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恋は単なる人生のゲーム。

それをずっと思いつつけてきたが

今回それが破られるかもしれない。そう思った。




  ゲーム




「よーすけ」
「・・・加藤?」

廊下の端から加藤が俺の名前を呼んだ
なんだかしんらんが俺の周りにまとわりつく。
ちょっと邪魔的存在。

「あのね。ちょっと話があるんだけど・・・いい?」
「あぁ。」

何の話かなんか判る気がするが
一応違うと思っておこう。

「で?話って」
「あの。あの」

加藤は俺の前でもじもじしていて。
ほぉが少し赤くなっていて。

「あの。僕。僕・・・・。」
「・・・・・。」

すごく顔が赤くて。
なんかこいつ泣きそうな感じで俺に何を言いたいんだろう
そう思った・・・・。

「ちょっと相談事・・・・あるんだけど良い?」
「うん。」

ちょっと期待していたのとはずれていて
その時胸が痛んだ。
相談って何だよ。
こんな俺に相談って

「礼央・・・くんのことなんだけど。」
「恋愛相談ですか?」
「あっ、ゴメン。駄目だったら良いんだけど・・・」
「別に・・はなしなよ」

俺、何言ってるんだろう
何でこんなヤツの恋愛相談を聞かなきゃらなら無いんだろう
俺どうかしてる

「最近礼央くんがねなんか・・・冷たいの」
「まー。最近忙しいからなぁ」

冷たいのは俺だよ・・・・。
何やってるんだよ俺
なんか崩れちゃいそうで
怖い・・・。

「あの。そのことで・・・。」

加藤はもじもじしてなんか
それを見ている俺が悔しいって言うかなんか辛かった
俺に何をして欲しいんだよ
何をすれって言うだよ

「そうすれば・・・良いのかなって」
「話しかけては見たのか?」

何言っちゃってるんだろ。
こんな事聞いてばっかりじゃ
自分が辛いだけかもしれないのに

「うん・・・・でもなんか「ちょっと待って」って。
 何回話しかけてもそうなんだ」
「ストレスたまってるんじゃないか。礼央にも」
「そうなのかなぁ・・・・・」

なんかこんな事聞いて変なこといって
自分がすごく惨めで
なんかすごく泣きそうで
もうこいつの顔なんか見れなくて
見たら自分の気持ちがはっきりしそうで
それがすごく怖くて
そこからすぐに立ち去りたくて

「ありがとう、リーダー」
「い。いや・・・・」
「なんか元気・・・・出た」
「俺は・・・・何も」

お願いだから
そんな目で俺を見るな
俺がどうかしちゃいそうで

「ありがとう」

そういって俺の胸に抱きついた

「なっ!」

声を出したときには
加藤は俺の胸に顔を埋めていて
俺は顔が熱くなって
そこからどうして良いか判らなくて
自分が今どうなっているか判らなかった

「でも、やっぱり寂しいよ・・・・」
「かとう・・・・・」

ちょっと涙目で
さっきとは違う表情で
どれだけ礼央がこいつに負担をかけていたかが判った

「俺の・・・とこ・・・・」

俺のとこに来い。
そんな事言って良いのかなんか判らなくて
築いたら口に出していた

「俺のとこに来いよ」
「・・・・え?」

礼央のとこに居るこいつが可愛そう
そう思えて仕方が無くて
でも、そんな事を口にしてしまった
自分は本当に良いのかと今になって思う

加藤はその言葉にとても困っていて
一度は声を出したがそれをまた閉ざし
再び口を開き答えを俺に答えを告げた

「・・・うん。」

礼央はこのことを聞いたらどうなるだろうか。
俺に怒りをぶつけるか
それとも加藤を取り返すか

「で、でも。」
「どうした?」

答えを告げた後
加藤は急いで俺に言った

「礼央くんには・・・なんて・・・・」
「・・・・おまえ次第だ。」
「え?」

やっぱり礼央の意志とか
加藤の意志とか大切だ。

「礼央が良いなら礼央のとこにいけ。
 でも、俺が良いなら俺の所に来い。」
「・・・うん。」

どちらが良いのかなんて
俺には判らない。
だから加藤次第。
でも、加藤はきっと礼央の元へ行くだろう
冷たくされても、辛くても
礼央が好きだから。
辛くても近くにいたいと思うから。
しょせん俺はあいつにかなわない

