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今日のBGM Simon & Garfunkel - Old Friends後ろから来た車に手を振って止まってもらい、救急車を呼んで欲しいと頼んだ。救急車が来るまでの間、私は散らばった自分の肉の付いた骨の欠けらを両手に拾い集めた。タンカに乗せられる時、足がちぎれないようにすねを手で抑えなくてはならなかったので、骨はジャケットのポケットに入れた。手術室で医者に「一応集めてきたんだけど」と骨と肉をポケットから出して渡した。医者は怒ったような顔をしてこんなのはもう使えないと言って、その場でドサっとバケツに捨ててしまった。ふざけていると思われたのかもしれない。そして、この状態では、確実に骨の中まで雑菌が入っているので骨髄が炎症を起こし、高熱が続いて頭がおかしくなるか、最悪死ぬかもしれないと言われた。それを防ぐには太もも部分から切断するしかないというのだ。医者の立場からすると、そのほうが手術も簡単だし後のリスクも少ない、私が医者でも間違いなくそっちを薦めるだろうと思った。しかしそんなノリで足を切られるのは気分が悪いし、少しでも可能性があるのなら切らずに済む方に賭けてみたい。それにその頃は仕事柄、人間の怪我や病気を自身で再生するという能力を信じていた。励ましたり、撫でてあげるだけで症状が治まってしまうお客さんを目の当たりにしていたからだ。骨を拾い集めてきたのも、ウケを狙った訳ではなくて、結構本気で付くのではないかと思っていたのだ。大量の出血で頭がボーっとしてきていた。何だか強烈に眠い。しかしこの場は絶対に負けられない。「とりあえず今日はこのまま縫合してもらえないか」と、とにかく必死に頼んだ。その後は何を言われても「切らないでくれ」としか言わなかった。医者と議論をして勝てるとも思えなかったし、実際それ以外は考えられなかったからだ。
September 16, 2008
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今日のBGM Jimi Hendrix - Foxy Lady移籍して一回目の現場は、千葉県の住宅地にあるスーパーだった。引き抜かれてかなり高額な報酬の契約をしたというのに、会場では何をやっても全く人が集まらなかった。苦戦というよりも目も当てられない状態になっていた。この仕事は「売れなかったので今回の給料は要りません」では済まない。約40日分の会場費が発生しているので、売れなければ会社は相当の赤字を抱えることになるのだ。社長の顔が頭に浮かんだ。移籍した会社の社長は、こんな商売をやっているというのに、やさしくて社員思いの穏やかな人だった。もっと悪そうな男だったら少しは気が楽だったのかもしれない。そして、前の会社でそこそこ売ることが出来たのは、もしかしたら上司が目をかけてくれて良い会場を回してくれたからなのでは、とも思った。セールスは釣りと同じで、何だかんだ言っても場所によるものが大きい。思い出してみると、世田谷区とか目黒区とか、まぁ多少すれてはいたけれど、何しろ金持ちが多いエリアばかりだった。そういえば一回も座らないで「これ下さい」とその場で札束を出す方もいたほどだ。親身になって面倒を見てくれた前の会社の常務に対しても申し訳ない気分になった。会場は力を入れてやればやるほど空回りしていった。この仕事は焦りとか悲壮感みたいな空気が出ると絶対にうまくいかない。終了日までは半分が過ぎていた。この状態ではもう手遅れかもしれない。ストレスは今まで感じたことのない位のレベルに来ていた。ただでさえ、人の良い年配の方々に詐欺まがいの品物を売りつける仕事なのだ。その日、夜のバイトは休みだったが、たまたま水商売の先輩が雇われ店長としての初日だったので、会場からの帰り道に少しだけその店に顔を出した。手伝う程の入りは無く、お客さんと雑談などをしたが、頭の中はあの会場をどうしようかということだけだった。店を出ると雨が降り始めていた。こんな日に限ってバイクだった。普段は電車とバスで会場入りしていたのだが、少し寝坊したのでバイクで行ったのだ。しかしまぁアパートまでは、ここから歩いても数分の距離だ。店を出て50m程走ると、前から追い越しをかけた車が車線をはみ出してこちらに向かってきた。私は瞬間的に車体を左に倒して車を避けた。結構ぎりぎりの距離で間一髪といった感じだった。飲酒運転の車だったのかもしれない。車体を立て直して避けた車を振り返って見た時「ガン」と音がして私の乗ったバイクは転倒した。どうやらガードレールの始まりの所に膝を引っ掛けてしまったらしい。ガードレールなんて全然気が付かなかった。今思うと極度のストレスで、目が見えていなかったのだ。暗くてよく解らないが、スーツのボトムが真っ黒く足に張り付いている。それは雨ではなく血だった。ひどく出血しているみたいだ。それ程痛みは感じないが、左足全体が焼けるようなしびれるような感じがしている。膝の部分を触ってみると手がぬるっとめり込んだ。膝はなくなっていた。ズボンの裾から肉が付いた骨の欠けらが出てきた。よく見るとそれは周りにも散らばっている。破れた所からズボンをめくってみると、裂けた肉の間からすねと太ももの骨が飛び出しているのが見えた。もしやと思ったが、かろうじて足は内側の靭帯部分で繋がっているようだ。(やってしまったなこれは)まず頭に浮かんだのはこれでは明日仕事に行けそうにないということだった。あの会場はどうするのだろう、代わりで行ける人はいるのだろうかと考えた。
September 8, 2008
