クックの部屋

クックの部屋

頭の悪い奴が成功する




なにかと話題に事欠かない某病院理事長の徳田虎雄先生が1982年に書いた本。
初めて読んだのは高校生ぐらいだったかな、父が持っていたのを名前にひかれて読んだがあまり覚えていない。

大学を卒業後、某会社に入社して研修中に当時の営業部長からお前にやるわと言われたのが「トラオがゆく」というマンガ。
その人は鹿児島出身でタダで配られてきたのをいらないから私にくれたのだ。
とりあえず知ってる人だし後で読もうと思ってイスの上に置いて出て行ったら幹部がそれを見て
「とんでもない奴が入ってきたな。野心家だのう」と先輩に言ったらしいのだ。
後にその幹部から私はものすごく鍛えられた。ことあるごとに呼び出されてみんなの前で30分ぐらい説教されるのだ。
私も当時は血気盛んだったので、一生懸命反論したが勝てるわけも無く、社内では有名になってしまった。

再び読んだのはしばらくたってからで、悪い事に躁の時。

徳之島のお百姓さんの息子だった人が、弟の病気を医者に見てもらえず死なせてしまい、将来医者になると強烈な願望を抱いて1年遅れで大阪の高校に編入学し、合格者をほとんど出していなかった阪大医学部入学から某病院開業までを書いたもの。

「やる気を起こせば奇跡は起きる」「目標は実力の百倍に設定せよ」「1日16時間以上365日行動せよ」「心の姿勢が人生を変える」
等と素晴らしい事が書いてある。

典型的な「願望熱意型」だ。やったさ、俺もその通り真似して。
結局無駄な抵抗だったのかもしれないがどうなのか?

昔研修を受けた業界で有名なコンサルタントもこの本に影響を受けたと言っていた。
このコンサルタントも入社1年目に過去に例の無い販売記録を打ち立てて、会社の処理できる量を完全に上回る受注を一人で上げた人だ。この人も全然休まずにみんなより早く帰宅して夜中に会社に行き電話がならない中で事務処理を一人でしたという。
ただ研修中このコンサルタントのことがどうしても好きになれなかった。

確かに凄いが今時、普通の会社にこんな人間が入社してくる確率がいくらあるというのだ。それを基準に考えたらとんでもない事になってしまう。

「最近の若い奴は自分で教えられなくても受注をとってくるようなのはいない。俺の時代はそうだった。誰に教えてもらった訳でもない」
と言っていたトップセールスマンと言われる人が会社に3人位いたが、その人たちに潰された新入社員は数多く、悪い事に人事担当に「もう少しマシな人間を入れろ」と文句を言っていたが典型的な勘違いだ。

やはり名選手は名監督にあらずと言うことか。


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