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連続短編小説 【ホラー編:第三章焼死体】


「ぎゃぁぁあああああ」

凄まじい音と共に二階から雄一の悲鳴とも
聞こえる叫びが屋敷中にこだました。

鈴香は恐怖を覚えるより先に
一気に二階へと足早に駆け上がった。

鈴香「いない。ここにもいない。どこなの?」

鈴香は広い屋敷の二階の部屋を片っ端から開けてゆく
しかし、雄一の姿は何処にも見当たらない…。
そして最後の部屋を開けた。
その時!
目の前には驚くべき光景が広がった。

鈴香「ぁあ・あ…」

鈴香は絶句した。
そこには誰のものともわからない焼死体が転がっていたのだ。

鈴香「ま…まさか…雄一が…」

無論、鈴香にはにわかには信じられなかった。
いや信じたくなかった。

すると、ボロボロと今にも泣き崩れそうな鈴香の周りに
子供の頃嗅いだ、祖母の香水に似た 
懐かしい香りが漂ってきた…。

鈴香「な、なんなのこの香りは…」

その香りが鼻に入ってくると、不思議なことに
今あった出来事が嘘のように
心が安らいでいくのを覚えた。

鈴香「……」

ドタッ。

鈴香はその場に倒れ深い眠りについた…。

と、そこには雄一と鈴香がいくら探しても見当たらなかった
老婆が悲しそうな表情を浮かべながら
焼死体と眠っている鈴香を見つめていた…。



…つづく 次回待望の最終回



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