クックの部屋

クックの部屋

本当にありがとう




私がまだ幼かった頃、私の違いを指摘していただいてありがとう。

私が学校に言っていた頃、外見を指摘していただいてありがとう。

働き出してから、私の性格を理解した上で私に押してけて踊らせてくれてありがとう。

鬱になった時に、私の過去の過ちをわざわざ指摘しにきてくださってありがとう。

あなたたちのおかげでこんな立派な「言うだけ番長」に育ちました。

こころから感謝します。

私は死にかけましたが、なぜかまだ生きています。

あなたたちが、さんざん指摘したそのままの姿で私は歌います。

コンプレックスを植え付けていただいてありがとう。

ロックも好きですが、ソウル・ブルースがやりたいんです。

あなたたちはさんざん指摘しましたが、最高の人たちが歌っているからです。

あの映画「クロスロード」を見たときに震え、感動し、泣きました。

たった一人で見に行った映画館の中で。

今までの自分を反省しました。

真実を知らなかったのです。

あれだけ好きだったロックは、自分も嫌っていたあなたたちの音楽がベースになってたんですね。

私は日本人ですが、ソウル・ブルースを歌う資格は持っていると思ってます。

マディ・ウォーターズが言った言葉の意味は理解しているつもりです。

アポロシアターに出場して優勝し、満員のお客様の前でこういいます。

「日本から来ました。昔から、ソウル・ブルースが好きでした」

「アメリカが好きなわけではありません。今日はその中でも特に好きなサムクックを歌いました」

「ソウル・ブルースを聴いていなかったら、とっくに死んでいたと思います。私はその恩を返しに来たんです」

間違いなく、スタンディングオベーションで拍手喝采になるでしょう。

その後、アメリカで1枚だけアルバムを作成します。

ピアノはナット・ダブにお願いしてあります。

そしてそのアルバムにはクレジットにこう書いてあるでしょう。

「何も出来なかった昔の自分とすべての人に捧げる」

ソウル・ブルースの素晴らしさを忘れてしまった今のブラック・ミュージック界に旋風を巻き起こしたいんです。

ブルース・ブラザースは白人でそれをやりました。見事でした。

今度は私の番ではないでしょうか?

このままの姿、このままの顔、今以上の歌で、日本人の私がソウル・ブルースを復活させたいです。

そうなったら死んでもいい。

何も思い残す事はない。

でもこれは自分ひとりではできません。

協力してくれる人が必要なのです。

今、私に協力してくださっているみなさん

「本当にありがとう」

今までの偉大なソウル・ブルース界の先輩方

名もしれず亡くなった方も数多くいらっしゃるでしょう。

私に力を与えてください。

伝統と魂を継承していきたいのです。

でも恐らくコンプレックスを植え付けた人たちは言うでしょう。

「昔あいつはこんなやつだった」

アホぬかせ、コラ、今に見ておけよ。

格の違いを見せてやる。


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