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9月から始まった息子のCOOPプリスクール、親は必ず何らかの係にならないといけない。で、私は消去法で校内イベント係になることにした。本当は事務用品・消耗品調達係になろうとしたのだから、どれだけ消極的か分かってもらえると思うのだが、それは一歩の差で他の人に取られてしまい、残っていたもののうち、ファンドレイジング(オークションやイベントをやって資金集めをする)係だけには死んでもなりたくなかった。私はこういうの、本当に苦手なのである。会社にたとえると、私は腕カバーして地道に事務係。営業だけはご勘弁。学生時代にモダンダンス部で活動していた時も、近くの喫茶店とか中華料理屋とかに飛び込んでの広告取りなんて、何でこの世にそんな仕事があるのだろうかと嫌で嫌で逃げ回っていて、こういうのが好きで嬉々としてやる人がいるということ自体が世紀の大発見に値した。今回のプリスクールの宣伝チラシだって、本当は私の住んでいるエリアの店を回って貼ってもらわなければいけないのだが、知り合いの人が働いている近くの図書館しかやっていない。で、校内イベント係であるが、これは園内でのハロウィーンパーティーなんかを企画する係である。別に自分が全部買出しに行く必要はなく、いかに他の人に振るかが重要。でも、これも非常に苦手(笑)。私は他人に頼むということが苦手で自分で全て抱え込むタイプ。この克服は永遠の課題である。私の初仕事はそのハロウィーンパーティーであったのだが、園長とやりとりをしながら予算やパーティーの内容、買出しリストの作成、保護者全員への告知や作業分担と指示などを担当。10月のハロウィーンシーズンは、結婚記念日、息子の誕生日、日本語学校の文化祭など行事が重なるので、その中でこのパーティーの企画までやるのはかなりあっぷっぷだったが、苦手な仕事の割り振りも、ちょっとおかしな英語かもしれないけど、まあ、皆私がガイジンだってのは知ってるわけだし、そんなこと気にしてたら仕事進まないしのメール書きも何とか乗り切った。とか何とか言って、要はお菓子とナプキンとコップとテーブルクロスを用意して、飲んで食べるだけの大したことないパーティーだったのだが、親もほとんど全員参加でそれなりに盛り上がり、皆ナイスな人達なので感謝もされ無事終了。そして数週間経ったある日のこと。保護者の一人から数人宛に一斉メールが来た。全員ではなくあなたを含めて数人のメルアドしか知らないから送ったまでなんですけど、ホリデーシーズンに先生達に何か贈り物をしませんか?つきましては任意でお金を集めませんか?どう思う?といった内容。それはグレート・アイデアだわ。私、全員のメルアド持ってるわよ。と気軽に返事したら、「あなたが文面書いて皆にメール送ってくれない?私はプレゼント買うから」と。ま、まずい。非常にまずい。っつーか、アメリカ人、非常に気軽に人に仕事を頼む。去年もオークションイベントでエラくこき使われ、正直ムカつきながらも、他人にはこれだけ頼んでも良いのかと感心していたのだが、悪夢再び。いえ、この姿勢を学べってか。先ほど、他人に仕事を頼めない自分を改めると宣言したばかりではないか。でもなあ、こういうことが出来れば、自分で背負い込みすぎてバーンアウトするってこともないわけだよなあ。まあ、そんなこんなでこの最初にメールが来た数名のメールの内容をほぼパクって保護者全員宛のメールを作成し、送信。そして、お金集め係の先頭に立たざるを得なくなった訳で。。。この私、昔から学級委員とかになりやすいタイプで、そして、聞きたくもない裏情報とかが自然と耳に入ってくる。実は娘の小学校でも現在、夫が執行部員になっている関係で、できれば知りたくなかった気になる裏情報がいろいろと入って来てちょっと重くて消化不良状態。そして、自分が属している集団には、必ずやる気があって関わる人もいれば、そうでない人もいるが、私はほぼ確実に、関わる人で、関わらない人をどう関わらせるかにやきもきする側(そして、それはほぼ無駄な努力)。あああ。私は地球上のどこにいても、同じような状況に陥り、同じようなことをしているではないか。年末には息子のプリスクールの新役員が選出されるのだが、この状況だと私は役員に選ばれる恐れが非常に高い。ひええええええ。でもな。これって、どこにいても自分らしく生きているということなんだよな。かっちょ良く言えばな。そして、これがグローバルに生きるってことなのかもしれないのだな。かっちょ良く言えばな。
