Canon EOS Kiss3




Canon EOS Kiss3 (BLAK)


Kiss3正面
            EOS Kiss3+EF28mmF1.8USM

勝手にインプレッション

エンゾーが生まれて初めて買った一眼レフは、EOS Kiss(初代)である。普段自分が使っているコンパクトカメラで撮る写真と、ハイアマチュアやプロが撮る写真が、すべての点であまりに違うので、それはきっと道具の違いだろうと考え、一眼レフなるもので写してみようと思ったのがきっかけだ。まったくもって、初心者とは恐れを知らぬものである。

何事につけ影響され易いエンゾーは、Kissとセットの安いズームレンズは買わずに、写真雑誌などで評判の良かったEF28~105mmF3.5-4.5USMを買った。
結果は一目瞭然。今までサムライで撮っていた写真とは明らかに違う、シャープでメリハリのある写真が上がってきて、「やっぱり写真は道具か!」と勝ち誇った。自分がブレブレ写真を量産していた事に気付いたのは、ずっと後のことである。


さて、そのEOS Kissも今ではKiss7まで進化、Kiss Dも登場し、時代の流れを感じる。とはいえ、Kiss3の中古美品が1万円台前半で購入できる現状で、10万円を超えるKiss Dのことを「安い!」と感じてしまう人は、メーカーの戦略にまんまと乗せられていることに気付いた方がいい。フルサイズデジタル一眼レフが10万円を切る時代になるまで購入を待っても、特に困りはしないはずである。
それまでは、手ブレ防止機能付きの高倍率ズームが付いた500万画素モデルで、素子に付着するゴミの心配をすることもなく、十分に作品が撮れる。


話が逸れた。Kiss3の話である。
銀塩Kissの実質的最終機であるKiss7は、それまでの保守的なデザインとは一線を画するエルゴノミクスデザインで、好みを除けば、ホールディング性、静粛性、ミラーショック、スーパーインポーズや液晶表示の視認性など、あらゆる意味で熟成されている。
とは言っても、普通の感覚からすれば、その形状はやはり「ちょっとヘン」で、ブラックモデルがないこともあり、いまいち消化不良であることは否めない。

Kiss3には、マイナーチェンジ版としてKiss3Lがある。3との違いは、メタリックカラーになったボディ色と、液晶にバックライトが付いたこと。暗いところでは、このバックライトはなかなかに便利なので、改造して3にも付けてもらいたいくらいなのだが、まあキヤノンではやってくれるはずもなかろう。

ミラーショックがやや大きいのが玉に傷だが、AF任せの撮影と割り切れば、これほど使えるボディもない。ファインダーがファインダーなので、マニュアルでの使用はあっさり諦めた方が良い。
マウントがプラスチック製であることにとやかく言う向きは多いが、それは筋違いというもの。ちゃんと写真が撮れるんだから、文句は言わない。

Kiss3+グリップ
(これがそのグリップ「GR100-TP」。三脚にもなって結構便利なのだ)

オプションの縦位置グリップをつけると一気にホールディング性が増すのだが、せっかくの小型ボディの良さがスポイルされるので、まあ一長一短である。残念なのは、我が家ではMZ-3に「機動力王」の座を奪われ、最近まったく出番がなくなってしまったことだ。EFレンズがもう少し小型軽量だったら、言う事ないのだが・・・

(追記:写真が好きな人に上げちゃいました( ̄▽ ̄;)。エンゾーのところにいた時よりも、はるかに大活躍中です。)



長所

○優秀なEFマウントのUSMレンズやISレンズを気軽に楽しめる。
○小さくても高機能はキヤノンのお家芸。3代目だけに使いやすい。
○Kiss最後の黒ボディ。「それが長所?」それが長所なの!
○少なくともEOS3よりは静か。

短所

●測距点にスーパーインポーズが付いていない!まあ、中央しか使わんけど・・・
●ライバル機が進歩した今、最高速1/2000秒はちょっとパワー不足かも。
●仕方がないことだけれど、ファインダーはどこでもピントが合って見えます。
●動体予測AFが勝手に作動するので、時々…いや結構困る。


超個人的オススメ度 (10点満点)
☆☆☆☆☆ ☆☆

偏愛度 (10点満点)
☆☆☆☆ 

Yahooオークション出現率 (10点満点)
☆☆☆☆☆ 
*シルバーモデルに比べ、ブラックは出品が少ない。でも、買うならブラック。




© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: