《櫻井ジャーナル》

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2010.06.05
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 ガザは兵糧攻めに苦しんできた。イスラエルがエジプトの協力を得て続けてきたのだ。イスラム諸国を含め、世界の国々は見て見ぬふりをしてきた。そうした苦境にある人々を助けるため、支援物資を積んだ船団が出発したのだが、イスラエル海軍の特殊部隊「シャエテット13」に襲撃され、「マビ・マルマラ」に乗っていた人々に多数の死傷者が出た。5月31日のことである。その5日後に別の支援船「レイチェル・コリー」も制圧された。2003年3月にガザでイスラエル軍によって生き埋めにされ、殺されたアメリカ人女性、レイチェル・コリーにちなんでつけられた名前の船だ。

 今回は「平和的」に航行が阻止されたのだが、「マビ・マルマラ」の件は決着がついていない。そもそも、死者が確定できていない。イスラエル側は9名としているが、本コラムでも書いたように、死者が病院、あるいはどこかに運び去られている可能性があり、支援船に乗っていた人たち全員の行方が明確になるまでは何とも言えない。

 その殺された9名にうち8名がトルコ人で、1名がアメリカ人。また、5名は至近距離から頭部を撃たれている。「処刑」だった可能性があるだろう。19歳のアメリカ人、フルカン・ドーガンの場合は至近距離から5発。後頭部と顔、2発は足、そして背中にも1発撃たれていた。9名に撃ち込まれた銃弾の数は合計すると30発になる。死亡が確認されている9名のうち6名を射殺したイスラエル兵は「剛勇勲章」を授与されるようだ。

 今回のイスラエル軍による攻撃を見て、1967年6月8日の出来事を思い出した人もいるだろう。アメリカ海軍の情報収集艦「リバティ」が公海上でイスラエル軍に猛攻撃を受けて乗組員34名が殺され、171名が負傷したという事件だ。

 その日の午前中、リバティの上空にはイスラエル軍の偵察機が低空で何度も飛来、アメリカ軍の艦船だということを確認したうえでの攻撃だった。何とか沈没を免れたリバティは第六艦隊に救援を要請、ここに至り、イスラエル軍は攻撃をやめている。

 この事件でイスラエル側は「誤爆」だと強弁、アメリカ政府はこの説明を受け入れてしまった。イスラエルはアメリカの軍艦を攻撃する国である。その国がトルコの船を襲撃しても不思議ではない。そして、アメリカ政府はNATOに所属する「同盟国」よりも、自国の艦船を攻撃したイスラエルを擁護しているわけだ。





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最終更新日  2010.06.06 03:22:55


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