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社長へ送ったメール


恥ずかしながら記録として残しておきますね。



前略
 ジュビロ磐田 松崎社長さま、2回目のメールになります。
いつも私たちのジュビロ磐田のためにご尽力くださりありがとうございます。
 私は、静岡県在住のジュビロ磐田が大好きな   と申します。
 前回一年程前、私は、藤田俊哉選手の海外移籍にご支援くださるよう、心よりお願いのメールをいたしました。俊哉選手の海外でのプレーの経験が日本代表として実を結び、ご理解ご尽力くださった松崎社長に感謝しております。

 最近の日本スポーツ界のニュースですが、大阪の女性知事の太田知事が、今年も土俵入り出来ませんでした。今はSUMOUも衛生中継されて世界で観られています。それなのにこの男女差別は困ります。「日本は女性差別の国」と、外国人に言われても、私たちはどう答えればいいのでしょうか。

 さらに日本のスポーツ界のニュース。プロ格闘家に転向した元柔道五輪金メダリスト吉田秀彦が、東京都の武蔵野市柔連が主催する武友杯柔道大会に出場予定です。ところが選手のプロ活動を禁じた全柔連の規定のため、全日本柔道連盟が主催者に吉田選手を出場させないように通達したそうです。
 競技者規定を担当する国安教善・全日本柔道連盟総務委員長は「主催者の規定把握不足。大会のレベルに関係なく、すべての大会が全柔連の傘下になる」と、プロの格闘家は固く出場できないとしました。
 プロはダメというアマチュア精神、オリンピックもプロ全盛の時代に、柔道も世界中に広まって欧州ではプロ柔道まで盛んなのに。五輪金メダリストのプレーがどれほど参考になるか計り知れないのに全柔連は参加拒否発言を行いました。

 私がサッカーファンだから日本の他のスポーツを遅れてると批判しているのではありません。国際化して世界に広まっているいる日本の伝統スポーツが、日本において、とても遅れている考え方をしているのは、運営のトップにいるご年配の方々が意識改革をしないでいることが問題なのだと思います。

 私は、日本にJリーグが始まったことは、まさに革命だったと意義深く思っております。Jリーグが行ったことは、現役高校生のプロスポーツ組織Jリーグへの出場や、現役プロサッカー選手の学校への巡回コーチ、高校部活動とJリーグ下部組織の混合大会、プロクラブと部活間の移籍など、あらゆるプロとアマチュア間の垣根を取り払った。残る課題もありますが、次々改革してくれると信じています。

 日本サッカーは女性にもプロのLリーグがあり、サッカー女子日本代表は社会人のプロ、セミプロ、大学生などから選抜され、女子サッカーワールドカップに向けて戦ってきました。イタリアでは男子のプロリーグに女子選手を出場させると意気込んでいるプロクラブのオーナーがいるほどです。

 Jリーグを機に、日本サッカー界は改革を進めてきたと思います。国際化、近代化、組織改編、組織の世代交代、ライセンス制度の充実、資金の安定化、プロクラブのビジネス競争と成功クラブの出現、幼稚園レベル(キッズ)までの強化プログラムの充実、各年代の国際競争を盛んにし、地域密着型スポーツクラブの理念、芝生のグラウンドの整備、激しい淘汰システム、昇格降格制度、ユニフォーム、スタジアムの広告看板契約など、挙げればきりが無い程、それは全て日本スポーツ界にとって革新的なものだったと思います。そして、改革がまだまだ全然なってないと、協会を批判する有能な人材が数多く存在しています。

 Jリーグによって、ラグビーやバレーボール、バスケットボール、などあらゆる日本のスポーツ界が刺激を受け、Jリーグの仕組みを取り入れてきたと思います。プロ野球界もようやくプロ選手が高校生と交流を持つことが許され改革気運があらわれるようになってきました。

 私たちサッカーファンが、「日本社会」と見比べて、「日本サッカー界」に見るものは、世界へ繋がる国際性であり、走りながら常に改革する姿勢(Jリーグは毎年制度改革している程)であり、いつも何か新しいものを発してくれるという期待ではないでしょうか。だから日本のサッカーファンは、新しいものを求める若い世代を中心に増え続け、確実に裾野を広げ成長していると思います。

