穴馬発見☆資料置き場(倉庫)

桜花賞

2006年/桜花賞


wrote:2006/4/16

展望2006年桜花賞まとめ

<**レースと予想回顧/2006年 桜花賞**>

当ブログでは、G1ウイークになると血統面の調査を行っています。
毎回やりたいんですが、なかなかそうもいかないので、ちょっと気の向いたときだけなんですけど(^^;
さて桜花賞は久々に血統を調べました。

まず、初めての読者様や新しい読者様のために、簡単にご説明します。

「穴馬発見」の血統調査では、父と母父だけじゃなくて、4代にわたってどんな種牡馬が配合されてきてのかを見るようにしています。そして、物事を分かりやすくするために、サラブレッドの父系を「Phalaris(ファラリス)系」と「それ以外」という、二つに大別してとらえることにしています。「Phalaris(ファラリス)系」は、現在のサラブレッドの大半がここから分岐してきている巨大父系なので、そういう方法を取っているというわけです。
そしてここには一つの仮説があって、「4代にわたってPhalaris系を配合されてきた馬はいまひとつG1ではパンチ不足。G1で勝ち負けを演じるためには、そういう単調な配合の馬ではなくて、4代のうちどこかに逞しい異系の血のサポートがないといけないのではないか?」というものです。

これはもちろん僕のオリジナルの考えではなくて、「中島理論」に基づいた考え方です。で、これまでの調査結果では、多くのG1でこの仮説どおりの結果が表れていまして、「G1で勝ち負けするには、4代のどこかで異系の血のサポートが必要」という傾向が、はっきりと見て取れる調査結果となっています。

※この件に関して興味のある方は、「 穴馬発見☆レースの精密分析 」のページをご覧ください。現在は倉庫としてしか使っていませんが、左側のメニューからレース名をクリックすると、血統に関する調査やその他の調査がいろいろとご覧いただけます。

ちょっと例を挙げると、「4代ともPhalaris系」という単調な配合の馬で、最近で最強と目される馬がリンカーンです。
◇リンカーンの配合◇
サンデーサイレンス×トニービン×Sadler's Wells×イングリッシュプリンス

これを「~系」という表記にしますと、こうなります。
  >  Hail to Reason系×ナスルーラ系×ノーザンダンサー系×Fairway系

Hail to Reasonは、5代遡るとPhalarisに行き当たります。
ナスルーラは3代父がPhalarisです。
Sadler's Wellsは5代父がPhalarisです。
イングリッシュプリンスは5代父がPhalarisです。

いっぽう、「4代の配合のどこかで逞しい異系のサポートを受けている」最近の代表格が、ハーツクライであり、ディープインパクトです。

◇ハーツクライの配合◇
サンデーサイレンス×トニービン×Lyphard×Bupers

リンカーンと3代父までが同じような配合の構成なんですが、4代父のBupersというのが、どこまで遡ってもPhalarisを祖としない異系の父系です(Himyar系)。

◇ディープインパクトの配合◇
サンデーサイレンス×Alzao×Busted×Queen's Hussar

父と母の父と4代父はPhalaris系ですが、3代父のBustedというのが、どこまでいってもPhalarisには行き当たらない異系の馬です(Blandford系)。

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さてそれで、桜花賞。
いやいや、3歳牝馬の春のG1でこんなにも顕著な傾向が表れているとはビックリですが、桜花賞の歴史は、簡単に言うと「逞しい異系の血のサポートを受けた馬」たちの争いでした。
桜花賞の勝ち馬の配合史 」をまとめてみましたので、もし興味のある方はご覧ください。リンク先の表には勝ち馬だけをまとめてありますが、調査自体は「連対馬」で行っています。
で、過去20年の桜花賞の連対馬40頭のうち、「4代がPhalaris系だけの配合」という血統だったのは、わずかに3頭だけでした。なんと、20年間で1割にも満たないという結果です。

桜花賞、ここ20年で、「4代ともPhalaris系」で連対した馬は、

  ◇2001年 テイエムオーシャン(1着)
  ◇1999年 フサイチエアデール(2着)
  ◇1993年 ベガ(1着)

テイエムオーシャンは、母の母が桜花賞馬エルプスですから、優秀な血脈を受け継いでいると考えられます。
ベガは、入厩してきたときから、栗東では『特別な馬』という評価だったそうです。

