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April 21, 2009
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カテゴリ: 英語講師として

バイリンガル、という言葉を使うことに実はとても抵抗がある私です。
というのも 

バイリンガル=優秀な、人より勝った、特別な、

というニュアンスがなんだかついて回ってくるじゃないですか。
なんか嫌なんですよね~。

バイリンガルの定義については教育学的、言語学的、文化的
な側面から研究や提言がなされており実際にはさまざまなので、
私独自のバイリンガルの定義をお伝えした上で、それを念頭に(私が書くものに対してはですが)置いてもらえれば幸いです。

バイリンガル bilingual
というのは
bi(二つの)
lingual (言語)からできている言葉で
二言語話者というのが基本です。

自転車がbicycle (二輪車)
であり、一輪車がunicycle
三輪車がtricycle

と同じルール
だから三言語話者になるとtrilingual となります。

このバイリンガルには当然
「優秀な」「人より勝った」なんて意味はないのですが、
バイリンガルな人たちが活躍するのを見て、そう感じていたり、学生時代英語をやってきたにもかかわらず「バイリンガル」ではない現実から、「きっと頭がいいに違いない」なんて思ったりするのかもしれません。
二言語を使用できさえすればいいのですから、世界中に優秀であるかないかにかかわらず、バイリンガルなんてたくさんいるわけで・・・英語とスペイン語 ドイツ語とフランス語 ポルトガル語と日本語など
移民であるとか国の位置関係、母国の言語がマイノリティーの場合、国際結婚の家庭の場合、などバイリンガルになる要素は頭とは関係ないのです。

ですからバイリンガルであることそのもには何の価値もなく、問題は二言語が使用できる自分を人生でどう生かすか、が重要であるわけです。

ではどこからがバイリンガルなのでしょうか。
私は第二言語(私の家庭の場合英語)を聞いて理解し、考えることができ、意思の疎通がはかれればバイリンガルと考えています。ペラペラである必要はありません。
第二言語である以上、使う目的やそこから先に求められるものも違うからです。

お父さんの国にすんでいるおばあちゃんと話をすることが大事な子だっています。
フランス語が母語でもドイツ語の大学に行きたければ、専門的な内容を理解できるほど第二言語であるドイツ語ができなければいけないですし。

努力と目的がかなり異なりますが、どちらにせよ、
「理解し」「考える」事ができなければ始まりません。
家庭でのバイリンガルへの取り組みの一番近い目標地点がここかもしれません。
日本で昨今ブームになっているような「バイリンガル育児」とはちょっと違うような気がしてならないのです。

私のかかわってきたバイリンガルな子ども達にいわゆる「バイリンガル育児」を通過してきたような子ども達はいません。英検2級を小学校低学年で合格できるとか、ハリーポッターを1年生で読んでしまうというような子ども達だけがバイリンガルだなんて思ったら間違いです。こういった優秀な子ども達はもっと小さいとき、2歳や3歳のときからその兆候が現れていて、親御さん方も励みになったのではないかと考えています。単語をあっという間に覚えてしまうとか、本を一冊まる暗記してしまうとか。すばらしい能力をお持ちで、またそれを生かしたいとお考えなんだと思います。そういった情報がネット上で公開されたり雑誌で取り上げられたりするので、余計に「バイリンガルな子どもにあこがる」といった現象を助長してしまい、自分の子ども達には「バイリンガルの兆し」を感じることができずに諦めたり、子どもを追い詰めてしまったり、という話を耳にします。

朗報です?
フツーの子ども達は英検を小学校の低学年で受けられません。
だって、高校生と一緒に試験会場でじっとしてられません。
問題をとく練習をやっても意味がわかりません。(英語は分かっていたとしても)

フツーの子どもはハリーポッターを低学年で読みません。
日本語の本だってあれだけの量になれば、通常高学年で読む本です。
しかも、物語の内容を楽しめるだけの精神年齢に達していません。
日本語で「がまくんとかえるくん」なら英語でも「Frog and Toad」です。

