club bebe☆.。.:*

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意識は欲望として・・・




     ひとつのケーキを前にして、いろいろ迷っている人がいるとします。

     ・ 今すぐに食べたいけど、明日も絶対に食べたい

     と考えると、それは「悩み」になってしまいます。

     「悩み」とはたいてい、
     「あれも欲しいし、これも欲しい」
     「あれは手に入れたいが、これも手放したくない」
     といった考えから生まれてくるようです。

     たとえば、こんなことが考えられます。
     「大きな企業に入って安定したいけど、別の小さな会社でやりがいのある仕事もしたい」
     「結婚はしたいけど、今の自由な生活は失いたくない」

     そう思いながらも、心の奥では自分でも、『そんなことできるはずがない』
     ということがわかっているので、表に出てくる悩みとしては、
     「自分がどんな仕事をしたいのかわからない」
     「この人と結婚すれば、本当に幸せになれるのかしら」
     といった形になってくるようです。

     また、ケーキをどうするのかちゃんと決めないままにしておくと、何をやっても残るのは『後悔』だけです。

     ・ とにかく今食べたいのだから食べよう

     そう思って食べてしまえば、次の日になれば、
     「どうして昨日食べてしまったんだろう・・・」
     と「後悔」することになるでしょう。

     これはたとえば、今を楽しむために、ただ時間を浪費していたり、借金をしてまでギャンブルに入れあげるといったことなどです。

     といって、
     ・ 今はガマンして、明日にとっておこう

     ちゃんと決めれていればいいのですが、その考えも行きすぎると次の日になっても、やはり『明日のためにガマンしよう』ということになってしまいかねません。

     そして、食べようとしたときには、ケーキはもう腐っていることになってしまっていたとしたらどうでしょうか。

     将来のためだと、家族との時間を犠牲にしてまで仕事ばかりに明け暮れていたりしていると、気がつくと本当に大切なものを失ってしまって、「後悔」することになるかも知れません。

     だからといって、
     「こんなことなら、ケーキなど、ない方がいいんだ!」
     とばかりに、ケーキを捨ててしまったとしても、何の解決にもなりません。
     何かから逃げいては、いつまでたっても本当の心の平安を手に入れることができないようです。

     これは、どうすればいいのかを誰かに決めてもらっても同じことです。
     もし、その結果が自分の思い通りにならなければ、やっぱり「後悔」を感じてしまうのです。

     いずれにせよ、悩んだり後悔したりすると、人は、何て自分は不幸なんだろうと考えるものですが、その不幸の最初のタネを蒔いたのは、自分だということには、なかなか気がつかないようです。

     その「不幸のタネ」とは、
     「今を楽しむということを、自分が選ばなかった」
     ということではないでしょうか。

     逆に、私たちに幸せを与えてくれる、「幸福のタネ」とは、
     「自分で選んで、どんなことでも今を思いっきり楽しむ」
     ということになるようです。

     これは、快楽主義者の考え方のように見えますが、本当の快楽主義者とは、
     目先にある楽しいことばかりを追い求めるのではなく、その快楽が長く続くように、人生を楽しんでいる人のことをいうのではないでしょうか。

     快楽も、単なる一時的な欲望では、長く続けたいとは思わないでしょう。
     そんなことも含めてバランスを取っている人のことです。

     そして、それはそんなに難しいことではないようです。

     ケーキを食べるのなら、今食べるのがいいのか、明日まで取っておくのがいいのかを考え、自分でそれを決めること。
     そして、決めたら、「ああしていれば・・・」、「こうしていれば・・・」
     と余計なことは考えずに、ただ自分の決めたことを楽しむということです。

     どんな選択だって、自分が決めたことなら、それを楽しむということが大切なようです。

     可能なら、毎日でもケーキを手に入れて、お腹いっぱい食べることを楽しむことだって選ぶこともできるでしょう。
     その場合も、もちろん健康や経済のことも、十分考慮にいれてということになりますよね。














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