2011.11.20
Co-opプリスクールの開園の見通しがようやく立った。最有力候補の場所を借りることに決まったのである。開園の予定は春。一番の関心事項である授業料も決まったのだが、これが結果的には普通のプリスクールとはほとんど変わらない高額となった。このCo-opプリスクールの発起人が最初のミーティングで『Co-opは先生の代わりに親が参加するのでその分、授業料が安くなる』と紹介したので、アメリカの保育園・幼稚園の授業料のあまりの高さにひーこら言っているわが家のような家庭には朗報でかなり期待していただけに非常に残念ではあったのだが、これは私が調査チームの一員として他のCo-opプリのリサーチをしていた時点ですでに気がついていたことではあった。それではいったいその授業料は何に当てられるのだろうか?このCo-opプリの開園準備は有志が有志の中から選んだ5名のブレーンによって主に進められており、およそ月に1度の全体ミーティングにて進捗状況の報告や出席者からのインプットなどが行われる。その中で、マサチューセッツ州のプリスクールの教師:生徒の割合は1:10であることが決められており、そこにCo-opプリにて参加する親はその人数に含まれないとのことが分かった。つまり、他の普通のプリスクールでは、1:10のままにするか、その割合を1:5にしようとする場合、まだ資格のない先生(=給料が安い)を雇ったりして何とか授業料を抑えたり、資格のある先生を迎えることで授業料が高くなったりしているわけで、親が参加しようがしまいが、コストには影響がないわけである。授業料は普通のプリスクールとほとんど同じなのに、月に1、2度の教室のアシスタントやその他プリスクールの運営に関わる労力が一緒ならなんだか損してるみたいじゃないか。・・・というのはそもそも考え方が『間違って』いるのである。(私もそのように考えていたのだが)Co-op形式のプリスクールというのは、親が子どもの教育により密接に関わることに同意した親によって運営される形式のプリスクールであって、授業料を安く抑えたいからその代わり出来ることはみなで全部やるというところではないのである。あるいは、「同じお金を払うのなら自分の子どもの教育により密接に関われたほうがいい」という考えた方がしっくり来るように思う。結局、授業料は今息子が通っているデイケア(保育園)とほとんど変わらないのだが、このCo-opプリスクールは有志の親たちの要望に沿って半日と終日5時半まで(普通のCo-opは半日のみがほとんど)のオプションがあり、しかも通年オープン(普通は9月から6月まで)と、デイケアのような性格も持ち合わせているので、私のように時々仕事をしている者にはありがたく、しかも、今息子が通っているデイケアよりも我が家にとっては便利な場所になるので、送り迎えも今よりはずいぶんと楽になる。さらに、先生たちはママ友としての付き合いを通じてよく知っていて、しかも幼児教育のプロで安心して預けられる人達である。そんなわけで実現の運びとなった際にはぜひこちらに入れてもらえればと思っている。ただ、発起人の彼女は、授業料を安く抑えられなかったことを第一の理由に自分が思い描いていたCo-opのプリスクール像からはかけ離れてしまったとして、ある時点で『地元の一員としては応援するけれども』と、この動きから撤退した。地元のプレイグループの先生からは授業料が高すぎると言う不満を4名の親から別々に聞いたとも言っていた。我が家にとっても、週5日通わせるには無理な授業料なので今と同じように週2日か3日ぐらいが限度だと思うが、教師の質やカリキュラムの質を考えれば(アメリカでは)妥当な額だと思うし、Co-opの本質を理解せずに授業料の面だけが一人歩きをして、この一連の動きに関わっていない人の誤解が広がらなければいいなと思っている。しかし、アメリカ人の、何もないところから何かを作り上げちゃう力ってすごいな。
