《櫻井ジャーナル》

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2010.07.14
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 昨年6月から行方不明になっていたイランの科学者シャーラム・アミリがワシントンDCのパキスタン大使館に現れた。巡礼のために訪れていたメッカで姿を消し、今年初めには米情報機関の高官がアミリはアメリカへ亡命したと語っていたのだが、本人の出現で状況が一変してしまった。CIAがサウジアラビアの協力を得て誘拐した可能性が高まったのである。その目的は、イランが核兵器の開発をしているというストーリーを世界に信じさせることにあった。

 1990年代からCIAはイランの科学者を取り込む作戦を展開、そのためにイラン系アメリカ人数百名と接触していると報道されているが、アミリもそうしたターゲットのひとりだと考えられている。昨年9月、バラク・オバマ大統領はコムの近くに秘密の核施設を建設している証拠があると発言しているが、この施設でアミリは働いていたという話も伝わっていた。この発言は、イランに対する「制裁」を強化する重要なステップになっている。

 イランが核兵器を製造するために使える潜在的な能力を手にしようとしていると、今月12日にロシアのドミトリー・メドベージェフ大統領は発言、アメリカ政府はイランを非難するトーンを一段と上げたのだが、それが攻撃の理由になるとするならば、日本も攻撃されることになってしまう。イランが核兵器製造の寸前だという主張が荒唐無稽だということはCIA自身も認識しているはずだ。

 そうした中、行方不明になっていたイランの科学者が現れ、自分の意志に反してアメリカへ連れてこられたと証言したのである。メドベージェフ発言のあった12日の午後6時30分、誰かがアミリをパキスタン大使館の前で降ろして走り去ったという。イランへの攻撃が切迫していることを懸念したアメリカ政府の何者かが関与している可能性がある。

 今回の出来事がCIAにとってダメージになったことは確かだろうが、それ以上に不味いことになったのはサウジアラビアの情報機関、そして政府である。イランと対立関係にあることは有名でも、CIAの誘拐工作に協力したとなると、問題は大きい。しかも巡礼のために訪れた人物を拉致したわけで、イスラム教への冒涜だと考える人も出てくるだろう。





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最終更新日  2010.07.14 18:34:19


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