2012年06月の記事
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オオエライジン大敗…
オオエライジンの『帝王賞』挑戦は、残念ながら１０着という結果でした。 仕方ないですね。あれだけのメンバーですもんね。 それでもええところを見せてくれるんちゃうかと思っていましたが、現状では無理だったってことですね。 あくる日に、馬運車で移動中の橋本調教師補佐に訊いてみました。 「すんませんでした。でもライジンがあんなに負けるんですね。逆に気持ち良かったですわ」 意外にサバサバしていました。確かにあれだけの負け方は見たことなかったですし、悔しいことにもなりにくいんでしょうね。 「距離もあるかなぁ、とも思いますね。乗り方次第でなんとかなるとは思ってましたけど…」 今後は『シリウスＳ』(９月２９日阪神競馬場ダ２０００ｍ)から『みやこＳ』(１１月４日京都競馬場ダ１８００ｍ)へ向かうという青写真があったのですが、変更になるかも知れません。 「馬はケロッとしてますよ。激走したって感じではないです。とにかく、ええ勉強になりました。もっと強くなってくれると思います。これに懲りず、どんどん(遠征に)使って行きますよ！」 そうだと思います。※サイヤ人のように、復活の度に力を増していってもらいましょう。※漫画ドラゴンボールをご参照ください。 さて、いよいよ姫路競馬が開幕しますが、オオエライジンは使うことはないようです。 夏は休ませるか、佐賀の『サマーチャンピオン』(８月１５日１４００ｍ)に向かうかというプランもあるようです。 楽しみにしましょう！〓Weeklyトピックス〓★ホクセツサンデー復活！ オオエライジンとともに、昨年兵庫県競馬を盛り上げたホクセツサンデー(牡４･田中範厩舎)が、３月２９日以来の休み明けを快勝して、復活の狼煙をあげました！ 「自信はなかった」そんな思いでレースに臨んだ木村騎手でしたが、終わってみれば「やっぱ強いですね」と改めて能力の高さを感じていたようです。 このあとは９月７日の『摂津盃』を目指すことになります。 この日は、園田ナイターの初日です！盛り上がること間違いないでしょう！★カチドキハル、ついに念願の初勝利！ カチドキハルは、これまで２着１１回。昨年暮れから、今年の４月にかけては実に９回連続２着のというおそらく記録じゃないかなと思える堅実ぶり。でも、それは裏を返せば詰めが甘いと受け取れます。 月並みな表現ですが、そんなカチドキハルに、ようやく春が訪れました。 ６月２８日、園田競馬最終レースで、直線内をすくうように伸びて、鮮やかな勝利を得ます。 業務の関係上、勝った板野騎手に話を訊けなかったんですが、どないしてでも訊いといたらよかった…。 また来週には訊いておきます。 実は、何度かこの馬を取り上げようかと思っていたのですが、タイミングを逸してなかなかお伝えできませんでした。 以前、９回連続２着になってしまったときに、板野騎手に話を訊いていました。 「抜け出すと耳を絞ったり、頭を上げたり、反抗的な馬なんです。だからいいところまで行くんですが…」 安定した成績を残していると、落ち着きのある素直な馬のように思えるんですが、全くその逆だということです。 「とにかく、抜け出すタイミングがポイントなんですけど、結局２着になってしまうんですよね」 いつも最善策をとっているものの、勝てないもどかしいレースが続いてしまいます。 でも、こういう馬って、ペースが上がる上のクラスの方が勝ててしまうことがあるんですね。 ようするに、馬が遊んだりできないようなレースならば全能力を発揮できるということなんでしょう。 だからこそ、勝てずにクラスが上がっても好走を続けて来られたわけです。 道営から移籍してきてから、Ｃ２クラスからＣ１、Ｂ２へと相手は強化していたにもかかわらず。 以前にトーエイゴールドという馬がいて、初勝利を挙げるまでは２着９回という馬でした。 勝った経緯は少し違って、２着賞金を積み上げてオープンでも走らされていた同馬。負けが続いてややメンバー弱化したレースで初勝利を掴みます。 そのときのレースはその日のメインレースでもありました。あのときも「なんと初勝利！」というようなことを実況で喋った記憶があります。あまりアテにならない記憶ですが…。 このトーエイゴールドのこともあったので、いつかは初勝利が巡ってくるものだと信じて疑いませんでした。 だから常に気になる馬でしたし、(公平に見てますが)勝ってほしいなという思いもを持ちながら喋っていました。 でも勝てないから「また２着ぅ～」ってなってたんですね。 陣営の皆さん、本当におめでとうございます。 板野騎手の好騎乗が何より光りました！★山崎騎手、福山で重賞制覇！ 福山で３ヶ月間遠征していた山崎雅由騎手が、福山競馬場で重賞レースを勝ちました！ 『福山チャンピオンシップ』をモリデンヴィーナスで快勝！ こちらに帰って来てから、改めて福山から依頼があり、騎乗することになったのです。 「すごくお世話になった福山の関係者の人たちに、少しでも恩返しができたかなぁと思いました」 道中、内を突いて馬群をさばき、５番人気ながらも会心の勝利をもたらします。 あのあたりのコース取りが、成長の証だと思えます。 園田に帰って来てからも、内を突いていこうという意識がすごく伝わる騎乗をしています。 ところで、この遠征はレース後に知ったことでした。恥ずかしながら、ぼくは山崎騎手が福山に乗りに行っていることすら知りませんでした。 もちろん園田の公式発表もなかったのですが、それはさすがにいかんやろってことですよね。 今後は担当部署が、ファンの皆さんに対して、ちゃんと伝えていこうという意識を持ってもらいたいですね。 それはともかく、若手ジョッキーが活躍することは嬉しい限りです。 これからの山崎騎手も注目しておいてください。結構人気薄で波乱を演出していますからね。 ちなみに写真は、福山市競馬事務局の提供です。 実況している西田アナが送ってくれました。 ありがとうございます。 「皆さんにおめでとうって言っていただいて、涙が出そうになりました」★姫路競馬が２年ぶりに開幕！ いよいよ、来週火曜日から姫路競馬の開幕です。 姫路競馬場はコース自体は園田競馬場よりも長い、一周１２００ｍです。 ですが、向正面の奥行きがなく、コーナーが異様にキツイのです。 なので前残りが頻発します。園田で逃げて粘れなかった馬を狙うっていうのも、常套手段になるかも知れませんよ。 ７、８月の姫路競馬を存分にお楽しみください。 ちなみに、姫路競馬開催中は、園田競馬場でも毎日場外発売をしていますので、引き続き園田競馬場にもお越しください。〓◇〓◇〓◇〓◇〓◇〓◇〓◇〓◇〓 実は密かに、目標体重に到達しました！ まだもっと痩せていく計画です♪
2012年06月30日
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栄冠賞が終わりました！
早いもので、ＪＲＡ函館開催は明日から２回函館と折り返し地点を迎え、あと３週を残すのみとなりました。１年の半分が終わろうとしていますが、昨年までは宝塚記念が終わった後でも函館はまだ５週あったんですが、本当にあっという間です。 その函館開催の最終週には、函館２歳Ｓと函館記念の重賞２本立てとなります。函館２歳Ｓの出走権を懸ける争いが今週、２レース行われました。 まず、27日（水）に1700ｍで行われた「ウィナーズチャレンジ競走」は、ジェネラルグラントとクラグオーの見応えある接戦となりましたが、ジェネラルグラントが制して２戦２勝としました。初戦を勝った時、「３コーナー過ぎで押し出されるような形で先頭に立った時、急にブレーキを踏んだように馬が止まり出し、一瞬故障したかと思ったほど。他馬に交わされてから再び気持ちが入って馬が行き出しましたが、勝負所で見せた若さを考慮し、直線も慎重になりながらゴールへ向かいました。それで後続を突き放しただけに、強さは相当です」と、この時に手綱を取っていた服部騎手は話していました。今回は五十嵐騎手が騎乗しましたが、やはり道中は気を使いながらの競馬で、常に前に馬を置く形に。直線でも追い出しを我慢していましたが、先頭に立つとソラを使う感じで、内から再びクラグオーに迫られましたが、そこからもうひと伸びし、着差はクビとはいえ、それ以上に強い内容でした。 クラグオーも２戦目で変わり身を見せ、今回もジェネラルグラントと接戦に持ち込み、３着以下は５馬身以上離しただけに、相手が悪かったと言えます。全姉のクラキンコ同様、ファンの多い馬ですし、今後の活躍が期待されます。 そして、28日（木）の「栄冠賞」は、10頭立てながら素質馬が集い、ハイレベルな争いとなりましたが、５月15日の能検で49秒１を叩き出し、非凡なスピードを見せたシーギリヤガールが、２、３番手から直線でもグンと伸び、圧倒的１番人気のアウトジェネラルを寄せ付けず１分14秒１の好時計で２歳重賞１番乗りを果たしました。 管理する斉藤正弘師は、開業２年目で重賞初挑戦、しかも重賞初制覇と偉業を成し遂げ、騎手時代と同様にビッグレースに強いところを見せました。「色んな調教を施し、しっかりと馬を作った上でレースに送り出すことを信条にしており、常に自信を持って送り出すように心掛けています。栄冠賞の結果もその１つで、嬉しいですね」と斉藤師。今年完成した坂路には積極的に入り、シーギリヤガールも20日に坂路で３Ｆ39秒３－２Ｆ26秒９－１Ｆ13秒７と時計を出すなど、坂路主体の形で仕上げています。「普段の歩様やダクを踏んでいる時などは硬い馬ですが、いざ走らせると重心を低くし、しっかりしたフォームで走る馬。それだけに、芝にも対応できると思っているんですよ。ツギタテヒカリやビービーエーディンで北海道の芝で勝たせてもらっていますが、それらと同じようなタイプに感じるだけに、このチャンスを何とかモノにしたいですね」と、斉藤師は期待を寄せていました。 14日の1000ｍで行われた「ウィナーズチャレンジ競走」を圧勝したミータローを含め、３頭が函館２歳Ｓの出走権を獲得しました。全馬が２戦２勝と、堂々ＪＲＡの重賞へ参戦できる存在だけに、その動向をぜひとも注目していきたいと思います。 さて、大川さんのブログで触れられていましたが、帝王賞はゴルトブリッツが勝利し、Jpn１初制覇を成し遂げました。ＪＲＡ未勝利からホッカイドウ競馬に移籍し、２戦２勝でＪＲＡへ戻った馬でのJpn１制覇は、サマーウインド以来となります。 ゴルトブリッツの２戦はいずれも1800ｍでしたが、転入初戦は翌日のクラキンコが勝ったオープン特別より１秒２も速い時計、２戦目は同じ日のメインだった古馬重賞の瑞穂賞より０秒７速いタイムでそれぞれ制しました。それまでが芝でのレースだっただけに、ダート適性の高さを物語った走りでしたが、馬っ振りも垢抜けていましたし、トントン拍子でＪＲＡでもオープンへと駒を進めただけに、サマーウインドとダブる面がありました。 サマーウインドも、ホッカイドウ競馬での２戦はレコード勝ちを収めるなどオープン級の時計をマークしていましたし、やはり時計、レース振りの重要性を改めて感じさせる結果だったと思います。 あと２日でいよいよ７月。北海道もようやく夏らしくなってきましたし、セレクトセール、セレクションセールもすぐやってきます。そしてダートグレードは、来週のスパーキングレディーＣにホッカイドウ競馬出身の二冠馬・クラーベセクレタが出走します。ローテーション的にもＪＲＡ勢より有利な印象があるだけに、何とか一矢報いて欲しいと思います。
2012年06月29日
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第３５回帝王賞
ミツオーです。やっぱし「高機能エディタ」の使い方がよくわかりません（汗）。 さて、南関東地区はＴＣＫ大井開催中です。昨日（27日 水曜日）のメインレースは、上半期ダート戦線の総決算・第35回帝王賞（Jpn I）でした。この大一番当日は、場内も大にぎわいでした。今年のＴＣＫイメージキャラクターは、香里奈さん。その香里奈さんの出身地は名古屋なのだそうで、つまり、わたくしとは同郷ということになります（ちょっと自慢・笑。むこうは迷惑であろう）。ということで、場内に設置された「香里奈横丁」では、名古屋のご当地グルメが販売されていました。今開催のメニューは、みそ串かつ・あんかけスパゲティ・ひつまぶし。いずれもナゴヤでは基本中の基本、というより、ごくごく当たり前の食べ物です。わたしも購入してみました。写真は、みそ串かつ。とんかつの、世界で一番おいしい食べ方は、みそかつです（個人的な見解）。なお、ナゴヤ出身であるわたくしのウチには、このようなモノが常備されてたりして（笑）。みそ（何にでもかける。とんかつにかければ「みそかつ」になる）と、スパゲティソース（あんかけの、「あん」）。やっぱし、スパゲティの世界で一番おいしい食べ方は、あんかけだし、うなぎの世界で一番おいしい食べ方は、ひつまぶしですね（個人的な見解）。あとまだ登場していないナゴヤグルメというと、台湾ラーメンとか、小倉トーストとかでしょうか。ぜひとも取り扱っていただきたい（笑）。それはともかく。この日は、天候にめぐまれて絶好の競馬日和。写真は昼間の様子。…わかりにくいですが、空は晴れてます。晴れてるんです。そして夜になると、こんな感じ。空は晴れてます。晴れてるんです。暑くもなく、寒くもなく、屋外で競馬観戦を楽しむのには、これ以上ないというコンディションでした。ありがたいことです。ダート競馬上半期の総決算・帝王賞は、スマートファルコンの参戦がなく、フリオーソも直前になって回避という残念なことにはなりましたが、それでも今年、ダートＧ１を勝っている、テスタマッタやエスポワールシチーが参戦して、好メンバーとなりました。地方勢としては、兵庫のオオエライジン、フリオーソの弟・トーセンルーチェに期待が集まりました。内からランフォルセが逃げ、エスポワールシチーがこれをマークの2番手。以下、有力馬が好位にかたまって、4コーナー前まで先行勢は一団。そこからの末脚勝負のような競馬となりました。同じような位置から追い出した各馬の中から、スンナリと抜け出したゴルトブリッツの末脚は見事でした。2着につけた差は3馬身半。圧勝で、新ダート王者の誕生となりました。これは、古谷さんにくわしく語っていただきたいところですが、ゴルトブリッツは、その血統から注目をあつめながらも勝ちあぐね、JRA未勝利で一度はホッカイドウ競馬に移籍。ホッカイドウ競馬で２勝を上げたあと、ダート戦線で素質を開花させた馬です。そういった経歴を持つ馬が、自身最初のＧ１タイトルを、地方の帝王賞で手にしたというのも、中央・地方、そして交流というモノが有機的に機能した成果だといえるのではないでしょうか。勝ち時計の２分３秒０は、昨年のスマートファルコン、そのスマートファルコンに破られるまでコースレコードだったアジュディミツオーのタイムに次ぐ、帝王賞史上第３位の好時計でした。ゴルトブリッツには、歴代の名だたる優勝馬たちにならぶ、あるいはそれ以上の活躍を期待したいと思います。～優勝 ゴルトブリッツ 川田将雅騎手～パドックでもおちついていましたし、返し馬にいってからもいいリズムでキャンターにいけたので、調子は良さそうだなと思いました。上手にゲートも出てくれましたし、あとは理想的な流れで、いい位置をラクにとれましたし、強い馬たちを見ながらホントにいいリズムで道中運べたので、何も心配することなく乗っていました。今回、こういう強い馬相手に大井でＧ１取らせていただきましたし、秋にはまた大きなレースを取れるように、ともにまたがんばりたいと思います。今回、初めてゴルトブリッツはＧ１勝てましたし、これから秋、また来年に向けてますますいい競馬してくれるんじゃないかなと、ボクも期待していますし、ファンのみなさんも期待していただいて、この馬が走るときには精一杯、応援してくれたらなと思います。
2012年06月28日
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ナイター日和
