常緑樹10 顔が見えた…


(平成13年10月号 2001/9/20)

顔の見える関係の必要性を松原泉先生が書いてくださいましたが、これは救急や医療の現場だけのことではありません。

「悠悠と、」が最も大切にするのも、読者の皆さんはもちろん、周りで応援してくださる皆さんとの顔の見える関係作りです。
今何が求められているのか、何を望んでいるのか、何を訴えたいのか、どんな暮らしがベストなのか、顔が見えることで情報の質が変わっていきます。
人との出会いや触れあいから何かが生まれます。

例えば井戸端会議などでお顔を拝見したり、来社された皆さんとお話したりすると、さらに深く触れ合えた気がします。
少なくとも当社がどんな会社なのか、どんな人間が作っているのか、が分からなければ、「悠悠と、」にもあまり親しみを感じてもらえないのではないでしょうか。
手紙も人柄がしのばれて結構、電話やファックスも便利で重宝します。
しかし、一度お会いした方とは電話でお話をしてもその背景のいくつかが見えるので、話も弾みます。

お盆は出ずっぱりでしたので、取材と女房孝行を兼ね、8月号でご案内したサッポロ・パフォーミング・アーツの洞爺湖復興記念「月の船」公演に洞爺湖温泉を訪れました。
台風十一号上陸の影響を心配していましたが、一転して快晴、緑深く、絶好のドライブ日和。

当社社員に洞爺村出身者が在籍したことがあり、昨年の有珠山の噴火とその影響にはことさら注目していました。
長い避難所生活に文字情報が不足していると聞き、「悠悠と、」をお届けしたこともあります。
新聞やテレビでしかその噴火の影響や惨状を知ることはありませんでしたが、今回初めてその爪あとや噴火口を間近に見て、その生々しさに驚きました。
噴火口を見ることのできる散策路は、元は畑で70mも隆起したそうです。

さて「月の船」ですが、今年の3月に琴似のコンカリーニョという小ホールで一度見て、実に感動しました。
そのご縁で前号で紹介したわけですが、今回は新人さんもデビューし、進化した新しいミュージカル、迫力ある舞台を新たな感動で楽しむことができました。
特にダンスが格段にうまくなっていてうれしくなりました。
洞爺湖周辺の小中学生がたくさん見ていました。
少しでも元気になってくれればいいですね。

何人かの学生さんが声をかけてくれるなど、いつも見にくる変なオヤジも徐々に有名になってきて、彼らと顔の見える関係ができ、一段と思い入れが大きくなりました。
でも今回は、一階席が地元の子どもたち用。私
たちは二階席で見ましたので、舞台が遠く、残念ながら、顔ははっきりとは見えませんでしたが。
次は10月の留萌公演です。
また、追っかけオヤジをやるつもりです。

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