コンサルタント小出匡範の仕事術

コンサルタント小出匡範の仕事術

業界編 ライフサイエンス



その際、クライアントからつかれるのは、実態に即しているか否かです。
流通分野であれば、船井総研といったように、業界経験が豊富な専門コンサルティング会社や、個人のコンサルタントは、問題ありません。しかし、多くの若手コンサルタントや戦略系、IT系のコンサルタントの場合は、業界経験、現場経験は、十分とは言えないケースが多く見受けられます。

やはりクライアントの信頼を得るには、すばやい吸収力で、なるだけ関連分野で経験をつみ、実行可能性を吟味できたり、比較可能なケースをなるだけ多く持つことです。

今回、私が産業に特化しないゼネラルコンサルティングから、ライフサイエンス分野のソリューション提供を行う企業に移ったのも、そのためです。

ライフサイエンスの分野は、これまでさまざまな規制があり、自動車や家電製品などの製造業のような競争には、さらされて来ませんでした。

特に、薬剤の特許は、臨床段階からとられるために、実際市場に出てから特許切れになる10年程度で、利益を最大化する必要がある。また一商品のライフサイクルが他の産業の製品と比べ非常に長い商品である。

また、国内に限っていえば、卸が商流のうち価格決定と物流を握り、情報流をMRが担当するという特殊な営業形態。

他業界と違って、製造原価(ユニットコスト)が経営指標として現場で論じられない利益率のきわめて高い製造業である点。

など、など、特殊性はいろいろありました。しかし、医療費高騰、高齢化が進む中で、国家および患者から、より効率的、効果的な医療実現に向けた圧力が高まり、そのなかでの利益確保という経営戦略が求められています。

現在、グローバル化、金融機関の統合にともなう系列の再編、M&Aなど競争激化しているこの分野は、まさにいろいろなアプローチを試したり、ノウハウを蓄積展開する余地が大きい分野だと思います。

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