《櫻井ジャーナル》

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2011.12.24
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カテゴリ: カテゴリ未分類
イギリス政府が新たな「人道的軍事介入」を模索

 その背景には、おそらく、経済的な問題がある。1970年代に「石油ショック」で原油相場が上昇、北海油田が利益を生み出すようになってマーガレット・サッチャー政権時代のイギリスは経済的に余裕ができたのだが、その北海油田の生産量が頭打ち状態で、経済的な見通しは暗い。

 インド洋から紅海を経てスエズ運河を抜け、地中海へ入るための入り口にソマリアは面し、戦略的に重要な位置にあるのだが、それだけでなく、ウランや石油など未開発の鉱物資源が豊富にあることでも知られている。

 この地域には日本政府も「海賊対策」を名目にして自衛隊を派遣している。まず海上自衛隊の護衛艦がソマリア沖に派遣され、ソマリアの隣国、ジブチには拠点基地を約47億円をかけて建設、2011年7月に「開所記念式」が開かれている。

 また、12月20日には閣議で南スーダンに陸上自衛隊の部隊を「最大330名」、派遣することを決めた。最初の部隊として、陸上自衛隊・中央即応集団の隊員200人程度を来月から順次派遣するとしている。

 ところで、ジブチはアメリカ軍の拠点で、JCTF(統合連合機動部隊)約1800名が駐留している。ソマリアでCIAが実行してきた秘密工作の資金は、このJCTFを経由して提供されてきたと言われている。その額は、少なくとも数年前、毎月10万から15万ドルに達したという。 ジブチにはアメリカ軍が盛んに使うようになった無人機の基地 もあり、 偵察だけでなく攻撃も実行 されている。



 この戦闘に参加していたウィリアム・ボイキン中将は帰国後、モガディシュで「奇妙な暗黒の印」を見つけたと主張、「邪悪な存在、暗黒のつかいルシフェルこそが倒すべき敵なのだと神は私に啓示されました」と教会で演説している。ジョージ・W・ブッシュ政権でボイキンは国防副次官に就任している。

 こうしたカルト的な人間がアメリカの軍や議会には増えているのだが、軍事介入をする最大の理由は「略奪」にある。戦争によって軍需産業/戦争ビジネスへ国の資産が移動していくことは言うまでもないが、資源の支配や領土の拡大なども大きな利益をもたらす。イギリスの場合、特に資源利権の維持拡大に執心しているようだ。

 しかし、成功したように見えるリビアでは内乱の兆候もあり、「人種浄化」の問題、アル・カイダの問題、NATO軍による市民殺戮の問題も解決されていない。反カダフィ派の戦争犯罪を裁くべきだという声も高まっている。アメリカよりもイギリスのおかれた状況は悪いと言えるかもしれない。





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最終更新日  2011.12.24 13:24:29


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