時の構造
時の構造
あれだけ寒かった毎日は どこ行っちゃったんだろうくらいに
春だね。あったかいね。ポカポカだね。上着なんかいらないね。
昨日の続きの今日だけど 今日はもう 昨日じゃないね。
桜の花は終わったね。今度はツツジがきれいだね。
タンポポの綿毛は真っ白で ハコベは地面に降りた星のよう。
みんな 移り変わって行くね。変わることだけが変わらないんだね。
ふたりとして同じ人がいないように
ふたつとして同じ時なんかないよ。
美しく螺旋のカタチを描きながら 時は
今へ 今へ 今へ 今へと続きつづける。
だから 止まることのない この流れに乗って行こうよ。
美しい螺旋のリズムを刻みながら 変わり続けていくために
わたしたちは この体を選び この地球に遊びに来たんだ。
昨日の続きの今日だけど 今日はもう 昨日じゃないよ。
昨日はもう 二度と来ないよ。
いくら呼んでも。走り回って探しても。
どれほど大きく見えていた昨日でも
握りしめている手を開いてごらんよ。もう跡形もないよ。
今へ 今へ 今へ 今へ。
過去も未来も手放して。
今へ 今へ 今へ 今へ。
怖れないで 嘆かないで
螺旋のリズムを刻んでいこうよ。
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