《櫻井ジャーナル》

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2011.12.19
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 朝鮮の国営メディアは19日、金正日総書記が死亡したと報じた。17日に「現地指導」のために列車で移動中、急性心筋梗塞で死亡したという。後継者は金正恩になると見られている。

 総書記死亡を伝える朝鮮中央テレビのアナウンサーは涙を流しながら伝えていたが、 「市民」の泣き叫ぶ様子 、慟哭というのだろうが、そんな映像も流れている。カルトの信者を思わせる。数十年前までの日本も似たようなものだが。

 今でこそ「悪役」のイメージが強い朝鮮だが、第2次世界大戦が終わった直後は逆だった。朝鮮戦争が勃発する前は、朝鮮軍へ投降する韓国軍の兵士も少なくなかったのである。こうした流れを断ち切るため、アメリカの情報機関は秘密工作を行っていた。投降兵を装って朝鮮が支配する地域に入り込み、将校を殺害するという作戦を自分自身も実行していたと話す元特務機関員もいる。それが1950年の春先。

 その年の6月25日に朝鮮戦争が勃発する。朝鮮軍が越境攻撃を仕掛けてきたとされているのだが、ダグラス・マッカーサーに同行していた歴史家のジョン・ガンサーによると、半島からマッカーサーに入った最初の電話連絡は「韓国軍が北を攻撃した」というものだったという。また、元特務機関員によると、そのころすでに小規模の軍事衝突があちこちで始まっていたという。開戦の2日前には韓国空軍が北側を空爆、地上軍は海州を占領していたとも言われている。

 朝鮮戦争勃発の3日前、韓国軍が空爆する前日、有名な「夕食会」が日本で開かれている。場所はニューズウィーク誌東京支局長だったコンプトン・パケナムの私邸。同席したのはニューズウィーク誌の外信部長だったハリー・カーン、19日に韓国の国会で演説、その足で日本を訪れていたジョン・フォスター・ダレス、国務省東北アジア課のジョン・アリソン課長、日本側からは大蔵省の渡辺武、宮内省の松平康昌、国家地方警察企画課長の海原治、外務省の沢田廉三だ。

 最近、日本のマスコミは「北朝鮮」と「挑発行為」を結びつけた報道を繰り返しているのだが、実態を見るとアメリカの挑発行為が深刻である。アメリカの好戦的な動きが明確になるのは1998年。この年、アメリカは朝鮮に対する先制攻撃、体制転覆、傀儡政権の樹立という作戦「OPLAN 5027-98」を作成している。この情報が明るみに出たのは同年11月のことだ。

 朝鮮の体制が崩壊した場合を想定したCONPLAN 5029が作成された1999年には黄海で朝鮮と韓国の艦船が交戦、ジョージ・W・ブッシュ大統領が一般教書演説で朝鮮、イラク、イランを「悪の枢軸」と呼んだ2002年にも黄海で朝鮮と韓国は交戦している。アメリカ軍がイラクを先制攻撃した2003年には空母カール・ビンソンを中心とする艦隊が朝鮮半島に派遣されている。なお、5029はその後、概念計画であるCONPLANから実戦を想定したOPLANに格上げされているようだ。さらに、アメリカ軍は朝鮮への核攻撃を想定したCONPLAN 8022も作成している。

 1990年代の後半からアメリカの好戦派は朝鮮に対する挑発、あるいは軍事侵攻の準備を始めている。イラクからサダム・フセインを排除し、パレスチナの和平路線を破壊するなどというネオコンの「提言」が出された頃と重なる。



 朝鮮で金正日から金正恩へスムーズにバトンタッチできずに混乱が起これば、それを口実にして攻撃、制圧してしまおうという考えを持つ勢力が今でもアメリカには存在している可能性がある。

 1990年代にネオコンは東アジアを「潜在的ライバル」と位置づけて警戒、ライバルへ成長する前に潰すべきだとしていた。「第2次朝鮮戦争」は中国だけでなく、日本も破壊することがシナリオに含まれている。





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最終更新日  2011.12.20 04:56:56


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