対人恐怖症の人は自己肯定感が持てないという人が多い。
元メンタルヘルス岡本記念財団の理事長の岡本常男氏は「自分に克つ生き方」のなかで次のように語られていた。自分に10の短所があるならば、逆に10の長所があると考えなさい。
症状に悩んでいるときは、短所にばかり注意が向いている。
ここで大事なことは、短所はそのままにしておいて、長所に光を当てて、長所で勝負していくという態度の養成である。
これを意識化するためによい方法がある。
自分の長所や強みを紙に書いて机の前に貼り付けておくことである。
そして、「自分は何をやってもダメだ」という気持ちになったときにそれを眺めてみることだ。
自分を両面観で客観的な立場からバランスよく眺めることができると思うのです。
まずは神経質性格についてだ。
・神経質性格を磨けば光り輝く長所に変化する。
・鋭い感受性を持っている。そのため芸術、芸能を楽しむことができる。
・好奇心旺盛である。興味や関心のあることに興味津々である。
・ライバルには負けたくないという強い闘争心を持っている。
・ ミスや失敗した原因を詳細に分析することができる。
・夢や希望に向かって粘り強く努力することができる。
・人の気持ちを思いやる繊細な面を持っている。
・細かいことによく気がつき、事前に対策を講じるので大病をしたり破産者になることが少ない。
その他、自分で気のついた長所や強みについても書き留めておくことだ。
・一人一芸、川柳やユーモア小話で人を愉快にさせることができる。
・部屋の片付けや掃除をこまめにしている。
・料理が得意である。魚の3枚おろしやそば打ちができる。
・愚痴を言って周りの人を不愉快にさせることが少ない。
・お世話になった人には必ずお返しをしている。
・生活習慣病の結果はおおむね良好である。健康体である。
・学習することが好きで、本はよく読む習慣がある。
・書道や絵を描くことが好きである。物を書くことが得意である。
・ TV番組で役に立つものをハードディスクに保存している。
・動画投稿やCDの作成などができる。
・ 日記や家計簿を10年以上つけており、予算管理も行っている。
・人の話をよく聞き、人の役に立つボランティア活動を行っている。
・困った人の相談にのることができる。
・家庭菜園や花を育てることが好きである。
・カラオケが得意である。趣味が豊富である。その方面の友達がたくさんいる。
・水泳や自転車、ジョギングを継続している。スポーツマンである。
・将来困らない程度の、蓄えを作ることができた。
・車の運転技術が上手である。
・森田理論に詳しく、森田理論の応用力を身につけている。
・家のローンを完済した。
・田舎に田畑を所有している。
これは各自それぞれ考えて書いてもらうための参考材料として書いてみたものです。
これらを参考にして、少なくとも10個以上は見つけてもらいたいと思う。できれば30個ぐらい。小さな長所や強みを見つけ出して、大きなスポットライトを当ててあげることが大切です。
これらを眺めていると、自分もまんざら捨てたものではないと、一方的にネガティブ思考に陥ることを防げることができるのではないでしょうか。
合わせ技で生き残るということ 2024.09.23
自分の強みや長所を伸ばす 2024.06.08
不安タイプの人は強迫タイプの人と合う 2024.04.23
PR
Keyword Search
Category
Comments
Calendar