《櫻井ジャーナル》

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2010.12.02
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 現代社会において、権力の基盤が情報支配にあることをWikiLeaksの一件は再確認させてくれた。アメリカの政治家、例えば共和党のリック・サントラムなどはWikiLeaksの創設者ジュリアン・アッサンジを「テロリスト」と呼び、サラ・ペイリン元アラスカ州知事は彼を「反アメリカ」(アッサンジはオーストラリア人)と呼んでアル・カイダやタリバンのリーダーになぞらえている。マイク・ハッカビー元アーカンソー知事などは処刑すべきだと叫んでいる。カナダ首相の顧問を務めた経験のあるカルガリ大学のトム・フラナガン教授も無人機などを使ってアッサンジを「消せ」と言っている。勿論、その矛先は機密情報を外部に流したとされるブラドレー・マニング特技兵にも向けられている。

 また、親イスラエル派のジョー・リーバーマン上院議員などはアマゾンに圧力を加えてWikiLeaksとのサーバー契約を打ち切らせたと報じられている。イギリスのガーディアン紙によると、リーバーマン議員のスタッフが同社を訪れて24時間後に、顧客であるWikiLeaksに対して何の予告もなく「プラグを抜いた」のである。現在、WikiLeaksはサーバーをスウェーデンのバンホフ・インターナショナルに移して活動を続けている。

 企業の脅し方はたくさんある。インターネットやコンピュータの分野で巨大化した企業の多くはアメリカの情報機関と協力関係にあるわけで、そうした結びつきを利用することもできるだろう。

 リーバーマン議員らが具体的にどのようなことを言ったのか、したのかは知らないが、アマゾンが震え上がったことは確かだ。ただ、WikiLeaksを追い出したことによって、別の問題に同社は直面している。アマゾンは書籍の販売を中心に据えて巨大化したインターネット・ビジネスであり、その顧客は「言論の自由」に対して敏感。早くも、アマゾン・ボイコットが始まっている。このボイコットで経営が傾かないとしても、大きな傷を残したことは間違いない。

 アメリカの支配層がWikiLeaksの秘密文書公表に怒っている最大の理由は、おそらく自分たちが侵略、略奪、拉致、拷問、殺害などを繰り返してきた「犯罪者」だということを明らかにしたからだろう。前からわかっていることだが、改めて彼ら自身の文書という形で外に出ると、やはり衝撃は大きい。

 WikiLeaksをアメリカの権力者がこれだけ激しく攻撃しているということは、メディアに全く脅威を感じてこなかったことの裏返しでもある。ノーム・チョムスキーが言ったように、メディアは所詮、プロパガンダ機関にすぎないということだろう。





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最終更新日  2010.12.03 03:24:22


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