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2009.09.13
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カテゴリ: 映画/SF

「そうでなかったら空間(スペース)がもったいない」

本作は正に、ゼメキス監督の代名詞、あるいはゼメキス監督“らしい”作品である。
この監督は一貫して失われた時間とか過去の記憶などをテーマにしている。
例えば主人公エリーは、幼くして父親を亡くしている。
大好きな父親との過去に囚われるあまり、実存的なものは信頼しながらも抽象的なもの(神など)に対して距離を置いている。
それは学者としての立場から生ずる理屈なのかもしれないが、妙に意地を張っているようにも見える。
これはおそらく、過去との折り合いがきちんと成されていないため、次なる一歩が踏み出せないエリーの苦悩を表現しているようにも思えた。

エリナー・アロウェイ(エリー)は、生後間もなく母を亡くし、9歳で父も亡くしてしまう。


そんな幼いころの体験がきっかけとなり、天文学の研究者となった。
エリーはSETIプロジェクトという宇宙文明の存在を検知することを目的としたチームに所属しているが、天文学の権威ドラムリンによって研究費を打ち切られることになってしまう。
ところが後日、独自で探査を続けていたエリーは、ついにヴェガから発信し続けられる電波信号を受信。
大騒動となる。

まず驚いたのがヒロインであるエリー役を、オスカー女優でもあるジョディ・フォスターが演じていることだ。
彼女のこれまでの出演作品を考えると、時代を映し出す鏡となるような、いわば社会派映画に多く出演して来たこともあり、ここへ来てSF映画に出演というのはちょっと面食らってしまった。
ジョディ・フォスターという女優さんは、もともと頭脳明晰でチャレンジ精神旺盛の人物である。
そんな理由からも、あらゆるジャンルの映画に体当たりでぶつかって行こうとする姿勢が感じられる。
おそらく「コンタクト」もそんな揺るぎないポリシーゆえの出演ではなかろうか。
いずれにしても女優としての新境地を匂わせる作品となっている。

1997年公開

【出演】ジョディ・フォスター、マシュー・マコノヒー

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2009.09.13 08:28:08 コメントを書く
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