今年最高の暑さです 車の外気温度計では３２度、まだ暑さに慣れていないので息苦しい状態です。 今夜はカッキンカッキンに冷えたで間違いなし さて、２４日（日）の柏林賞（４歳オープン）は、フジダイビクトリーが重賞２勝目となる勝利を収めました。 今期はこれが初勝利でもありました。ハンデも活かし、果敢に攻めた第２障害。 しっかりとした脚取りでゴールまで進みました。 表彰式での入澤騎手は、満面の笑顔でインタビューに答え、「２週間位猛特訓して、強気で臨みました」と 話していました。 ナイターの夏の間には、まだまだ重賞路線があります。 ライバルたちも反撃体制に入るので、更なる熱線に期待です ２５日（月）には、松田道明騎手が現役６人目の通算１５００勝を達成しました。 第７Rヤマトニセイ号での勝利です。 過日の騒動もあり、セレモニーは自粛すると本人の希望がありましたので、改めての表彰はありませんが、レースの表彰のあと、花束の贈呈とインタビューがありました。 「皆さんの支えでここまでやれました。これからも、一つ一つ全力を注ぎたい。これから帯広もいい季節になりますので、美味しいものを食べながらばんえいを楽しんで下さい。」 こちらもいい表情でのあいさつでした （主催者 撮影） 区切り表彰ではありませんが、ミスターばんえい金山明彦元騎手（現調教師）が持つ、通算成績最多の３２９９勝に あと２７勝と迫っているのが、藤本匠騎手。 ２５日現在３６勝でリーディング第１位ですので、今期 いや年内、はたまたナイター中に記録更新になるかもしれません。 ご注目下さい。 次週は重賞こそありませんが、１日（日）のメインに古馬オープンがあります。 出走予定馬 ナリタボブサップ 雄１０ キタノタイショウ 雄６ ホクショウダイヤ 雄９ フクドリ ｾﾝ６ エンジュオウカン 牝１１ テンマデトドケ 雄５ ホッカイヒカル 雄８ ギンガリュウセイ ｾﾝ８ トレジャーハンター 雄５ 以上の９頭です。 旭川記念を勝ったカネサブラックが予定されていないので、ボブサップやホクショウダイヤの挽回が注目されるかも・・・。 表題にも書きましたが、帯広もやっとナイターにふさわしい気候になりました。 今年は早めに始まったナイターレース。 夕刻には気温が下がる毎日でしたが、真夏日を迎えた今日を境に、も美味しくなるでしょう。 そうそう、月曜日の夕方ちょっと小腹が空いたので、太田アナとあのカレーパンを食べました。 揚げたてホッカホカで とても美味しく頂きました。 カレー餡も程よい辛味ですよ。 何だか小っちゃい写真になってしまいました ど～も上手に操作出来なくてスミマセン。 パソコンに向かって汗だくです ではまた、来週。
2012年06月27日
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古馬たちの集大成 ２歳馬たちの道のりのはじまり
いよいよ明日は、帝王賞。 ダートを主戦場とする馬たちが、１年の前半の目標とするこのレース。芝における宝塚記念以上に「上半期の総決算」という言葉がピッタリと来るのが、帝王賞だと言えるのではないでしょうか。 スマートファルコンとフリオーソがいないのは残念ですが、今年も興味深いメンバーが揃って、目の離せない一戦になりました。 大井競馬場の１コーナーです。今年はメンバー構成と枠番から、この１コーナーに入るまでの攻防が、例年以上に重要になるのではないでしょうか。 ダートの競馬ですから、消極的な位置取りではまずもって勝利は得られない。しかし、先行馬同士で競りながらここに入ってオーバーペースになれば、最後までは持ちこたえられないのが大井のコースの面白いところであり、プレイヤーにとっては難しいところなんだと、私は思っています。 ジョッキーとしては、自らの馬の様子と相談しつつライバル馬との間で駆け引きしながら、しかし勇気を持ってこの１コーナーに飛び込んでいき、可能性のあるポジションでレースの前半を消化する巧みなプレーが期待されていると言えるでしょう。 馬券を買う立場としては、この最後の直線に「チャンスのある」ポジションで帰ってきて欲しいところですよね。 明後日・木曜日には門別で、日本の今シーズンの競馬で最初の２歳重賞である栄冠賞が行われます。 門別の１２００ｍは、やはりスタートと位置取り。そして仕掛けるタイミングが結構大切という気がします。直線の長さもこのように「それなりに」ありますから、仕掛けをはやっても最後まで持ちませんし、とはいえじっくり構えていては前も止まらない。レースを見ていると、力が抜けていれば別ですが、ただ飛ばしていけば勝てるというコースでもなさそうです。 とはいえ、栄冠賞はまだ若い２歳馬のレース。ここは駆け引き云々よりも素質をレースの中で発揮出来るかどうかがポイントになるのかもしれません。向正面から元気よく走ってコーナーを回り、最後までジョッキーの導きに従って「上手に」レース出来るかどうか。２歳戦には、古馬とは異なる２歳戦ならではの面白さがありますよね。 人間でいえば「幼稚園の運動会」といったぐらいの年かさになるはずですが、重賞ともなればそんな幼さを感じさせない走りを、それぞれに見せてくれるのではないでしょうか。 今シーズンのホッカイドウ競馬の重賞は、どのレースもこの最後の直線で激しい攻防が展開され、ゴール前で息をのむようなシーンが続いています。馬たちにはそれぞれの力量があり、レースの中で出来ることと出来ないこととがあるのは仕方がないこと。それでも見応えのあるレースになっているのは、それぞれの力量の中で出来ることを、馬を取り巻く皆さんが競馬のプレーとして引き出しているからなのではないでしょうか。 栄冠賞もそんなレースになるのかどうか。若駒たちの走りに期待したいです。 水曜日と木曜日で、テーマの対照的な２つの重賞。楽しみな２日間になりそうですね。
2012年06月26日
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復活ですね！
オルフェーヴル復活しましたね！厩舎関係者、ジョッキーそしてオーナーサイドの皆さんは今までのＧ１制覇以上の感激だったでしょうね。苦しかったでしょうから。そしてものすごく厳しい賭けに出た池江厩舎の勝利だったように見えました。「正直言って７割の出来です」調教師は戦前にこうおっしゃっていましたね。負ければ心ない人達に何を言われるかわかりません。正直に話せば「競馬を舐めてるのか」と言われ、万全の出来と適当に言っておけば「なぜあの馬を勝たせられないのだ」と。７割の出来で出走させる「意図」を考えてみましょうよ。そこに大きな意味があるように思ってレースを観ていました。体を万全に鍛え上げると精神は驚くほどに研ぎ澄まされてしまいます。それはお馬さんもそうですが、人間だって同じでしょう。身近にスポーツなどを極めようと頑張っている人がいれば良くわかることだと思います。大事な試合直前の近寄りがたい緊張感。その緊張感を怖いと思う家族の方もいるようですから。お馬さんも同じです。しかし、人間はそこを理性で抑え平然を装う事ができます。でもお馬さんはそうはいきません。肉体を１００％まで追い込むと、競走に耐えられない精神状態になってしまう子もいるのではないでしょうか。持っているエネルギーが大きいお馬さんほど、追い込まれたときの爆発力は大きくなります。それが競馬で「走る」エネルギーになれば良いのですが、オルフェーヴルの場合は違った力に変換されている。だからこその７割の出来。足の速さはピカイチですから、競馬を走りきれる体と最低限のエネルギー補給でレースに臨む事が勝利への近道だと考えたのかな。そしてそれは昨日のレースを見る限り正解だったようですね。このようにお馬さんを競馬に向けて作っていくという作業は極めて繊細な感覚が必要な作業です。ただ毎日バリバリ調教をして、食べられるだけ食べさせても必ずしも良い結果が生まれるとは限らないのです。ちょっと負ければ周囲から「調教が弱すぎる・強すぎる」「仕上がっていない」と言われてしまいます。目先の勝負だけを見ればそうなのかも知れません。しかしそのお馬さんの将来を見据えて私たちは仕事をしなくてはいけません。馬券を買う立場から見れば、その日のその勝負に全力を尽くせと思われてしまうのは当然だと思います。私たちにとって一番大事なことはそのお馬さんの将来を潰さないことです。今回のオルフェーヴルの復活劇から皆さんにその辺のところの理解を得られればと思います。７割の出来も考え抜いた万全の策であると。あくまで私論ですし、池江厩舎が本当のところどう考えていたかは判りませんが。とにかく、関係者の皆さんおめでとうございます。
2012年06月25日
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フリオーソと新馬戦
おはようございます。 今年の帝王賞は６月27日（水）に大井競馬場で行われます。 昨日の船橋競馬場は、帝王賞の本追い切り取材でいつも見守り続けているトラックマンさんたちや日刊紙の記者など報道陣が集まりました。 そこで告げられた、総大将フリオーソの回避……。 木曜日の朝まで通常の調教を行ってひじょうにいい感じで進めてきたそうですが、その午後に右前脚に熱があるのがわかったそうです。 「昨日（金曜日）は様子を見ていたけど、無理をして使うよりも今後に向けて自重することにした」と川島正行調教師は集まった報道陣にお話ししました。 フリオーソのいない帝王賞になりますが、その分、兵庫のオオエライジン、南関東のトーセンルーチェ、ボク、ナムラブレット、トーセンゴライアスたちに地方代表として頑張って欲しいなと思います。 枠順は今日お昼前には出ると思いますよ！ 当日のイベント関係については大井競馬のホームページをご覧くださいね。清原和博さんが来るそうです！！！ 南関東では１カ月ほど前から未来の帝王賞出走ホースを目指して(^^)、新馬戦がスタートしています。 他地区で活躍していた懐かしい馬の子供の姿も見かけましたよ。 ブラックワード（２歳牡馬、大井・沢厩舎） 父ブラックタクシード、母ダイコーマリナ、母父ワカオライデン 生産は笹川大晃牧場さん（森町） ダイコーマリナは02年から05年にかけて名古屋所属として走りました。シラオキの血が流れていますねぇ。 02ゴールドウィング賞と04読売レディス杯優勝！ 愛息ブラックワードは３番手内目から直線追い込んで２着に入り、タイムは１０００ｍ１分１秒０（良）。３着には大きく差をつけていて、走りの内容はとっても良かったです。 アザーン（２歳牝馬、大井・高岩厩舎） 父 アジュディケーティング、母 グローリサンディ、母父 エイシンサンディ 生産は中本牧場さん（新冠） グローリサンディは03年から07年にかけて北海道と岩手を中心に走りました。 03エーデルワイス賞３着を皮切りに、03若草賞（笠松）＆04華月賞（旭川）＆04ひまわり賞（水沢）＆04ノースクイーンカップ（旭川）を優勝し、全国各地で息の長い活躍を続けましたね。 珍名さんたちもいろいろ出走していたんですが、その中の１頭がこちら↓ トランクス（２歳牡馬、大井・佐野厩舎） 父 アドマイヤムーン、母 キャッチアップ、母父 アフリート 生産はグランド牧場さん（新ひだか町） 伯母たちにはプリエミネンスやスタートマーチなどがいる血統です。 東北つながりで青森の馬たちも応援したくなってきます(^_^)v その１頭がこちら↓ ヘビーヒッター（２歳牡馬、大井・藤田厩舎） 父 マイネルラヴ、母 ローランバルゴ、母父 アジュディケーティング 生産 諏訪牧場さん（七戸） 叔母には同じ諏訪牧場さんが誕生させた01阪神ジュベナイルFの勝ち馬タムロチェリーがいる血統。 ヘビーヒッターは能力試験時から内容のいい走りで期待を集めていました。レースではダッシュがつかずに内目から砂をかぶる厳しい内容になりましたが、それでも勝負所で上がっていき３着まで追い上げました。 藤田調教師のお話しでもまだまだ子供だそうでこれからの馬だそうですよ。この走りが次にきっと生きるでしょうね。 この大井開催は復興応援!!八戸観光ＰＲが行われていますので、詳しいことは大井競馬のホームページで確認してくださいね。せんべい汁食べた～い(^_-)-☆ なお、今年の八戸市場は７月31日（火）に行われます。詳しいことは馬市ドットコムさんのページをご覧ください。 新馬戦リポートは南関東競馬のブログでもご紹介しているんですが、ここでは南関東以外で活躍した馬の子供の話題も随時ご紹介していきたいなぁと思っています。
2012年06月24日
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８２０ｍの重賞はいらん！
６月２１日に行われた『園田ＦＣスプリント』(園田競馬場･８２０ｍ)は、好スタートを切ったエイシンマロニエが逃げ切り快勝しました。 ところが、レース後蹄骨を骨折していることが判明したのです。 あいにくの雨となった当日は、びちゃびちゃの不良馬場。 極限のスピードを競う超スプリント戦にとっては、そのスピードを最大限発揮できる格好の舞台。 ただ、サラブレッドにとっては怪我のリスクが高まる危険極まりない舞台です。 全馬無事であればいいなと思っていましたが、残念なことに故障馬が出てしまったのです。 ８２０ｍの重賞レースはやめるべきです。 どんな距離であっても、不良馬場となれば、脚元への負担は増大します。 それが８２０ｍ戦になると最大になります。それは上がり時計に見てとれます。 前日の２０日に行われた２歳新馬戦は、勝ち時計は５０秒５で、上がりは３６秒２。 同日のＪＲＡ交流『鉢伏山特別』の勝ち時計はこの日の一番時計で１分２７秒２。それでも上がりは３８秒０でした。 このように、８２０ｍ戦の上がり時計は２歳馬の競走であるにもかかわらず、古馬の上がり時計を上回ります。 こんな過酷なレースをなぜ２歳馬に強いるのだと訴え続け、ようやく新馬戦でも１４００ｍ戦が増え始めました。 まぁ、このことについては別の機会に。 今回の『園田ＦＣスプリント』では、勝ったエイシンマロニエが３４秒４の上がり時計を計時。 それ以上に速かったのは、３着のタガノブリガデイロ。その時計は、なんと３３秒９！ 園田で上がり３３秒台というのが見られるとは思いもしませんでした。それほどまでの驚愕のタイムです。 そら故障してもおかしくないですわね。競走中に故障して、事故に繋がらなかっただけでも、不幸中の幸いと言えるのかも知れません。 で、問題は勝ち時計なんです。 昨年は良馬場で行われ、４８秒４で決着。今年は不良馬場でレコード決着必至。１秒以上の塗り替えは当然だろうと思われていました。 ところが、ふたを開けてみれば４８秒１という意外な時計。 でも、騎手の話を聞くにつれ、次第にこの時計に合点がいくのです。 ３着になったタガノブリガデイロに騎乗していた木村騎手は、 「コーナーに入るまで、怖くて目一杯行けないんです。直線だけでしか、思いっきり追えないんです」 スタートは決して大きく遅れたわけではなかった同馬も、追っつけて行けば、道中はもっと差を詰められていたはずなんです。 しかし、迫ってくるコーナーで曲がりきれない恐怖が先立ち、スピードを最速にすることをためらわせます。 ４コーナー手前からは懸命に追った木村騎手。最速の上がりでグングン迫るも、３着が精一杯でした。 つまりこの勝ち時計、コースの限界であると言えるのです。 これ以上を求めるなら、コーナーを緩やかにするか、直線で施行するしかありません。 そして故障馬までも出してしまったわけですから、園田８２０ｍで重賞やオープンのレースを組むのは絶対やめるべきです!! 地方競馬全国協会(ＮＡＲ)が打ち出した企画に組み込まれて２年目。 初めはスピードに対する興味から、好意的には見ていましたが、実際やってみると問題が起きたわけですからやめるべきだと考えます。 昨年の勝ち馬ミナミノヒリュウもレース後に調子を崩し、１７連敗で現在Ｂ２クラス(３段階降級)まで下がってしまっています。 ８２０ｍを使ったことが不調の原因とは言い切れませんが、昨年このレースを走った馬が、今年は一頭も出走しなかったことを考えれば、やはり因果関係があると思えてしまいます。 試しにやってみたけど、問題が起きたのでやめます。それでいいと思います。 来年、またＮＡＲがやるというんなら、勝手にやってくれって感じです(少なくともぼくは)。 競馬組合としてはハッキリと来年はやらないとは言ってませんので、あくまでこれはぼくの意見です。 ただ、この８２０ｍ戦を、このシリーズが始まって以降も、これまで通り２歳の新馬戦でしか施行していないというのは、この距離に対する組合の意思の表れなのです。 馬が故障するリスクはいつでもあります。それでもこの時期は全国的に梅雨で、馬場が悪化する可能性は高まります。 馬を壊してまでやる必要があるんかってことです。 さらに言えば、前述した通り、怖くて全能力を発揮できないレースは“極限の速さを競う”と謳うこのシリーズの趣旨から逸脱しているのは明らかです。 来年はやめてください、お願いします。〓Weeklyトピックス〓★オオエライジンがいよいよ帝王賞へ！ さぁ、オオエライジンがいよいよジーワンへ挑戦です！ 橋本調教師に話を訊いてきました。 「グリーンウッドに放牧に行って、そのあと一旦馬が崩れたんですけど、よく立ち直ってくれました。だから『兵庫大賞典』のときは６、７分のデキだったんです。それからは順調に仕上げて来れました」 ６、７分で地元重賞を勝つんですから、やはり他地区に遠征せなしゃーないってことですね。 追い切り時計(提供：競馬キンキ)５Ｆ ６３．３４Ｆ ４８．７３Ｆ ３５．７２Ｆ ２３．８ この追い切りは、当初より２日早めて行われました。台風接近による悪天候で、馬場が悪化することを恐れてのものでした。 「これだけが誤算と言えば誤算ですね。それでも内容自体は満足行くものでした。デキとしてもこれまで以上のデキです」 状態に関しては万全と言ってもいいでしょう。デキも十二分ってことなら完璧でしょう！ だた今回はジーワンです。相手が本当に強力です。 「負けた２戦は、勝ちに行って負けたもので、この馬の力は示せたと思っています。今回はさすがに相手も強いですし、負かし行くわけにいかないですから、胸を借りるつもり臨みます」 確かに、敗れた『兵庫ＧＴ』と『佐賀記念』では、自分から積極的に前を捕まえに行き、後ろの馬の格好の的になってしまいました。 なので今回はジックリ行くってことですし、それより簡単に捕まえに行くわけには行かないでしょうしね。 フリオーソが前にいて、それに並びかけるシーンを思い浮かべるだけでワクワクしてきます。 果たしてそうさせてくれるかどうかってことですが、そう思えてならないのです。 兵庫県関係者は、チャンストウライ('07年４着)の挑戦時よりも、はるかに高い期待を持って見つめています。 全国からも注目されている状況は、とても誇らしく思うところです。ホントに楽しみでならん！ で、せっかく更新が遅くなったから、直前ナマ情報をお伝えしようと思います。 橋本調教師補佐に電話してみました。 「ホント順調ですよ♪それより、知ってます？フリオーソやめたらしいですよ」 えっ!?フリオーソ回避なん!! どうやら正式に回避のようです。 「フリオーソとの対決で、ライジンの力を量りたいと思ってたので、こっちが残念です」 ぼくも残念やわ…。 ところで意気込みは？ 「ぼく自身が楽しみで仕方がないです。距離的には少し長いかなと思ってますけど、乗り方次第でなんとかなると考えています」 ６月２７日を楽しみに待ちましょう！ む～ん、生で観たいぃ～!!★マークカードが一新！ 新投票システム導入で、マークカードが一新されました。 これからは自地区の投票でも、場名をマークする必要があります。 ようするに、ＪＲＡのマークカードと同じようになったわけです。 まぁ、ファンの皆さんは慣れてらっしゃるので、問題ないでしょう！〓◇〓◇〓◇〓◇〓◇〓◇〓◇〓◇〓 きょうは更新が遅くなってしまい、すみませんでした。 お蔭でフリオーソ回避の知らせをお伝えすることができましたけどね。 で、気になる『宝塚記念』ですが、まだ悩んでますねん…。
