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2014.12.25
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カテゴリ: メディア
師走ということで新聞紙面には年の瀬題材が並びますね♪
おおきに10年!と題して「勝手に関西遺産」というのがありました。

朝日デジタルから、そのあたりを紹介します。

グレゴリ青山さんが描いている「河原町のジュリー」は知らんなー…
エピソードがディープ過ぎるがな。

12/17 「おもしろがり」ますます より
ジュリー河原町のジュリー

 先週に引き続き、10年続いた「勝手に関西遺産」の総集編です。記者たちとイラストを担当するグレゴリ青山さんが、「関西遺産魂」たっぷりに語り合いました。
     ◇
■「へーそうなん」と「あるある」と

デ:10年続く企画ってなかなかない。そもそも何で始まったんだっけ。

河:始まった2004年は京都や奈良に続いて熊野古道が世界遺産になったころ。「ユネスコが登録しない、裏の世界遺産をやろう」という狙いでしたね。

向:道頓堀を歩いても、大阪っぽい土着の文化が薄れてきている。「当たり前と思ってたけど面白い」「あった、あった」って思い出してもらえるようなものを意識しています。
河:関西出身じゃない私は「へぇー」と感じるかが取材のとっかかり。

今:実は、担当する記者に関西出身が意外といないんですよね。

デ(東京出身):ロシア民謡調の製菓会社のCM曲「パルナスの歌」(05年9月掲載)で関西の人は盛り上がるけど、残念ながらわからないなあ。

中(大阪出身):「キダ・タロー氏のメロディー」(06年2月掲載)はわかるでしょ。とーれとれぴーっちぴちカニ料理~。

安(神奈川県出身。4月から大阪勤務):知らない……。

中:うそー!?(笑)

後(北海道出身):飲み屋で知らないって言うと、どっかのおっちゃんが歌ってくれるから知ってます。

デ:関西出身者は体験で、関西以外の出身者は異文化への驚きで書ける。

グ:テーマは無形のものから近代もの、自然系まで多彩。中には本物の世界遺産になっていいものも。言葉をテーマにした回も多かったですね。

渡:テーマ選び、文章だけでなく、写真、イラストも重要です。「日本のへそ」(10年4月掲載)では、日本の中心をアピールする兵庫県西脇市で、おへそを出す子供たちが印象的でした。

今:イラストでは、京都市のホームレス「河原町のジュリー」(11年10月掲載)のインパクトが強烈だった。

デ:「イカ京(いかにも京大生)」(11年6月掲載)の回に初登場。あれでどんな人かわかった。

グ:レトロっぽいイラストになるネタは、好みなので気合が入ります。あとアホみたいなものもうれしい。

渡:10年続いたのは何ででしょう。

今:笑いをとる、面白がらせる関西だからでしょ。その精神が企画に宿っている。

篠:ネタはまだまだあります。

渡:「勝手に関西遺産」が「関西遺産」なんですね。オチがつきました!

■紹介した「遺産」
(大使がたまたまスクラップしているもののみリストアップしています)
《2010年》
・串カツ(大阪)

《2012年》
・高座のお茶子・大峯山の山伏修行(奈良)・播州弁(兵庫)

《2013年》
・大原女(京都)・二人称の「ワレ」(大阪)・動くカニの看板(大阪)・大阪言葉の「ん」

《2014年》
・六甲山系の夜景(兵庫)・雷さまのへそ(奈良)・よういわんわ・暗峠(くらがりとうげ)の夜景(奈良・大阪の境界)


大使がたまたまスクラップして溜めていた記事のなかから、【播州弁】を紹介します。
播州弁の凄みには、神戸人はおののくわけです(笑)

2012.10.4 【播州弁】わがイチ推し 押しの強さ より
播州弁

 播州弁は、そのアクセントからか「日本一押しが強い方言」と言われる。

 私の祖母は兵庫県太子町出身で、時々、播州弁をしゃべった。「まだ寝とみないのか(寝たくないのか)」「おやつし(おしゃれ)」など。ふざけて「なんどい(何ですか)」と言われた時は、「オッサンか」と思わずツッコミたくなった。

 福崎町出身の同僚(38)によると、高校時代、女子も「ごうわく(腹立つ)」と言っていた。男子は「おんどれ(おまえ)」と呼ぶことも。母親に「使わないで」とクギを刺され、大学進学後はあまり播州弁を使わなくなった。

 「ざ行」の音が「だ行」に聞こえるのも、播州弁の特徴だ。あぜ道は「あで道」。ぞうきんは「どうきん」。質問の語尾に「こ」がつくこともある。「もう昼こ? 飯食うんこ?(もう昼? ご飯食べる?)」を「お昼を食べたら、すぐうんこ?」と勘違いしたという話も聞く。

 そんな播州弁に復権の動きがある。市民がつくる「播州弁研究会」が、昔ながらの播州弁を人気順に番付表にしたり、かるたを作ったりして話題になっているのだ。

 かるたの絵を描いた姫路市の漫画家、前田賢一さん(36)は「多くの関西弁と違い、播州弁は『はる』を使わない。それで荒っぽく聞こえるのかも」と言う。「先生いてはる?」は「先生おってか?」など。「でも尊敬する気持ちはちゃんとあるんですよ」

 研究会の井上四郎会長(86)は「一口に播州弁といっても、姫路城下、海辺、農村地帯など、地域によって様々。京言葉や古語に近い言葉もあります」。米作りが盛んで都に献上していたことから、京都とのつながりも強い。「おてし(小皿)」「ずつない(苦しい)」といった播州弁は古い京言葉がルーツという。

 意外にやわらかくもある播州弁。日本民俗学の創始者、柳田国男は福崎町出身。「故郷七十年」で、故郷では「クニョハン(国男さん)」と呼ばれていたのに、13歳で長兄が住む茨城県に移り住むと、子どもたちが互いの名を呼び捨てにしていて驚いたと回想している。

 姫路市出身のエッセイスト、池内紀さん(71)は「柳田さんの本には『わが播州では』という言葉がよく出てきます。播州の体験は、柳田民俗学を完成させる礎になったはず」と言う。播州弁を聞くと、故郷に戻って来たことを実感するという池内さん。街がどこも同じ表情になってしまった今、ぜっぺ(是非)残したい言葉である。(田中京子)
    ◇

メモ:代表的な播州弁○べっちょない(大丈夫)▽せんどぶり(久しぶり)▽だてこく(いい格好をする)▽たいていやない(簡単ではない)▽さんこ(散らかす)▽らっきゃ(いいですよ)▽めげる(壊れる)▽なんじゃかんじゃ(いろいろ)






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Last updated  2014.12.25 00:01:36
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