恋愛は『ゲーム』そう思っていたのに
こいつに出会ってからそうじゃなくなった。

加藤は今だに迷っていた。
礼央にするか俺にするかで。
出来れば俺を選んで欲しいが、礼央が選ばれそうで
少し怖い。

「あ、あの・・・さ」

悩んだ末答えを出したか。
なんか、こいつばっかりに悩ませて俺なにやってんだろ。
だめだなぁ。

加藤は申し訳なさそうに言った。

「今・・・っていうか今日じゃぁ。無理だから明日・・・とかじゃ駄目?」
「別に良いけど。」

本当はすぐに答えを出して欲しかったけど
そんなにすぐ出させるのも悪いし・・・。

「なんか、悩ませてゴメン。」
「え?何が?」

俺が悪いと思っていても本人に伝わらなかったら
意味がないんだなぁ。

「いや、さっきから結構悩ませてるから・・・それで」
「それだけ?別に誤らなくても良かったのに・・・・」

少し微笑んで言ってくれた。
加藤はやっぱり優しい。
だから好きになったのかもしれない。
いつからだろうこいつを好きになったのは。

「じゃぁ、ゴメン・・・。」
「いいや。気ぃ付けて帰れよ」
「うん。」

そして俺らはそこから別々に帰った。
たぶん。悩んで答えは明日までに出ないと思う。
早く出して欲しいけどそれは仕方がない事。

スタジオの戸を開けて
帰ろうとしたら楽屋に忘れ物をした事に気づいた。
それを取りに行くために楽屋へ戻った。

楽屋への道中、曲の事とか仕事の事を考えていた。
でも、そのすみで加藤の返事のこととかもほんのり考えていた。

楽屋の戸を開けようとしたら
中に誰か居るようで声が聞こえてきた。

「で?本当はどうなん?」
「えっと・・・・。」
「まぁ、悩むところだよなぁ」

それはおっくんと健一と

加藤の声だった。


とりあえずばれないように
壁によしかかって会話を聞いてみる。
なにやってんだろ、俺。

「加藤さん的にはどっちが好きなの?」
「うーん・・・・・」

相談?
そんなに悩むことだったのかな

「俺はなぁ。礼央くんの方が好きやで?」
「俺は・・・よーすけかなぁ・・・。」

おまえらは良いんだよ。
でも、一応健一・・・・。
ありがと。
加藤が駄目だったらおまえ好きになっちゃうかもしんねぇ。

「「で?かとうさんは?」」

そんなに追求するなよ、加藤困るじゃねぇかよ。
でも、自分自身が知りたがってるから追求して欲しいのかして欲しく無いのか
微妙な位置にいる自分が嫌だな。

「・・・実は・・・。」
「実は?」

実は何。

少々身を乗り出しつつ本人の答えを待っている。
それは楽屋ないの2人も同じことだろう。

「どっちも・・・・好きなんだ」
「「・・・マジ?」」

マジですか。
だから今日じゃ決められないって言ってたのか・・・・。
ってか、そんなんじゃ明日になっても決められないと思うんだけど。
それなのに一生懸命決めようとしてなんか嬉しいけど
ちょっと悪いなぁ。

「それってさぁ。」
「うん。」
「ねぇ?」

意味不明なやりとり。
もう、どーでもよくなってきた。
はぁ。もう、どーにでもなれ。
ふられても良いかなぁ。
その時は健一。宜しく。

「でも、一応礼央くんと付き合ってんやろ?」
「でも、よーすけからも告られてー。」
「「最初はどっちが好きだったの??」」

もう帰る。
明日になってからで良いや。
忘れ物とかなんだか忘れたし。

そうして楽屋内で話をしているのなんか
どーでもよくなった俺はUターンしポケットにてを突っ込んで
その場を後にした。

でも、家までの道中。
とても気になって気になって、あのときそのまま居ればよかった。
加藤が本当に好きなのはどっちか
それが判らないまま俺は家に着いた

家についても何となく自分の中では加藤の答えが待ち遠しくて
早く今日が終わればと思っていた

「飯食って寝るか。」

作詞の仕事が残っているんだけど何となくやる気がしない
書こうとしたらいつも書く詩よりも更に暗い詩になりそうで

「はぁ」

1つのため息
何をしていいのかどうすればいいのか。
そして明日あいつの前でどう顔向けすればいいか。
それを考えながらビールを出し夕飯を食う




「・・・・・んぁ」

ほんの少しのカーテンの隙間から日が差し込んできて
それがちょうど目に当たってまぶしい。

気づけば朝。今日も仕事。
あの楽屋に行かなくてはならない。
みんなが居る楽屋へ
あまり気が進まないが仕事なので行くしかない。

仕事場に行くまでどう顔向けするかとか
そんな事しか考えて無くて
もしふられたらどうしようそう思っていた
でも 礼央にはかなわないそう考えてしまう
それは何故なんだろう

楽屋前についてドアのノブに手を伸ばすのがとてもたるかった。
このドア一枚の向こう側にはみんなが居る
すごく会いたくない
そんな気分だった

がちゃ

仕方がない
そう自分に言い聞かせドアを開けた
しかし楽屋ないには誰もいなくて
楽屋間違えたかと思って一回楽屋から出て
張り紙を見た。
しっかりと「RAG FAIR様」と書かれている
間違いはない。
でも 誰もいない。
集合時間には明らかに遅れている
あきれて練習に行ったのかそれともまだ来ていないのか