2012年06月23日
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いよいよ来週は帝王賞、栄冠賞！
週末に「ＫＥＩＢＡコンシェルジュ」に出演するので、今日久々に東京に戻ってきました。ニュースで見たり、週中に北海道へ来られた方の話だと、台風の影響で蒸し暑い、という話を聞いていましたが、意外と涼しく、台風一過がさらに過ぎ去った後の涼しさという感じでした。 今週のホッカイドウ競馬は、今年初めての３日間開催。いきなりの３日間開催で頭数やレース数がどうなるか心配されましたが、概定通り12、11、11Ｒの編成で３日間とも１億4000万円を超える売り上げを記録できました。 来週はまた２日開催となりますが、いずれも注目レースをメインとする日々。27日（水）は、赤レンガ記念につながる古馬オープンのプレミアムレース「マンハッタンカフェ・プレミアム」、そして1700ｍで行われる２歳オープン「ウィナーズチャレンジ競走」が実施されます。 そして28日（木）は、全国初の２歳重賞「第37回栄冠賞」（Ｈ２）が行われ、函館２歳Ｓへの出走権利を懸けた激しい戦いが期待できそうです。 今年は函館開催が６週間しかなく、オープン特別の「ラベンダー賞」がなくなったことで、函館２歳Ｓへ直接挑めることになりましたが、出走できる条件は「ＪＲＡ上級認定競走の勝ち馬」で、枠は３頭。ＪＲＡ上級認定は、ホッカイドウ競馬で言えば・ウィナーズチャレンジ競走・サッポロクラシックカップ・２歳重賞全て という扱いになります。14日の「ウィナーズチャレンジ競走」を勝ったミータローは、すでに上級認定勝ち馬という扱いになり、函館２歳Ｓに出走可能です。後は、来週行われる上述した２つのレースの勝ち馬が対象となります。 これまでデビューしたレースの中で、最もインパクトを与えたのは、６月６日のフレッシュを大差勝ちしたアウトジェネラルでしょう。前半３Ｆ35秒６のハイラップの中、３番手を追走していましたが、「そんなに速かったんですか？全くそんな速い流れに感じませんでしたし、跳びが大きくリラックスして走っていましたよ」と佐々木国明騎手に言わせるほどの逸材。それで、直線は早々と１頭になってしまったので遊びながら走り、内にササってまともに追えない状況で大差勝ちを収めました。 そして、６月14日のフレッシュで５馬身差の勝利を収めたジェネラルグラントは、1700ｍのウィナーズチャレンジ競走に出走を予定しています。「３コーナー過ぎで引っ張り殺さずに行こうと思ったら急にブレーキを踏むような感じになり、乗っているこちらもビックリしましたが、また馬が前にいることを確認すると走る気を出してくれました。直線はまた何かするんじゃないかと思い、おっかなびっくりでのゴールでしたが、それでこの強さ。相手が強くなればなるほど、この馬のパフォーマンスは高まってくると思います」と服部騎手が話していました。アウトジェネラルは芝を意識したローテーションを組んでいるのに対し、ジェネラルグラントは北海道２歳優駿を最大目標に置いた形で進んでいく予定とのこと。どちらにせよ、全国レベルの２頭の走りにぜひとも注目して頂きたいと思います。 27日（水）は、夏のダート王決定戦「帝王賞」が行われますが、この日はグリーンチャンネルで「地方競馬中継」の解説を担当します。ゲストにはＤｒ．コパさんも来られ、スーパースプリントシリーズの主役であるラブミーチャンの話題などもお送りする予定です。こちらもぜひご視聴頂ければと思います。
2012年06月22日
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さあ帝王賞だ！！！
南関東地方競馬は、船橋競馬開催中です。（オレンジレース＝薄暮開催。開催は22日＝金曜日まで）来週は、いよいよ大井競馬の日曜開催が始まります。水曜日＝27日には第３５回帝王賞が行われます。金曜日＝29日にも第２回優駿スプリントが行われる豪華な開催。なんといっても帝王賞は、上半期のダート王者を決めるビッグレース。今年も豪華なメンバーが揃いそうです。南関東勢は、今週水曜日に行われた京成盃グランドマイラーズにオープン馬が多数出走したため、ちょっと小粒感の否めないメンバーです。マグニフィカの復活劇は感動的でしたが、ここに出走した馬から帝王賞に何頭か向かってくれればもっともっと帝王賞が盛り上がったと思うと、交流重賞のたびに複雑な心境になります。それはさておき。フリオーソを筆頭する南関東勢も、ＪＲＡ勢を迎え撃つには実績的十分なメンバー。フリオーソの弟・トーセンルーチェはダイオライト記念２着の後も大井記念で重賞制覇。ついに偉大な兄と一緒のレースに出走することになります。そしてトーセンゴライアス・ナムラブレットの浦和勢も出走予定。今年南関東リーディングトレーナーをトップ快走中の小久保智厩舎と、新進気鋭の富田敏男厩舎からの出走です。いいレースを見せてくれそうで楽しみです。大井からは唯一の出走になりそうなのはボク。昨年のマイルグランプリで北海優駿以来の重賞勝ちを挙げて以来、半年以上の休み明けのレースです。一番の注目は、南関東の大エース・フリオーソがＪＲＡ勢の前にどう立ちはだかるのか？ということ。最も得意とする大井２０００ｍ。２００８年、２０１０年と２回優勝実績のある帝王賞。今年は優勝する順番ではあるのですが…果たして??強力な相手とともに、自身との戦いにも打ち勝てるのか。水曜日を待ちたいと思います。他地区からはオオエライジンの参戦が本当に楽しみです。あの黒潮盃以来のＴＣＫ登場。帝王賞の舞台で、グレードレース優勝という結果をついに残すことができるのでしょうか。同じ舞台の２０１１ＪＢＣクラシック４着だったグランシュヴァリエに、２００９年の羽田盃馬ナイキハイグレードが高知からやってきます。（オオエライジン情報は、土曜日の竹之上さん、よろしくお願いします！！）ＪＲＡ勢はいずれも強力。エスポワールシチーにテスタマッタ、ミラクルレジェンドのジーワン馬。ジーツー勝ちのあるランフォルセにシビルウォー、今ダート界で一番勢いがあると言ってもいいゴルトブリッツ。上半期のダート頂上決戦にふさわしいメンバーが揃いました。ダービージョッキー岩田康誠騎手がテスタマッタに乗るのが興味深いですね。→出走予定馬はこちら発走は６／２７の２０：１０。当日は場内でもイベント盛りだくさんですよ～。帝王賞は、東京大賞典とともに、昔から僕の一番好きなレースです。そのことを「うまレター」６月号に書かせていただいています。もしよければ競馬場で手にとって見ていただければ幸いです。帝王賞、盛り上がりましょうね～。
2012年06月21日
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古豪の力 カネサブラック
台風４号の被害の多かった地域の皆様に お見舞い申し上げます。 昨夜は交通手段も絶たれ帰宅出来なかった方もいらっしゃるのではないでしょうか？ 次の５号も間もなく近づいているようです。 前週の１７日（日）久しぶりの重賞競走が行われた帯広競馬場。 ３歳以上強豪たちの旭川記念でした。 朝からの雨で馬場水分は５．６％軽馬場でのレースとなりました。 馬場を味方につけようと先ず仕掛けたのはナリタボブサップでした。 ギンガリュウセイも続きました。 この２頭が２障害の天板に差し掛かった所でカネサブラックが勢い良く上がって行きました。 ボブサップとギンガリュウセイが並んで下り、カネサブラックは３番手。 ギンガリュウセイが少し遅れ始め、替わってカネサブラックが残り２０Mでボブサップに並び、ゴールでは１馬身リードを取って連覇を成し遂げました。 先週書いた通り、４歳時の旭川記念を制していますので、通算は３勝目になります。 今期なかなか思い通りに勝てなかったカネサブラックでしたが、厩舎の皆さんの気持ちが届いたかのように、鮮やかな差し脚でした。 次週は、４歳オープンの重賞 柏林賞です。 出走予定馬 オイドン ニュータカラコマ フジダイビクトリー アグリコトブキ レットフジ ブラックパール フナノコーネル アアモンドマツカゼ ヘイセイオトメ タッピイサム 以上の１０頭です。 月曜日のメイン ゴールドトロフィーに出走したニュータカラコマ。 障害で苦労していたのがちょっと心配です。 あっ、間違って公開をクリックしてしまった もう少し書きます。今ご覧の方 中途半端ですよね。すみません ２３・２４日、帯広競馬場ととかちむらのストリートで、北海道芸術大学 名古屋キャンパスの学生さんたちが、スクーリング学習発表会を実施します。 バンドライブやダンスショー、似顔絵や缶バッチ・ラミネートカードの作成など、日頃の成果を発揮して下さるようです。 また、柏林賞に合わせたイベント・抽選会なども行われますので、どうぞお誘い合わせの上ご来場下さい。 そうそう、２３・２４日のおけと夏まつりの「人間ばんば大会」にミルキーが登場するようです。 そして、レース実況は井馬アナウンサーが務められるそうです。 おまけ 以前、帯広競馬場の新商品「カレーパン」が好評だとご紹介しました。 一緒に発売された「アンドーナツ」も美味しいそうです。 これは太田アナの感想です。
2012年06月20日
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プロの仕事のありよう
先週は、門別競馬場での仕事の帰りに、函館に寄ってきました。 津軽海峡を挟んで、遠く本州側を望む。 函館山と立待岬。 金曜日には、Ｇ１高松宮記念杯開催中の函館競輪場に足を運びました。 函館競輪場初のＧ１ビッグレース。 函館駅前から競輪場までタクシーに乗ったところ、たまたまその運転手さんがアツい競輪ファンでした。前日は休みで競輪場でレースを観戦していたということで、その場で競輪談義に花が咲きました。年配の方だったんですが「まさか函館にこんな大レースが来るとは思わなかった。もう自分が生きている間に大レースが来ることはないだろうから、本当に今回はワクワクしている。」と話してくれました。 この大レースの招致と開催当日に向けての関係者の皆さんの努力も察するに余りあるものですが、こうしてファンの方の熱意に触れると、やはりファンの皆さんの支援と支持と、そして盛り上がりがあって初めて成り立つのが公営競技だということを実感します。 ちなみに昨日のスポーツ新聞によれば、４日間の開催全体の売り上げも目標値を上回ることが出来たとのこと。開催日程が年金支給日と前後するという日柄の良さもあったでしょうが、レースを行っている場所全体の盛り上がりが、場外発売やインターネット投票で楽しむ皆さんに伝わってこその結果だと思います。 例えば同じように持ち回りで開催される地方競馬のＪＢＣなんかも、そうしたところを是非とも見習って欲しい。ファンの皆さんとの間のいい関係をしっかりと築き上げ、そして盛り上がりに結びつけていけるかどうかということが、成功に向けての大きな要素になるという事例は、（うまく行かなかった方の結果も含めて）全国の公営競技場で様々な形で顕れているところだと感じています。 翌土曜日は、函館競馬場へと赴きました。 レースの方が例年よりも１週早く始まっていたので、訪問は２週目ということになりましたが、例年通り６月中旬のこの時期に訪れることが出来ました。自分にとっては、季節感というのは競馬を初めとした公営競技の季節の流れとともにあるので、今年も同じこの時期にこの場所を訪れることが出来て良かった。もっとも、昨年に比べたらこの日はかなり肌寒い気候でしたが……。 レースの合間に、岩田康誠ジョッキーと懇談する機会に恵まれました。 木曜日に門別まで騎乗に来てくれて、そのことだけでも大いにレースを盛り上げてくれた（おまけに北海道スプリントＣは見事セレスハントで勝利！）岩田ジョッキーに、お礼と感想を述べたところで、少し時間があって話を伺うことが出来ました。 話自体は競馬を巡る雑談の類で、あっちへ行ったりこっちへ行ったりととりとめもない話に終始しましたが、話の端々にいま考えていること、やろうとしていること、あるいは反対に様々な状況の中で上手く流れていかないことなど、岩田ジョッキーのプレーを注目する上でのヒントがありました。 その中で心に残った話があります。そのものズバリの言葉ではありませんでしたが、整理するとこういうことだったかと。 「人間の思い込みと、人間の欲が、馬がレースで活躍することを妨げているのではないか。」 「欲」という部分はともかく、「思い込み」というのはいままであまり私自身は考えたことがない新鮮な切り口でした。 話は「距離適性」のことから始まりました。ある馬に関して曰く「記者の人やテレビの人がよく距離が持つ持たないって言うけれど、そんなの一体誰が決めるんや。」と。話はそこから、日頃の調教のやり方しかり、馬装に対する考え方しかり、もっと言えばレースでのジョッキー乗り方しかりと、あらゆる面での「思い込み」そして「自信のなさ」が馬にとって良くない影響と結果をもたらすのではないかと、そういう話に及びました。 確かに最近岩田ジョッキーはレースの談話の中で「馬が気持ちよさそう」とか「楽しそうに」という言葉を伴って語ることが多いと感じていました。そうした話のバックグラウンドに、このときわずかながら触れたような気がしつつ、話を聞いておりました。 岩田ジョッキーが騎乗することによって、馬がそれまで見てきたものとは違うレースぶりで活躍するシーンを、私たちはしばしば目にしているはずです。そのことは、例えば「地方出身ジョッキーだから」といった漠然としたイメージとか、「腕っ節が強いから」といったシンプルすぎる要素によって説明されようとしてきました。しかし追い方といった騎乗そのものの技術だけなら、他のジョッキーだって全くひけは取らないはずです。それでも岩田ジョッキーが乗る馬が他とは違う活躍する要素があるとすれば、彼が言う「思い込み」を排して馬に接し、馬が潜在的に持っている力を引き出すという「考え方」の部分も一つの大きな要素なのではないかと思えます。 私は素直な疑問をぶつけてみました。「しかし現実には、馬がレースの中で活躍するためには、例えば適性を考えるとか、馬装を工夫するとか、そういうことも必要なんじゃないですか？」 彼の答えはこうでした。「そういう課題を解決することも含めて、ジョッキーの腕でしょう。」 実際には、彼自身の仕事が結果としてうまくいくことだけではなく、うまくはいかないこと、結果を伴わないことだって多々あります。それがジョッキーの仕事というものでしょう。それでも……つまり、うまくいかない場合の責任も受け止めることを含めて「ジョッキーの腕」と言い切ったところに、彼のプロとしての意識、そしてジョッキーとしてのプライドというものを痛烈に感じさせられました。 と同時に、自らの「理想」と言ってもいい考え方への拘りと、それを仕事の中で実現したいという切なる思いが、その言葉からはストレートに感じられました。 現実には、競馬の世界は様々な立場で馬に携わる多くの方々がいらっしゃいます。ですから、彼の考えはあくまでも彼の立場の中での、あくまでも一つの考え方と捉えるべきだと思います。実際、ディープブリランテがダービーを勝ったあと、管理する矢作調教師は「（ダービーに向かう過程の中で）ジョッキーの考えと厩舎のやり方がぶつかることもあった」と語ったと聞いています。そういうこともまた、良きにつけ悪しきにつけ一つの「仕事のありよう」と言えるでしょう。 そんな様々な周囲の状況も受け止めながら、岩田ジョッキーは彼自身の考えるジョッキーとしての仕事の有り様を貫こうとしている。その姿勢に対して深い敬意を持つとともに、仕事は違えど「プロ」たるものとして自分もそういう姿勢で仕事に向き合いたいという強い憧憬の念をも感じた、この日の経験でした。