フツーのバイリンガルの子ども達は英語を話しません。
コミュニケーションとして考えると、一番自分の気持ちを伝えやすい言語で話すのが正常です。意味もなく、理由もなくペラペラ英語を話すことはありえないでしょう。ただし、どうしても必然があらわれると「仕方なく」英語を話すくらいです。

私が関わってきたバイリンガルの子ども達(30人くらいかな?)は特殊な子ども達ではありません。
地元の幼稚園、保育園、小学校に通い、学校の勉強もできればしたくなく、本も読んでもらったら嬉しいけど、自分でバリバリ読むわけでなく。お金の計算はできても算数のプリントは眠くなるし、遠足や運動会が大好きないたってフツーな子ども達です。違うのは家庭の中に英語の絵本があった、それだけなのです。

英語の絵本で言葉をたくさんココロにためてきた子達。
人から羨まれるように英語をペラペラ話したりしない子達。

英語が今話せることより、英語での世界を楽しめること。
そして色々想像を膨らませ、感じ、考える。
「妖精はいなけど、ドラゴンはいる」と真剣に語る子ども達のなんてかわいいことか。
食べ物のでてくる絵本がなにより好きな子ども達のなんて愛らしいことか。

日本語にはない英語の絵本の世界を今楽しめる、
それだけで充分じゃないですか。
バイリンガルである事が重要ではない、アイスクリームの絵に目を輝かせる、私の愛する子ども達がすらばしいと思える瞬間です。
将来 英語を自分の人生で生かしたい、と思えば資格試験も必要でしょう。
話すことも必要でしょう、素地は作った、そっから先は自分で開拓してね。
だって今大事なのはそこじゃないから。

ね?そうですよね。

フツーの子どもの英語が踊りだした瞬間
私の友人、由里子さんの息子パピー君になにが起きたのか!
引き続き 
「パピー劇場」 をお楽しみください。

マサミ






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Last updated  April 21, 2009 11:20:11 AM
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同感です  
mimpisensei  さん
初めまして。rickymomさんのブログから寄らせていただきました。
私も最近の「バイリンガル」の使われ方や低年齢の英検取得には違和感があり以前同じテーマで書いてことがあります。
目に見える成果を追われる先生が多い中、同じ価値観の先生にお会い?できて嬉しかったです。
また、寄らせていただきます。宜しくお願いします。
(April 22, 2009 07:12:49 PM)

お久しぶりです  
kaoru さん
マサミさん、ご無沙汰してます。絵本フィエスタで
1,2度お会いしていますが覚えていらっしゃいますでしょうか?由里子さんのHPにもちょくちょく顔を
出してますが・・・

マサミさんのブログを読んでまたまたなるほどっと思いました。小学生で英検○級とったとしても
ほんとに必要なのは、進路を決めるとき。
たいていは高校受験や大学受験などですよね。
いくらいい結果が出てもはるか昔の話なら
その価値は少ないと思います。

日本にいて英語を使う機会ってやっぱりないんですよね。だからこそ必要なときがくるまで、それなりに英語に触れておかなきゃ、いざという時使えないかなって思うので、英語学ばせてますが。

なかなか絵本フィエスタにいけず残念なんですが
またお会いできるのを楽しみにしています。
(April 23, 2009 07:39:25 AM)

Re:同感です(04/21)  
circletime2008  さん
mimpisenseiさん

始めまして。ありがとうございます。

>私も最近の「バイリンガル」の使われ方や低年齢の英検取得には違和感があり以前同じテーマで書いてことがあります。

実は存じ上げています。そのテーマでちょっとやり取りをされていた方がいらっしゃいませんでしたか?
英検をご自身のお子さんに受けさせていらっしゃった方だと記憶していますが。

