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与太郎「小選挙区って何のことだ?」
隠居 「どこでそんな言葉を覚えてきたんだ。」
与太郎「あたいが、小学生の頃、担任の先生が『学校で教える知識に大切なことは、何もない。いろいろなものを学習する方法を学ぶのが学校なんだ。』って言ってたんだよ。その先生が『忘れていけないことがひとつだけある。小選挙区制は、国を滅ぼす悪法だ。これだけは、忘れないでいてくれ。』っていってたんだよ。」
隠居 「たしかにそうかもしれない。むかしからいろんな人が、過去の選挙結果を小選挙区だったらどうなるかというシミュレーションをやってみたところ、巨大政党の候補者ばかりが当選して、弱小政党の候補者は、ほとんど落選してしまうという結果が出たんだ。得票率の多い政党が実際の得票率よりも非常に高い比率の議席を獲得してしまうんだな。」
与太郎「何でそんなことがおきてしまうんだ?」
隠居 「話を単純にするために、全国で100人の議員を選挙で選ぶ場合を考えてみるぞ。」
与太郎「うん。」
隠居 「全国区だけで、100人の議員を選挙で選べば、ほぼ有権者の政党別投票率どおりの議員が選ばれるな。」
与太郎「そうだね。」
隠居 「全国区をやめて、全国を100の選挙区に分けたらどうなる?」
与太郎「おんなじような結果になるんじゃないかな?」
隠居 「100の選挙区に分けてしまうと一つの選挙区からは、一人の当選者しか出てこなくなる。」
与太郎「うん。」
隠居 「そうすると、ほとんど全ての選挙区で巨大政党の候補者が当選してしまうんだ。」
与太郎「得票率の少ない政党は永久に議席が取れなくなっちまうってわけだ。」
隠居 「これが小選挙区っていうシステムなんだ。」
与太郎「あたいは、担任の先生が言ってたことがやっとわかったよ。」
隠居 「その、与太郎の恩師は、今どちらにいらっしゃるのかな?」
与太郎「恩師だけに、音信不通です。」
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