04/03/13 夢のリッジソアリング | ＦＬＩＥＲ’Ｓ★ＨＩＧＨ!!

04/03/13　夢のリッジソアリング

すっかり消化不良の一週間を過ごしておりました。
今日は富士山は朝から雲に覆われ、陽射しが差すと結構暖かいんだけど、
風が強く、これがまた結構冷たい(＞д＜)
春はちかいよーでまだ遠いのかしら。
･･･と、思っていたら白糸は※朝イチから南が３.４ｍ！！
んん？今までは朝イチが北でそのアト南に変わることが多かったんだけど･･･
今日は朝から南が入ってる！！初めてのパターン。

イマイチすっきりしない天気ながらも前線が通過し、ど～にか飛べそう♪

※後で聞いたところによると、これが朝霧の春から夏の典型的パターンなんだそうな。

今日は講習生もパイロットも少ない。
こういう日はじっくり講習できるからいいですな。

ところがテイクオフへあがってみると風の強いこと強いこと！！
４～６ｍは吹いていたのかしら？
安定はしているものの、キャノピーがキャノピーが大暴れだよぅ。
今にもすぱーんと立ち上がって持ってかれそうでびくびく。
広げても広げてもべらべらとめくれあがって･･･Σ(￣皿￣;; ムッキー!!

さて。一本目。
そぉ～っとクロスで立ち上げる。
でたら即座に右の尾根へ！！と言ってる側からぐんぐん上昇。
おおっ。こりゃすごい。
気づけばあっというまに稜線の上。
やったぁ～これならリッジ、（あたしでも）粘れるんじゃないのぉ～？
前の（04/01/31　仁義なきリッジ参照）時のように下降流が無くって、
むしろ山肌に張り付けば張り付くほど上昇するのですよ！
そして見えた見えた！！
ああ、麗しの田貫湖様！
お年玉フライト以来ですわね･･･お会いしとぅございました！！
嗚呼、お美しいお方････この世の全てを映し出すようなその水面はお姿を変えることなく
そこで私を待ち続けて居て下さったのね･･･って、あたしゃシェイクスピアか？

すっげ～すっげ～今、何ｍくらいゲインしたのかしら！？
と、思ってバリオを覗き込むが、
Σ(￣ロ￣lll)　ガビーン！電源入れてねぇ～！
むむむ････どうしようかな･･･電源入れようかな･･･
と思ったけどなんせ、初めてリッジらしいことをやっているので
無難に諦めてせ稜線を行ったり来たりすること集中しよう。
多分、５０ｍくらいは上だろぅ･･･

あたし・まぁや・きゃおるちゃん･･･とあと誰だ？が、リッジに張り付く。

皆でリッジ♪

何往復かすると上昇するポイントが判って来て、効率良くそのポイントを往復できるようになってきた。
やっと回りを見る余裕も出てきたし。
きゃおるちゃんを見ると稜線の真上を飛んでいた。
あんな真上に出ても大丈夫なんだ～と思い、自分もそこへ行ってみるとまたまた上昇。
おおっ!まねっこしたら上昇したよ！すげ～きゃおるちゃん！
こーなったらあたしはあんたに付いてくよ！！
きゃおるちゃんがすれ違いざま、手を振ってくれる。ヽ(‘ ∇‘ )ノワーイたのし～ぃ♪

ああ！！このフライトレポートを読んでくれてる皆さん！！

あたし、ついに･･･
ついにリッジソアリングしてますわぁぁ！！
今まで見守ってくれてありがとぅありがとぅ～！！
と感動の渦中のあたしはまるで選挙カーの上から手を振るウグイス嬢。

無線で「基本は右側通行。山側にいる方が優先になりますからね～」と言われるも
沖側にいたきゃおるちゃんが内側に入って来る･･･
オイオイ・・・どっちいくの？と思いつつ山側にいたあたしが沖を回る。

そのあとまぁやとほぼ同じ高さですれ違い、ちょっとドキドキ。
いや～今日、人数少なくて良かった。
これ以上いたらまた臆病風に吹かれてこそこそ退散しかねないからな。わし。

それにしてもどんぐらい飛んでるんだろう？
結構手もかじかんで、 ちょ～腕だるくなってきたんですけど････（汗）
常に体重入れるので緊張しているから足もプルプルしてきたよぅ。

と、少し気の抜けた頃。
風がしぶ～くなり始め、高度がちょっと落ちる。
うーん、あたしでも粘れっかなぁ～どうかなぁ～
と悩んでるときゃおるちゃんが沖に出て行くのが見えた。

ん？課題でもやんのかなぁ～と思って見てたが
どうもそのまま高度処理に入る様子。
あ。こりゃもう（渋くて）だめだと見切ったのかな？
ほんじゃあたしも付いていこ～っと。結構もう疲れちゃったし。（をい･･･）
というわけで高度処理へ。
しかし諦めたのが早かったのでかなり高い。
うーん、どうしよう。風も強いし。
ＬＤを通りぬけ、ぐるーっと沖で一周して小山の手前に戻ってこようかな。
と思っていたらＬＤの中間辺りを通り過ぎようとしていた時、

ズンズズーン！！ と高度が落ちる！
な、何コレぇ～？？？何でこんなとこにシンク帯がっ？
と思ってる間にあれよあれよと高度が落ちている。
慌てて左に旋回し、一旦ＬＤを横に突っ切り、
向こう岸に渡ってフォローを背負った状態で小山方向に戻る。

しかし、小山の上で高度処理をするにもう高度が足りなさそうだし、
ファイナル切って入るのにはまだ高そう････！！

えーえーええー！！どうしようどうしよう。わかんなくなってきたよぉ～！！
すると講習斜面で講習をやっているＨ木コーチが見えた。
思わず下に向かって

「Ｈ木さーーーーん！！ランディングわかんなぁぁぁぁい！！！！」

と助けを求めて叫んでいた。

そのあとすぐ左に３６０度旋回し、一旦は小山上空でアゲンストに向きなおる。
無線が入り、「大丈夫、そのままで合ってるよ」と言われるも既に頭は真っ白。

すると何を思ったか
そのままもう一回３６０度を回しに入ってしまった！

な、何やってんだ～？？？気でも狂ったか！あたし！！

「おーい！なんでそこでまた回すんだ～～！！！」

は、はいぃ～えーっとえーっとなんでだろ？えーんスンマセーン！！
と思ったが時すでに遅し････高度は小山の裏の木より少し高いくらい。
以前もＬＤ上空で旋回しくじったけども（03/12/21　燃えよ白糸カップ参照）
今回ばかりはさすがのあたしもやばいと思ったね。
覚悟決めてまっすぐ突っ込んでツリーランした方が怪我しなくて済むかしら･･･
なんて一瞬頭の中で走馬灯がくるくると回る。

いや、いける！
本能的に左へ左へ目一杯体重を入れ、
なおかつブレイクももっと引きたくて無意識に手にぐるっと一周させて、なおも引く。

行け！絶対回る！！

するとかなりギリギリ（なんてもんじゃなかった～足が枝に当たりそうだったもんな(- -；)）
で、景色がスローになり、なんとか回った！
そのまま小山上空を通過し、講習会場のちょうど坂の途切れた辺りに着地。
へなへなと膝の力が抜け、そのまましゃがみ込んだ。
怖かった。 今回ばかりは、本当にダメかと思ったよ･･･

そのあとＨ木コーチになんか言われたんだけど･･･ごめんなさい。頭まっちろで憶えてないですぅ。。。
ですが、反省してます。

あーなんで、なんであそこでもう一周しちゃうかなぁー自分。

長時間飛ぶパイロットはＬＤが集中できなくなって失敗しがちだって言うことを聞いたことがあったな･･･。
うつろげな頭でぼんやりとそんなことを考える。
（しかしたったの20分で朦朧としてるようで良いのか？←ｲｸﾅｲ･･･）

フぅ･･･気を取り直して２本目だ！！
（取り直してばっかだよな。つくづく）

２本目もクロス。
課題でもやるか･･･と３６０度旋回を申告するも、念のためさわりで右に行ってみたら
まだリッジの要素が残ってたのでそのままソアリング開始。
Ｈ間さん、ごめんちゃい。

しかも、今東尾根にいるのはあたしだけ。最初は調子よく飛んでいたのだが
イチこぶあたりに差し掛かった時！
ぐわぁっと機体が持ち上げられ、目の前に空が広がった。
バリオが（今度はちゃんと電源入れてたのだよ） ピピピピピー！！
っとちょっと尋常じゃない悲鳴をあげている。

