常緑樹1 創刊にあたって


(平成11年冬号 1999/12/5)

 「昔とった杵柄」にほこりがかぶってやしませんか。後に続く私たちに一寸貸して下さいよ。

 世の中には絶対ということは無い、とよく耳にするが、年を取ることと、死ぬことは残念ながら絶対に避けられそうにない。何かしら身体の調子や精神状態がすっきりしない。人それぞれ理由はさまざま、しかし、どうも年の所為もあるようだ。もちろんまだまだひよっこだけれど、とりあえず、節目を前にして、有意義だったか、無為に生きてきたか、ここらで一つ現在位置を確認したくなったら、白髪が増えた。

 昨日があって、今日がきて、今日の後にしか明日はこない、とは知っているけど、未知の明日は怖くて、面白い。そうしたらその明日のことを知る先達がいらっしゃった。人生の大先輩の知恵を借りて、経験というたすきに色々な思いを託してもらい、次の世代にいい形で渡すつなぎが出来たら、自分にも存在意義があり、一寸嬉しくなりそうだ。心の端っこに湧き出たほんの一滴に、たくさんの人の思いが流れ込んで、大きな川になってくれればありがたい。

 「青春、朱夏、白秋、玄冬」この言葉に表される晩年の冬より、現在はもっと長生きがあたりまえになってきた。晩年は黒い冬、にしてはいけない、と思う。
 情報とは、情けに報いることらしい。そうであれば、知りたいと思っている人に届かない情報は、情けに報いたことにならない。空中をたくさんの情報が飛びかっているが、誰かが受信して、活用しないと意味がない。

 アンテナを高くすること、欲しいと大声を上げること、受信する工夫をしていきます。だから、私たちを代わりに使って下さい。私たちが調べて、勉強して、お知らせします。最初は赤点でも、早く百点をもらえるよう、面白い本を作ります。是非応援してください。

  複雑に考えるより、シンプルな方が良い。
  痛いより、心地良い方が良い。
  辛いより、嬉しい方が良い。
  哀しいより、楽しい方が良い。
  寂しいより、賑やかな方が良い。
  寒いより、暖かい方が良い。
  暑いより、涼しい方が良い。
  そしてもちろん元気な方が良い。
                     悠悠人555

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