2011.01.17
CO-OPプリのその後。ブレーンとして選出された5名の有能なママさん達のおかげで、開園の準備は着々と進んだのだが、最後の最後まで肝心のロケーションが決まらずに計画は中断。当てにしていた教会の地下が、立ち入り検査の段階でプリスクールを運営するには鉛など次々と検査項目に引っかかり、それを改善するには莫大な額のお金が必要となってしまうことが分かったのである。他にも候補がいくつか見つかったが、どれも一長一短で、その中でもかなり有力な場所で話を進めようかとつい最近、決まったところ。しかし、それも実際に開園にこぎつけるまでは3,4ヶ月はかかる見込みと言ったところである。しかし、その準備に必要な資金をとりあえず集めようやということでオークションとコンサートからなるイベントをやろうという話が決まったことを聞いたのが約1ヶ月前。酷暑の日本ですっかり日本語モード+夏休みモードになっていた私は、発起人から英語で送られてきたそのメールを読んでも、物理的にも心理的にもはるかかなたの出来事に思えてならず、その後、アメリカに戻っても、時差ぼけや新学期に伴う子供たちのスケジュールに馴れるのに必死で、この準備に関われるようになるまでに時間がかかってしまった。アメリカ人は、この資金集め(fundraising)のイベントというのをよくやる。ただ単に街頭に立って募金を呼びかけるのではなく、募金する人も何らかの楽しいメリットがあるというのが一般的で、このイベントも、オークションでは欲しいものが手に入り、かつ、払ったお金がプリスクールの開園の資金になるという一石二鳥のシステム。このシステムに最初に触れたのは、まだ日本にいる頃だったが、ユニセフのグリーティングカードだった。それまで募金活動といえば、赤い羽根や24時間テレビで基本的にはお金を箱に入れるだけのイメージしかなかった私にはかなり斬新なアイディアに思えた。さて、準備の中心となったのは、オークションのアイテムを探し出してくることで、これが私にとっては実は何よりも苦痛であった(笑)。オークションの委員長に名乗り出たのは、このCO-OPプリを開園しようと言い出した発起人で、彼女はプロの歌い手、根っからのパフォーマー。企業で言うと、まさに営業や広報担当。実際、セーリングのレッスンやレッドソックスのチケットなど多額の落札が期待されるアイテムをゲットしてきたのは彼女で、彼女は自分が出来るんだからあなたも出来るでしょ、みたいなノリで無能な営業部員の私にもノルマを課すのである。しかし、企業で言うと、何と言っても庶務担当の私。学生時代に所属していたモダンダンス部の公演の準備の時だって、私はもっぱら皆の練習のスケジュール管理。学生時代の友達によると、パソコンもまだ普及していなかったその当時、私は手書きの時間割表みたいなのを作って、皆のスケジュールを書き込み、コピーして配っていたそうである。それを指摘されても全然記憶にないのだが、いかにもアタシがやりそうなこった(笑)。だから、公演のパンフレットに載せる広告取りなんて一番苦手な仕事で、ずっと逃げ回っていたほどである。そんな私がオークションのアイテムをゲットなんて、もう、それは歌も踊りも素人の人間が、いきなり安室奈美恵の代役として東京ドームで一万人の観衆を前にしてコンサートやるみたいな無謀さに等しい。それでも「ガイジンは現地人の3倍がんばって初めて認められる」みたいな考え方(笑)をついついしてしまう私、これは雇用機会均等法が施行されて数年目、男女平等とは表向きのことで、すぐに「やっぱり女はダメだ」と陰でささやかれるような時代に就職した私の、「オンナはオトコの3倍働いて初めて同じスタート地点に立てる」という誠に不健全に染み付いてしまった習性からなるものなのだが、ここで引き下がるわけには行かないと、近くの行きつけのダイナーとコロンビア料理屋に冷や汗脂汗をたらたら流しながら?泣きついた。すると、両オーナーとも快くギフト券の進呈に応じてくれ、店に宣伝ポスターも貼ってくれて、おかげさまで私の顔も立った(笑)。