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2016.05.22
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カテゴリ: 映画/アニメ
【横山光輝「三国志」第五巻】
20160522

「本当の戦いはこれからじゃ。呂布を葬るまでは、、、この徐州、玄徳殿以外には渡さぬ、、、!」

“おごれる者も久しからず ただ春の夜の夢の如し”
平家物語の序文にある文言は、実にそのまま董卓の最期を語っているようだ。
董卓が殺害されたあと、少しは世の乱れもおさまるかと思いきや、一向に平和は訪れない。
三国志のおもしろいところは、現代社会にも充分通じるような出来事がギュッと凝縮されていることだ。

たとえば私自身の経験に基づくことだが、昔、職場でパワーハラスメントで訴えてやりたくなるような横暴極まりない上司がいた。
女性職員は、その上司から何か言われるたびに不愉快な気持ちになり、職場環境はサイアクだった。
ところが幸いなことに、人事異動でその上司は他の部署へと異動に。
女性職員は一同、ホッと胸をなでおろし、つかの間の春を謳歌した。
ところが不思議なもので、パワハラ上司が抜けたポジションに就いた次の上司が、また似たような雰囲気をかもし出す人物だったのだ。


一難去ってまた一難。
人の悩みは本当に尽きない。
お金を稼ぐことは、それほど生易しいことではない。
会社は現代の戦場である。
殺戮こそないけれど、メンタルを病んでドロップアウトしていく会社員が、どれほど存在するか知れない。
先進国では、領土をめぐっての戦争こそなくなったかもしれないけれど、お金をめぐっての利権争いは今もずっと続けられているのが現実である。

さて、三国志第五巻では次の4話から成っている。

第17話 二つの計略
第18話 酔虎・号泣
第19話 幻の和睦
第20話 陳親子の陰謀


流浪の将軍・劉備は、紆余曲折しながらも、仁徳の人として知られる徐州の陶謙を頼って身を寄せた。
陶謙の死後、劉備は徐州をおさめ、元の陶謙の臣下から慕われ、敬われる。
中でも、陳珪・陳登父子からは絶大な支持をされ、劉備を徐州の太守として仰ぐようになる。
こうして劉備たち一行は徐州の地に落ち着いたかのように思えたのだが、そのようすを呂布は黙ってはいなかった。
呂布は破竹の勢いで徐州をのっとり、劉備ら一行を追い出してしまう。

しかし、陳父子は策を練り、劉備を再び徐州に帰還させるべく、呂布を舌先三寸で排斥しようと尽力するのだった。

三国志第五巻では、陳珪・陳登という父子が暗躍する。
劉備を影で支えるという重要な役割を担う人物として描かれている。
ただ、史実はもっとしたたかに表現されている。
実際は、ホンネとタテマエを使い分ける、あるいは日和見主義だったのではと推察される。
なにしろ仕えた主人がコロコロと変わるので、たとえアニメの上でも気になる点ではある。

陶謙⇒劉備⇒呂布⇒曹操

という具合だ。
それはともかく、陳登のエピソードで興味深い記事を見つけた。
陳登は刺身を食べて寄生虫にあたったことがあると。
その際、彼を診察したのは天下の名医・華佗であった。
華佗は、オリジナルの薬を処方して陳登の命を救ったのだが、「この病は3年後に必ず再発する」と予言して去った。
果たして陳登は、3年後に再び重体に陥ってしまい、亡くなるという運命なのだ。(ウィキペディア参照)
[『魏書』より華佗の往診記録が残されていたという。]

現代にも赤痢やO-157などの症例がある。
華佗が生きていたら、どんな治療法を施すであろうか?

【発売】2003年
【監督】奥田誠治ほか
【声の出演】中村大樹、辻新八、藤原啓治


※ご参考
横山光輝「三国志」の第一巻は
20160425
コチラ

第二巻は
20160501
コチラ

第三巻は
20160508
コチラ

第四巻は
20160515
コチラ



20130124aisatsu





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最終更新日  2016.05.22 07:13:44
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