 今の日本のように古い体制が濁り固まり、若い人たちが息苦しくなり、何処かへ突破口を開いて発散させようとすると、その受け手の一つを、我が町、我が地域のJリーグクラブが担っていると考えております。
 そしてこれからも日本サッカーとJリーグを愛するがゆえに、批判して、批判して、監視して、成長させるのが、日本のサッカーファンの使命だと思っています。

 静岡県内に目を向けて、若輩者ながら私がご意見させていただければ、TVで流れてるのはエスパルスのTVCMばかり。これではジュビロ磐田は、エスパルスに比べると営業努力が足りないのではないかと感じてしまいます。
 また、市民球団とは何であるかのとらえ方にもよりますが、「市民・ファンの経営参加」の機会拡大努力もジュビロ磐田には足りないと考えます。ジュビロ磐田は、ファンからお集めの年会費とは別に、「経営・運営に参加し共にジュビロを作っていこうとする人材」を、ファンに求める気は無いのでしょうか。具体的には商店街やファンや県内財界が中心となった「ジュビロ磐田全国株式持株会」や、「ジュビロ磐田市民運営ボランティア組織」の発足のことです。

 松崎社長のインタビューを様々な機会に拝見いたしましたが、マーケティングの必要性を感じておられるのなら、外部の研究機関などの協力に期待するのではなく、ジュビロ磐田のスタッフ総出で、スタジアムや駅でアンケートを取るぐらいの大胆なアクションを起こすべきではないでしょうか。
 松崎社長、クラブ経営の仕事には、私のような者の想像を越えるご苦労が、数多くおありだと思いますが、ここ数年のジュビロ磐田のクラブ運営には、やや守りの経営という印象を受けます。
 誠に失礼ながら、攻撃の経営 と、呼べるものをこの3年間開始しておられないのではないでしょうか。もし、何かそういったものがおありだったのであれば広報告知が不十分であったのではないでしょうか。

 私は中期的にはジュビロ磐田のような全国にファンが点在する組織は、一般への株式公開や完全独立を念頭に置いて3ヵ年計画、5カ年計画でことを進めるべきだと考えます。
 この一年のスタジアム周辺でのイベントもマンネリ化している印象があります。ジュビロ磐田の関連グッズも、選手自身の企画など、斬新なデザインを取り入れ、多品種の限定の生産・販売でなければならないと考えます。

 またインターネットを利用したグッズ販売においては、在庫を持たず、クリック注文後に生産注文を開始、2週間以内に発送とするなど工夫や改革が必要だと考えます。
 全国にジュビロ磐田のファンが存在しながら、今までこの分野に業界の最先端と言われるほどのグッズ販売システムを構築し、リードして来る事が出来なかったのは残念でなりません。もうすぐクリムゾン・神戸がインターネット販売をとてもうまく始めると思います。
 人気の選手を抱えているジュビロ磐田なら、数年間で億単位のグッズ関連売上を逃してきてしまったと考えます。それはスタジアムで遠方から観戦に来られたファンの方のグッズの買い方、財布から出る紙幣を観察すればわかります。彼女、彼らたちの声は、遠方にいながらジュビログッズを通してジュビロと一体になれる興奮を味わいたいというものです。今より一層の質感の感じられる「面白い可愛いジュビログッズ」のネット販売をぜひお願いいたします。
 文章中の失礼をお許しください。ジュビロを想うが故の言葉です。

 これからもジュビロ磐田の発展のためにご活躍くださいませ。
                乱文お許しくださいませ。

               草々

 ジュビロ磐田の1ファン


 ほんと乱文です。前置きも長いですね。でも社長にメール送れるのは良い事ですね。感謝。


なんと、ジュビロ磐田の松崎社長から直々にメールで返事が来ました。
あたたかい内容でした。

ご意見承りました。今後とも応援ください。
今後とも一層努力してまいります。

といったような内容でした。
私がもっと具体的に書くべきでしたが、まあ今回はこのぐらいにしておきます。
 2003年

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