ああ、ありがとう、ドンナにホアン。あなたたちに足を向けては寝られませぬ。しかしイベント開催ともなると、細かい手配は必要で、アルコール販売の許可を警察や市役所に届出に行ったり、おつり用の現金を用意したり、子供がいるとそんなことも本当に大変なのだが、この準備に関わっているどの親も、仕事や子育ての合い間に、文句も言わずに良くやってくれて頭が下がる。そして、以前にも書いたが、建築家、グラフィックデザイナー、NPO代表など、自分の仕事から得た知識と経験を惜しみなく提供するその精神にも脱帽。私なぞ足元にも及ばないが、せめてもと、当日テーブルに飾る花のアレンジと、スクラップブッキングで余った紙を有効利用したサンキューカードのデザインを引き受けることにした。花は時々手伝いに行っている昔からの知り合いの店に頼んで仕入れてもらい、前日の日本語学校の後に取りに行ってアレンジした。ついでに当日はチーズ・ワイン・フルーツ・乾き物等をお皿に盛る係でもあったので、準備が出来た時点でパチリ。秋色の背が高いアレンジで下に食べ物を並べるという、ほぼイメージどおりに仕上がって自己満足(笑)。チーズを切って盛る作業は思いのほか時間がかかり、刻々と迫る開始時間に気持ちは焦りに焦っていたのだが、そばにいた当日助っ人当番の初対面のママさんが朗らかにてきぱきと手伝ってくれてどんなに救われたことか。アメリカ人、言われたことしかやらないとか言うけど、いや、やる時は驚くほどの集中力と行動力を発揮してやり遂げるんだよな。当日のイベントは恐らくメンバー達の知り合いがほとんどであろうけど、思ったよりたくさんの人が来て、オークションの入札も盛り上がった。オークションのアイテムは、アート画やブランド物のバッグなどの物品のほかに、「子供の誕生日パーティーにフェイス・ペインティングと歌をやってあげる権」とか「プロカメラマンがあなたの家族写真を撮ります」とか、「あなたの家を修理してあげる権」などのサービスもあり、そういえば昔、とんねるずがハンマープライスっていうオークション番組やってたけど、あれを彷彿とさせる内容であった。我が家はその家族写真と誕生日パーティーのサービスが欲しかったのだが、それには敢え無く負けてしまい、結局、夫が気に入った子供向けのキルトの毛布を勝ち取った。オークションにはサイレント・オークションとライブ・オークションというのがあり、サイレントの方は、物品が並んでいるのを見て回りながら欲しいものの表に価格を記入していくという方法で、ライブの方は、前にハンマーを持った人がリードしながら落札していくという、良く見聞きする方法である。今回はセーリングの授業権も含み、何点かがライブの対象となり、それにはいったいどこのどういうツテで連れて来たのか分からないのだが、金髪のエルビス・プレスリーみたいなカツラをかぶったおもろいオバちゃんがプロの技で大いに盛り上げてくれた。いやあ、きっと彼女も知り合いのよしみでタダでやってくれたんだろうけど、この人脈をとことん使い尽くすこの精神もあっぱれ。オークションに続くコンサートも、例の発起人のダンナさまがバンドでサックスを吹いている人なので、そのバンドが(これもまた無料で)コンサートをやってくれて、子供たちはノリノリで舞台の前で踊りまくり、私達コアメンバーは、その音楽をBGMにオークションの結果をマックに入力するという作業に追われた。そういえば、「このバンドがあなたのためにライブ演奏してくれる権」っていうのもあったけど、誰が手に入れたのかな。まだ集まった資金の額は確定していないが数千ドルに及ぶ見込みで、今後の諸手続や家賃の前払いなど当座の資金としては十分な額。でも、何よりも、別に有名人のゲストが来たわけでもなく、ただの素人の集まりである私達が催したこの小さなイベントに対し、私達の目的に賛同して、このイベントの会場を提供してくれた地元の非営利団体、このイベントに足を運んでくれた人達、オークションアイテムの提供をしてくれた人達、オークションアイテムは買わなかったけれど寄付金を寄せてくれた人達、ボストンは大きな町ではあるけれど、地元のコミュニティの頑張りをサポートしようという心意気は非常に強く、こうした皆の温かい気持ちに触れることができたのは本当にありがたく、嬉しかった。また、このイベントを通じて、コアメンバーのママさん達ともさらに打ち解けることが出来たような気がする。いつもいつも変わらぬ笑顔が単なる社交辞令なのか、それとも本当に心からのものなのか掴み切れずにいた何人かのママさん達が、オークションが始まって会場がごった返して来た時に「やったね!」と私に向かって見せてくれた笑顔はホンモノだったと思う。今後、私がこの国に生まれ育っていないことで、やっぱりこの輪の中には入っていけないとがっかりすることが出てくるかもしれない。でも、それでもいい。なかなか崩すことができない壁があるとすれば、それを乗り越えるのは人間としての誠実さぐらいしかないけれど、それだけでも相手に通じればいいではないか。自分の出来る範囲内でしかないけれど、イベントに協力し、誰かが必要としているようであったら手助けをする、そういう自分の基本的な姿勢が相手に通じればそれで良いではないか。時々、その場の空気が読めてないばかりにとんでもないことをやらかしているのではないかとビクビクすることもあるのだが、でも、それを十分カバーするぐらいのことをやればいいではないか。夜のこのイベントが終わった後の会場はがらんとしていたが、なんとも言えぬ充実感がその部屋中を満たしているのを感じた。私達が投票で決めたプリスクールの名前はこの土地柄を反映して海にちなんだものなのだが、わくわくする大航海へ新たな一歩を踏み出したようである。
2010.10.06
えー、前回の記事では思わぬ反響の大きさにプレッシャーを感じる今日この頃でございます(ウソ)。世間にはどのようなCO-OPがいったい存在するのかせっせとオンライン検索に励んでいたところに、今夜になって翻訳の仕事が約2週間ぶりに来てしまったので、志半ばにしてリサーチは中断もしくはペースダウンを迫られることに・・・だからマルチタスクは困るんだよ・・・ぶつぶつ。幸い、ちょっと前の126ページとかじゃなくて10ページ弱で納期も少し余裕があるので、気持ち的にも余裕があるのだが、そうやって油断してると最後に慌てることになるんだな。まあ、そんなわけで、ここで勝手に中間報告を。最初はマサチューセッツ州のCO-OPをランダムに調べていたのだが、やっぱり、同じ州の中でも、なるべくボストンに近いところにあるものを中心に調べた方が良いと考え始めた。郊外の小さな町だと、プリスクールに入れる前から皆ご近所同士知り合いで、お母さん達もほとんど専業主婦で、寺小屋的な性格の強いものが多いので、それよりは、都市部に近くて、働いているお母さん達も子供たちを通わせられるような仕組みを用意しているところをリサーチした方がいいかと。現時点で、20校弱をリサーチ(これには郊外のものも含まれている)。1.時間は基本が9時~12時。これに早朝と延長保育をオプションで付けられる制度。延長保育については、年度初頭に決まった曜日を申し込むケースと、その都度一週間ごととか、場合によっては当日空きがあれば延長保育を受け入れてくれるところもあり。2.日数は2~5日までさまざまだが、一般的に、2~3歳児は2、3日から初めて年齢が高くなるにつれて日数も増えるといったところ。年齢別のクラスもあれば、縦割りもあり。3.授業料は、前回の記事のコメントにもあったように(オクタ、ありがとう!)、CO-OPだからと言って必ずしも安いわけではない。先生が3人必要なところが親が1人ヘルプに入ることによってコストが下がり、その結果、授業料が安くなるというイメージは正しくないのかも。どちらかといえば、「どうせ同じお金を払うのなら、自分達の好きなようにできる方がいいから」という風に捉える方が正解なのかも。4.親の仕事は大きく分けて、授業の手伝い、Fundraising(資金集め)、執行部役員や委員会の委員、掃除など雑用の大きく4つ。基本的には自分がやれることをやれる時間だけ、という方針のようだが、学校によっては、関わる場合と関わらない場合で授業料を分けているところもある。5.先生(親も含めて)対生徒の割合は約1:5。