とりあえず荷物を置いてスタジオに行ってみる
やはり居なくてスタッフに聞いても「さっき見た」とかしか答えがなかった
なんか探すのがたるくなってきた。
かえろうかと思ったときに誰かに呼ばれた

「リィーダァー♪」

金髪頭でちっこい身長。
健一か。
なんか昨日の事を思い出すとちょっと恥ずかしいかもしれない。

「何処行ってたんだよ、探したぜ?」

それはこっちの台詞。

「朝来ても誰もいなかったんだけど」
「ん?マジ?じゃぁ。屋上かなぁ?」

そんなとこ行くなよ。
普通のところで練習しろよ。
まったく。

「まぁ。いい。」

なんか健一が一緒にいるとほっとするな。
加藤の返事が待ち遠しい。
それまでは健一と居たい。
そう思った


「ねぇ・・・・」

屋上に行くまでの道のり
その中で健一が声を上げた

「何」

ふいに話をかけられたのか
自分は冷たくしか返事をできなかった

「かとうさんの事なんだけど・・・・」
「それが?」

何で知ってるとかまさかとかは
俺も3人の会話を聞いてしまったからそんな事は思わなかった。
でも 健一がそんな事を聞いてきたかが判らなかった。
3人の会話の中で「よーすけがいい」と言われた事が
結構強く残っていた。
そのことなのだろうか。そんな事をぼーっと考えていた。

「どうするの」
「あー。」

どうするも何も別に礼央から奪い取ろうなんて思ってもいないし
これからどうなるかなんて加藤次第。
礼央とそのままでも俺と・・・って事になっても
別にどうおもうことでも無いだろう。

「どうこうしようなんて思いはしない。」
「そう・・・・」

まだ屋上までの道のりは長い。
何で楽屋から屋上がこんなに離れてるのにあいつらはわざわざ屋上に行くんだ

「もしさ」

ぼーっと色々考えていたときに
健一が口を開いた

「もしさ、かとうさんにふられたらさ」
「ふられるっておまえ」

ふられると判ってるのかよ・・・。
それはそれで気楽かもしれないな。

「俺じゃ。駄目?」
「えっ」
「あっ・・・んとっ・・・ごめ」
「いや。いいよ」

少し上目使いな目で見られたのが
ちょっと痛かったが
もしふられたらいいかなぁと

「ごめん・・・今の無し」
「ん?いいのか?」

‘ 言わなければよかった ’
そんな顔をしていた。

「いいよ」

俺が健一に言うと
健一は驚いていて
まぁ。それは驚くだろうけど
もし駄目だったら健一でも・・・
いや、それは健一に失礼だ。

「もし 駄目だったら健一がいい」
「えっ・・・・・・マジ?」
「マジ」

答えを確認した健一が
頬を少し赤らめて俺より先を歩いた


屋上までもうちょっと。

屋上
そんな場所に行くのは本当に憂鬱
でも それじゃぁ意味が無い

「はぁ・・・」
「・・・?」

さっきまで前を歩いていた健一がため息に振り返った
そこまで大きかったのだろうか
そうおもいながらてぽてぽ歩いていると目の前には屋上のドアが

がちゃ

何のためらいも無く健一は開けてくれたが
まぁ案の定みんなはそこにいて軽い発声練習やら自己練やらしていた

「あ、きた」

おっくんが一番に反応して声をあげた
まだどこと無くかとうと顔を合わせるのは気まずかった。

「んじゃはじめるか」

ここでやるならばスタジオでやれば良いものの何でこんなところでやらなくちゃ行けないんだ
ちゃんと意味はあるが・・・・

この練習の後は番組の収録やらなんやらでよー子とよし子とかやらなくちゃいけない
はぁ それはそれで気まずいと思う

そんなことを考えているとメンバーに「声の出が悪い」と怒られた
若干逆切れぎみで歌とか歌っていた

それは自分に対しての怒りなのか
なんなのかわけわからなくなっていた


練習がおわって局のスタジオに入ってメイクとかして
なぜか俺とかとうは楽屋に2人だけとなった

「・・・・」
「・・・・」

ずうっと沈黙するしかなくて
なんか微妙

「あのさ・・・」

そして微妙なタイミングで加藤が口を開いた

「僕ってどうすればいいのかなぁ」
「・・・・普通俺に聞くかよ」
「あっ・・・ごめ」
「別に」

もういやだこんなの
今すぐにでもキスしてだきしめてなかせたい
でもそんなことをおもっていても
その体に刻まれた礼央が残した跡をみるのが怖がっている自分がいる
どっちなんだろうか
わかんねぇ





続いちゃうんです。 

そしていつの間にか増えてるかもしれません。

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