2012年06月19日
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知ってましたか？
皆さんが普段何気なく見ている競馬。そこには恐らく少しの疑いもないのではないでしょうか。何月何日、○○競馬場、第×レース、△△万円下、そして距離。毎週毎週整然とそして淡々と繰り返される中央競馬。そこにあることが当たり前の中央競馬です。当然それを見守る皆さんも習慣化されてしまっているため当たり前のように思っている競馬の進行。今日はそんなところから知るとえっ！と思うようなことをお話ししましょう。中央競馬の競走の距離は１０００ｍから始まり最長ではステイヤーズステークスの３６００ｍまでとても多くのバリエーションを誇っています。これは世界的に見てもかなり豊富な方でしょう。しかし競馬の本場ヨーロッパの競馬はかなりいい加減です。多くの競馬場の出馬表には競走距離の前に「アバウト」と付いています。だいたいです。およそです。全て競馬の頂点とも言えるイギリスのダービーでさえ１２f abt １０ydsと表記されています。それくらいは誤差と考えているのでしょうね。まあ確かにそれぞれスタート位置が異なるオートレースなどとは違ってみんな同じ位置のスターティングゲートから飛び出すわけですからね。走ってくる馬場の内外で距離自体も変わってしまうのが競馬ですからね。大した問題ではないのでしょう。では日本の場合はどうでしょうか。そこはさすが日本です。きちんと馬場の長さは定義されています。計り方から定義され「内さくから外側１ｍのところで測る」とされています。つまり日経賞のネコパンチのように内ラチぴったりを走ってくると、競走距離とされている距離よりも短い距離を走ってくることになります。まあ実際はお馬さんにはかなりの幅がありますからその内さくから１ｍの線上くらいを走ることになるのでしょうが。理屈の上では内さくぴったりでは競走距離よりも短くなるわけです。意外でしょ。そしてもう一つ。ちょっと皆さんに問題です。１６００ｍのレースでゲートからゴールまで、内さくから１ｍの場所を走ってくるとその距離は１６００ｍである。これは正解でしょうか？これ、正解でなかったらちょっと嫌ですよね。でも私が聞くくらいですから、皆さんの想像通りこの文章は間違いです。コーナーのない新潟１０００ｍの直線競馬でもゲートから決勝線までの直線距離は１０００ｍじゃありません、実は。ハロン棒よりも少しだけゴールよりも遠いところにスターティングゲートって置かれていますよね。そしてなかなかテレビ画面には映りませんが、大きな黄色い旗を持っている人をスタート直後の辺りに見たことはありませんかね？中山の１６００ｍのテレビ位置だと少し映っているので見てみて下さい。内ラチよりもかなり内側のところにその人は立っています。実はこの黄旗係が立っている場所の真横こそが、競走距離のスタート地点なのです。この黄色い大きな旗を振り下ろした瞬間からレース時計の計測が開始されます。ですからゲートから決勝線までの距離は実際の競走距離よりも少しだけ長いのですね。このように日常の中にあるものを人は疑うことを忘れがちです。その定義を知らずに目に映る情報だけを束ねて真実だと思い込む。まぁ、知っていて損も得もない話しですけどね・・・暑い季節がそこまでやってきています。みなさんも体調を崩さぬよう気をつけて下さいね。それでは競馬場でお待ちしています。どんどん夏競馬に参加して下さいね！
2012年06月18日
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これからをフォトで綴る。
こんにちは～。 この日替わりライターブログでも紹介している方が多いですが、関東オークスのアスカリーブルの勝利は地方競馬にかかわる者にとって本当にうれしい瞬間でしたね。関東オークスがダートグレードレースになってから過去12回行われていましたが、地方馬が勝ったのはたった２頭。 05年の覇者 テンセイフジ↓ 06年覇者 チャームアスリープ↓ ２頭ともすでに立派なお母さん。 チャームアスリープから６年の歳月を経て、今年アスカリーブルが優勝したんです。 兵庫の田村彰啓厩舎からデビューして４戦４勝無敗のまま南関東に転厩し、その後は大井から船橋の川島正行厩舎に仲間入り。『ステキナデアイ』というお母さんの名の通り、まさにたくさんの素敵な出会いを重ねてきたアスカ。 普段はそんなに派手な面を見せない馬なんですが、レースにいけば抜群のレースセンスと堅実な末脚、勝負根性を存分に発揮。どんどん力をつけている印象で、これからがますます楽しみです。「うちのクラーベセクレタに匹敵するような馬になって欲しい」と管理する川島正行調教師は言っていましたがひじょうに頼もしい存在ですね。 さぁ、南関東ではこれからダートグレードレースが続きますよ。アスカリーブルに続いて欲しい！ ６月27日（水）に大井競馬場では帝王賞が行われます。 地方競馬の総大将フリオーソ↓ 総大将の弟トーセンルーチェ↓ ２頭が仲良くそろってスタンバイ中。 写真はちょうど昨日の様子ですが、２頭とも一週前追い切りを無事に終えて、洗い場でのんびりしている様子です。フリオーソを大きくしてのんびりさせた感じがトーセンルーチェというくらいそっくりな兄弟。こう見比べても微笑ましいですね。 ここには兵庫のオオエライジンが昨年の黒潮盃（優勝）以来となる南関東に遠征を予定しているんですよね？楽しみでたまらないです。 ７月４日に川崎競馬場で実施するスパーキングレディーカップには南関東の女王クラーベセクレタが予定しています。クラーベは昨日ちょうど二週前追い切りを行って、元気にビュンビュン馬場を駆けていました。 写真はお昼寝している様子です(^^) 力いっぱい走ってお腹いっぱい食べて、ちょうど眠くなったみたいです。馬房でちゃんと疲れを取ることも大切なお仕事ですからねぇ。 そして、７月11日（水）には大井競馬場でジャパンダートダービー！！！ その間には、 ６月20日（水）には船橋競馬場で京成盃グランドマイラーズ。 ６月29日（金）には優駿スプリント。 南関東所属馬のレースですが、かなり濃いメンバー構成になりそうです。 さぁ、そんな重賞レースに早く帰ってきて欲しいのがセルサスです。２歳時には圧倒的な強さでハイセイコー記念を優勝。全日本２歳優駿前に脚部不安を発症し、長期休養に入っていました。あれから１年７カ月が過ぎ、今は船橋競馬場に帰ってきて時計も出し始めたそうです。 こちらも昨日のセルサスですが、食べることが大好きでずっと黙々とお食事していました。このまま無事に進めていってまた強いセルサスが帰ってきて欲しいと願わずにはいられません。 さぁ、南関東重賞戦線楽しみがまだまだ続きますよ～(^O^)／
2012年06月17日
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アスカリーブル強し！
アスカリーブルは強かったぁ。 ６月１３日に行われた『関東オークス(Jpn２)』(川崎･２１００ｍ)で、園田競馬でデビューしたアスカリーブルが、ＪＲＡからの参戦馬を含む強豪相手に、鮮やかな勝利を挙げたのです。 大川さん、わざわざ兵庫デビューって言ってくださってありがとうございます♪ アスカリーブルはデビューから４連勝は園田で挙げ、重賞の『園田プリンセスカップ』を制覇。 表彰式では主戦の大柿騎手が恋人にプロポーズを敢行。 それを実現させるためのアシストをしたことでも有名になりました。 ところが、直後に大井に電撃移籍の発表。これは園田関係者一同が驚きまくりました。 移籍後一度勝って、連勝は５連勝まで伸びますが、その後に３連敗。いまの名門、川島正行厩舎(船橋)に移籍します。 それから４戦３勝。勝利はいずれも重賞レースで、この世代のダート牝馬の頂点に立ったのです。 川島厩舎の仕上げが素晴らしいのはもちろんのことですが、この馬の素質にいち早く目を付けた、兵庫所属時の田村調教師の相馬眼も素晴らしいということも立証されたわけです。 いつかは、兵庫所属のまま、このような大舞台で活躍できる馬が出現することを期待したいところです。 とにかく、今回はアスカリーブルを純粋に応援しましたし、素直に嬉しかったです。 関係者の皆さまおめでとうございます。 さぁ、晴れてダービー馬となったメイレディが、アスカに再び挑戦するときが楽しみになってきました。 陣営はオーナーと相談して決めるとのことでしたが、今秋にも実現する可能性は十分ありそうですね。〓Weeklyトピックス〓★瞬撃の４ハロン！ 第２回『園田ＦＣスプリント』が６月２１日、園田競馬場で行われます。 距離は８２０ｍ。３歳以上ではこのレースでしか施行されません。 ２歳馬でも新馬でしか使われないので、まぁほとんどの馬が距離未経験。 とにかくスタートがカギとなります。 去年もスタートだけで決まったと言ってもいいぐらいですからね。 好発を決めた勝ち馬のミナミノヒリュウがそのまま逃げ切り。２番手のテイケイメルベイユが２着を粘って３連単では５０万円台の大穴配当。 今年は果たしてどういう結果となるのでしょうか。 オープン特別を８勝もしていながら、未だに重賞には縁のないタガノブリガデイロが、悲願の初重賞なるか。 ＪＲＡ時代に１０００ｍで勝ち鞍があり、１２３０ｍ戦で連勝中のスピード自慢のエイシンマロニエが勝るのか。 テンの速さだけなら一級のサンエムパームの粘り込があるのか。 他地区の食い込みも考えられなくもないところ。 瞬く間に決まる瞬撃戦を見逃さずに！★メイレディ『G-JAPAN2012』３歳シーズン優勝 『兵庫ダービー』を牝馬ながらに制覇したメイレディ(牝３･保利良厩舎)が、地方競馬牝馬重賞シリーズ『GRANDAME-JAPAN2012』３歳シーズンの総合優勝をも決めました。 『関東オークス』でアスカリーブルが勝って、ポイントで逆転可能だった各馬が着外に敗れたため、首位を走っていたメイレディが優勝となったのです。 昨年のマンボビーンに続いて、兵庫県所属馬の３歳シーズン連覇となりました。 マンボビーンのときは優勝報告会をわざわざ同馬を西脇から輸送させてまで園田競馬場で行いましたが、今回はそんなことがないようにしていただきたいです。 園田所属のメイレディですが、レースにも出ないのに、馬装をさせ馬場に出すと、馬はレースと勘違いします。イレ込んだり、ケガをしたりなどすれば、なんのためのものか分かりません。 事実、一昨年の古馬シーズン優勝のキーポケットが報告会でイレ込んでしまい、鞍上の田中騎手を振り落とし、危うく大怪我という状況があったり、マンボビーンは輸送が原因で出た疲れで、その後のローテが白紙になったりしています。 地全協(ＮＡＲ)に理解を求めます。★パーフェクトラン６着… ６月１０日の『西日本グランプリ』(福山競馬場･２２５０ｍ)に兵庫から出走したパーフェクトラン(牡９･栗林厩舎)は勝負どころで反応が鈍く、６着と完敗を喫してしまいました。 １番人気に支持されての敗戦だけに、かなりショックです。 どうも、夏負けが原因とか…。 トップクラスでの連戦の疲れもあったのでしょう。 今後はゆっくり休んで、また強いパーフェクトランを見せてもらいましょう。★兵庫県史上最高配当 地方競馬の五重勝式馬券『オッズパークLOTO』(オッズパーク会員のみ投票可能)で、兵庫県史上最高配当が飛び出しました。 ９，３７６，８１０円という配当で、『オッズパークLOTO』では史上２番目の記録(最高は平成２２年１月３１日帯広競馬場での１０，２２２，９３０円)。 １票だけでしたから、当てられた方が独り占めしたわけです。 金額の多寡ではなく、総取りですもんね、これは嬉しいでしょう。 いや、もちろん９００万円は素直に嬉しい金額ですが…。 今回の場合は人気薄の逃げ馬の活躍が、的中を難しくさせていたわけです。 とにかく今週は前有利の馬場でした。 でも来週はまた、傾向が変わるかも知れませんので、初日(水曜日)の前半のレースは要チェックですよ！★松浦政宏騎手の容体 ６月１３日園田競馬第１レースの本場馬入場の際、松浦政宏騎手が馬に振り落とされて、落馬。負傷して、その後の騎乗はすべて乗り替わりとなりました。 診断の結果、左腰などの打撲で１週間程度の加療が必要とのこと。 来週は水曜日から始まりますので、間に合えばこのあとは休まず騎乗することが可能です。 とにかく、大事には至らずホッとしたところです。★兵庫ダービー関連記事 先週お伝えできなかったＹＧＡの皆さんと、津田麻莉奈さんのお話。 津田麻莉奈さんは、昨年の地方競馬ダービーウイークのキャンペーンキャラクター『ＳＤＮ４８』の元メンバー。 これがキッカケで競馬にどっぷりハマり、競馬関係の仕事も数多くされてきました。 なので、競馬の予想も玄人っぽいんです。っていうか、おっさんみたい(ごめんなさい)。 １年でこんなに成長できるもんなんですか！すごいスピードで濃ゆ～い競馬ファンになっています。 馬を好きになる理由も女の子らしく「名前が可愛いから♪」とか「見た目が綺麗から」とかではなく、「あるレースを観て、すっごく強いと思ったから」と予想ありきの観点です。 そんな津田さん、筋金入りの競馬好きを買われて、グリーンチャンネルの『競馬場の達人』に出演されます。 撮影はすでに終了していて、放送日は『宝塚記念』当日の６月２４日です。どんな結末が待っているのか、お楽しみに。 ＹＧＡはよしもとグラビアエージェンシーの略称。 吉本ではＮＭＢ４８というユニットがいまは人気ですが、実はＹＧＡの方が結成は先だったそうなんです。 アイドル５０％、バラエティ５０％、合わせて１２０％というこコンセプト。 決して足し算ができないグループというわけではなく、合わさることで化学反応が起きて、想像以上の力を発揮するという意味だそうです。 さすがに吉本だけに、トークも途切れることなく、どんどん話も広がります。 イベントの合間にいろいろ話を聞かせてもらったんですが、ＹＧＡの皆さんは、ぼくが大好きな吉本新喜劇(ルミネ)に出演したことがあるんだそうです。 池乃めだか師匠や、島木譲二さんなどと舞台で絡んだこともあるというとても羨ましい経験をされています。 ひょっとして、この中から新喜劇女優になる人が出るかも知れません。 もしそうなら、マドンナ目指して頑張ってもらいたいところです(そんな意気込みを誰も語っていません)。 ちなみに、ぼくがいまの吉本新喜劇でマドンナNo.１と思うのは、高橋靖子さん。競馬キンキ忘年会で華やかに行われた『吉本新喜劇座員ドラフト』では５位で獲得しました。 綺麗し、演技力も抜群です。 若手の次期マドンナ候補筆頭は、井上安世ちゃんやね(ドラフト８位で獲得)。 間違いないですよ。 前田真希ちゃん(前田五郎師匠の長女)だと主張する人もいるでしょうが、ぼくは安世ちゃんが断然本命ですね。 他にも、金原早苗(同１２位)ちゃんという説もあるでしょうが、それは…、 もうええか。〓◇〓◇〓◇〓◇〓◇〓◇〓◇〓 来週の園田競馬は、水曜からの開催です。火曜日まで投票システム変更のため、このような日程になっています。 間違って火曜日に来ないように気を付けてくださいね。
2012年06月16日
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北海道スプリントＣが終わりました！
