DarkLily ~魂のページ~

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約束~(第4回)



傍らの青いパラさんの質問に答えを返す。あたりから人が消え、いつしか二人きりになっていた。

「取引ですか?」

「いえ、知り合いを待ち伏せてます。」

「なるほど。」

この時、少し気になったことを聞いてみた。

「どうですか、人は集まりましたか?」

「いいえ。」

「そうですか、難しいですよね。」

「はい、仲間が城でも集めていたんですが、あきらめてアリーナに遊びに行ってしまいました。」

「あらら。」

「私も行くところなのですが、一人でずっと何をしているのか気になったものですから。」

「ああ、それはそれは。お気をわずらわせてしまいましたか。」

「いえいえ。」

感じの良い人である。せっかくなので、もう少し話をしてみようと思った。

「UWですか。」

「はい、やるからには、勝ちに行きます。」

「なるほど、いいですね。」

「どうですかギルドにはいりませんか?」

「いえ、この子は、倉庫に使っているだけでして。」

「本当は、”誰か”というマジシャンで、もうギルドに入っているんですよ。」

私は、いつぞやもこんな会話をしたっけなと思い起こしていた。

思案しているのだろう、返答までに少し間があく。

「かまいません。」

「実は、UWの挑戦権は、加盟者の人数が多いところに優先されるんです。」

「そのためにも、入ってもらえませんか?」

なるほど・・・。

ここで、こうして話し掛けられたのも、なにかの縁かもしれない。

「わかりました、あまりこの子は使いませんが、それでもよければ入れてください。」

「はい、ぜひお願いします。」

「よろしくお願いします。」

「こちらこそ、よろしくお願いします。」

「戦力としては当てになりませんが、できるだけ応援にいきますからね。」

「はい。」

このときの約束を果たすため、戦場に赴くことになる。

「それじゃ、アリーナにいってきます。」

「はい、いってらっしゃい。」

「いってきます。」

砂漠の町に一人きり、私も落ちようかなと思い始めたとき、はかったようなタイミングで、彼はやってきた。

「誰かさん、やっほー。」



誰かより一言。カルさんと出会い、そして最初に戦ったのは、この頃です。これから、MALさん、エスペさん、ゴブさん、エスティさん、Vさんと、ギルメンも増えだして、課金後の初期の主力メンバーがそろっていきます。







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