大の旅立ち

大の旅立ち

合コンのお話


先輩から飲み会に来ないか?と誘われました。

女の子もいるとの事、もちろん行く事にしました。

この先輩は仕事場の先輩ではなく、サークルの先輩です。

年は離れていますが、お互いにウマがあうため、

この先輩からはよく誘われる。それでも多分人数あわせなのだろうけど、

自分も彼女がいないため、意気揚揚と出かけます。

ただ、先輩の手前、あまりはしゃいではいけない。

あくまで先輩を立て、先輩とかち合わない相手を、気にいらなければいけません。

もちろん、向こうが気にいってくれるかはわかりませんが。

気にいって相手がいたら、なんとか電話番号とメールアドレスを聞き出してと。

せっかく合コンにいくのだから、

目的意識はしっかりもって望んでゆきたいのです。

そんなわけで、先輩と待ち合わせて、女性との飲み会に出かけてゆきました。

会場は駅前の居酒屋です。

今回は男4人、女性4人の8人という大所帯です。

 男側は皆、知り合いです。自分も先輩にくっついて

何度かこの面子と会っていますので、この時点では

もうすっかり気心が知れております。

 さて合コンが始まり、まず飲み物を注文します。

この時点では、席についてはいるものの、まだ相手の女性の名前を知らないという

状況です。そんなときに自分の場合は、相手の顔を見ながら相手への第一印象を

固めてゆきますね。たぶん、隣りの先輩もそんなことを考えているような顔つき

で、あたりさわりのない会話(今日は仕事だった?とか)をしておりました。

それでまあ、飲み物が運ばれてきまして、いよいよ乾杯。

 それで、まあここから自己紹介をお互いにしてゆきますね。

自分でしてゆく場合もありますが、合コンの設定者がしてゆくこともあります。

今回は設定者がしてゆき、それに伴って一言ずつ、

本人がコメントを発言してゆきました。

自分もなにか、面白い事を言わねばならぬと思ってはいるのですが、

こういう場合にとっさにでてくるギャグもないので、

あたりさわりのない年齢の事とか、を言っておきます。

 ところで年齢といえば、

この面子で飲み会をするときは最初の取り決めで年齢の設定をしておきます。

なんのためかと言いますとたぶん、実年齢を言うと相手の女性がひいてしまうので

はないか?という怖れのためからですね。

僕が先輩と呼んでいる島さんは、僕より5つ上。

合コン設定者の関さんは、僕より9つ上。

この面子のなかで一番の美男の 吉田さんは僕より3つ上。

島さんと関さんを基準に考えて、年齢をそれぞれ4っつくらいづつさげます。

そうすると、関さんが30代でなくなるのは良いのですが、

自分が10代になってしまいます。それは無理があるだろう。

と僕は思いますが、

島さんと関さんはその年齢詐称作戦を一歩も譲らないようです。

でもさすがに、自分が10代でいるのは無理がありますので、

せめて吉田さんの一つ下ということでお願いしました。

自己紹介をしながら前記の通りに取り決めた年齢を言います。

 発表しながらやはり僕の年齢には無理があるような気がします。

 特に自分と9つ違いの関さんの年齢には、女性陣は疑っておりま

 した。そのなかで、島さんは、普段でも若く見られるらしく

 割とすんなりと女性陣に、架空年齢を受け入れられてました。

 吉田さんは、美男ですので女性から見れば年齢はあまり関係ない

 というか。美男にはあまり年は関係ないのでしょうか・・。

 合コン事体は、島さんが主導権を握っています。

 関さんが口火を切って話題をふり、盛り上がってきて

 吉田さんがさらに盛り上がらせますが、島さんが

 おいしいところをもっていくようになります。

 僕はというと、吉田さんと共に話に興じたり酒の注文をとったりします。

  関さんが、グループとして盛り上げて、そして途中で酒の

 のみすぎで眠り、リタイア。

 その後をうけて吉田さんと僕が主体で話が流れてゆきますが

 合コンの詰めの部分では、しっかりと島さんが、1人の女性と

 話しこんでおるのです。

 結局、グループとして盛り上げた3人と女性陣と、

 島さんと1人の女性という組み合わせのような感じで、二次会へ

 近くのカラオケ屋へと 流れていくのです。

 二次会は近くのカラオケ屋に行きました。

 島さんは、ひとりの女性を気にいられた御様子でとてもご満悦です

 カラオケ屋に入っても1人でテンションが高く、席もその気にいら

 れた女性の側をがっちりつかんで放さないといった感じでありました。

 それとは対照的に、一次会から酔いつぶれた関さんは

 そのままの流れで、あいからわずのローテンションです。

 そういうありさまなので吉田さんと僕は、関さんと嶋さんが抜けた部分を

 二人で埋める為に、他の女性3人と、あいかわらずフリートークを

 続けるのでした。

 いや、はっきり言って僕はいつまでもこんなフリートークを

 続けていたくなかったです。

 出来れば島さんのように、1人の女性ときっちりと未来に続く

 ような素晴らしい話を二人であまーく囁いていたかったのです。

 ここが合コンの痛いところで、8人同時に4組成立ということは

 滅多になく、タイミングを間違えてしまうと、どうも乗り遅れて

 しまうというか。

 僕と吉田さんは、隣りで酔いつぶれている関さんを

 「なんで、せっかくの合コンなのに寝てるんだよ」といつまでも

 復帰しない男を恨めしく思い、

 そして隣りで、甘い囁きをしている島さんを羨ましく思いながら

 2対3のフリートークを続けていました。

 楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうようでして、

 女性陣は電車の時間が来ているという事なので、

 二次会はお開きということになりました。

 僕は吉田さんと2人で、一生懸命に女性3人とお話をして、

 それはそれでとても楽しかったですが、

 なんというか、未来に続く、もう一手詰めた会話を交わすことが

 できなくて、ちょいと悔しかったです。

関さんも、合コンの主催者でありながら途中、撃沈をしてしまうと

いう不甲斐ない結果に終わってしまい、残念そうでした。

その点、きっちりと、1対1の場に持っていった島さんは、

たいそうよろしかったでしょうな、と思いながら、

女の子達を駅まで送りとどけました。

女の子達とさらばをして、そのあと男達だけで軽く

ミーティングをしました。

 僕はもちろん、吉田さんも関さんも、島さんのことが

気にかかっておりまして真っ先に、

島さんに合コンの内容を聞きました。

すると、

「吉田と大は、いいよな。楽しそうに女の子達と話ができて。」

と、おっしゃいました。

 僕と、吉田さんは、「え?」と思いました。

「島さんが二人だけの世界を作るから、しょうがなく

そうなったのではないですか!」と吉田さんが反論しました。

「いや、最初は、話は盛りあがっていたんだけど、女の子が

 途中からさえない返事になっていて、それで歌を歌ったりして

彼女の気をひいていたんだけど、すっごいつれなくて

最後、終わりのときは、メルアドすら教えてくれなかった。」

と、島さんが悔しそうに敗因の弁を申されました。

 結局、今回の合コンの結果なんですが、

  大・吉田>共にムードメーカーに終わる。

  関>途中撃沈。

  島> 空回りの勘違い野郎。

  すなわち、

  4たて、全滅 。

  男達は、駅前のラーメンをすすって帰るのでした。












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