オレンジ紅茶のタルト風クリームパン

オレンジ紅茶のタルト風クリームパン

 ふわふわなのにしっかりと個性のある南部小麦の生地に、とろりとやわらかい紅茶クリームがたっぷり。クリームをやわらかく仕上げると包みにくいものだけど、これなら包む手間も省けてお手軽です。オーブンから甘いクリームの香りが漂ってくるとすぐにも食べたくなりますが、形がくずれやすいので少し待って。しっかり冷めてからクリームの上にカットしたフルーツを飾ってもいいかも。




<材料> 8個分

南部小麦(テリヤ・強力粉) 250g


砂糖 大さじ2


塩 4g


スキムミルク 大さじ1


バター 15g


生イースト 5g


水 180cc


  オレンジ紅茶クリーム

牛乳 260cc


ティーバッグ 2袋


卵黄 2個


砂糖 大さじ5


薄力粉 大さじ1.5


コーンスターチ 大さじ2


バター 7g


オレンジマーマレード 大さじ1強



 <作り方>

①パンケースにパン生地の材料を入れて給水時間をとります。


ナショナルHBを使用しました。粉とイースト以外の材料をケースに入れて水を50ccほど加え(砂糖などが溶けやすいように)、粉を全部加えて100ccほどの水を回しかけます。残り30ccほどの水に生イーストを溶かし、これを最後に加えてスイッチを入れます。コースは食パンコースなどを選び、羽根の回転が速くなった時点でスイッチを切ります。南部は水の吸収が悪いとされているので、この状態でしっかりと粉と水をなじませます。

②20分経ったら生地をこね上げ、2倍になるまで1次発酵させます。


食パンコースや生地作りコースなどでこね、生種起こしコースに切り替えて倍になるまで発酵させます。

③この間にクリームを作ります。牛乳とティーバッグを鍋に入れてミルクティーを作り、カスタードクリームの要領で煮上げます。


鍋に牛乳とティーバッグを入れて蓋をし、沸騰したら火を止めてしっかり蒸らします。卵黄に砂糖を加えてすり混ぜ、薄力粉とコーンスターチも加えてよく混ぜます。詳しくは《クレーム・フランジパーヌ》を参照してください。熱いうちにボールに移してバターを落とし、少し冷めたらマーマレードを加え混ぜてラップをぴったりと貼り付けておきます。

④生地を8分割し、丸めて3分ほどのベンチタイムをとります。


かなりやわらかい生地なので打ち粉を多めに使いました。ベタつくので濡れ布巾は省略しました。

⑤生地を丸く広げ、セルクルの中に置きます。


内側に薄くバターを塗ったセルクル(イングリッシュ・マフィン型)を紙を敷いた天板に並べておき、その大きさに合わせて広げた生地を中に入れます。ベタつくようなら手粉をつけながら作業します。

⑥生地の中心にクリームを落とし、周囲の生地が2倍に膨らむまで2次発酵させます。


この時点でクリームが熱々では困ります。室温が高いようなら早めに作って冷ましておくのが無難。1枚の生地にティースプーン2杯くらいずつ、なるべく生地の中心にこんもりと盛ります。

⑦しっかりと予熱をしたオーブンに入れ、180度で13~15分ほど焼きます。


全体にさっと霧を吹いてから釜入れし、周囲の生地がふわ~っと膨らんでたたいて軽い音がするまで焼きます。

⑧網の上に取り出して冷まし、生地がやや落ち着いてからセルクルを外します。


とてもふわふわとした生地なので、すぐにセルクルを外すと生地が崩れるかもしれません。型ごと網に乗せ、触って生地がしっかりしてきているようなら外します。

 ここではイングリッシュ・マフィン型としても使える丸いセルクルを使用していますが、もちろんどんな型でも結構です。ハート型のセルクルで作っても可愛いかも。適当な型がない場合は、厚紙で輪を作ってホチキスで止め、アルミ箔で覆って代用します。


 2次発酵で周囲の生地がクリームと同じ高さに膨らみ、焼成で更に2倍ほどに膨らみました。生イーストはパワーがありますね。


 やわらかくてベタつく扱いにくい生地ですが、出来上がりのふわふわ感は格別。温かいうちでも冷めてクリームが冷たくなってからでもおいしくいただけます。


 今回はキャラメル・フレーバーの紅茶を使いました。オレンジとキャラメル風味がピッタリのおいしいクリームになりました。お好みで、ブレンドティーにブルーベリーやいちごのジャムを合わせても。


 南部小麦(テリヤ)は少し塩味を強く感じるようです。甘いクリームと合わせるのはくどいかもしれないと思いましたが、意外にも両方の風味が活かされた相性のいい組み合わせでした。



タルト風クリームパン
 ◎2003年8月31日製作

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