EiliPrivate~思索の森…奇蹟を求めて~

EiliPrivate~思索の森…奇蹟を求めて~

2019年05月01日
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平成は、動乱の時代でした。
戦争が起こらなかったことが平和と等しいとは思いません。
むしろ、アプローチを変え、
国家規模によらないテロが多発する時代に突入し
防ぎにくい時代となりました。
また、地球規模の天災も何度も生じ、
日本もその被害は甚大なものでした。
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物質世界と精神世界の両方のカタルシスを経験したのが
1995年でした。
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予兆はありました。静かに…
昭和の時代から連綿と受け継がれた不安感が
終末感情が、この国を包んでおり、
それは西欧世界だけの物語ではなくなっていたのです。
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僕は平成当時、
この世界で未来を夢みて生きてゆく事を、一旦諦めました。
青臭い理想を胸に、すべてを捨て、賭けていたものがあります。
大切に、大切に…
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当時、さだまさしの防人の詩が頭蓋に響いていました。
出家前に、聞いた最後の曲は、確か、この曲でした。
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教えてください
この世に生きとし生けるものの
すべての命に限りがあるのならば
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海は死にますか
山は死にますか
風はどうですか
空もそうですか
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教えてください
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この歌詞は、切実です…すべての人にとって
釈迦の境地と通じるものさえあります
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僕は神秘的な世界の扉を開いたつもりでした。
現世の縁や未来の可能性をすべて捨て去るわけですから、
この道は誤るわけにはいきませんでした。
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辛い生活とはいえ、生まれてきた意味、
真実を見出せる…と信じていたのです。
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その特殊な空間では、みなが何かに急き立てられ、
来るべきカタルシスに向けて準備をしているような状況でした。
戦争でもないのに、こ
こでは戦争前夜のような緊迫感が、ずっと続いていました。
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上九一色村に集うメンバーは、基本、横になって眠りませんでした。
眠ることができるのは、
PSIという脳波を教祖と同調させる装置を受けている時と、
薬物を治療班に注射され、
モルモットのように横たえさせられる時のみで、
それ以外は、24時間、ワークでした。働きバチのように。
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この劣悪な環境を乗り切るためのモチベーションは
終末が訪れることを確信し、
救済の手伝いをする使命感のみ…でした。
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これが崩れ去ると…精神崩壊が訪れます。
もしくは正常な精神を維持した場合、
この世界からの逃避は極めて難しい問題でした。
間違いに気づくものも何人もいたはずなのです。
でも、彼らは逃走することさえもできなかった…
何人も脱走を試み、何人も失敗し、
何人もコンテナ行きになっていました。
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彼らの内、何人かは、その後気配を感じません。
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信者は、40人行方不明のままであり、
この40人に関しては、警察の調査もされておらず、
事件にもなっていません。
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多くの時間が費やされ、事件の深層は
刑事事件として暴かれてゆきました。
闇に葬られたままの要素は、まだ残されており、
それはもう解明はされないでしょう…
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このように、人の世に居ながらにして、
人の世を信じなくなってしまった団体がありました。
それに絡められた人たち、
接点を持った人達は、
みなそれぞれの層において、不幸を背負いました。
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この時代は、昨日圧縮され
しゅくしゅくと次の時代へと移り変わります…
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さて、この普遍的なテーマ、「人の生と死」については、
令和において、どのように読み解かれてゆくのでしょう。
僕はそれを静かに観察しながら、
かつての過ちが、
繰り返されることがないように願ってやみません。
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わずかな命の
きらめきを信じていいですか
言葉で見えない望みといったものを
去る人もあれば来る人もあって
欠けてゆく月もやがて満ちてくる
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なりわいの中で
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犠牲になっていった人たちの魂の供養のためにも
続く時代の世界の像に
平和と人の可能性を見出したいと
僕は思います。
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Eili ...





