犬の妊娠と出産





~平均妊娠期間は63日~


犬の妊娠と健康管理
犬が性的な成熟を迎えるのは、犬種によっても異なりますが、生後6ヶ月~1年くらいです。一般に、小型犬のほうが、性的な成熟に達する時期が早く、大型犬のほうが遅い傾向があります。ただし、最初の発情期にはメスの骨格がまだしっかりしていないため、交配は控えたほうが安全です。(人間で言うと、中学生や高校生が子供を産むような感じです)

メスの交配の前には、動物病院で健康状態を調べましょう。体内に寄生虫がいる場合は駆除してください。寄生虫は母犬から子犬に感染することが多いからです。また、病院などで薬を飲んでいるときに妊娠すると、薬の種類によっては胎児が奇形になる可能性もあります。交配の前などに獣医師に相談してください。妊娠している間はワクチンの接種も避けてください。

メスの発情期は普通、年に2回あります。発情期のはじまりの兆候は、外陰部が大きく膨らんで出血がみられることです。この時期は1~2週間ほどつづきます。出血が止まると、メスはオスを受け入れるようになります。この交配可能な期間は約10日間です。

交配後の数週間は流産をしやすい時期です。はげしい運動は控え、栄養たっぷりの食事を与えます。普通交配後19日で、受精卵が子宮壁に着床します。このころ、食欲がなくなる、嘔吐するなど、人間でいうつわりの症状が出ることがあります。たいていは2~3日でおさまりますが、その以上つづくようでしたら獣医師にみてもらったほうがいいでしょう。

交配後5週目くらいになると、おなかが大きくなってきます。このころには、食欲にあわせてたんぱく質やビタミン、ミネラルに富んだ食事を与えます。運動は、犬の体力に合わせて無理のない範囲でさせましょう。

犬の出産
犬が出産を迎えるのは妊娠してから平均して63日後のことで、その前後1週間くらい幅があります。犬の出産はふつう、家庭でおこなわれますが、難産のときには、獣医師が帝王切開する必要があります。そこで、出産予定日が近づいたら動物病院で胎児の数や姿勢を調べてもらいましょう。胎児の数が少ないと育ちすぎて難産になる場合があり、多すぎると、出産時にメスの体力が持たないことがあります。また、胎児の姿勢がおかしいと、出産時に産道の途中で使えてしまうことがあります。

小型犬や頭の大きな犬種、肥満しているメスの場合には難産になる可能性が高くなります。また、メスが自分よりも体の大きな種類のオスとつながった場合も同じです。獣医師にあらかじめ出産時に生じやすいトラブルについて聞き、緊急の場合どうすればよいかを相談しておきましょう。

正常な分娩では、陣痛がはじまってから普通、1~2時間で最初の子犬が産み落とされます。破水がみられても、子犬が出てこなかったり、陣痛が長い間続いているのに子犬が生まれないときには、ただちに獣医師に連絡しましょう。

最後に
最近、子犬を産ませて小遣いを稼ぐ感覚で、子犬を産ませる人がまれにいますが、大げさかもしれませんが、出産には危険が伴い、命を落とすこともあります。安易な考えで、子犬を産ませないことをお願いします。また、遺伝性の病気などや掛け合わせなどにも十分にご注意ください。(近親交配など)。



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