特筆なのは、「4代全部Phalaris系」という馬同士で決着したことは、ここ20年間一度もないということです。・・・というより、たいていの年が「異系のサポートを受けた馬同士の決着」なのです。
もう一つ、僕には「阪神を舞台にして行われる牝馬限定戦はノーザンダンサー系の天下」というイメージがあるんですが、調べてみると実際にそうでした。「 桜花賞の勝ち馬の配合史 」でまとめたとおり、4代のどこかでノーザンダンサー系の種牡馬を配合されてきた馬が、毎年必ず上位に顔を出しています。ここのところは、11年連続して、そのタイプの馬が1着か2着に来ています。リンク先の一覧表で、異系の馬を黄色のアミ、ノーザンダンサー系の馬をオレンジのアミで表していますので、興味のある方はどうぞご覧ください。

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それで問題なのが、今年の出走馬。
皆さん、「どうせ出走馬の大半が異系の馬のサポートを受けているのでは?」と思われるかもしれません。
しかし実際はそうではなくて、今年はPhalaris×Phalaris×Phalaris×Phalarisという単調な配合の馬のほうが、多いんです。
今年の出走馬の中で、異系のサポートを受けているのは次の8頭のみ。(内枠から順に)

  ○アサヒライジング
  ○ラッシュライフ
  ○エイシンアモーレ
  ○コイウタ
  ○キストゥヘヴン
  ○ウインシンシア
  ○シェルズレイ
  ○フサイチパンドラ

過去20年の傾向からは、軸馬はこの中にいる、ということになりそうです。
ダイワパッション、テイエムプリキュア、アドマイヤキッスは、むむむ、Phalaris×4という配合の馬です。この3頭の馬連ボックスは、過去20年の傾向からは、外れる可能性かなり高い、という雰囲気です。
別途、 今年の桜花賞の出走馬 の配合をまとめましたので、興味のある方は、併せてご覧ください。

(以下、メルマガのまとめ)

1.全体の展望
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前哨戦がいずれも遅めのペースで推移した今年の牝馬戦線。例外はフィリーズレビューが58秒3というものですが、1400なのでこれは当然です。さてそれで今年のポイントは、前哨戦とはまったく違うペースになりそうだということ。その理由は、

(1)アイアムエンジェルの参戦。
これはファルコンSを1000m57秒9で逃げた馬で、ここも逃げ宣言を出しています。ところが2番枠にアサヒライジングが入ってしまって、こっちも出脚が良いので、二頭でちょっと速めになりそうです。とくに最初の2ハロンから3ハロンがややオーバーペース気味か。

(2)気性的に危なっかしい馬が8枠に2頭同居。
シェルズレイは前走岩田ジョッキーが道中馬群に入れて、なだめてなだめて走っていましたが、やっとなんとか折り合いがついたという形。また、フサイチパンドラは鞍上のコントロールが及んでいない感じで、前の馬を追いかけ通しというレースぶりでした。この2頭が8枠に入ってしまっては、前に馬を置けないので制御がきかなくなってしまう可能性もあります。そうなると2角で外から一気にこの2頭が先団に取り付いてしまうという展開も考えられるところで、もしそうなると、またもややオーバーペース気味。
そしてもう一つの問題は阪神の馬場。とにかくパワーを要する馬場になっていて、時計のかかる傾向が強いまま推移してきました。そうなると、全体に速めのペースで全馬が直線では苦しくなるので、最後の最後にモノをいうのは、切れ味に加えて、スタミナとパワーということになりそうです。そして、坂でほとんどの馬がアップアップになる展開が予想されますので、有利なのは差し馬。
これが今年の桜花賞の予想の全体像です。

2.ならば本命はこの馬
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ブログで血統のことについてちょっと触れましたが、桜花賞のここ10年間の明らかなトレンドは、「4代の配合の中にノーザンダンサー系の種牡馬がいて、なおかつたくましい異系のサポートを受けている配合」というものでした。
そしてそのトレンドを満たしながら、前哨戦で「ハイペースで上がりがかかる流れをパワーと切れ味で差しきった馬」が本命候補ですが、今回はまさにそういうレースで勝ちあがってきたキストゥヘヴンに期待します。1800を克服したスタミナとキャリアも、今回はいいほうに出ると思います。
ただ、初の長距離輸送が気になるところでして、体重が10キロ以上減っているようだと、急遽予想変更となります(^^;本来桜花賞は関西の馬から買うのが筋ですが、今回はどうも買いたい馬があまり見当たらないんで、輸送がうまくいくことを祈るばかりです(笑)

3.危険な人気馬はこれ
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まず2番人気のテイエムプリキュアですが、これは瞬発力のない馬で、弱くはないんですがズブい馬。ラストがパワー勝負になると言っても良馬場の芝は必ず『切れ味』と『瞬発力』をも要求しますから、今回は苦しいかな?3番人気のフサイチパンドラも、この17番枠を引いた時点でかなり苦しくなったと思います。脚をまったく溜められないので、ゴール前失速と読みました。 5番人気のコイウタも、G1で勝ち負けする底力がワタクシ的には感じられず、今回は軽視です。




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