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最終更新日  2020年08月01日 07時56分42秒
コメント(3) | コメントを書く


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Re:『防人の詩から令和元年へ託す詩』(05/01)  
shinobu6572  さん
普通であれば、24時間働き続けるなど、考えられないことですよね。私にはとても無理です。
多分、一日で倒れてしまうと思います。
でも、それだけではない、正しい情報を一切入れられず、食事も睡眠もとれず、死の恐怖を与えられ、厳しい修行と称して、熱湯に入れられたり、薬物を投与される。こんな状況下で、正常な思考などできる人はおそらく一人もいないと思います。
精神科医の方が書かれたオウムについての記事で、
「人は三大欲求、つまり食欲、性欲、睡眠欲を極端に抑制されると、幻覚を見やすくなる」と書かれていました。土谷さんや中川さん、広瀬さんなどが体験したと言っていた「宗教体験」「神秘体験」とはただのこの幻覚や幻聴にすぎないということを説明していました。
麻原は、非人間的な、滅茶苦茶な指示ばかりしていましたよね。井上さんが、手記の中で、
「麻原の無理難題な指示は、人間的な感情をもってすれば到底できないことが多く、それらを必死でこなしているうちに、私の精神もどんどん麻痺し、人としての感情を失っていった気がします。」と書かれていました。
逮捕されても、麻原が光り輝いて現れる、尊師は素晴らしいお方だなどと、普通の人が聞けば、本気でそんなことを言っているのと思ってしまいますが、多分、私もそのような状況になれば、そう思ってしまうのだろうと恐ろしくなりました。修業中に事故死された方で、事件として表にでていない方も、多くいらっしゃるのだろうと思います。
病気でとか、自殺の方もおられるかもしれない。本当に、狂気の団体だったのだと改めて思います。
そのようななかで、よく、生きていてくださいました。
生きていてくださったからこそ、今こうして、交流できるんですよね。ありがとうございます。 (2019年05月02日 21時49分33秒)

Re[1]:『防人の詩から令和元年へ託す詩』(05/01)  
Eili ... さん
shinobu6572さんへ

何とも言えません。一人の人間の狂気というものではなく、場の力を帯びた狂気でした。
短期間、10年におよぶ非現実的な世界でしたが、最後は自分たちの団体で殺りく兵器をこしらえるところまで行ってしまった事が、実に深刻に憂慮すべきことだと思います。

このような機運が立ち込める時、人は「大義」を掲げて「戦争」を起こすのだという事が、体感として得た真実です。

歴史は、文献の中に埋もれておりますが、僕達のちの世代は、あまりその雰囲気をリアルに思い浮かべることができません。

でも、僕は見た気がしています、そのからくりを。

確かに起点となる人物は現れます。
非常に憂鬱なカリスマ性を帯びた人物が中心にいました。

その人物は、何か時代を超えた闇を体現し、集約し、集合意識の業のようなものを背負い、人が決してしてこなかった箍を外そうと試みます。

彼は、己が「悪」の側かもしれない…といった気づきを2度反芻した時期があります。

ラーフラの帰依が失われる際の、嘘偽りのない、オルグと、上祐氏のアンダーグラウンド・サマディというイベントで示した、説法中の言葉を思い出します。
「今、天から悪魔が降りてきている…注意しなさい…世の中に惑わされぬように…」あれは、自分自身に降りた霊的な不安感を教祖は表明していたのではないかと、今では思います。

信仰とは、なんて無防備な精神性でしょうか…
神を求めるような心境の時、人は弱っています。とても。
そして、その際に、希求する真実と、その無防備で露わになった精神性は、真っ先に餌食になります。

とても、危険な状態。
赤ん坊が生み出された時と同じくらいに、純粋無垢で、無防備な状況は、両親と社会の愛の中でしか安らげるものではないけれども、それと同じような状態にされてからの…マインドレイプだった。

男も女もない、若者も老人もない…全員、麻原にはなすすべがなかった…
彼の恐るべき世界観に、飲み込まれてしまった。

それこそが、彼の望みであったごとくに、被害は波及していきました。

まるで、その中に、何かを期待でもしているかのように、彼はまっすぐ崩壊の道へ、弟子も家族も社会もすべて巻き込んでいったのです。 (2019年05月04日 15時05分46秒)

Re[2]:『防人の詩から令和元年へ託す詩』(05/01)  
shinobu6572  さん
Eili ...さんへ
私は、教団に身を置いたことがないのに、見聞きしたことで、憶測で、コメントをしてしまい、申し訳ありません。
人が個人ではなく集団になるときに生まれる、不気味な勢い、そこに本当は不安や恐怖や疑問があるけれど巻き込まれてしまうような、そんな心理だったのでしょうか?
私の知りえない、もっと実体験した方でなければわからないことが、たくさんあったのだと思います。
私も昭和49年生まれですから、戦争を知りません。
あの頃の国も、似たような不気味さがあったのではないかと想像しています。
もう二度とあってほしくないことです。 (2019年05月04日 20時08分46秒)

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