04/05/08 黄昏に待ちぼうけ。 | ＦＬＩＥＲ’Ｓ★ＨＩＧＨ!!

04/05/08　黄昏に待ちぼうけ。

さて。今日は久しぶりの白糸（と言ってもたかだか2週間ぶりだが）。
ここんとこ猪之頭でオイシイ思いが続いてたあたし･･･大丈夫かな？

天気はというと、うーん･･･すっきりしない。
うすーい雲が富士山を覆い隠し、天子の頭上も雲で見えない･･･
でもまぁ～高気圧の後ろ側だし？風は結構良いんでないの？
と、テイクオフへあがるとしっかり強めのアゲンスト。

しかし、ブローの弱い時を狙って次々テイクオフ。

ドキドキ。久しぶりのクロスだ。大丈夫かしらん？
先に出て行く人も強めの風に翻弄されて出て行くので見ていると緊張～～～

でわ、行きますわよ～とぉ！！

出て、とりあえず右のリッジを拾えるかなと思って行ってみるが上昇無し。
早々にＬＤに向かうが、変なところで「ピーッピーッ･･･」
むむ･･･なんか、変な風だなぁ～強めだし･･･
と、今度は「ブー･･･」

ええ？な、なんでこんなところで沈下？
ただぶっ飛んでるだけなのにぃ～？

「ぴー」

「ぶー」

「ぴー」

「ぶー」

を幾度となく繰り返し、すっかり頭は「？？？」
うーん？これは一体どういう風なのぉぉ？
さあ高度処理だ。と思って旋回を始めるも。
妙に速度が速く、木よりもはるかに高いうちはちっとも沈下しない。
と、今度は木とほぼ同じくらいになったら急に沈下。
ひょええ。なんだかよくわからんがおっかねー。
すっかり慌てて旋回が大ぶりになる。あわあわ。
ファイナルを切って進入するとまた強めの風に沈下しない。早めに足を出して
安定させてターゲットを狙う･･･うーん。
惜しい！円内（２０ｍ）には入ったけど。

ふぅぅ･･･なんかよーわからんが怖かった～。

Ｈ木さんに、なんか風変ですよね～何でですか？
と、聞くと、東の風が尾根を被って吹き込んで来てるそうで、
だからちょっと巻いてるんだろうとの事･･･ふむ。
たしかにＬＤの吹流しが時々変な方向を向いている･･･

「そんなことよりも、君の弱点を見つけてしまった…」

って、Σ(- -ノ)ノエェ!?

な。何？
何を言い出すの～～～？

「旋回の時の体重の入れ方が荒っぽすぎる。上半身を下に傾けすぎ。
そんなに傾けてもかっこ悪いだけで、実は全然体重は入ってないぞ」

がーん。
か、かっこ悪い？ それはマズイ。早々に直さなくては。

「体重入れる方の腿裏をハーネスの底板に押し付けるように下半身をねじるんだ。」

(□。□-) フムフム早速やってみよーっと。

そそくさと次のバスに乗せ、２本目に向かう･･･が。

びょおおおおおおおおおお

南がさっきよりもビュービュー････
というわけで講習生はＣＬＯＳＥ。
パイロットがチラホラと出て行くのを見ていると。
一機、左翼が大きく潰れたと思ったら今度は右翼が前にばさっと半分くらい潰れ、
右方向にスピン。あえなく山に突っ込んでいった。

しかし、幸いにもパイロットは無事。怪我も無いとの事で
テイクオフに近いこともあってあたしも回収のお手伝いに行く事に。
現場に着くと、パイロットは自己確保の真っ最中。
木の高さは１０ｍ程、良かった～回収も楽そうだ。
そこへ回収隊長てっちゃんが登場。するすると木を登りあっという間にてっぺんに登り、手際よく回収していく。

で、その間あたしは何をしてたかというと。
下で作業するみんなにエールを送っていただけなのでした。
あ、でもロープをエイトカンに通してパイロットを地面に下ろしたりしたよ＾＾

そんなわけで回収が終わったのは1時過ぎ。
ああ腹減ったぁぁ～飯くわせろぉぉ～
ということで一時下山。

お昼を食べて、またテイクオフに上がる…が

びょおおおおおおお

相変わらず風は強い。

パイロットは強めの中出て行くが、機体はあまり前に出ない。
…あんな中飛んで面白いのかな～？うーんなぞだ。

「も、もうすぐ納まりますよ～＾＾；」

とＹ崎さんが言うたびに機体を広げては
「ＬＤが荒れてるのでちょっと待ちましょう」…で、また絞り
ＬＤは落ち着いたという情報が入ってもテイクは強くてだめだったり。

２時になっても強い風

３時になっても強い風

一向に納まる気配がなーい！！
どうも今日はＴＯとＬＤが仲悪いらしい。
やれやれ、喧嘩でもしたのだろうか？とんだとばっちりである。

どうなってやがんだー
きぃー飛ばせろぉーおらー

と、当ても無くキレかかっていた４時頃。

「ＮＰの人なら、そろそろ出てもいいですよ」

なぬ！？ＮＰ以上ＯＰＥＮ？
なんだよー全ＯＰＥＮじゃないのかよ。ブツブツ。

…んっ、ちょっとまて。
そういえばあたしＮＰじゃん！
おお～！やった！ちょっとだけ優越感♪フンフフーン♪

ＮＰでない講習生の視線を一手に受け、
早速キャノピーを広げにかかる。
ふっふっふ。ＮＰって…すばらしい！

相変わらず風は強め。いつもならびびって出て行かないだろう。
どっせい。なんてったってあたしゃ、のーびすぱいろっと！！
今までのように強い風にびびってたらいつまで経ってもパイロットになんてなれないぜ。

いつになく強気に風に立ち向かう。
クロスでテイクオフ。
一旦は持ち上がる機体を左に落とすも、
そのままの状態で再度持ち上げなおし、
左翼端が先に上がったのを左手でＤライザーをちょいちょいと触って修正し････

…って、えっ！？
ナニ、今の左手！！もしかしてあたしがやったの？

すげえ。まるでパイロットのテイクオフみたい～！！
カッコよすぎるぜあたし！！
（自分で言うなっての）

と、自分のテイクオフにまんざらでない気分で離陸！
リッジ帯にいるパイロット達に続けとばかりにリッジへ向かうが、

むむむ。。。
風は強いが、上昇が渋い。
張り付けど張り付けど高度が下がる。
しばらく粘るが、あきらめて早々に高度処理。
おっかしぃな～皆は漂ってるのに（汗）
Ｈ木さん曰く「コース取りが甘い！」
むぅ･･･コース取りッすか･･･ブツブツ。

すぐさま３本目！
風はさっきまでの強風が嘘のように納まっていた。
どうしようかなぁ～と悩むが弱いのでフロントにしとこっと。
と、フロントで立ち上げる。が、途中でブローが入って重い重い。
ええい、引きずられてなるものか。
後ろに下がりながら安定させ、テイクオフ。
えーっと、課題は…なんだっけ？

４本目もフロントで。
課題にこれまた最近なにかとアツい、サイドアプローチ。
猪之頭では微妙な顔されちゃったけど、
白糸のほうが高度処理がわかりやすいもんね。
えーっと、あそこを行ったり来たりで、最後は通常どおりファイナルでしょ？
オッケーオッケー♪まかせろぉ～！
と。鼻歌気分で飛んでいると、

「あ。ちょっと待って～ＬＤの風がフォローになりました！
進入が逆になります～」

なに～！！そんな、急に言われても～！！
えーっとえーっと…ていうことはぁぁ
今いるトコがこーで、進入が逆になるからぁぁ？？？
急に言われてちょっと混乱するが、
幸いにもなかなか高度が落ちないのでその間に冷静さを取り戻す。

よしよし、これでバッチリでしょー？
ファイナル切って、指定地を目指すが、残念ながら１０ｍくらいオーバー。
ちょっと登りになってるのだっけね。うーん、難しい。

Ｈ木さーん、今のでＯＫ？

遠くから腕で○を作った…やったぁ！
…と思ったら少し首を傾げて微妙な三角に。

え？なんで～～～！！
今の絶対完璧だと思ったのにぃ～～～！！

ちくしょーもういっぺんやったるわぃ！

５本目はごくごくよわーい微風。
もうヤケだ～とばかりにすぐさまフロントで。
すでに時計は５時を過ぎていた。
日も傾き、山に霞がかかり始めている。
オレンジの夕焼けがもやに溶け、山影は灰色に溶けている。
あたしは目を細め、霞んだ一面の緑に息を飲んだ
仙人が雲に乗ってひょいとやってきそうな雰囲気である。
あたしもさながら仙人かはたまた天女か（もしもし？）

なんてあほな事を考えていると、あっという間に尾根の端まで来ている。

うーん、まだ高い…
なるべく端の方まで行ってから風下に戻ろう。
と、風上をまっすぐ行き、１８０度戻る。

うーん、まだ高い…
更にもう一回１８０度戻り、もう一回風上へ。

そろそろかとアゲンストを向けると微妙な高さ。
うーんまだ高い…気がする。
どうしよう。あきらめて通常の高度処理をして降ろしたほうがいいかな。
安全第一だもんね。
でも、なんかそれも悔しいな～～～

と、迷いながら大きくＬＤを横切ると何とかなりそうな高さ。
ええい、行ってまえ～！

「あこちゃん、無理するな～」

と無線が入るが早いか、アゲンストに向きなおす。
少々木が近かったのでひやひや物だったが、なんとか進入。
ターゲットは…残念。届かなかった。

「まだ高度感覚が掴めてないね～練習あるのみ！」

はい・・・反省。

そんなわけで、４時からのフライトで一気に５本。
一時は朝のフライトだけで終了かとも思ったよ…さすがは朝霧。
ああ、楽しかった～～でも、もっと飛んでたかったよ～
最近めっきり欲が出てきたあたし・・・でも、自信も出てきたよ！えっへん。

終了後、ショップに戻ると、まちゃみがあたしのＮＰ合格＆１００本達成祝いにケーキを作ってきてくれました！
しかも、４ホールも！！ええ～！！そんなに食べきれない！
（って、みんなのぶんだっつうの。）
いつもありがとね～これで当分お目にかかれないんだってね～
最後があたしの祝いだなんて、泣けてきます。

チーズケーキ、今日という幸福の象徴の味でした。
ショートケーキ、とろけるような初恋の味でした。
チョコレートケーキは苦い青春の味がしました。
（意味不明）

まちゃみ！<(_ _*)> アリガトォ