04/07/03 パラの夏。葛藤の夏。
まだ梅雨明け宣言は出ていないですが、もう勝手に夏ってことで。
さて、今日はお友達に朝霧体験したいという人と、その友達で入校したい人がいて、
体験の友人を拾い、入校の人とは足柄ＳＡで7時45分に待ち合わせ。。。
足柄ＳＡに着く頃にはすでに夏っぽい空が広がり、
久しぶりに飛べそうな天気に、あたしはすっかり浮き足立っていた。
しかし、約束の時間になったが、彼はなかなか現れない。
携帯も留守電になってしまい、繋がらない。
「ううっ。早く来てくれ～飛べなくなっちゃうよぉぉぉ」
と、内心焦るあたしだが、
優しいＨ多さんと、体験ちゃんは
「高速運転中で携帯使えないんだよ（にっこり）」
と、あくまで信じている様子。
そ、そうだけどさ･･･時間過ぎるなら過ぎるで連絡ありそうなもんじゃないかね？
と思いつつも信じる二人にあまりあーだこーだ言えなくなってしまい、
じりじりと連絡があるのを待っていた。
約束の時間を４５分過ぎたころ、やっと電話があり、
「寝坊しました･･･」って、 ホラ、やっぱりねー!!!（小声）
罰として（？）彼には「ろめ夫」君というニックネームをつけました。
講習生の皆様、仲良くしてあげてください。
（由来については現地で確認の程ｗ）
ということで、彼には自力で朝霧まで来てもらうことにして、あたしたちは一路朝霧へ。
うう～ん。着く頃に売り切れてなきゃ良いけど･･･
朝霧に着いたのは１０時前。
アタリマエだがショップにはＯ串校長くらいしかいない。
慌てて機材を抱え、猪之頭エリアへＨ多さんをせかす。
（白糸エリアは、この間の台風で登山道が土砂崩れのため当分クローズ）
もっと雲が多いのかしらと思っていたら、Ｔ/Ｏもすっきり見えて穏やかな上昇の中を既に１０機ほどが飛んでいた。
空気は意外にからりとしていて、太陽がちりちりと肌を焼くように射している。
飛ぶ前からがぶがぶとスポーツドリンクを飲み、バスを待つ。
早く飛びたい･･･暑い･･･。
Ｔ/Ｏはさすがに皆既に飛んでいるせいかほとんど人はおらず、
そそくさと準備をする。
せいやぁ～っとフロントでテイクオフ！
しかし、２歩も歩く間もなくどどーんとそのまま上昇～！
す、すっげー！おひょひょ～
あっという間にＴ/Ｏを見下ろし、ソアリング開始。
どうやら、さほど風は強くなくバリオは一定のリズムで上昇音を奏でている。
サーマルコンらしいのだが、時々ぶわっと入ってはしゅるしゅるしゅる～っと抜ける。
バブルっぽいのかなぁ～･･･。
しかし、猪之頭は混んでいる。
今日は少なめとはいえ、やっぱりやっぱり混んでいる。
今日の風はテイクより離れると途端に上昇帯がなくなるって
さっき下でぶしゅの薫さんが言ってたっけ…
聞いていたとはいえ、回したいとこがあっても
「旋回した先にあの機体が来そうだわ･･･」
とか思ってるとじわじわと沖に出てしまう。
弱い上昇帯を探してはちまちまと上げるが、かなわずＬ/Ｄへ向かう。
うーん、せっかくだからサイドアプローチで降ろそう･･･
と言うわけで１本目３０分。しょぼい･･･。
Ｈ木さんに
「このコンディションなら１時間は飛んでもらわなきゃなぁ～」
と言われ、むむむっ。そんならやったるわーい。
じゃあ、上げられそうなタイミングがあったら教えてください（笑）
と、弱気な作戦。
すぐさま２本目にあがる。
同じくフロントでテイクオフ！
むむっ今度はさっきよりも上昇が多くなってる気がするわ～
と、言うわけでねばねばとセンタリング
一向にＨ木さんから無線が入らないなぁ～と思いながら自力で粘る。
しばらくして、結構大きい上昇帯に入ったので左旋回開始～
「あこちゃん！いいよそのままフラットに旋回続けてごらん」
はいな～もうすでにその気だぜぇ～おらおら～
と、体重メインで２～３回フラットにまわすと、ここで２５０ｍゲイン！
やったやった～もう少しまわしたかったけど、他の機体が近づいてたので断念。
「もう少し、うちのＴ/Ｏよりで回せればもう少しあがれたよ」
流されるのを修正しながらの旋回ができて無かったかも。うーむ。
その後もまたまた某兄にぶつかられそうになったりで（泣）
ちょっと怖気づくが、気合で乗り切り１時間フライトをマーク！
ＬＤに向かいついでにと思って「ローリングやっていいですか」
「どんどんやってください！」
ということで自主的にローリング。
しかしまだまだ軸線がずれてる、リズム感が無い！との事。
うーんやっぱり左のゆれが苦手だわ…。
そのままもう一回サイドアプローチで降ろす…
うーん、どうにかしてターゲットとりたいなぁ～なんて
ごちゃごちゃ考えているうちに進入のタイミングを見誤り
今度はＬＤ脇の草の刈られてないところへ降りてしまった。
ああ、上から見るとたいしたこと無いのに、立って見てわかるこの草の深さよ！
と、ここまで２本飛んだだけで、すっかりぐったり。
暑いからなのか、混んでいて神経使ったからなのか。
一時間も飛べば
この体質。どうにかならんかね？
お昼を食べ、日陰でぼーっと過ごす。
横になりたいよー。ハンモックほしぃ～
しばらくまったりと過ごしていると次第に雲低が下がってきて
Ｔ/Ｏにうっすらと雲がかかってきた。
