psychedelic chain

寒い夜


妊娠後期の寒い時期。たぶん11月くらいだったと思う。

元だんなは、車の知り合いのとこに頻繁に出かけては、
午前様がかなり続いていた時期が合った。


妊娠で不安定な私の気持ちが分かるはずもなく、
出歩くことをとがめると、
「おれは仕事してただ生きてるだけじゃないか?」
「そんなに出歩くことが、気に入らないのか?」
「家に居ても、何もすることないじゃないか?」



言い合いは毎日だった。


ある日は、元だんなの言い草にかなり腹が立って、
家から飛び出した。

行くところもなく、車の中で元だんなが電話をかけてきてくれることを、
祈ってた。心配してくれることを。


けれど、11月の寒い夜。
元だんなからの電話はなく私は一人寒い車内で泣いた。


喧嘩したとはいえ、
妊婦が11月の寒空のした、外に飛び出していったのに、
電話もなく、探すこともなく、
ふと部屋を見上げると電気が消えている。
夜中の2時さすがに冷える。
お腹も張るし。

眠ってしまったんだ・・・・・

ますます、悲しくなった。
あまりの寒さに、部屋へ戻ると元だんなは眠っていた。

何事もなかったかのように。

むなしくなった。

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