BONDS~絆~

BONDS~絆~

手紙

ハート(白)

-こんにちは。お久しぶりです。元気ですか?わたしのこと覚えているかしら?5日前ロンドンから帰国しました。なりたかったスチュワーデスもなってみると色々大変で数え切れない程涙を流しました。だけどその度に相談出来る友達がいたことを誇りに思っています。貴方にはそんな友達いますか?わたしを待っていて友達がいないなんて哀しすぎます。あ、菘君と仲良くやっていますか?私は一週間日本にいます。来週の日曜日良かったらお出かけしませんか?下に携帯のアドレス載せて置くので連絡ください。それではまた・・・。追伸 ここだけの話春休み菘君と付き合っていました。もう別れたけどね。楓より-
優しい文面の中には厳しい一面もあったが、追伸のことは知らなかった。不特定多数の中には楓もいたのか。楓に対する嫉妬心と菘に対する不信感で心が一杯になり手にしていた手紙をくしゃとしてしまった。楓・・・。小学校の頃から楓のことが好きだった。このことは菘も知っているはずだ。なのに付き合っていただと?何で俺はあんなヤツと友達やってんだ・・・。翌日、菘に文句を言う為に学校へ向かった。授業中は勿論、休み時間すら口はきかなかったが放課後俺から話しかけた。
「昨日楓から手紙来たんだ。」
「へぇ」
「つまらないことじゃないだろう?俺が好きなの知ってて付き合ってたくせに」
「・・・」
「まぁサイテーだよな」
「お前に行動力が無いだけだろ。待つより女は追いかけてきてほしいんだ」
「お前に何が解る」
「お前よりは解ると思うけど」
「・・・」
怒りで言葉が殆どでなかった。唯一出た言葉が
「何で楓と別れたんだよ」だった。
「お前マジで何も知らないんだな」
ぶん殴りたかった。だけど我慢した。
「あいつ結婚すんだよ。だから・・・あーそうか、知らなかったのか。」
「嫌味か?」
「いや、そうじゃない。しらなかったなら教えてやればもっと良い結果になっていたかもしれなかったからさ」
「どういう意味だ?」
理由を聞いて俺はすぐに帰宅し昨日の手紙を広げてメールを打った。頭の中には菘が言っていた理由がずっと繰り返されていて焦り何度も間違った。
-あいつがロンドン行っている間に両親が借金取りに追われていてやばくて親父さんの会社の社長の息子、まぁ御曹司だな。そいつと結婚させられる話が進んでるんだとよ。楓のやつは優しいから自分でそう決めたって言っていたけど、目の腫れたあいつの強がりだな。多分、俺にはどうしてもやれないからお前に任せて良いか?金は・・・俺に任せな。あーもっと早く言えば良かった。マジ後悔だ。それ程お前に寄っかかりたくないって気持ちが楓は強いんだろうな。羨ましいぜ、そんな健気な姿、俺には見せてくれなかったのによ。年下だけど兄貴だったのかもな俺は楓にとって。とりあえず、お前は結婚取り消せよ。絶対だ。楓の哀しい顔見るなんてまっぴらだ!走れ!!-


再会へ

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