うわ。うわ。やだなぁ～潰れそうだよぉぉ。ピッチング気味になり、
キャノピーが被ってきたら当てなきゃ･･･と思っていたその時！
グシャッ！
という音と共に右肩翼（山側）が大きく潰れ、ぶぅん！と右に視界が回る！
慌てて左に体重を入れ、左を当てる。
すぐ右翼が回復し、山に向いていた機体を慌てて左に向け沖に出る。

ああ。怖かった･･･でも、やっぱ潰れたか････という気持ちのが大きかった。
なんか、ありえない上昇だったもん。
今の、結構でかい潰れだったよね？
「そこはリッジがサーマルまじりになってるから･･･」
というような無線が入る。うろ覚え。。。

そのあとすぐ渋くなりはじめ、今度は粘ってやるぅ～と思ってたら
「もう粘んないでＬＤに向かった方がいいよ～」と言われる。

うーん、諦めドキがわからん。

高度処理は風が強い時は早めに入るってことをすっかり忘れて小山手前で粘りすぎ。
ちょびっと進入がギリギリ･･･またか･･･。

３本目はＨ間さんに「今日はもうリッジに専念した方がいい」と言われ課題なしで
リッジを拾いに行くも渋々。
ほぼぶっ飛び。

もうこの時点でかなり疲労困憊。
どっちかっていうと、頭がぼーっとしているって言うか･･･
記憶がかなり曖昧になってきました。。。。

こういうときは休憩休憩。

小屋でまったりとしていると
「あこちゃん、これ見てみなよ。飛ばなくて良いの？」
とてっちゃんに言われて、「？？？」と思いつつ小屋から出て空を見上げれば････

ガガーン！な、なんだこりゃぁぁぁ～！！

みんな、サーマルにヒットしてはるか上空に！
なんてこったぁ～またタイミング逃したか！？

慌ててテイクオフにあがるも、 残念。売り切れですよ、お客さん。

(≡д≡) ガーン(≡д≡) ガーン(≡д≡) ガーン

しかも準備して待っていると西風っぽくなり始める。
ＬＤも強くなったり弱くなったり東になったりしているので講習生はココでまた一旦ＣＬＯＳＥ。
く、くっそぉ～なんて間が悪いんだ。あたしゃぁ。

自分の要領の悪さを呪いつつじっと待機。

上空の雲はちぢれて北西になり始めを告げていた。
Ｈ間さんがしきりに猪之頭と連絡を取り、ＯＰＥＮのタイミングを計る。
しかし、ＬＤは安定し始めたのでこれをチャンスとばかりに講習生はラスト一本へ。

クロスでテイクオフ！

クロスで行ったれ～！

すぐさま左尾根へ。
「使えそうなサーマルがあったらソアリングさせてあげるから」と言われるも
一個抜け。二個抜け･･･うーん、ガツーンと入ってはすぐ抜けるというカンジ。
なんかさぁ～機体がサーマルに入るたびに軋む？っていうの？
なんか変なぶれ方するんだよぉ～うーんいつもと違う････カンジ。
「もっと稜線の上に出たほうが上昇が良いですよ」と言われるも
かなりの揺れにびびる。行く気がしない････きょわぃ。。。
回しても良いと言う指示は入らないまま高い高度を保ってＬＤの沖まで行き着く。
しかしＬＤの進入は通常なので、あーそろそろ戻んなきゃ。と思って、
左尾根沿いに小山方向へ戻り、ファイナルターン。

「今のがサイドアプローチになりますね～」

と無線が入る。
ｗ(￣△￣;)ｗおおっ!！今のがサイドアプローチって言うやつかぁ～
なるほどねぇ～･･･って、やってから知るって･･･ﾄﾞｳﾅﾉﾖ？

それにしてもサーマルが印象的だったなぁ～。
これから本格的な春に向けてどんどん荒れるコンディションになるんだろうけど。
あんなサーマルの中あたし飛べるかしら？ちょっと自信ない････鴨。

えーでもまぁ、リッジソアリング！やっと形になりました～～～！！
一本目が２０分。２本目も１５分程だが、
も～限界！！疲れた～疲れた～～～～！！もうへとへと････。

たかだか数十分でこれなのに、天子なんか行っちゃった日にゃぁ腰が抜けるか
髪の毛が真っ白になるとかしちゃうんじゃないのか？あたし････。

慣れないソアリング に身も心をぐったりな一日なのでした。

ああ、目をつぶると体が揺れてるぅぅぅ(　 )ノ_...オエェ...

写真提供＝シンクさん・ひるひるコーチ

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