今週の火、水の北海道はコートが必要なくらい寒い日が続きました。たまにセレクトセールでも悪天候の時は寒く感じ、ジャンパーが必要な状況もあるので、決して珍しいことではありませんが、６月中旬で１桁の気温を味わうことになるとは正直思いませんでした。 ただ、北海道スプリントＣ当日は好天に恵まれ、気温も前日よりましだったので暖かく感じたほど。1086人の入場者数と場内も賑わいを見せました。 また、この日は今年初の２歳オープン戦「ウィナーズチャレンジ競走」が９Ｒに組まれ、７頭が揃いました。今年はＪＲＡ北海道シリーズが３週短く、しかも函館開催は全６週しかないこともあり、オープン特別の「ラベンダー賞」がなくなりました。そのため、ホッカイドウ競馬勢は直接、函館２歳Ｓ（７月14日）への出走が叶うこととなります。 地方所属馬が函館２歳Ｓに出走するのは、３つの枠が用意されています。その３頭は、「ＪＲＡ上級認定競走の勝ち馬」という条件となっています。指定されたオープン特別、または地元重賞の勝ち馬がＪＲＡ上級認定勝ち馬となります。つまり、重賞の「栄冠賞」で２着以下では函館２歳Ｓへの出走は叶わない、ということになります。 今回の1000ｍ、21日は1700ｍでウィナーズチャレンジ競走が、そして28日は栄冠賞と３週連続でＪＲＡ上級認定競走が組まれています。今回の1000ｍ戦は、栄冠賞へのひと叩きという意味合いの馬もいるし、何が何でも函館２歳Ｓに出走するためにここを勝っておきたい、という馬もいます。その中で、スーパーフレッシュチャレンジ競走を圧勝したミータローが、まだ余裕のある体つきながら力の違いを見せつけ、４馬身差の圧勝を演じ、函館２歳Ｓへの道が開けました。「栄冠賞を見据えて完調手前の仕上げで挑みました」という田中淳師。栄冠賞は、コルチナやベルフォーラヴなどの強豪も出走し、勝ち負けとなるとかなりハイレベルな争いが予想されますから、ここで勝っておけたのは非常に大きいと思います。Ｄｒ．コパさんの所有馬ですが、ホッカイドウ競馬所属馬で函館２歳Ｓへの出走を望んでいたこともあり、この日も応援に駆けつけていらっしゃいました。本当におめでとうございます。 さて、北海道スプリントＣ。詳細はＷＥＢハロンに記しましたが、春のダート短距離路線の主役だったセイクリムズンの２番手グループの争いとなっただけに、少々小粒なメンバー構成となりましたが、その中で岩田騎手の好騎乗が光るとともに、早めの門別入厩で落ち着きがあったセレスハントが惜敗続きにピリオドを打ち、久々の重賞制覇を果たしました。 ＪＲＡ４頭が上位を独占。地方馬の最先着はエトワール賞を連覇したプリティゴールドでした。「他の地方馬には負けたくなかったから、とりあえず結果を残せてホッとしました」と五十嵐騎手。古馬の貫禄を見せた格好ですが、３歳牝馬ながら果敢に挑戦したロクイチスマイルは７着でした。田中淳師は「前で競馬を進めると終いが甘くなりますね。完全に力負けです。この後、勝っている賞金の合算が少ないので500万特指を使えるので、芝への挑戦を視野に入れています」と話していました。常にハイレベルな競馬を展開しているのに、まだ500万下に出走できるのは非常に有利。２歳馬ばかりが目立つホッカイドウ競馬ですが、ＪＲＡ北海道シリーズでは３歳馬の特指競走での活躍も目につきます。ロクイチスマイルが出走した時は、ぜひとも応援したいと思います。 また、ＪＲＡ未勝利からホッカイドウ競馬に転入し、レコード勝ちを含む２戦２勝でＪＲＡに出戻り、ＪＢＣスプリントを制するまで出世したサマーウインドも凱旋参戦。ファンの支持も高い１頭でしたが、久々にハナへ行く競馬で見せ場を作り、４着に粘っています。「まだ走る気持ちが本物ではありませんが、大分良くなってきています。広々とした大井や門別コースが合っているのは、今回の走りでも感じ取れましたし、復活の兆しをつかめたので今後もぜひ応援して下さい」と藤岡佑騎手は話していました。 さあ、来週は今年初の３日間開催となります。1700ｍの「ウィナーズチャレンジ競走」には、先週のフレッシュで遊びながら大差勝ちしたアウトジェネラルが出走してきます。勝てば函館２歳Ｓも視野に入っているとのこと。ビッグレッドファームの地方オーナーズであるコスモヴィンテージも出走予定で、この対決も必見です。 来週もホッカイドウ競馬・門別グランシャリオナイターをよろしくお願いします。
2012年06月15日
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第４８回関東オークス
ミツオーです。プリンタってのはどうしてこう、使おうとするとインク切れが発覚するんだか。さて、南関東地区は川崎開催中です。開催メインは水曜日（１３日）におこなわれた、関東オークス（Jpn II）。３歳牝馬ダート全国一を決める大一番でした。わたくし、レースの実況を担当しました。この大一番、勝ったのは、兵庫でデビューし４戦４勝、重賞も制覇して南関東へ移籍し、今年は浦和のユングフラウ賞と南関東牝馬三冠（四冠）レース第２弾にあたる東京プリンセス賞で優勝している、アスカリーブルでした。この、「兵庫でデビューして」「現在は南関東に所属する馬が」勝った、ということが、わたしにとっては非常にうれしいことでした。何と言うか、「地方競馬全体の底力」みたいなモノを見せてくれたような気がするのです。…とか何とか言うと、また「中央も地方もないですよ」とたしなめられてしまいそうですが（汗）、しかし主に地方競馬にたずさわっている者としては、地元の馬や地方所属の馬が中央の強豪相手にいい戦いぶりを見せてくれるのは、素直にうれしいものですし、つい肩入れして見てしまうものなのです。実況でも、「兵庫デビューの…」ということを言わせてもらいました。やはり、この馬の場合は、「現在、船橋・川島正行厩舎の所属馬ですよ」という事実もさることながら、「兵庫デビュー→重賞制覇→大井→船橋→重賞連勝」というその経歴自体が、ファンを多くしている要因のひとつなんじゃないかと思ったりもするのです。兵庫のファンのみなさんも、このアスカリーブルの関東オークス制覇、喜んでくださっているのではないでしょうか？竹之上さんも書いておられましたが、アスカリーブルにもう少しのところで勝つことができなかったメイレディは、先日、兵庫ダービーのビッグタイトルを手にし、関東オークスで終了したグランダムジャパン３歳シーズンで総合優勝。アスカリーブルは、グランダムジャパンではほんの２ポイント、メイレディにおよばず２位となったわけですが、この結果を見ると、昨年兵庫でデビューした現３歳世代のレベルの高さを思わずにはいられません。スゴいことです。それにしても、グランダムジャパン３歳シーズン、上位３頭（３位＝マーメイドジャンプ）が２ポイントずつの差だったというのは、結果論ではあるけれども実に熾烈なあらそいでした。マーメイドジャンプ陣営にしてみれば、アスカリーブルの最終戦優勝はくやしいことであったかもしれませんな。強い牝馬が高い次元であらそう姿を見せるというのは、グランダムジャパンという企画の主旨にふさわしいことではあります。うん。できることなら、この熾烈なあらそいを演じた馬たちが一堂に会した直接対決も見てみたいものです。関東オークスのアスカリーブルは、好スタートを切りながら、先行馬を行かせておいての競馬。２周目（残り８００メートルほど）に入ってからポジションを上げていき、最終コーナーでは３番手。直線で後続を振り切りにかかった、Ｃ・ウィリアムズ騎手のサトノジョリーに襲いかかり、見事な差し切り勝ちでした。これで重賞４勝目。ダートグレードは初勝利となりました。アスカリーブル号 今野忠成騎手コメント（関東オークス制覇に）ビックリしてます、ホントに。馬が一生懸命走ってくれました。川島先生の指示も、ペースがはやくなっても落ち着いて、この馬の良さ・一番いいところが出るような競馬をしろ、という指示だったので、そのとおりに乗れてよかったです。ホントに馬がよく反応してくれました。ボクも最後はもう、「お願いします！」って馬に頼みながら追ってました（笑）。（羽田盃・東京プリンセス賞・関東オークスと勝って、まさに今野騎手のシーズンですが？）いやいやいや、そんなことないですけど（笑）。もっと勝鞍あげていかなくちゃいけないなって、自分自身を追いつめてやってるんですけど、こういう大きいレースで今年は結果を残せてますので、まだまだ今年、残ってますから、これからもがんばりたいと思います。１つ１つ大事に乗って、成績を出していきたいと思いますので、今後とも応援のほどよろしくお願いします！！グランダムジャパン３歳シーズンは終了しました。南関東牝馬三冠戦線も三冠目まで終了（秋に四冠目がありますが）。そちらはひとまず落ち着いたようではありますが、一方で、地方競馬スーパースプリントシリーズが今年も幕を開けています。今週火曜日には、その第１戦の川崎スパーキングスプリントがおこなわれ、トーセンクロスが後方からの追い込みを決めて優勝。２着のパロズハートとともに、ファイナルの船橋・習志野きらっとスプリントへの優先出走権を手にしました。このＳＳＳも、各地でおこなわれるトライアルからファイナルにかけての戦いを興味ぶかく見守りたいと思います。そして。わたくしも実況でお邪魔させていただいている金沢競馬では、春シーズンの総決算「百万石賞」が今度の日曜日（１７日）にせまっています。こちらも高いレベルのレースが期待されます。ぜひともたくさんご来場、ご参加ください。…わたくし実況を担当する予定です。よろしくお願いいたします。
2012年06月14日
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説明がややこしい旭川記念です。
どうしちゃったのでしょう？この天気 いや、気温。 やっと暖かくなって来たと思ったのに、ここしばらくは 「寒い」です 今日も、天気予報では日中は１６度と予想されていたのに、お昼過ぎても９度しかありません。 １０日（日）は、競馬場の放送室で、私の足元だけ電気ストーブをつけました ３月末、井馬アナの突然の引退宣言。 後を引き継いで今年のばんえいが開催されておよそ２か月。 ばんえい実況は以前アナウンサーフェスティバルで喋った以来でした。 とても緊張している２か月です。 独特のレースの流れに、喋れば喋るほど難しさが増してきます。 たった２か月ですが、いろいろな感想が伝わって来ます。 良きも悪しきも、影でも表でも いろいろ・・・・・。 競馬実況に携わってから、イヤと言うほど経験してきました。 人は褒められて困る時はあっても嫌な気持ちにはならないでしょう。 でも、褒められて浮き足だったり、嫌われたりイヤミを言われて落ち込んだりすることは無くなりました。 そして、かつては対誰かに腹を立てたりしていた悔しさが、今は自分に対しての悔しさになっています。 ばんえい実況は１年生ですが、年齢も経験も積み重ねた１年生も結構難しいです。 うまく言い現わせませんが、とても楽しく仕事をさせて頂いています。 そして先日とても嬉しい事がありました。 ある調教師の先生から電話を頂いたのです。 「お～い、元気にしてるか？ 久し振りだなぁ」 新米時代から厳しい事も沢山教わった先生です。 ふっと思い出して下さった事、そしてわざわざ電話をかけてきて下さった事、たまらなく嬉しかったです。 いくつになっても 色んな事に立ち向かって、多くの人たちに助けられながら日々を送っています。 普段なかなかこんな事言えない自分ですが、ちょっと心を開いてみました。 魔法の電話のおかげでしょうか・・・。 さて、今週からは、重賞がぞくぞくと行われます。 １７日（日）は旭川記念（BG3)です。 昨年は８頭立てで行われ、カネサブラックが２度目の勝利を挙げました。 と言っても、現在の旭川記念の歴代優勝馬には、１度しか名がありません。 旭川記念は、旭王冠賞と合体しています。 帯広市単独開催になった２００７年、番組としての旭川記念（４歳・旧５歳限定）が廃止され、旭王冠賞（３歳上・旧４歳上）を存続。 しかし、名称は「旭川記念」としました。 回数や成績は、旭王冠賞に引き継いでいます。 なので、２００６年に旭川で行われた旭川記念に出走し優勝したカネサブラックの記録は、現在の旭川記念の戦績表にはありません。 ２００６年の優勝馬は、旭王冠賞を勝ったサダエリコです。 でも、カネサブラックの戦績には、ちゃんと２００６年６月４日に旭川記念１位と記されています。 何とも、ややこしい事になっていますが、そういう事です 今年の出走予定馬は、 カネサブラック 牡１０ ナリタボブサップ 牡１０ キタノタイショウ 牡６ ホクショウダイヤ 牡９ フクドリ ｾﾝ６ エンジュオーカン 牝１１ テンマデトドケ 牡５ ホッカイヒカル 牡８ ギンガリュウセイ ｾﾝ８ トレジャーハンター 牡５ 以上の１０頭です。 今期は、レース毎に順位が入れ替わる各馬。 さて旭川記念はどんなドラマが展開されるのでしょうか？
2012年06月13日
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高まった熱気を冷ますことなく
安田記念が終わって、ＪＲＡでは春のビッグレースが一段落。宝塚記念の時期的位置は依然として課題ではありますが、ムードはやはり言われているように「夏競馬」本番という感じになって来ていることを、ひしひしと感じます。夏の函館競馬も開幕しましたし。 資料画像。函館競馬場の近く、湯の川温泉郷にある湯倉神社。昨年の画像です。 資料画像。函館競馬場から望む函館山。昨年の画像です。 今年は別の仕事があって、開幕週には函館には行けませんでした。 首都圏でのＪＲＡの開催がなくなるだけに、夏に入ってどこかの競馬場に出かけると、一層その「ナツケイバ」という雰囲気が自分の中で盛り上がるもの。この週末は函館に出かけることが出来そうですので、それを楽しみにしているところです。 こうして、過去の写真を引っ張り出してきて、少し気持ちを高めてます（笑）。 地方競馬では、ダービーウィークが終わってこれまた一区切り。 今年は、門別をお手伝いさせて頂いているということもあり、その週には特に競馬の仕事はありませんでしたが、むしろ馬券を買ってお客さんと一緒の立場で例年以上にダービーウィークを楽しませて頂きました。馬券的な成果はサッパリでしたが（泣）、どこのレースも「さすがダービー」と思わせる熱戦の連続。地方競馬のダービーもかなり面白いぞ！というところをアピールできる１週間だったと感じました。 トップを切った佐賀の栄城賞がぶっちぎりの独走劇。 岩手のダイヤモンドカップが力が入る直線ガチンコの競り合い。 門別の北海優駿は道中の駆け引きとゴール前の大激戦。 東京ダービーは歴史に残る「ワンツー」。 園田は牝馬が形勢逆転。 そして最後の名古屋は大番狂わせの超高額配当。 改めて振り返ると、この１週間で何と色んな出来事があったことでしょうか。 シリーズ化された当初は、正直「理念はわかるけど日程をまとめて並べたところで…」という少々冷めた感想を持って外から見ておりました。 しかしこうして継続しているうちに「ダービーの１週間」という独特のイメージが見る側にも、そして恐らく競馬を行う側にとっても浸透して定着して来ているように感じます。だからレースの質もたぶん上がって、より一層面白くなる。いまでは、事柄の筋の良さと可能性という意味では、地方競馬にとっては大きなレースをひとつドカンとやるよりも遙かに重要なイベントになっていると、確信できます。 もうひと頑張りのところまで来ているのではないでしょうか。あとは広い意味での「売り方」さえもう一歩洗練されてくれば、また新たな景色が見えてくるのではないでしょうか。 このあと、地方競馬ではいわゆる「夏枯れ」することなく、夏のビッグイベントである帝王賞が控えていますし、ジャパンダートダービーもあります。そこへ向けてこの熱気をさらに大きなものに出来るよう、客の一人という立場においては一層レースを楽しんでいかなければと思っていますし、競馬をお手伝いする立場においては仕事の上でその熱気を十分にお伝え出来ればと思っています。 明日と明後日は、また門別競馬場にお邪魔します。 今週は、明後日・木曜日にダートグレード競走の北海道スプリントカップ。条件戦のＪＲＡ交流競走もあり、馬や人が門別に集まります。事情の許す方は見に来て頂ければ楽しいと思いますし、それぞれの皆さんの地域で映像を通じてお楽しみ頂いてもよろしいかと思います。是非とも馬券を買ってレースをお楽しみください。
2012年06月12日
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いろいろあります
競馬の世界にいるといろいろと想像出来ないような出来事が毎週のように目の前で展開されます。もちろんそれは素晴らしい出来事であったり、残念な出来事だったり様々です。先週の国枝厩舎は若干残念な出来事が続きました。一つは競走中にジョッキーの履いている鐙（あぶみ）が足から外れ馬のコントロールが利かない状態に。掛かり気味に先頭集団まで取り付いてしまったため、最後はバテバテに。馬に乗ったことがある方はみなさん経験があると思います。結構な頻度で鐙は足から外れます。常歩（なみあし・歩いている状態）や速歩（はやあし）などの遅い運動中なら全く問題のないことです。しかしキャンターやギャロップの最中となると、鐙革の長さも相当に短くしていますので危険です。そして脱げた鐙を履き直すのは至難の業。馬は走り続けますし止めようにも踏ん張りが利かず止まりません。脱げるきっかけは様々で、馬が躓いてバランスを崩したり、ゲートから飛び出す際に騎乗者の足がゲートの枠に当たり鐙がずらされたり。時には併せ馬になった状態で隣の騎乗者の足が自分の足に当たって鐙を脱がされてしまうこともあります。実際私も美浦の坂路でスタート直後に馬が躓き鐙が脱げたことがあります。坂路はキャンター以下の歩法は禁止であるため止めることは危険です。後続馬も続々とやってきていますのでやはり止めるわけにはいかず、しかもその日は追い切りです。諦めてそのまま追い切りに突入しました。恐怖や危険はそんなに感じませんでしたが、ゴールしてから止まらないかも知れないという不安はありました。そして翌日はひどい筋肉痛に（馬じゃなくて自分がですよ）。まあそんなに珍しいことではありませんが、時々起こる事象です。ただし今回は競走中であったためジョッキーも怖かったことでしょうね。人馬とも大けがに繋がらず一安心です。そしてもう一件こちらは直接的には関係のない話になりますが、日曜日の東京8レース。２着のヒラボクインパクトくんの話し。直線に入って一瞬抜け出すかに見えたインパクトくんですが、後続馬に完全に差されてしまいました。何とか２着にと思っていたところさらに後続から素晴らしい脚で追い込んでくるお馬さんが。あ～３着か・・・と思ったところ、先に抜け出したお馬さんが、きっと１頭になって不安になったのでしょうね。ふらふらし出します。そして何かに驚いたのでしょう。急に外側に逃避。勢いよく追い込んできていたお馬さんの進路に向かって行きます。その影響を受けて追い込んできたお馬さんは勢いが止まりインパクトくんを追い抜けず３番手入線。つまりインパクトくんは漁夫の利で２着を確保。まあ一般戦ですから勝たなければ２着も３着も変わりませんが（馬券を買っている方からは大きな問題ですが、あくまでお馬さんを出走させる側の意見です）。しかしこれが収得賞金が加算される重賞競走の２、３着だったら大変です。しかもダービーやオークスなどのクラシック競走の優先出走権を賭けた着順だったらなおのこと。このように様々な要因の中で競走の結果は出てきます。一つの着順に一喜一憂するだけではなく、その原因を正しく探り次走に生かせるものにまで解析しなくてはいけません。お馬さんに原因があるのか、競走中のトラブルなのか。正しく物事を図るというのは周辺の声も多いため非常に難しいものです。お馬さんに無理を強いないように判断しないといけませんね。
