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連続短編小説 【ホラー編:第二章 屋敷】



屋敷はまさに そびえ立つように存在していた。

雄一「大きな屋敷だなぁ、美しいマダムが住んでるのかな」
鈴香「もぅ…そんなことはどうでもいいから、
早くガソリンなんとかしてよ…私帰りたい」
雄一「あぁそうか、そうか。でもここ インターホンが
ないなぁ…しょうがないな、お、ドア開いてるっぽいぞ」

雄一は恐る恐る玄関の扉を開いた。
ギィィィイイイ…

雄一「ここ 立派な屋敷にしては、建てつけ悪いなぁ。
すいませ~ん。ごめんくださーい。
ん?うあ!」

そこには 待ち構えたかのように
一人の年老いた小さな老婆が立ってこちらを見ていた。

雄一「あ、すいません…、実は車のガソリンが切れてしまって、もし良ければガソリンを少し分けて貰えませんか?」

老婆「…こんな雷雨の中、それはそれはお困りじゃろう。
ガソリンならありますよ…用意するまで 中で暖まって
いきなされ…そちらの女の子も濡れてるようだしの」

雄一「いいんですか!いやぁ助かります~」

雄一と鈴香は奥の暖炉の有る部屋へと、老婆に案内された。

老婆「でわ、すぐ用意するから ここで待っておりなされ」

老婆はそういうと、そそくさと部屋を出て行った。

雄一「いやぁ、助かったなぁ。しかも上がらせてもらえるなんて。 俺一度こんな大きな屋敷を見てみたかったんだよ」
鈴香「そうね。私も寒かったから、よかった」

しかし…老婆は いっこうに帰ってくる気配が無い。
もう何時間たったかも時計も無いので 
雄一達にはわからなかった。

雄一「んーいったい何時まで待たせるんだろう…。
チョット俺探してくるよ」
鈴香「待ってよ、私も一緒に行くぅ」
雄一「じゃ二人でいくか」
二人「すいませ~ん、すいませ~ん」

二人は大きな屋敷をくまなく探し回ったが
老婆どころか、誰もいなかった。

雄一「おかしいな、外にいるのかな?」
鈴香「そうね、出て探してみましょう」

玄関にくると雄一は扉を開けようとした
すると…

雄一「あれ、この扉あかないぞ、おかしいな
おまけに 鍵らしきものも、ないじゃないか!」

二人は押せども引けども 扉は開かなかった。

雄一「しょうがない 他を探すか…」

二人は外に出ようと 窓や勝手口を探したが
全て雨戸が閉まっていて開く気配はなかった。

雄一「いったい どうなってるんだよ!この屋敷は」
鈴香「なんか私怖い…」
雄一「鈴、ここで待ってろ、俺は二階の奥を見てくるから」
鈴香「わかった…」

雄一は鈴香を暖炉の部屋へ残し
二階の奥へと向かった。

鈴香「…雄一大丈夫かな」

そう鈴香が思った その時だった。

雄一「ぎゃぁぁぁああああああ!」

二階の方から なんと 雄一の悲鳴が聞こえてきたでは
ないか。

鈴香「!行かないと」

鈴香はすぐさま、暖炉の部屋を飛び出て
二階へと向かったのであった…・


いったい雄一の身に何が起こったのであろうか!
そして屋敷に閉じ込められた 二人の運命は
どうなってしまうのか!


…つづく


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