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今日のBGM Simon And Garfunkel The Boxerその頃私は昼の時間はセールスマン、夜は水商売のアルバイトをしていた。受験に2回失敗して、遊んでいる大学生への僻みで剥きになってお金を稼ぐことに集中したのだ。その当時、セールスの仕事は普通の求人誌でいくらでも募集していて、大抵が完全歩合なので応募すれば即採用だった。半年から1年位のサイクルで、呉服とか貴金属とか健康器具とか住宅のリフォームなど、とにかく高額報酬の会社を狙っては入退社を繰り返した。長居しなかったのは、その仕事が本当にヤバかったり会社が無くなってしまったりしたからだ。その頃はバブルが弾けた直後で、同僚には、相場や不動産で多大な負債を被った元山師の方や元その筋の方も多かった。皆本気だったし、売り上げの為にはここでは書けない様なイリーガルなやり方も普通だった。事故で足を怪我したのは、座るだけでどんな病気でも治るという椅子を売っていた時だった。最近は見かけなくなったが、スーパーの一角などで無料体験コーナーと銘打って年配の方を集めてやっているあれだ。知っている方も多いと思うが、この椅子自体の効力は微々たるものだ。種を明かすと、まず最初は体の悪い方にとにかく毎日通って座ってくれとお願いする。そして、病気の体を気遣って励ましたり、愚痴や昔の話を真剣に聞いたり、痛い部分を撫でてあげたりするのだ。しかもそれをやっているのは自分の孫くらいの年齢で元気だけが取り柄といった様な青年である。「病は気から」と言うがそれだけで高血圧や高血糖、神経痛や便秘や不眠、肩こりくらいは、改善してしまったりする。すると、その小さな奇跡が口コミで広がり更に人が集まってくる。そして「便秘が治るということは、既に大腸癌を予防しているということなんですよね」みたいな暗示をかけて数十万からの商品の購買に繋げていくのだ。実際はもっと細かい段取りが色々とあるのだが、とにかく、今考えてみても性質のよくない商売だと思う。その時所属していたのは、同じような物を売っていた時分に引き抜かれて入った会社だった。この仕事は、トークや段取りをマスターするのが大変な上に、キャラ的に向き不向きがある。なので、自社で社員を育てるよりも、多少の報酬は嵩んでも引き抜いたほうがずっと安上がりなのだ。前の会社には「漢とは」みたいなことを私に一から教えてくれた尊敬出来る上司や半端ないハードな研修でセールステクニックを一緒に学んだ同僚もいたが、高額な歩合でしかも高い基本給も出るという話に釣られて移動してしまったのだった。[駐車スペースが広くて釣り場まで段差無しで移動できて車椅子の方でも技術さえあれば比較的釣果が望めそうなエギ釣り場房総半島編]1→保田港吉浜埋立地2→龍島港新堤3→乙浜港護岸4→鴨川港前原フィッシャリーナ
September 7, 2008
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今日のBGM Jimi Hendrix - All Along The Watchtower先日、webを漁っていたらこんな記事を見た。エギング好きの方、教えてください! 79歳になる母が、エギングをやってみたいと言い出しました。母は父が亡くなるまでは、あっちこっちに2人で釣りに行ってたんですが、父が亡くなった後で足と腰を悪くして、船に乗れなくなってしまいました。それでも堤防から釣りをやってはいたんですが・・・。釣りビジョンのエギパラを見て、一度でいいから釣ってみたいと思うようになったようです。でも、座ったままでないと負担がかかるんで、椅子に腰掛けた状態での上手なキャスティングの仕方を知りませんか?現在使っている竿は、軽量のバス用で、それに仕掛けを付けて釣ってます。あまり重いのも負担なので、この慣れた竿で遠くに投げられるようにするコツを教えてください。又、内房・南房総でイカの釣れそうな場所を知っていたら情報を下さい。元気なうちに連れて行ってあげたいです。よろしくお願いします。この質問はけっこう前のものだったようで、既に解決済みだった。しかし、解答はキャストについてのことだけで、足腰が悪い人でも釣果が見込めるような釣り場については書かれていなかった。そういえば最近は、駐車場から堤防までバリアフリー構造になっていて、車椅子の方でも釣りが楽しめるように改修されている港もよく見かける。この投稿が、ガチなのか釣りなのかは解らないけれど、やはりこういった要望は確実にあって、しかもこれからだんだん増えていくのだろう思った。考えてみるとこれはそれ程他人事な話ではない。私の様な者でも、今まで親切にしてくれた先輩釣り師が、独りでの釣行が厳しくなってきたとか、釣り友達が何かの理由で体を悪くして、それでも釣りをしたいと言うのなら、どんなサポートでもして絶対に並んで竿を出したいと思っている。それに、私自身も15年程前に事故で足を怪我して、1年の間、車椅子と杖の生活をしたことがあった。しかも、本格的に釣りを始めたのはそのことがきっかけだったのだ。[駐車スペースが広くて釣り場まで段差無しで移動できて車椅子の方でも技術さえあれば比較的釣果が望めるエギ釣り場伊豆半島編]1→網代港新堤防2→宇佐美大崎堤防3→石廊崎本瀬港4→田子港赤崎護岸5→土肥コバルト堤防6→沼津らららサンビーチヘッドランド
September 4, 2008
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