2012年06月11日
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ナイキアディライトの仔がついにデビュー！
03羽田盃と東京ダービーを無敵の強さで制し、重賞12勝を挙げた南関東の韋駄天ナイキアディライト。04帝王賞では王者アドマイヤドンにタイム差なしの接戦を演じ２着に入ったことも懐かしいです。勝たせたかったぁ……。 天性のスピードを武器に、自分のペースで逃げられればとてつもない粘り踏ん張りを発揮。体と走りのバランスがひじょうに良くて、無事是名馬の象徴としても知られていました。 取材をさせて頂けたひとりとしても、いちファンとしても、アディはわたしにとってかけがえのない存在でした。 通算成績43戦14勝２着３回３着６回。 重賞タイトル 03ブルーバードカップ、京浜盃、羽田盃、東京ダービー、04かしわ記念、日本テレビ盃、05マイルグランプリ、06報知グランプリカップ、埼玉新聞杯、07京成盃グランドマイラーズ、日本テレビ盃、テレビ埼玉杯 09年１月、北海道へ出発前にぷち引退式↓ 種牡馬生活を開始。アディっ仔としていちばん最初に産まれたのがこの仔です。↓ ２０１０年２月７日に生まれた女の子。アディパパと一緒のハシモトファームさん生産です。父ナイキアディライト、母プリセージ、母父メジロライアンという血統。 お隣は、橋本場長さんです。フリオーソやナイキアディライト、そして中央の重賞ウイナーたちも送り出していますね。 写真を撮らせてもらったのが生まれて２週間くらいしか経っていなかったので、この仔にとっても初めての写真撮影。落ち着かずにチョロチョロしていた姿はとってもかわいらしかったです。 当歳８月頃の様子↓ 半歳ほどしか経っていないのに、体もかなりしっかりしてどんどん成長していました。 そして、１歳時の様子はこちら↓ そんなプリセージ２０１０が、トゥデイディサイドという立派な名前がつけられました。岩手の鈴木七郎厩舎所属です。 今日６月10日、盛岡競馬場で行われるファーストステップ２歳新馬戦にいよいよ登場。鞍上は木村暁騎手です。アディっ仔の先陣を切ります！！！生まれてきたのもいちばん早かったけど、デビューもいちばん早かった(^^) 実は今日このことを知ったので……もっと早くわかっていたら行きたかった(;_;) アディの血を受け継いだ仔が、この世に産まれてきて、すくすく育って、デビュー戦を迎えることができて、もう感激でたまらないです(;_;) とにかく無事に走って欲しいです。 これからも、ケイシュウの深田さんのブログでいっぱい取り上げられるような存在になったらうれしいなぁ。 現在は、太平洋ナショナルスタッドさんで種牡馬生活を送っているアディ。もう12歳になりました。これからも元気に過ごして欲しいです。 アディっ仔は現在、岩手に２頭、北海道に１頭、南関東にも２頭入厩しています。これからもまた増えてくるでしょう。アディも元気で、アディっ仔の取材もさせて頂けて、なおかつこういう記事も書けること、本当にうれしいし幸せです。
2012年06月10日
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盛り上がったダービーデー
『日本ダービー』で優勝した岩田康誠騎手が、園田に凱旋。５レース終了後にウイナーズサークルで優勝報告会を行いました。 馬上で見せた涙の真意を語った岩田騎手。ディープブリランテと過ごした濃密な３週間が実を結び、栄えあるダービー馬、ダービージョッキーの称号を手に入れたのです。 最終レース終了後にも兵庫県競馬関係者からの祝勝会が行われました。 現役騎手全員からの胴上げで、岩田騎手は改めてダービー優勝の余韻に浸るのでした。 その後に色々話をしていたら、ゴールでは勝利を確信することはできなかったそうです。そして、「１０番が有利らしいよ」と馬場内で聞かされたとき、自分が一体何番なのか分からず、慌ててゼッケンを確認したとのこと。 もう必死で馬番なんて頭に残ってなかったんですね。 ダービーを勝ってしまうと、祝福も半端やないんだそうです。 「メールと電話がむちゃくちゃ来すぎて大変でした。マジでパンクですよ！ダービーを勝つってこんなに凄いのかと思いましたよ」 凄いことをやってのけたのですから、当然ですわね。 とにかく、岩田騎手が来てくれて、ダービーデーは大いに盛り上がりました！(三野騎手会長とガッチリ握手) さて、本題の『兵庫ダービー』は大本命視されていたポアゾンブラック(牡３･野田学厩舎)が敗れるという波乱。勝ったのは牝馬のメイレディ(牝３･保利良厩舎)でした。牝馬の優勝は第１回(当時は園田ダービー)のアヤノミドリ以来のこと。 ダービージョッキーとなったのは木村騎手。昨年に続いての連覇です。これまで一度も勝てなかったダービーでしたが、勝ってしまうとあっさり連覇してしまうんですね。 今回も絶好のスタートを切ったメイレディ。以前はゲートの中で力んで出遅れることがあった同馬は、陣営の入念なゲート練習の甲斐あって、超好スタートを切るまでになったのです。 道中はスローペース。木村騎手が良いペースに持ち込みます。 若干出負けしたポアゾンブラックは、５番手を追走。正面では馬群の一番外を通ってジワッと前に並んでいきます。 向正面でピッチが上がり、ポアゾンがメイレディに並びかけていきます。しかし、その時点で手応えの差は歴然としていました。 それでも、メイレディは『のじぎく賞』のときも絶好の手応えで直線に向きながら、マーメイドジャンプに差し切られた経緯があります。だから木村騎手の頭にも、不安がよぎったのではなかったでしょうか。 「不安はよぎりましたよ。でも追い切りで伸びてくれたんで行けるかなと」 前回の敗戦をしっかり糧にして、不安を払拭するような調整法をとったわけです。同じ轍は踏まないってことです。 直線で完全にポアゾンを突き放したメイレディ。それでもまた相手がゴール前で詰め寄ってきます。 「一回(視界から)消えたんですけど、やっぱり走りますね」 負けたけれども、ビシッと追い切ることができない状況で、ポアゾンブラックはよく差を詰めていると思います。今後、体質がしっかりしてきて、ビシビシ鍛えられるような身体になるのを楽しみにしましょう。 メイレディはこれで重賞３勝目。２着が多い同馬ですが、ダービー馬の称号を手にし、陣営はこれまでの悔しい思いも拭い去ることができたのではないでしょうか。 保利良平調教師補佐(調教助手)に次走を訊いてみると、「しばらく休んで秋に備えます。使うレースとしては、ポアゾンブラックの出ないレースにします(笑)」と相手の今後の成長を考えての答えでした。 先週も書いたことですが、「勝てるとすればここしかない」との想いで臨んだメイレディ陣営。まさに有言実行だったわけです。 「やっぱり馬をやってる以上、ダービーは絶対欲しいですからね。ホンマ嬉しいですわ」とご満悦でした。 担当の紀州厩務員は、「ホンマに嬉しいです、泣きそうになりました」 あれ？みんな泣いてないの？ 意外やけど、まぁええやん。 そして、どうやら『GRANDAME-JAPAN2012』３歳シーズンの優勝もほぼ確定という情勢。さらなる喜びも待ち構えているのです。 でも陣営は、ダブルタイトルを獲っても、まだスッキリしないものがあるというのです。 保利良平助手と紀州厩務員が声を揃えて言う「アスカリーブルともう一度走って、そこで勝ちたい！」という想い。 新馬勝ちのあと、３戦連続対戦して、何れもアスカの２着に敗れていたメイレディ。 しかも着差は確実に詰めていて、次の対戦では逆転をと思わせていたその矢先、突然ライバルは南関東に移籍してしまったのです。 アスカリーブルは新天地で更なる活躍を見せ、南関東牝馬トップホースに上り詰めています。 いつ、どの舞台が再戦の場になるかわかりませんが、是非とも実現してもらいたい対戦です。 そのときのために、陣営は涙をとっておいているのでしょう。〓Weeklyトピックス〓★姫路の日程 ２年ぶりに姫路競馬が帰ってきます。 ７月から８月の２ヶ月間のロングラン開催です！・７月３・４・５１０・１１・１２１６・１７・１８・１９２４・２５・２６３１８月１・２７・８・９１４・１５・１６２１・２２・２３２８・２９・３０ 全ての火・水・木曜日は開催で、７月１６日は祝日ですので開催するということです。計２８日間の姫路競馬を存分にお楽しみください。 この期間中の重賞レースは、８月２日の『兵庫サマークイーン賞』、８月２９日の『姫路チャレンジカップ』が開催されます。★ナイター初日に『摂津盃』 ９月７日からスタートする園田競馬のナイター。 毎週金曜日のみのナイター開催です。 その初日の７日に、重賞レースの『摂津盃』が行われることになりました！ 当初の日程では、ナイター開催に重賞レースは組まれていませんでした。 そらいかんやろ！ってな話で、重賞が組まれて当然ってことです。 オープンのレースも毎回組んでもらいたいですね。 とりあえずホッとしました。★帰ってきた山崎騎手 ３ヶ月の福山遠征を終えて兵庫に帰ってきた山崎騎手。 成績は１５１戦２１勝２着１２回３着１４回(高知での１戦０勝含む) 立派な数字です。この期間に限れば、ベテラン３０００勝ジョッキーの岡崎準騎手と同等の数字。・参考岡崎騎手の３月～５月の成績 １５３戦２２勝２着１４回３着１２回 ね、凄いでしょ。 早速、話を訊いてきました。 「良い馬にたくさん乗せてもらって、勝って当たり前という馬にも何度も乗せてもらえたので、結果を残せたんだと思います」 それでも、人気の馬だと逆にプレッシャーに押しつぶされることも想像してしまいます。 「ぼくも緊張してたんですが、(徳本調教師)先生に『自分の判断でレースをしなさい、それで負けてもまたお前を乗せるから』と言ってもらって、ゲート裏でもそういうことを言って、リラックスさせてくれたんです。それから調教でも、所属している限り自厩舎の馬をすべて乗ろうと思ってたんですが、『他の厩舎の攻め馬も乗って来い！お前は福山に厩舎の手伝いをしに来たんじゃなく、乗りに来たんやろ！』って他の厩舎の馬にもどんどん乗られるようにしてくれたんです」 なんと素晴らしい！他地区からの遠征騎手に、これほどまでに温かく接することができるんでしょうか！ 「騎手も皆さんもすごく仲良くしてくれて、プライベートでも楽しく過ごせました。とくに岡田(祥嗣騎手)さんには本当にお世話になって、調教のことを一からすべて教えてもらいました。すごく勉強になりました」 遠征騎手を受け入れる素晴らしい環境が、好成績をもたらしたわけなんですね。 「もう福山の皆さんには、感謝の言葉しかないです。この３ヶ月間はぼくにとっての大きい財産ですし、これを活かして園田でも結果を残したいです。それが恩返しになるんだと思いますので」 いやぁ、立派になって帰ってきたなぁ。 今週は勝ち鞍こそありませんでしたが、人気薄の馬を２着に食い込ませたときの迫力は目を見張るものがありましたよ。今後注目してくださいね！★今度は福山競馬に馬が遠征！ あす(１０日)行われる『西日本グランプリ』(福山競馬場２２５０ｍ)に兵庫からパーフェクトラン(牡９･栗林厩舎)が出走します。 同馬は前走でオオエライジンに敗れはしたものの、現在の兵庫ではナンバー２の存在。 だから、かなりの確率で勝つとみています。 折り合いも全く心配ない馬で、どんなレースにも対応できるセンスがあります。 ここで勝つことが、山崎騎手を逞しくしてくれたことへの恩返しになるかどうか分かりませんが、福山競馬に目を向けさせる役目は少し果たせたのではないでしょうか。 あすを楽しみにしましょう！ 〓◇〓◇〓◇〓◇〓◇〓◇〓◇〓 イベントでダービーデーを盛り上げてくれた、ＹＧＡの皆さんと、津田麻莉奈さんのことについては、来週に書くことにします。
2012年06月09日
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熱戦が続いた「ダービーＷｅｅｋ」！
ＪＲＡ北海道シリーズが９日から開幕。そのため、７日の朝に札幌を出発し、昼に函館入りしました。道央道が延びてから初めての函館ドライブでしたが、森ＩＣまで延びてめちゃめちゃ楽に！札幌南ＩＣから約250kmが高速道路で、30km弱を走ればすぐ函館新道へとつながるので、長万部ＩＣからダラダラ約２時間も下道を走っていたことを考えれば、あっという間に感じます。 長万部からは国縫、八雲、落部、そして森と区間が延びる度に「便利になったなぁ」と感じていましたが、もう函館までのドライブも苦になりませんね（本当かな？）。でも、スーパー北斗とは、少しそれより時間が掛かる程度で、函館に行った後の移動を考えれば車の方が良いし、週末移動ならＥＴＣ割引もあって距離が延びてもそれほど高くなってはないので、函館への移動が楽になったのは確かです。 函館に移動し、７日の夜にはおぎとんと丸田騎手と食事に行き、８日の朝は函館競馬場で千葉騎手や黛騎手らと合間の時間に会話をしましたが、東京ダービーの話題になりました。ＪＲＡから転入初戦を迎えたプーラヴィーダが出走したことで、ＪＲＡ騎手たちも注目し、Aiba函館港町に馬券を買いに行ってくれた人もいました。それで話題になるんですが、プーラヴィーダは２着。勝ったプレティオラスは、羽田盃でダービーの権利を獲っていなければ、北海優駿に遠征してくるプランがあった馬です。ホッカイドウ競馬出身馬が１、３着に好走してくれたことに加え、森下厩舎、サンシャイン牧場、フィガロ産駒のワンツーと話題も尽きない東京ダービーとなりました。 ホッカイドウ競馬所属時にはあまり目立たなかったプレティオラスですが、３歳を迎えての成長が著しかったのは確か。フィガロ産駒で東京ダービー馬の先輩であるアンパサンドも、２歳時から活躍はしたものの、川崎に移籍した後の成長力は目覚しいものがあり、クラシックで２、１、２着と安定した走りを見せていました。「プレティオラスは120％の仕上がりに持っていけたと思います。プーラヴィーダは、転入初戦で100％まで持っていけない面もあったので、あの２着はさすがだと思いました。ＪＤＤには、プーラヴィーダもさらに上が望める仕上げができますから、次も見ていて下さい」と、レース後の森下師はダービー後の２頭の状態もすぐチェックした後で次を見据えていました。 山中さんのブログでも書かれていましたが、僕は古い競馬ファンなので「ダービー至上主義」です。地方競馬も色んなカテゴリーができ、距離別に競馬を使い分ける傾向が強くなった時代になりましたが、それでも競馬の頂点はダービーであることに違いはありません。競馬に関わる全ての人が、「ダービー」という響きに心躍り、ダービーを獲りたい！という思いが勝利への執念に変わります。 岩手ダービー・ダイヤモンドＣは、超ハイペースで飛ばしたアスペクトに徹底マークのロッソコルサの壮絶なマッチレースは、見ているものを興奮させました。北海優駿は、実力断然のニシノファイターを何とか負かそうとする角川厩舎２頭のレース展開に見所があり、それを捻じ伏せたニシノファイターも凄いと思いました。 東京ダービー、東海ダービーはゴール前の白熱した大接戦。兵庫ダービーはポアゾンブラックが下がりかけたところからまた盛り返し、逃げるメイレディに迫った脚に鳥肌は立ちましたし、勝ったメイレディは遠征で確実に力をつけて牝馬によるダービー制覇を飾りました。 それぞれに見所があった「ダービーＷｅｅｋ」。１週間で各地のダービーが堪能でき、そしてＪＲＡのユニコーンＳからつながるＪＤＤへの道として、全てにストーリーがつながっている素晴らしい企画だと思います。だからこそ、マンネリ化させることなく、毎年しっかりと精査して来年以降もよりよい形で全国の競馬ファンにダービーの素晴らしさを伝えていけるような企画にしていかなければならないと感じます。 「ダービーＷｅｅｋ」は終わりましたが、10日は高知競馬場で「高知優駿」が行われます。こちらもよろしくお願いします。
