June bride 4


この所、三蔵達は野宿続きでまともにお風呂に入れなかったので、悟浄はついつい長風呂をしていた。

「お風呂気持ち良かったから、三蔵も入ってこいよ。」
まだ、三蔵が新聞を読んでると思った悟浄はタオルで髪を拭きながら言ったが、返事がないのでベットの方に顔を向けたが居ないのが解り当たりを見渡した。

「・・・っzzz・・」
窓際に座って何時の間にか寝てしまってる三蔵を見つけ、起こさないようにそっと近づいて行ったつもりだったが、

「なんだ、随分と長風呂だったじゃねぇか。」
三蔵は気配で起きてしまった。

「ちぇ、なんだ起きたのかよ。」
悪戯を見つかった子供のような顔になり三蔵が持ってる、まだ半分残ってるピールを取って飲み始めた。

さっきから気持ちの良い夜風が2人の間を、通り過ぎて行っていた。
「夜風が気持ち良いのも解るが、窓際で寝てると風邪引いちまうじゃねーか」
何も言わない三蔵は、替わりにタバコを持ってた手から一本抜き取り口に咥えた。

「おい!!それって・・・」
悟浄の目の前で咥えたタバコに火を付けてすっと吸って煙を吐き出した。
テーブルを見ると、さっきまで自分のタバコともう一個あるはずのタバコが無く、何時の間にか三蔵が手に持っていた。

『おいおい、それってまずいんじゃね~か・・・』
三蔵が気にしている様子もなくタバコを吸ってるのを見て悟浄は、
「はぁ~」
ため息を付いた。
『まぁ~考えってもなるようにしかならねぇ~か・・・・・』
実は三蔵が吸ってるのを見てさっきから自分も、一服したくて仕方なかった。

テーブルに置いてある自分のタバコを持って来て、そこから一本出し口に咥えてポケットを探ったけどライターがないのに気ずいて、仕方ないので近くにいる三蔵のたばこの火から拝借した。


タイミングが悪かったのか、ドアをノックして入って来た八戒が
「すみません遅くなりました、実は宿の人からおつまみ貰って来たんですけど・・・、おや?2人ともどうしたんですか。」
そう言って入って来てテーブルの上にあるはずの二つのたばこが無くなってるのを見て、代りにそこに貰ってきたおつまみを置いてから2人の方を向いた。

「悟浄、ここにタバコ2箱を置いて行ったはずなんですが知りませんか?」
顔は微笑んでいるんだけど何故か悟浄には、その微笑みの後ろの黒い影が見え隠れしているのが解り顔が青ざめていた。


「えっ・・・・・えっと、うぁ~あちぃ!」
思わず口に咥えていたタバコを、ぽろっとズボンに落としてしまった。

一つため息を付いた八戒は
「仕方ありませんね。2人とも約束ですので明日は、1日僕の言うことを聞いてもらいますからね。」

ビールの空き缶に吸殻を捨てて
「結局そうなるのね。まぁーしゃないか。」
あっさりと悟浄は答えた。

「三蔵も、明日は1日僕の言うことを聞いてくれますよね。」

「ああ、約束だからな・・・・。」
三蔵も悟浄の持ってる空き缶に吸殻を捨てて、外の方を眺めていた。

「それから何度も言ってますが、2人とも吸殻はちゃんと灰皿に捨ててくださいね。」
何時も何時も注意だけはしている八戒だが、灰皿持ってくるのが面倒で2人はビールの空き缶を灰皿代わりに使っていた。

「どうです2人共、お茶でも飲みませんか?」
さっきから悟浄は三蔵の肩に腕を置いるのを、最初は八戒も目を細めて見ていたが、そのうち気にしないで3人分のお茶を作り出した。

その視線を三蔵は気ずいてはいたけど、あえて無視しすることにして問題はさっきから、人の肩に腕を置いている悟浄の方だった。

「おい、さっさと腕をどけろ。さっきから肩が重てぇんだか!!」

「ちょっとぐれぇ~肩に乗せてたって、良いじゃね~か。」

「ちょっとって、さっきからず~と肩にのせてるんじゃねぇ~か。重てぇんだ!!」
何処から出したのかハリセンで、悟浄の頭を叩いた。

「いてぇ~ 本気で叩くことねぇだろうが!!」
叩かれた頭を抱えて怒鳴り出した。

「ふん、何時までも乗せてるからだ。」

「はい、三蔵お茶どうぞ。」
何時の間にか八戒が三蔵の前にお茶を持ってきた。

「あ、悟浄の分はテーブルにおいてありますから。冷めない内に飲んでくださいね。」

「おう、サンキュウ。と、明日も出発は早いんだろう?俺はもう部屋に帰って寝るわ。」
お茶を飲みつまみも3,4個摘まんでから
「んじゃな、お休み!」
部屋を出て行ってしまった。

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