低年齢の子どもに英検を受けさせる異常性について仰ってくださる英語の先生はあまりいらっしゃらないので記憶に残っています。悲しいことですが、自分の名前すらきちんとかけない、テスト中に泣き出したり、騒いだりする受験生(小学低学年の子ども)もいるという話も聞いたことがあります。迷惑な話です。何のために受けるんだか、全く意味が分かりません。

「バイリンガル」という言葉も早期教育を助長してしまっていますね。おかしな話です。バイリンガルであると同時にバイリテラシーでなければ、使えないですしね、またその能力を使っていくなら、アイデンティティを高めていく人格形成の教育も必要なんですが、残念なことに「ペラペラな子ども」をアクセサリーと考えている方が少なからずいらっしゃいますよね。

>目に見える成果を追われる先生が多い中、同じ価値観の先生にお会い?できて嬉しかったです。

いえいえ、私は夢先生のように奥深い領域まで達しておりません。ぜひ、ご指導をいただきたい、と思っているくらいです。これからも宜しくお願いします。

今井マサミ (April 23, 2009 02:11:01 PM)

Re:お久しぶりです(04/21)  
circletime2008  さん
kaoruさん

お久しぶりで~す。お元気ですか?
ユリちゃんから様子は伺っているのですが、またどこかでお会いできるといいですね。

>小学生で英検○級とったとしても
>ほんとに必要なのは、進路を決めるとき。
>たいていは高校受験や大学受験などですよね。
>いくらいい結果が出てもはるか昔の話なら
>その価値は少ないと思います。

うん。そう思うんです。高校受験で準2級があると推薦がとれる、と聞いたことがあります。大学受験でも有利なんですか?それは知らなかった。

英検で英語力が測れるって思っているんですね。
高校生が英検を受けるのはまた意味が違うと思うんです。あくまで自分が教科として学習してきた英語に対しての力試しだとおもう。だからそれは、英検がどうか、という事とは別に評価されることだと思う。

でも英語力を総合的に判断しようと考えると、そりゃ、2級程度の英語力のある子どもはゴマンといますよ。そんなに難しいものじゃないですから、問題とか単語が難しいんであって。

ただ、英検の趣旨から考えると低学年の子どもが受けても、文章の意味も何も分っていないだろうな、と思うから意味が無い様に感じますけどね。

極端な事を言えば、暗記に秀でている小学生だって、司法試験に受かるかもしれない、医師の国家資格をとれるかもしれませんよ。でもそれで、弁護士になれるか、医者か、と聞かれたら、それはない、って分かるでしょう?

>日本にいて英語を使う機会ってやっぱりないんですよね。だからこそ必要なときがくるまで、それなりに英語に触れておかなきゃ、いざという時使えないかなって思うので、英語学ばせてますが。

私はそのあたりは考え方が違いますけどね。
いざという時のことまで考えて子育てしてないんです。
その日暮の人なんで~。

またお会いしましょうね~。
マサミ (April 23, 2009 02:41:59 PM)

パピーの母でございます…  
由里子 さん
>フツーの子ども達は英検を小学校の低学年で受けられません。
>フツーの子どもはハリーポッターを低学年で読みません。
>フツーのバイリンガルの子ども達は英語を話しません。

そう!そう!そうなんです~!!! 
そして、フツーである我が子をまるごと受け入れて、あるがままに育ててあげたいのです。
今ならそうおもいます。(かつては邪念を抱いていた母)
それを、「諦めた」とか「負け犬」とか呼ぶのは勝手だけれど、やっとつかめた大切なペース。我が子を守るための大切なペースを、「バイリンガル狂騒劇」に乱されたくないと思います。

>英語の絵本で言葉をたくさんココロにためてきた子達。
>人から羨まれるように英語をペラペラ話したりしない子達。

そう、フツーの子は、そのまま伸び伸び豊かに育っていくと思います。その、傍にいる人にしか見えない、小さな成長が嬉しいじゃない! どうしてそれを、目に見える大人の尺度に当てはめるために、必死になるのか。
「子どもに英検を取らせるのは、子どもの英語力を自慢するときに親が便利だから~♪」と堂々と書いてあったブログを、どこかで読みました。がっかりです。
おかしいよっ みんな、おかしいと思わないのかな?
少なくとも、このマサミちゃんの記事を読んで共感を覚える人は、おかしいと思うのではないですか?