2012年06月08日
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一生に一度、一年に一度
南関東地方競馬は、大井競馬開催中です。（開催は８日＝金曜日まで）全国で、各地の３歳馬ナンバーワンを決める闘い、ダービーウィークが行われています。金曜日は、名古屋競馬場で第４２回東海ダービーが行われます（→枠順）。そして、ダービーウィークには入っていませんが、１０日＝日曜日には高知競馬場で黒潮ダービー第４０回高知優駿も行われます（→枠順）。ダービーは一生に一度の栄誉をかけた戦い、他のビッグレースとは違った緊張感があります。明日の担当、ふるやっちこと古谷さんも「ダービーは特別」と常々おっしゃっています。だからというわけではありませんが。レースを見ていても、実況していても、それを感じることができます。予想通り序盤ペースを作ったのは、キョウエイロブストでした。これにゴールドキャヴィア、ベルモントレーサーなどがずっと並んで先行集団を形成する流れ。残り８００ｍ付近から、昨年もファジュルでまくりを打った石崎駿騎手騎乗のキタサンツバサが一気に動いて前の組は苦しくなります。一冠目・羽田盃は僅差の３着だったプレティオラス。道中ポツーンと離れた位置から、次元の違う脚で追い込んできたレースぶりは非常にインパクトがありました。今回はポツーンと離れた位置からではなく、馬群に取り付いての競馬。インタビューで本橋騎手も、「羽田盃のように離されないようについていった」とおっしゃってましたが、向正面で「いい位置にいるなぁ」と実況しながら感じておりました。直線に向いてエミーズパラダイスが抜け出した時に、羽田盃馬・アートサハラを交わしてプレティオラスがエミーズパラダイスに並んだところで一気に突き放すかと思いました。そこから、エミーズパラダイスも必死に食い下がりました。アートサハラを抑えて１番人気のエミーズパラダイスには、戸崎騎手３連覇・川島正行調教師連覇・牝馬の２年連続制覇と様々な記録もかかっていました。牝馬クラシック路線には向かわず羽田盃→東京ダービーのローテーション。名門川島正行厩舎の期待が込められていました。これぞ、ダービーという追い比べ。プレティオラスとエミーズパラダイス、この２頭が競り合うところへ、内からプーラヴィーダ外からダイヤモンドダンスが襲い掛かる展開。ダイヤモンドダンスは、的場文男騎手悲願のダービー制覇をかけての渾身の追い込みでしたが、わずかに届かず４着。的場騎手の念願は叶わず、人気通りの結果でしたが、的場騎手の腕と執念がもたらした４着。これまでのこの馬の実績を考えれば大健闘と言えるでしょう。そして最後に勝ち馬に迫ったプーラヴィーダ。ＪＲＡからこのレースに照準を合わせての移籍、前走兵庫チャンピオンシップ３着からも実績十分。そして、手綱を取るのは南関東のクラシックに合わせて期間限定騎乗をしていた金沢競馬のリーディングジョッキー・吉原寛人騎手。下がってきた前の馬を何とかさばいて１頭だけ内から追い込んできましたが、やはりその辺りで外からスムースに上がってきた馬と差ができたかもしれません。ゴールはプレティオラスが４分の３馬身抜け出して優勝。本橋孝太騎手は馬上で喜びのポーズ。エミーズパラダイスをクビ差交わしてプレティオラスに迫った、プーラヴィーダが２着。しかしゴールの瞬間、吉原騎手はガックリと肩を落としたのが印象的でした。鞍上の両ジョッキーは明暗クッキリといった感じ。しかし、プレティオラスとプーラヴィーダは、同じ馬主（伊達泰明氏）・生産牧場（日高・サンシャイン牧場）・父（フィガロ）であり、同じ森下淳平厩舎の所属。フィガロの仔は２回目の東京ダービー制覇ですが、ワンツーフィニッシュはそうそうあることではありません。去年の東京ダービーも、牝馬による２０年ぶりの制覇に沸きました。そして今年も新たな記録達成、快挙に沸いた東京ダービーとなりました。（実況の中でこの快挙をお伝えできればよかったのですが、最後の直線で審議になってしまいましたし、上位が接戦になったため残念ながら実況中には触れることができませんでした）東京ダービー。今年も、様々な想いや意地のぶつかり合うレースでした。こんなレースをもっともっと見たい。たくさんの人に見てもらいたい。もっともっとこのレースの素晴らしさを、いろんな人に伝えなくては!!そう思い直した、今年の東京ダービーでした。
2012年06月07日
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初夏 突入
今週に入ってようやく初夏も陽気になりました 中心街のランチも、冷製パスタ・冷やしラーメン（北海道は冷やし中華をこう呼びます）・ざるうどんなどと、とにかく冷たい食べ物が出回っています。 何んと、冷やしカレーまで登場しました。 私はまだお目にかかっていないので、どんな味なのかわかりませんが、地元の有志たちがこれを広めようと活動しています。 月曜は、馬場水分（０．９％～０．８％）からもわかるように、カラカラの空気の中でレースが始まりました。 そんな中、場内あちこちでおそろいのジャージ姿で賑やかに楽しむ中学生がいました。 札幌市立東月寒中学校の修学旅行の生徒たちです。 ばんえい競馬では以前から、農耕馬の歴史など馬文化に触れてもらおうと、修学旅行のコースにばんえい競馬の帯広競馬場を斡旋しています。 今年は既に、数校の中学生が来場しています。 レース前には、人間ばんばを体験し、バックヤードではコースのこと、そりのこと、重りのことなど、いくつかのグループに分かれて 職員から説明を聞いています。 必ずではありませんが、レースの協賛をして思い出にして下さる学校もあります。 月曜に来場した学校は、第２Rに 札幌東月寒中学校杯とし協賛して頂きました。 エキサイティングゾーンに集まった生徒たちは、目の前で力強く歩を進めるばんばに声を掛けながら一緒にゴールまで歩いていました。 １番人気のゴールデンタカラが１着。 島津新騎手に声援を送っていました。 表彰式は、各クラスの代表者１名ずつがウィナーズサークルに立ち、賑やかな表彰式になりました。 傑作だったのが、代表の男の子が「よく頑張りました！」と大きな声でコメントしたことです。 思わず場内に心地よい笑いが起こりました。 実況席からですので、スタンドの屋根が邪魔ですね リッキー馬車に乗っている生徒たちもいましたし、ふれあい広場も人気でした。 中学生ですから馬券は買えませんが、馬文化を知ること、馬とふれあうこと、そこで生活している人々を知ることなどが、将来の彼らの人生の中でどこかに役立ってくれることを期待しています。 今週のばんえいは、１０日（日）メイン シルバーカップです。 出走予定馬は、 オイドン ダイリンビューティ ファーストクラス ホリセンショウ ニュータカラコマ アグリミズキ ウメノタイショウ コマクイン フジカチドキ キンノカミ です。 オイドンは前走４歳オープンで快勝しました。でも今回は侮れない古馬たちが相手ですので、そうそう簡単にはいかない。 と、Sトラックマンのお話です。 しかし、柏林賞を目指すなら ここも見せ場を作っておかなければ・・・・・。 先日、実家が農家（今は離農し、自家用の畑だけやってるようです）の友人が、もぎたてのグリーンアスパラと青菜（たいなかと・・・）そしてラディッシュを届けてくれました たいなはざく切りにして油で炒め、味付けして溶き卵でとじて頂きました。シャキシャキ感があってとっても美味しかったです。 ラディッシュは先ずはそのままサラダとして頂き、ピクルスに漬ける分とキャベツと一緒に浅漬けにする分を分けました。 大量の（一人暮らしには）アスパラは、定番のベーコンでバター炒め、豚肉に大葉でくるくる巻いて塩コショウ焼き、あとはめんつゆに浸けました。 しばらく日持ちします。 暑くなると、火を使うお料理がおっくうになります なるべく作り置き出来るようにと心掛けています。 でもね、辛い物系が好きなので、夏でも汗かきかき食べます。 シャワー後に、また汗が噴き出す唐ものをつまみに、やっぱでしょう 週末は仕事なので、平日にこんなことしてま～す。 今週末からは、JRAも北海道シリーズが始まります。 太田アナも函館へ向けて金曜日に出発です。 がんばってねぇ～
2012年06月06日
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「初めて」の熱意に触れて
土曜日の東京競馬場で、初心者の方向けの競馬教室の講師を務めさせて頂きました。 老若男女幅広く５０人あまりの皆さんが参加して下さり、午後のひとときを競馬で楽しみながら過ごして頂きました。競馬場に来るの初めて、馬券を買うの初めてという皆さんから、一応自力で競馬を楽しむ力があってもっと競馬について知りたいという皆さんまで、競馬的な力量はそれぞれという皆さん。それぞれの立場でレースを見て馬券を買い、楽しんで頂けたようです。（スタッフの方に写真を撮ってもらうのを忘れちゃったよ…） 私自身、いつもお会いする競馬に詳しい皆さんとともにレースを見るのとは、全く違う経験でした。集まった皆さんが競馬観戦の新鮮さに触れて発するリアクション、その一つひとつが今度こちらの方に伝わるとまた新鮮に感じられました。「ああ、そうか、競馬になれていない方には、こういうことを楽しいと思ってもらえて、喜んでもらえるんだ」 私の立場から見れば、そんなヒントに満ちあふれていましたね、その場は。 例えば。午後に皆さんに集まってもらって、最初のレースはスタンド前から発走するレースでした。丁度来賓席の真下にゲートが設置され、レースを走る馬たちが集合合図に応じて集まってきたとき、お客さんのうちのお一方がこんな風におっしゃいました。「あっ！テレビで見るのと同じだ！！」 これにはハッとさせられましたね。自分自身がテレビで競馬を伝える立場だから尚更なのかも知れません。 すなわち、テレビで伝わるものというのがその人の主たる経験になっているということ。そして、その経験をベースとしてリアルなものを体験するということが、自然な段取りというか流れになっているということ。いまはもうそういう時代なんです。わかってはいるけど、こうした何気ない出来事に、そのことの重大さを改めて味わいました。テレビで私たちが何を伝えるかということは、そのテレビの中にいる私たちが考えている以上に重要だということを、期せずしてお客さん方が教えて下さった格好です。資料画像。本文の内容とは関係ありません。 それはともかく。 競馬教室というと、新聞の読み方とか、馬券の賭式の種類とか、パドックでの馬の見方とか、レースの形態とかクラスとか、血統とか、そんなことを一生懸命「講義」するケースが、巷を見渡すととても多いように感じます。ところが、今回ご一緒した皆さんが競馬を楽しむ姿を拝見していると、詰まるところ競馬を楽しんで頂くために何が大切なのかということについては、少し違うことを感じさせられます。 要するに、応援する馬を決めて馬券を買い、その馬をレースの間中ずっと見て応援に夢中になれるだけで、競馬というものは十分に楽しいと。 今回、私流の教え方で良いとスタッフの方に言われましたので、「講義」という形でお教えした馬券は単複だけ。馬の選び方についても、番号で選んでも名前で選んでも何でもよいという申し上げ方で、競馬新聞の読み方も私の方からは印と過去の着順だけしかお教えしませんでした。実際に皆さんの様子を見れば、それだけでも十分馬券にチャレンジ出来ますし、レースを見たあとで当たったハズレたと大いに盛り上がって互いに語り合っていらっしゃいました。 もっと素晴らしいなと思ったことは、そこから先に興味を持って下さる方は、黙っていても「深く知りたい」という気持ちで自らそれを知ろうとして下さると言うことです。講義で教える量を少なくした代わりに、質問の形では個別に色んな話をするというお約束で時間を過ごしていましたが、まあ色んな所から色んな質問が出ること出ること。血統のこと、レースのこと、パドックを歩いている馬のこと。馬券の賭式も、単複だけで飽き足らない方は自らパンフレットの他の賭式の説明を見て、「これはどう買うのか」と尋ねてきて下さいました。マークシートも、初めは通常のカードでやっていましたが、人によっては青（流し）も赤（ボックス）も、その場で実戦しながら意味を理解して、使いこなせるようになった初心者の方もいらっしゃいました。競馬新聞も自ら色々ご覧になり、私なんかは普段殆ど見ないデータの部分を発見して「これは何か」と興味津々に尋ねて下さる方なんかもいて、その熱心さにはむしろこちらがよい意味で戸惑うほどでした。 競馬を知っていれば知っているほど、細かいことを知らない方に知って欲しいと思って、こちらからアプローチをしてしまう。しかし、そこを少し抑えて、競馬の面白さであるレースそのものと、そして馬券とをシンプルに楽しんでいただくこと。いっぺんそこに立ち戻るのもアリかなというのが、今回お手伝いをさせて頂いての印象でした。楽しみ方と興味の深さは、競馬に接するそれぞれの人によって様々ですし、その楽しみを思わず自ら探ろうとしてしまうぐらい、競馬というのは誰にとっても面白いものなのだということがわかりましたから、それをもっと大切にしてあげた方が皆さんがスッと競馬に入ってきて下さるような感触がしました。 いずれにせよ、私にとってもその日は本当にいい経験をさせて頂きました。これも退屈しのぎの資料画像。文章ばっかりですから…本文の内容とは関係ありません。 今回、初心者の方に競馬を楽しんで頂くという観点で、競馬を提供する側の皆さんに是非とも考えて頂きたいことをひとつ発見しました。それは、初心者でも自分が馬券を買って応援する馬をレースの中で判別することが、今のままでは困難だということです。 各レースにおいて各馬が、どんな勝負服でレースに出るかということがわからなければ、自分の応援する馬がどこを走っているかを初心者の方に掴んで頂くことは無理です。競馬に多少慣れた方でもわからなくなるんですから、初心者の方なら尚更でしょう。競馬場にキャリアの浅いファンの方にも来て頂こうと思うなら、そこは是非とも埋めて頂きたい。ＪＲＡＶＡＮなんかを見るとわかる各レースの勝負服一覧を、競馬場でカラーコピーでいいから配布して欲しいと思いますし、プラスアルファの僅かな情報とともに冊子にして、それをまさに「レーシングプログラム」（他の国で言うところの「レースブック」）として１００円ぐらいで販売するのも手だと思います。カラフルなものになるはずですから、家族連れの方なんかだったら喜んで手にして頂けると思いますけど、どうでしょうか？ レースを楽しんで頂くという「本質的なところ」を充実させるという意味で、この点は少し考えて頂ければと感じました。
2012年06月05日
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安田記念を終えて
関東地区で行われるこの春最後のＧ１レース安田記念が終わりました。４番人気に指示されたアパパネちゃんですが、残念ながら１６着という結果に終わってしまいました。昨日はさすがに疲れて帰ってきましたね。結果が悪かったのでこう書くと語弊が生まれるかも知れませんが、昨日は力を出し切って走った感じです。ヴィクトリアマイルの後はなんかこうまだ走れるよと言った感じだったのですが。これが競馬の難しいところで、ファンの方にはなかなか分かり辛いことなのかも知れませんね。力を出し切って走っても大きく負ける。余力があっても大きく負ける。多くはそのお馬さんの力がそのメンバーの中では足りないのですが、必ずしもそうなわけではありません。それは外見や調教の動きだけでは判断できない調子や体調だったり、馬場や走ってきたコース取りだったり。厩舎から競走に向かうまでの過程に問題があることだって考えられます。ただ一つ考えなくてはいけないのは、力は通用する相手に力を出し切って負けた場合競走中のエネルギーロスがどこにあったのかです。エネルギーの出力に大きなロスがあるとお馬さんはいとも簡単に失速します。日本の競馬の特徴はゴール前でいかに余力があるかという点に集約される気がします。もちろんヨーロッパやアメリカの競馬でもそうなのですが、とりわけ日本の軽く早い馬場ではその傾向が大きく感じますね。そこまでに出力にロスがあるお馬さんは脱落する。いかにスムーズにポジション取りを終え、道中はしかりと折り合いムダな出力を避けるか。そして最後の直線で残ったエネルギーを爆発させる。今回のアパちゃんには一体どこでそのロスがあったのか、ジョッキーの話も良く聞きながら探っていきたいと思います。ただアパちゃん自身は至って元気。レース後の整理運動を終えると嬉しそうに乾草をむしゃむしゃ頬張っていました。応援して下さった皆様、ありがとうございました。またアパちゃんと相談しながら前向きに進んでいきますので応援よろしくお願いいたします。
2012年06月04日
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東京ダービー枠順発表！