だいたいマサチューセッツ州のCO-OPもネタが尽きて煮詰まっていたところ、今日、たまたま公園に来ていたママ友でプリスクールの先生をしていて今回のCO-OP作りにも関わっている人に話をしたところ、昔、カリフォルニアのベイエリアに住んでいたとかで、だいたいその辺りだったらどういう町を調べればいいか分かるからと(MA州で言えば、Cambridge, Belmont, Watertown, Arlington, Newton, Brooklineみたいなところ)それをメールで教えてもらい、検索をかけているところ。MA州内なら、町の名前を聞けばだいたいの場所とイメージは浮かぶけど、他州じゃあ、とんと分からないから、ああ、持つべきものは友。オンラインリサーチはこんな感じ。これと合わせてCO-OPに実際にお子さんを通わせていたり、通わせたことのあるお母さん3人に話を聞いた。授業の手伝いをすることにより、自分の子供や他の子供たちの様子もよく分かるし、子供も親がいると嬉しいし、さまざまな仕事に関わることによって他の親とも知り合いになれるというのがCO-OPの利点だが、その関わり方もあまりに負担が大きくなりすぎるのも問題。その辺のバランスが難しいところ。Fundraising(資金集め)は主にオークションとコンサートの開催。すごい。これを親たちだけでやるんだってさ。ヤードセールぐらいならまだ想像つくけど、コンサートの開催なんて、いったいどうやってやるんだろう。ちなみにアメリカにはFundraiserという職業があるぐらい、この資金集めというのはあちこちで盛んであるから、ノウハウはあるんだろうけど。授業の手伝いはだいたい月に1度ぐらいのペースなのだが、それでも下の子がいると、その都度その子の預け先を確保しなければいけないので、その対策も必要。これは貴重な意見。私達のグループも、アメリカ人でも親が他州にいて頼れないという家族が多いので。他にもいろいろあったけど、やはり実際の生の声というのは、ウェブサイトを読んでいるだけでは絶対に伝わって来ないので本当に有難かった。ご協力してくださった皆さん、この場を借りて改めて感謝!です♪私としては、親の関わりがどれだけの負担になるのかが焦点。授業料も、リサーチの対象となっている地域とウチの地域では家賃の相場が全く違うので、ウチの方が安くはなるとは思うけど、それでも授業料=家賃+先生の給料だけではないわけで、そういう諸々のものを足すと、いったいいくらぐらいになるのだろう。それがこの辺のほかのプリスクールと同じぐらいだったら、預けたら後はお迎えの時間までお母さんは自由の身です、っていう方が私は良いと思っちゃうけどね。
2010.06.09
私が住んでいるところは再三言っているが非常にガラッパチなところで、嫌な思いをさせられることはないが、接点もない。そんな場所に、最近、ダウンタウンへ近いということや、物件が安いということで少しずつ、教育程度も高く、オーガニックや環境にも関心が高く、といった家族達が移り住んで来ている。親の年齢は30代半ば~、子供たちの年齢は2歳前後と、ちょうどアレックスと同じぐらいの年齢ということもあって、メーリングリストに登録してプレイデートやイベントなどに参加させてもらっている。本当なら教育程度も高く治安も良いということで日本人も多く住んでいる町にいてもおかしくない人達なのだが、アーティスト系の仕事に就いていたりでお金があんまりないとか、あるいはパートナーがヒスパニック系で、ヒスパニック系の多いこの町の方が居心地いいから、と言った感じ。教育程度も高く治安も良い町には、時々、もう金も地位も学位もあるが故の特権意識で(そういうことをひけらかしたりしない人ももちろんいっぱいいるけど)もうビックリしちゃうぐらい排他的な人(それも、あからさまにやってくれないから尚さら始末が悪い)がいたりなのだが、まあ、アーティストとか伴侶がガイジンってところでちょいとアメリカ人としてのメインストリームから外れているのか、付き合いやすい人が多い。とは言っても、まあ私はしょせんガイジンなので、お仲間に入れていただけるだけでも有難いと思って時折ビクビクしながらお付き合いさせてもらってますけど。