> 引き続き 「パピー劇場」をお楽しみください。

紹介してくださって、ありがとう!
「紹介したい」と言ってたのは、この記事だったのですね。
1年生にして、さんすうのテストで寝てしまう記事かと思いました。ああ、良かった。 (April 25, 2009 11:11:53 AM)

Tooth Faify  
由里子 さん
この記事と関係が無いことでごめんなさい。
マサミちゃんにご報告しとこうと思うことがあって。

うちの子、先日二本目の歯が抜けました。
「マサミさんところのKちゃんは、歯と一緒にプレゼントやお手紙を一緒に置いておくんだって。Tooth Fairy喜ぶんじゃない?パピーもやってみれば?」
と話しました。

「…Tooth Fairyって日本語わかる?英語じゃなきゃだめなの?」
「英語だろうね」
「・・・」
めんどくさいのです、英語で手紙を書くのが。
しばらく考えて、パピーこういいました。

「…Kちゃん、枕にいくら入ってたって?」

―ああ! (April 25, 2009 03:13:11 PM)

Re:パピーの母でございます…(04/21)  
circletime2008  さん
由里ちゃん

あえてコメントすることはないっすね。
いつも電話とか会った時に話題にしている話だし。

お子さんの英検を自慢する親御さん、まぁ違う人種なんだと改めて思います。
先日もその系のお母さんが夏休みの間オーストラリアの小学校に入れたいけど、短期で預かってくれるところがないとぼやいていました。もう面倒なので、「そーなんだ、大変だね」って言っておきましたが、語学学習のために日本人の子どもを短期で預けようなんて、現地の学校から考えたら迷惑もいいトコじゃないですか。

確かに去年、うちの娘は現地の小学校にお世話になりました。でもそれは私の友人がそこの教員をしていて、文化交流のためにぜひ娘に来て欲しいと、仰ってくださったからであって、娘の英語のためではありません。

彼女からすると、「マサミちゃんはいつも恵まれているよね。いつもネイティブが近くにいたり、現地の学校に通えたり」って言うのですが、そこに至るには何年もかけて友人として築いてきた信頼があるからなんですが、どうしてもそれが分からないようです。

そう、まさしく、「バイリンガル狂騒劇」です。巻き込まれたくないから、私達は私達でやっていきましょうね。

>1年生にして、さんすうのテストで寝てしまう記事かと思いました。ああ、良かった。

いや、Kちゃんは「分かる」と共感してましたよ。算数は眠くなるらしいです。

マサミ
(April 26, 2009 12:30:10 AM)

Re:Tooth Faify(04/21)  
circletime2008  さん
由里ちゃん

>「…Kちゃん、枕にいくら入ってたって?」

>―ああ!

お金の計算はできても算数のプリントは眠くなる子ども達。君達はたくましい。

ウチのフェアリーは気前がいいと、カイ君に威張ってました。
カイくんは100円
果たしてKちゃんはいくらでしょう?

パピー君、次回Kちゃんに直接聞いてくださいな。

マサミ
(April 26, 2009 12:32:36 AM)

Re[1]:Tooth Faify(04/21)  
YOKO さん
うちにもTOOTH FAIRYやってきたよぉ~。
うちはねぇ~、50円だったんだけど、歯の形の袋に入ってたよ。 子供達、寝ぼけ眼なのに、すぐさま枕の下に手を入れて、アッター!と大喜びしてました。
(でも、なんで枕をどけずに、手を入れて探るんだろう...???)
ちなみにうちの息子2はプレゼントにDSくれないかなぁ~なんてホザイてました。
んな、わけねーだろっ!!! TOOTH FAIRY破産するよっ!!! (April 30, 2009 12:24:53 PM)

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