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このカール・ドライヤーのDVDBOXは発売された時買って他の4作品は大分前に観たが、これだけまだ観てなかった。最高傑作と言われてるのに・・なんか敷居が高そうで・・ 長いこと置いていた。ただ初見ではない。大分前、アテネフランセで観た。でも英語字幕だったので、オレの語学力では完全にその世界に浸れず、内容は知っていたし流れの中で「お、例の奇跡のシーンが始まるな」と、映画マニアの集う周囲の雰囲気に急に水を差したくなって口のガムを紙に包みだしたら、案の定クチャクチャ音が顰蹙(ひんしゅく)をかって、「シッ!」とたしなめられた。あの時は全く申し訳なかったな・・改めて観てつくづく思う。この原題は「言葉」らしいが、やっぱ言葉は大事だな・・セリフがちゃんと分かってれば違った。ドライヤー特有の光に溢れた白黒の神秘的な映像と左右にゆっくり動くカメラが特徴的なぐらいで宗教臭い硬い厳粛なだけの映画と思ってたら終盤、父親同士が和解しようかというあたりから結構血の通った人情味とユーモアもあるドラマに見えてきた。気がふれてキリストに成りきってる息子のヨハネスはまさにイエス・キリスト・・信心深い登場人物たちの営みと静謐な映像を観てる内段々神々しい気分になってくるのは確かだがいよいよ、その時の奇跡のシーンになってくると厳かに横たわってるインガを見てるだけで泣けてくる。そのシーンが持つ神秘的な求心力は、実際奇跡を目の当たりにさせられたようで強く胸を打たれた。ただそのシーンを2回目観ても泣けないし何度も観たくなる映画じゃないし・・圧倒的な映像の「怒りの日」の方が好きだ。ここもツマラナクなったな・・(元々ツマンナカッタが)長く居すぎたというのもあるがよそのブログに引っ越すか・・?それともツイッターか・・
2012年01月12日
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BS録画したのを観た。62年東映股旅モノ。こんなにベタなのに、こんなに自然に泣かされる映画ってのもスゴイな。超高級な田舎芝居・・(て、そんな次元のもんじゃないけど)この間観た「反逆児」と同じカメラマンだけど監督が違うとこうも違うのか・・四角い画面の端々に表現すべきものが詰まってる感じ。有名な物語だけど初めて観た(でもよく知ってる話)。5歳で生き別れた母を尋ね歩くヤクザな番場の忠太郎。見どころ満載だけど、錦之助と小暮実千代の母子再会のシーンは圧巻。何のタメもなくあっさり母と認識でき、そこから子として認めない母と子の葛藤のシーンが描かれていく、その脚本もいいが加藤泰の演出、カメラ、二人の演技、見事としか言いようがない。ローアングルで始まる二人のシーン・・小津のローアングルはそう好きではないがこれは絵になるなー。障子をバックにして相対するカットもいいなー。ようやく捜し当てた母にヤクザ者、金目当てかと拒絶され積年の母に対する子の想いを、切々と振り絞るようにぶちまける錦之助も今の平和な暮らしを乱されたくなく激しく拒絶はするものの無意識に湧き上がってくる母の情が・・泣きじゃくり伏せる忠太郎の目に入らぬ束の間垣間見せるという小暮も尋常じゃなく素晴らしい。こんなチョー田舎芝居が超映画である凄さ・・泣きながら去っていく忠太郎に、ふと我に返ったように追おうとするがそれを邪魔するかのように茶碗につまずく。今度は、まるで何もなかったかのように半ば諦めた表情で茶碗に手がいく・・カメラはいっしょに小暮を舐めるように下に向き茶碗にいくはずの手が、忠太郎が座っていた畳に移り、愛おしく撫でる母の姿を俯瞰していく。思わずオオーと言ってしまうぐらいのため息と涙しか出ない。盲目の三味線弾きの浪花千栄子の、軒下からの長回しのシーンも印象的。背景の通りを行き来する人たちの人間模様まで見えてくるかのよう・・日本映画しか観なくて、洋画が観れなくなった今日この頃・・
2012年01月07日
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