さて、そのグループの一人が、CO-OPのプリスクールを作らないかと発起人になった。CO-OPのプリスクール(Cooperative Preschool)とは、親達が中心になって運営をする形態が主で、まあ、非常に簡単に説明すれば、親が場所を借りて先生を雇って幼稚園を運営していくということである。親の参加が非常に重要なので、教室には先生の他に親がヘルプで付くというのが大きな特徴である。とはいえ、登記や財政面の運営など、考えなければいけないことはたくさんあるわけで、ただでさえマルチタスクの自分にもう一つの仕事を増やすことは現実的でなく、しかも、この話自体も現実的には感じられなかった。でも、まあ、とりあえずミーティングにだけは出て詳細を聞いてみようかな、と思って、話だけ聞くつもりで行ったCO-OPプリのミーティング。気がついたらリサーチ係になっていた(笑)。いやいや。これは面白そうだな、と思ったのである。発起人は、すでにプリスクールの先生の候補を連れて来ていたし、場所もまだ確定ではないが、近所の教会の地下室が有力候補。そして、それだけではなく、その集まった面々の経歴がものすごかったのである。今までママ友パパ友としてしか付き合いがなかったので、全員の仕事とか経歴なんかはあまり知らなかったのだが、思い出せるだけでも次のとおりのラインナップ。NPO代表元レストラン経営(ちなみにこの2人は夫婦で、ミーティングの途中で時々営利と非営利の悪口を言い合って、結構面白かった)市役所勤務(しかも再開発部門)建築家プリスクール先生(現役および経験者)Fundraiser(資金集めのプロフェッショナル)Webデザイナーミュージシャンカメラマンそれぞれの経歴を元に、いくつかのサブグループに分かれて今後の作業を進めることになったのだが、私は翻訳の経歴は今回はほとんど関係ないし、実際にスタートしたら折紙を教えるくらいはできるけど(笑)、どうしようかなあと思っていたのだが、結局、他のCO-OPプリのリサーチ係というのになった。オンラインでいろいろ調べて、その結果を表にまとめたり、とか言う作業は好きなので。まだ、特に授業料がどのくらいになるかが具体的に決まっていないので、はっきりここに行かせると決めたわけではないが、設立の準備を手伝って無駄になることはないし、何かこう、すごく楽しそうな熱気に包まれていて、ちょっと面白そうだからやってみようかな、という気になったのである。それに。またブログのネタが増えるではありませぬか(笑)。日本人のお友達でCO-OPのプリにお子さんを通わせていた人も何人か当てがあるのでその人たちに話を聞かせてもらおうと準備しているところ。それと並行して、オンラインで他のCO-OPプリにどんなオプションがあるのか調査中。たとえば、非営利か営利か、週に何回か、午前か午後か、何歳が対象か、親の関わりには具体的にどんなものがあるか、授業料はどのくらいか、などなど、自分達のCO-OPプリを作ろうとすると、決定すべきことはたくさんあるわけで、その決定に必要な材料を集めているということである。そういう紙上の作業もいいけど、もしできれば実際のCO-OPに行ってディレクターとかにインタビューするっていうのをやってほしいなあ、もし気が進まないのならいいけど、というメールが発起人から来たんだけど、彼女はそういうことすごく好きで得意なんだよねえ(数字は苦手だって言ってたけど)。でも、私は新しい人にコンタクトして話を聞いて、というのがすごくすごく苦手で、日本語でもすごく苦手なのに、英語ではもっと苦手なので(ということは説明しておいたんだけど)、このオンライン作業も全体像を掴むためには必要な作業だと思うし、これを一手に引き受けるから、実際にCO-OPに行ってディレクターとかにインタビューするっていうのは免除してもらえないかなー、知り合いのお母さんでCO-OPプリの経験者も何人か知っていて『親の立場』からの意見なら聞けるし、と他のメンバーに交渉中なんだけど、許してもらえるかな・・・(笑)。事なかれ主義を通せないわが身を呪うナリ。
2010.06.04
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