少し、空いてきたしもういっちょ行くかなぁ～。
テイクオフにはほとんど人もいない。フロントでテイクオフ！
するともやがふわふわと目の前を流れていく。
完全に吸い上げコンディション。
上昇しすぎるほどでもないが、下がることも無いと言った感じ。
サーマルと違ってまったりとしていて気は楽…だけど。
バリオを見ながらフト思い出した。
そういえば、この間Ｈ間さんの座学で
自分の最大沈下率以上の上昇に入ったら降りられなくなるから、
必ず緊急降下手段も練習するように…って言ってたよね。
実は、あたしのキャノピー。
大きな声じゃ言えませんが 適正体重 スターティングウェイトとか、フライト重量とも言い、
パイロット重量＋装備品＋キャノピーの総重量を指す。
この重量に合わせて適した機体のサイズを選ばなくてはいけない。
もうちっと詳しく書くと翼面加重とか色々絡んでくるんですが、
長くなりそうなのでまた今度^^;
の下限体重をかなり切って乗っています。。。
そんで、ただでさえ浮きが良いのに、
このままド吸い上げシーズンに突入して降りられなくなると困るなぁと。
で、自分の最大沈下率調べておこうと思ったのでした。
まぁ…何でそーゆー事になったかというと・・・
去年より５キロくらい体重が落ちたって言うのもあるんですが。
･･･それ以前に、購入したショップが…ごにょごにょごにょ。。。
機体をアゲンストに向け、翼端を折り、フルアクセルを踏み込む。
ふふふ、だいぶ慣れたもんだぜ。
さーてと。どれ、沈下率は…と？
…ん？
毎秒、－1.3…－1.6ｍ…？？？
バリオはこないだ毎秒－2ｍで下降音がなるように設定してもらったはず。
沈下しない。うんともスンとも言わない。
あっれ…だって、さっきまで上昇率は毎秒+2.5～3.0ｍだったよね？
てことはこの吸い上げに対しては1ｍくらい上昇し続けるって事？
それって・・・やばいんじゃ？
と、とりあえず、課題のオーバーヘッドアプローチをやってしまおう。
気を取り直し、高度処理に集中･･･
高いままＬＤの上を通過。
「足開いたままだぞ…カッコ悪いぞ～」
と、Ｈ木さん。
ち、ちがうよ！！ＬＤの真上を通過してるか真下を確認するのに、
足開かないと見えないんだよぉ！！ ヽ(`д´；)/ うおお
あわてて膝を揃え。風下に戻る。
うーん、まだちょっと高いか・・・
ファイナルを切りながら横を使って高度を落とし、ターゲットを狙う。
おっ。いけるか～～～！？
…と、思ったらまた左に流されシート踏めず。５ｍくらいか…ちっ。
で、Ｈ木さんに最大沈下率を話すと案の定
「それだとダメだ。降りてこれないよ」
と返事が返ってきた。やっぱりそうですか・・・
「吸い上げだと毎秒2～3ｍで上がるから、翼端折って、フルアクセルで毎秒-5ｍは沈下したいところだな」
全然足りないじゃん（汗）
「しょうがない…今度は両翼つぶしでどれだけ沈下するか見てみよう」
で、4本目へ。
今度は少し雲も晴れて、吸い上げも弱くなってきていた。
出て、粘る事も早々にあきらめＬＤに向かい、まずはもう一度
両翼端折+アクセルを踏む…今度は－1.6～2.0ｍ。かる～く沈下音。
やっぱり弱まったかな？さっきより沈下率が上がってる。
でもまだまだ足りないよにゃ～。。。
と、いったん戻し、今度はＡライザーから外側２本を取り、ぐうぅっと引き込む…が、
やっぱり両翼だと手が届ききらない！手にキリキリとラインが食い込む。
しかし頭上のキャノピーはピラピラと虚しくはためくだけ。。。
えーん、手がいだいよ～。
なんとかラインを手繰ってつぶそうとするが、
思うように行かず、危うくライザーごと引き込みそうになりあきらめる。。。
すごすごとサイドアプローチで降ろす・・・
ますますまずい事態だ。両翼つぶしもままならない。
このままではこの夏、あたしは雲上の人になってしまう。
今まで散々上がりたい～長く飛びたい～と思っていたのに、
まさかこんなところで降りるためにこんなに頭を悩ませることになろうとは・・・
ううぅ～本気で悩んじゃうんですけど、Ｈ木さん～
「あともう一つの手段としては、両翼端折+アクセル…
それにローリングを加えるしかないな」
ははぁ…なるほど…
ちなみにそれでもダメな場合どうしたら？
「そしたら夏は飛ばないことだね（笑）」
ええええ～！！！！
そ、そんな殺生な！！！
そりゃぁなんたって命あってのパラです。
でも、かといってポンとキャノピー買い換える金はないし
体重だってやっと丁度いいのをキープしてるのにわざわざ増やしたくないし～
もちろん･･･夏だって飛びたい････
･･･こりゃ死ぬ気で降りる練習しなくちゃ･･･だわ。
次回も吸い上げコンディションだったら両翼端折+アクセルに
ローリングを加えた緊急降下の練習しようっと･･･
上がる練習だけじゃダメなのよね～ホント。
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というわけで皆もあまりの暑さに２～３本で終了。
４時にはクローズになりました。
さあ、夏がくるぞぉ～～～～！！
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