裏読書日記

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2008年09月21日
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大正時代の身の上相談

さて「人の不幸は密の味」とは良くいったもので、人の真剣な悩みは時として笑いを誘うものなのです。悪趣味な話であることは否めませんけど。特にこれは大正時代という倫理感覚が違う時代の話なので、余計おかしく思えることがいっぱいです。「他の男に接吻されて汚れた私は、許嫁の元に嫁ぐ資格なんてないのでは?」と悩む妙齢の女性や、「お尻が大きくて不格好」と悩む男子、はたまた夫婦仲の相談から「親の薦める縁談相手と醜いながら心優しい女性、どちらをとるべきか?」などといういかがなものかと思うような悩みまで盛りだくさん。時代背景もあって妻が処女じゃなかったという悩みを持つ人の多さが特徴的でした。貞操観念はこの100年でこんなにかわったんですね。

そんなことを真面目に悩む人たちに、読売新聞の記者どのが(あ、これらの身の上相談は当時の読売新聞で連載されてたものなのです)これまた真剣に答えます。異性に恋慕をし悶々と悩む青年に「冷水で頭を洗え!」と言ってみたり、過去の男関係で悩む女性に「懺悔して悔やむべき」と言ったりと、時に優しく時にそうとう厳しく(そしてたまにはあきれかえったりしながら)諭しています。これがまたどこか面白いのです。

時代がかってはいるものの、いつの時代も人の悩みって進歩してないなというのが率直な感想です。でも理屈抜きに笑えるので行き帰りの電車の中で笑いをこらえるのに必死でした。人ごとだと思ってゲラゲラ笑ってたら、「職業婦人です、身を粉にして働き順調な生活を送っていますが、このまま追い追い寄る年波を独身でおくっていくことに何とも言えない寂寞感を感じます。」なんて相談を見つけて胸に杭を打ち込まれたような気分になりました。身につまされます。ぐすん。(2002/12/2掲載)





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Last updated  2008年09月21日 09時03分53秒
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