦時下のような生死を分ける戦場において、チームプレイは重要な主戦力の要素である。

だが二人の絆はもっと頑丈で固いものだった。
この若くて純粋な二人のハートをかみしめてもらいたい。
その熱き友情を目の当たりにした時、思わずどうにもならない運命的せつなさに、目頭が熱くなるのだ。

1941年12月7日朝、東條英機、山本五十六ら(※注)をはじめとする軍部の中枢が、真珠湾攻撃の命令を下す。
大日本帝国海軍の空母機動部隊は、真珠湾に停泊中のアメリカ海軍艦艇を目指し、奇襲攻撃を仕掛ける。
情報が錯綜する中、アメリカ側は戦闘態勢の遅れが命取りとなり、多数の死傷者を出す大惨事となる。

※注)山本五十六は真珠湾攻撃の際、ハワイ北西沖に停泊中の空母にいたわけではなく、実際には広島県呉沖の連合艦隊、戦艦長門に乗船していたとされる。

この作品についての意見は、国内外ともに賛否両論あるようだが、もともと映画というメディアは大衆向けの娯楽なので、歴史的事実を知るというよりは、その映画の中でくり広げられるドラマを楽しむべきではなかろうか。
例えば、ゼロ戦とP-40の凄まじい戦闘シーンを体感するのも楽しいだろうし、恋人たちの熱い会話を記憶してみるのも良いだろう。
「パールハーバー」は、日本への圧倒的な大義名分を掲げているのかもわからないが、いわゆる反戦としての社会的なメッセージを全面に打ち出しているとも思えない。
したがって、作品が発するドラマチックな展開から、“友情”とか“ロマンス”を垣間見るのも充分刺激的な楽しみ方なのではなかろうか。


2001年公開
【監督】マイケル・ベイ
【出演】ベン・アフレック、ジョシュ・ハートネット

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2008.09.10 06:11:55 コメントを書く
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