ルナリバティ~Luna Liberty~ 日々、愛しむ。

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元オットの両親との確執


初めは仲良く出来ていた元オットの両親とも
時間が経てば色々とお互い気に入らないところも出てくる。

舅はとにかく細かい人だった。
普段はおとなしく、姑にボロカス言われていても飄々として
黙々と田んぼや畑仕事に精を出している。
娘(元オットの妹)を異常なまでに溺愛していて、血の繋がりをとても大事にしていた。
私はいつも血が繋がっていないというだけで
よそよそしくされていたように思う。

姑は気がきつかった。とにかく、キツイ人だった。
田舎だったので、「世間が、世間が」と他人の目ばかりを気にしていた。
そうして、いつも離れの息子夫婦の生活を監視していた。
掃除が行き届いていない、電気を消し忘れて買い物に行っていた、などの
細かいチェックは元オットに報告。
いつもいつも覗かれているようで、ノイローゼになりそうだった。

姑には沢山キツイ事を言われたし、怒鳴られた。
自分で言いにくいと思ったことは、舅に大げさに報告し、舅を怒らせて
私の元へ送り込んできた。

忘れられない言葉がある。
長女が生後8ヶ月の時に本当に些細なことから姑が激怒し、
舅がやってきて「お前はうちの大事な娘が気に入らないのか!」と初めて舅にも怒鳴られた。
いたたまれなくなって、泣きながら荷物を車に詰め込み、元オットにも黙って実家に逃げ帰ってしまった。
そのあと、姑は実家にまで電話をかけてきて、私の父にまで怒鳴った。
「跡取りの嫁としてなっていない!そちらでよく言い聞かせて下さい!」
父は
「娘は長女で、私のところでも跡取り娘です。
ですので、跡取りのお宅に嫁がせる教育はしていません。」
と言っていた。

けれど、実家の父に「子供のためにも、今回は頭を下げなさい」と言われ
嫌々だったけれど、子供を抱えて生活していく自信もなく、
長女を連れて帰った私に姑は言った。

「あなたのお父さんが娘を取り返したいと言うならいいのよ。
あなたとこの子と二人で出て行って。
だけど、息子だけは置いておいてね。
ウチの大事な跡取り息子なんだから。」
・・・と。

私のような立派な家から出て行けるものなら、出て行ってみなさいよ。
という傲慢さがありありと分かる言葉だった。
私の父までバカにし、怒鳴りつけ、あなたは一体どこまで立派な人間なの?
と思い、この頃から少しずつ私はおかしくなっていったように思う。

次女を本当に大出血の中出産した直後、
これまた長女を実家に預けると言ったことが気に食わなかった姑は
病室に電話をかけてきて、
「あなたの好きにしなさい。だけど、そういうことをするのなら
生まれた子供は孫だけど、可愛いとも思わないわ。」
と言った。

産後の後産の痛みと、心に深く刺さった言葉のトゲの痛みで
明け方まで何度も泣いていた。
次女を抱いて、この病院の屋上から飛び降りて死んでしまおうか
と本気で思った。

当たることろは元オットのところしかない。
だけど彼はなぜか自分の親には、大変気を遣うと言い
「お前が我慢してれば、うまくいくんだよ。
あの人たちはあの性格で生きてきたんだ、もう変わらないよ。」
と諦めていたし、(時々は反撃もしてくれたが)
自分はとても難しい国家試験とやらに取り組んでいるのと
自分が開発したものが特許を取れるからと、毎日忙しく
私の気持ちはどこへもいけないまま、家で孤独だけを感じて育児をしていた。

いつもいつも、ビクビクしていた。





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