ついにダービークイークが始まりました。 日程はこちら↓ ６月１日（金） 九州ダービー栄城賞（佐賀） 優勝 エスワンプリンス ６月４日（月） 岩手ダービーダイヤモンドＣ（盛岡） ６月５日（火） 北海優駿（ダービー） （門別） ６月６日（水） 東京ダービー （大井） ６月７日（木） 兵庫ダービー （園田） ６月８日（金） 東海ダービー（名古屋） ダービークイーク１発目の九州ダービー栄城賞は、鮫島克也騎手のエスワンプリンス（佐賀・手島勝利厩舎）が圧倒的な強さで優勝。 今週１週間はたっぷりと各地のダービーを堪能できますね。 わたしが主戦場にしている南関東の東京ダービーは６月６日に大井競馬場で行われます。今日、枠順が発表されました。１枠２番 ブルーソング（川崎・内田厩舎） 町田直希騎手２枠３番 プーラヴィーダ（大井・森下厩舎） 吉原寛人騎手２枠４番 エミーズパラダイス（船橋・川島正厩舎） 戸崎圭太騎手３枠５番 キタサンツバサ（船橋・佐藤賢厩舎） 石崎駿騎手３枠６番 ジャルディーノ（小林・荒山厩舎） 真島大輔騎手４枠７番 ゴールドキャヴィア（船橋・川島正厩舎） 武豊騎手４枠８番 スカイインテンス（船橋・松代厩舎） 張田京騎手５枠９番 アートサハラ（小林・荒山厩舎） 今野忠成騎手５枠10番 メビュースラブ（大井・松浦裕厩舎） 坂井英光騎手６枠11番 ダイヤモンドダンス（小林・堀厩舎） 的場文男騎手６枠12番 キョウエイロブスト（川崎・佐々仁厩舎） 柏木健宏騎手７枠13番 プレティオラス（大井・森下厩舎） 本橋孝太騎手７枠14番 ディーオ（船橋・岡林厩舎） 左海誠二騎手８枠15番 カントリーウォーク（大井・高橋厩舎） 庄司大輔騎手８枠16番 ベルモントレーサー（川崎・山崎厩舎） 山崎誠士騎手 昨年は牝馬のクラーベセクレタという女傑がいたために１強の様相でしたが、今年は大混戦モードが続きます。羽田盃もそうでしたが、この東京ダービーも難解です。今回が転厩緒戦という馬が２頭もいるし。 そんな中１番人気になる馬を予想するのも難しそうですが、羽田盃は１コーナーで不利を受けながらも２着に入ったエミーズパラダイス（船橋・川島正厩舎）になるんでしょう？「距離のロスはかなりしましたが、その後もひるまずにしっかり走っていました」と戸崎圭太騎手。 本追い切りの動きも上積み十分！ 南関東所属馬として初めて中央のクラシックレース・桜花賞に出走したエミーズスマイルの初仔エミパラ。２年連続で牝馬の東京ダービー馬が誕生するんでしょうか？！ ５月28日のエミパラ馬検査の様子↓ ６月２日の本追い切り後の様子↓ この流れで、馬検査時の写真を紹介していきます。馬検査は同じ時間帯で行われるので、この日は船橋競馬場の馬たちを撮影（５月28日時） ゴールドキャヴィア（船橋・川島正厩舎）↓ ディーオ（船橋・岡林厩舎）↓ キタサンツバサ（船橋・佐藤賢厩舎）↓ スカイインテンス（船橋・松代厩舎）↓ 羽田盃馬アートサハラ＆３着ジャルディーノの小林・荒山厩舎コンビも引き続きひじょうに楽しみです。潜在能力たっぷりと厩舎サイドが惚れ込んでいるサハラ＆ジャル、まだまだ未知の魅力にあふれていますから！写真は本追い切り後の表情。 アートサハラ（小林・荒山厩舎）↓ ジャルディーノ（小林・荒山厩舎）↓ 中央から転厩緒戦となるプーラヴィーダ（大井・森下厩舎）がどんな走りをするのか？お父さんは東京ダービー馬アンパサンドや京浜盃馬パンタレイを送り出したフィガロ。お母さんは川崎所属で10勝を挙げたカレンダーガール。中央時代は２勝を挙げて、前走の兵庫チャンピオンシップでは３着。「スケールの大きさが感じます。環境に慣れるのも早くてここまで順調にきました」（森下調教師） そして、ダービーと言えば大井の帝王・的場文男騎手。31回目の騎乗となる今回は最強の未勝利馬という異名を持つダイヤモンドダンス（小林・堀厩舎）とコンビを組みます。的場騎手が悲願のダービージョッキーへ！ダンスにとって初勝利が東京ダービー！こんなドラマもかなり刺激的……。 東京ダービーの話題を駆け足でお伝えしていきましたが、最後の最後までわかりませんね。 川崎勢は近日中に取材へおじゃましてきます！ 各馬の詳しい情報は南関魂や大井競馬のホームページ重賞情報でお伝えしていきます。 東京ダービーは６月６日（水）20時10分発走です。
2012年06月03日
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ボツネタ集１４
兵庫県競馬出身の岩田康誠騎手が、『日本ダービー』を制覇しました!!馬上で流した涙は多くの人に感動を与えたことでしょう。 ６月７日は園田競馬場で『兵庫ダービー』が行われます。そこへ、今年のダービージョッキー岩田騎手が華を添えてくれることになりました(大川さん、岩田騎手来ます！)。 ５レース終了後に『日本ダービー優勝報告会』を行うことになりました(詳しくはコチラ)。司会は岩田騎手の園田の父的存在、吉田勝彦アナウンサー(７５)。インタビューというより、トークショーのような形にしたいと思います。 『兵庫ダービー』の表彰式にも登場してくれる岩田騎手。最終レース終了後は西のウイナーズサークルで騎手会を中心とした祝勝会が行われます。ここでは、騎手全員による胴上げも行われるようです。 手前味噌ですが、兵庫の騎手の技術は凄い！と常々思っています。他地区のレースと明らかに違うところは、レース中の騎手の駆け引きがさかんなところ。先人たちが築いたものではありますが、現代風にアレンジしたのは岩田騎手だと言っても過言ではありません。 そんな岩田騎手が、遂に『日本ダービー』をも制覇するなんて素晴らしい!!本当におめでとうございます。 さて、きょうは予告通り『ボツネタ集』です。※ボツネタ集とは、ブログに載せるために撮った写真で、競馬に関係ない、まったく意味がないなどの理由でお蔵入りになったものに、日の目をみさせるリサイクル企画です。 今回は過去最多の１４枚もの写真を掲載です。◆撮れなかった日食 日本中が沸いた５月２１日の金環日食。ぼくはわざわざ中心線に近い和歌山の田辺市まで行って、観測してきました。 当日はご覧のような曇り空。ホンマに観られるやろか？ と言っているうちにもどんどん食分(太陽が月の影に隠れる度合)は進んでいきます。 次第に晴れ間が広がり、金環食のときにはハッキリと観ることができました！ ところが、やっぱりケータイでそれを撮ろうと思うと無理があります。そらちゃんとしたカメラで、ちゃんとした機材を持って撮影に行けってことですわ。 先週お伝えしたように、たまにちょこっと写っていることがありますが、大半がボツでした…。 じゃあということで、日食グラスを翳して撮影！ しかし今度は雲がかげって光量不足で真っ暗。枝雀さん風に言うたら、真っくだ。 でも、本当にきれいに金環食が観られて感動でした。 前日に乗り込んだ和歌山。やっぱり海の幸を食べまくらんと意味がありません!! その海の幸、ちゃんと撮った写真もあったのですが、やっぱり食べてる最中に思い出して「しもたっ！」となることしばしば。グルメリポートは難しいのです、ハイ。 小鯛の押し鮨。かなり食分が進んでいます…。◆四男坊誕生！ ２０１１年１２月２４日のボツネタ集で書いていた、競馬キンキのトラックマン募集の広告。 その後に応募がいくつかあり、若手２人がめでたく入社しました。トラックマンと編集担当に一人ずつ仲間入りしたのです。 トラックマンになったのは細身の中村くん。厩務員さんの紹介で面接に訪れました。 一方、編集担当になった西依(にしより)くんは、ぼくのブログを見て募集を知り、入社を希望したのです。 そのときにくれぐれも太っている必要ないですよと書いていたにも関わらず、これがなんと１１０キロという超巨漢!! 我が“園田ファットプラザーズ”の中でも最大級です。 あっ、もう四男確定です！ 三男こと宮垣トラックマン(写真右)と四男の西依くん。あとから思ったのですが、体重６０キロぐらいの中村トラックマンとのツーショットにすれば良かったと反省。これではタバコの大きさをタバコを物差しにして計ってるみたい…。 で、せっかくやから園田ファットブラザーズ４人揃い踏み！ 長男のぼくが現在ダイエット中で、そろーっと脱退しようとしていることに、まったく気付かない弟たち。 お前ら、太りたいだけ太れぃ！ガハハハハ!!◆次男と書いて次男と読みます 先日、あるショップで見つけた子供用の靴下。 “園田ファットブラザーズ”では長男を担当しておりますが、実際は名前を見てお察しの通り次男(じなん)です。 でもぼくの名前は次男(つぐお)です。 あまりにもかわいいので、買って帰ろうと思ったものの、長男である息子に履かせるわけもいかず、と言うて、ぼくが履けるはずもなく…。◆黒天使･沼澤邪鬼＆川原騎手 ４月２６日の園田競馬のメインレースは『大日本プロレスカップ』。プレゼンターにはヒールでならす黒天使･沼澤邪鬼選手。 怖い顔ですが、顔にこっそり園田って書くあたりお茶目です。そんな邪鬼さんをどう思うか川原騎手に訊いてみたら「怖いですねぇ」と。 あなたも十分、人を怖がらせる面持ちですよ！と良い意味で言うてやりました、あは♪ この写真、出すタイミングを逸したのでボツネタ集に出したのですが、それより川原さんのポーズが、ヒクソン・グレイシーっぽくて面白いからここで使おうと。 なんか知らんけど、この人ヤル気満々やん！◆痩せた？(タモリ風) ３月に大相撲春場所が２年ぶりに行われ、今回も中村部屋の千秋楽祝賀会にお邪魔してきました。 左が飛翔富士さんで、右が時桜さん。 決してぼくが痩せたわけではなく、隣の二人が… 言わんでも分かるか。 いつも横にいてくれたら、ぼくなんかガリガリなんですけどねぇ。 否っ！彼らが常に一緒にいたら、同じように食べ続けて、少しずつ彼らの領域に入り込んでしまうことでしょう。☆中村部屋力士の５月場所成績幕下東１２ 飛翔富士 １勝６敗東５８ 時桜 ２勝５敗三段目西２６ 白虎 ６勝１敗西７５ 美登桜 ３勝４敗西７６ 北櫻龍 ６勝１敗序二段西１６ 甲斐力 ２勝５敗西８１ 富士寿 ４勝３敗 来場所は幕下勢の奮起を期待しましょう！ それから、今年も来られていた上岡龍太郎師匠ともパチリ！◆吉本三昧 ４月２１日付ブログで書いた、漫才師しましまんず・池山心さんのアフターウェディングパーティーでの一コマ。(六車奈々さんと一緒に) ３００人規模の大宴会は、盛り上がりまくりの素晴らしい空間でした。 まずはこの方。 麒麟の田村さん。 後輩芸人の演芸披露を、間近で応援する優しい先輩です。 ちょうど真横に来はったので、ちょっとすんませんっと言って撮らせていただきました。 次は知る人ぞ知る、吉本新喜劇の超エンターテイナー、松浦真也さん。 ギターを持って登場する異色の新喜劇座員。ギターのテクニックはもちろんのこと、歌唱力も抜群。新喜劇で楽器を使うという斬新なネタは、今後も際限なく広がりをみせるのではと思わせます。 突っ込まれたときのええ顔も注目です。 昨年末に『競馬キンキ忘年会』で新喜劇好き３人で開催した『第１回吉本新喜劇座員ドラフト』で、ぼくはこの松浦さんを２位で指名しました！ どうしてもこの人の技量を獲得したかったんです。そして３位にコンビを組むことが多い、すっちーさんを指名して、我が新喜劇の方向性が定まったのです。 ちなみに、１位は内場勝則座長を指名させていただきました。 次も吉本新喜劇の座員、吉田裕さん(よしだゆたか・ドラフトは９位で獲得)。 この人、いじられキャラとして、いまめっちゃアツい人です。 芝居もできるし、おもろいし、ホンマに達者です。 今後どこまで出世していくか注目の存在です！ それにしても、楽しすぎるパーティーでした。 新郎の池山さんは大の阪神タイガースファン。 テーブルの名前は、阪神に在籍していた外国人選手の名前。 ぼくのテーブルは“アルトマン”！ １９７５年に１年間だけ在籍していた選手(その以前にはロッテに在籍)。誰が知ってんねん!!というマニアックぶり。 先日、イベントでご一緒した浅越ゴエさんもいらしてたそうで(人が多すぎて会えず)、「ぼくの席はハートキーでした」とこれまたマニアック。 それほど古い選手じゃないから名前には記憶がありますが、すぐにピンと来る人も少ないでしょう。 みんなウィキペディアで調べてたんとちゃいますかね。そこで阪神の歴史に触れる。すると、より一層阪神を愛する。 池山さんの狙いはここやったか！〓◇〓◇〓◇〓◇〓◇〓 ６月７日はいよいよ『兵庫ダービー』。本命視されるポアゾンブラックの野田学師は、「順調です。脚元の弱さから目一杯の仕上げはしていないけど、これで大丈夫。ダービーへの意識より、無敗を続けるプレッシャーの方が大きい」と答えてくれました。 一方、対抗格と目されるメイレディの保利良平助手は「絶好の仕上げです。勝てるとすればここしかないのかなと思っています。騎乗する木村騎手も秘策があるって言ってくれてるので、とにかく任せます」と逆転に意欲を示します。 『兵庫ダービー』をお楽しみに！ きょうはトピックスはお休みです。
2012年06月02日
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今日から「ダービーＷｅｅｋ２０１２」開幕！
日本ダービーが終わりました。良馬場での開催は２年ぶりでしたが、晴れ渡った空のもとダービーを迎えたのは、ディープスカイが勝った2008年以来。昨年のダービーが終わった頃、 「もう梅雨入りの時期が早まってきたし、これだけ悪天候が続き時期なら、ダービーの開催時期を早めた方が良いのでは」という意見も出たりしました。確かに、過去と比較すれば秋の菊花賞も前倒しで行われるようになりましたし、２歳戦の時期も早まりました。桜の開花も、今年こそ遅かったものの例年は３月下旬から４月上旬にキレイに咲き誇る訳ですから、桜花賞を前倒しすることもできると言えばできます。１開催の日数も調整できるようになりましたから、やろうと思えばそれも可能です。 こうした意見は、その時の感情論で話が出てくることが多いんですが、現実的な話も週刊紙などで意見されれば、ただ批判する文章ではないので「なるほど」と思う面もありますし、かつてはＪＲＡ北海道シリーズを除けば７月に入ってから新馬戦を行っていた訳ですから、ここまで２歳戦のスタートを早めるとなれば、それも納得の意見となります。 育成技術が高まり、早期デビューにも対応できる造りを各育成場も心掛けていますし、現実にトレーニングセールの需要の高まりと直後の新馬戦で高いデビュー率、勝ち上がり率を誇るようになってきたことは先週のブログで書いた通りです。重賞日程がコロコロ替わることに戸惑いはあるものの、今年でも大きな変更点はありましたし、改めてクラシック時期を含めた開催日程を見つめ直すことを検討しても良いかもしれません。 さて、ゴール前の白熱した争いを制したのは、好位で折り合い、早め先頭からフェノーメノの追撃をハナ差振り切ったディープブリランテでした。最終レースの目黒記念が終わった後のダービー回顧イベントが終わった後、岩田騎手と少しだけですが話す機会もありましたが、共同通信杯の時の「ＫＥＩＢＡコンシェルジュ」でディープブリランテの弱点を話し、ゴールドシップを◎とした放送を見て、「その通りやった。ただ、本番ではそうはいかんぞ」 という話をされました。その言葉を受け止め、この中間付きっ切りで調教をつけ、コンタクトをしっかり取れるようなったと受け取れる最終追い切りの動きを映像で見た時、◎はゴールドシップと決めましたが、皐月賞の時より評価を高めて○としました。岩田「距離保たんと思っとったやろ？」古谷「そんなことありませんよ。スポーツ報知の予想で、距離は大丈夫と書きましたから。ほら」と、新聞を見せたら、岩田「不気味な存在…って、◎ちゃうやん！」と笑いながら言われてしまいました。ただ、ケイエスヨシゼンが三冠を獲った時、園田に通っていたことを話し、そんな岩田騎手が日本ダービーを制したことは、生意気ながらすごく嬉しかったですよ、という話をしたら、「ありがとう。育ててくれたのは園田だし、受け入れてくれたＪＲＡも含め、皆さんに感謝やわ」と話していた姿に、ちょっとウルウルきました。やっぱり、ダービーって良いですよね。 そんなダービー、地方競馬では各地で今日から「ダービーＷｅｅｋ」が始まります。北海優駿は５日（火）、その前日の４日（月）の岩手ダービーダイヤモンドカップの２つはライブで観戦します。思えば、「ダービーＷｅｅｋ」の最初の年は、ホッカイドウ競馬は北斗盃だったんですよね。９月に実施されていた北海優駿を、ダービーの名前にふさわしいレースとして「ダービーＷｅｅｋ」に合わせて前倒しするようになりました。こうしたフットワークの軽さも時に必要であり、完全にこの時期として定着しつつ、日曜開催を減らして全国のファンに参加しやすい環境作りとして、佐賀の日程が変更されたりもしました。 そんな佐賀からスタートする「ダービーＷｅｅｋ2012」。予想は自分のブログに書き記しました。全国各地のダービー、ぜひ多くの方々にご参加頂ければと思います。よろしくお願いします。
2012年06月01日
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