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2024.11.13
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『戦争の値段』という文庫本を、手にしたのです。
石破首相が登場したが日本の安全保障はどうなるのだろう?・・・という危機感が高まるわけでチョイスした次第です。
仮想敵国はもちろんロシア、中国、北朝鮮になるのですが。




加谷珪一著、祥伝社、2022年刊

<「BOOK」データベース>より
戦争が起きるか否かは、経済力で決まる!ウクライナ侵攻、太平洋戦争、日清日露戦争をお金の流れから読み解く。

<読む前の大使寸評>
石破首相が登場したが日本の安全保障はどうなるのだろう?・・・という危機感が高まるわけでチョイスした次第です。
仮想敵国はもちろんロシア、中国、北朝鮮になるのですが。

rakuten 戦争の値段



まず第1章「戦争にはどのくらいお金がかかるのか」の冒頭から、見てみましょう。
p23~26
<1 戦争とお金の切っても切り離せない関係性>
 戦争には多額のコストがかかります。そのことは多くの人が認識していると思いますが、実際にどのくらいお金がかかるのか具体的にイメージできる人はあまり多くないでしょう。戦争のコストについては細かく報道されませんし、経済に詳しい人でも、実はよくわかっていないということも多いのです。

 しかし、戦争の現実はお金そのものです。多くの戦争にお金の問題が関係していますし、兵器のハイテク化が進んだ今、その国の経済力は、戦争遂行能力に直結しています。戦争の問題=お金の問題なのです。

■結局のところ軍事費は経済水準で決まってくる。
 戦争にかかるコストとひとくちにいっても、その範囲や規模は様々です。かなり大がかりな戦争を遂行している時と、定常的な軍事活動しかしない時では、必要なコストは変わってきます。

 また大子ぼな戦争は、長期にわたることになりますから、各年度の支出と戦費の総額にはかなりの乖離が生じます。
 まずは、特に大きな紛争が発生していない平時における軍事コストというものを考えてみましょう。

 図1-1は平時における各国の軍事費とGDP(国内総生産)の大きさを比較したものです。当然といえば当然ですが、世界最大の経済大国である米国の軍事費は突出しており、年間70兆円以上の金額を軍事費に支出しています。日本の国家予算()が年間約100兆円ですから、米国は日本の国家予算に近い金額を常に軍事費として支出しているわけです。

 次に金額が大きいのは中国です。中国の軍事費はここ10年、驚異的なペースで増加しており、周辺各国に脅威を与えています。中国はすでに年間25兆円程度を軍事費として支出していますが、中国政府の透明性は低く、総額でどの程度の支出があるのか、外部からは見えにくい状況です。実際にはもっと金額が多いという説もあります。

 軍事費に対する支出の絶対額が同じでも、負担の大きさは国によってバラバラです。経済力がある国は、総額が多くても、無理なくそのコストを負担できます。一方、経済水準が低い国は、軍事力の維持が大きな負担になることもあるわけです。
(中略)

 ロシアは、表の中ではもっとも国民生活に犠牲を強いて軍事費を捻出している国ですが、それでもGDPに占める軍事の割合は4.5%程度です。
 米国は4.5%、中国は2.1%程度、日本やドイツは1.0%程度となっています。ロシアは、先進国と比べると生活水準が低く、現在の軍事費水準はギリギリのラインと見ることができます。一般的にはGDPの1%から3%程度の範囲が適正水準といえるでしょう。





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Last updated  2024.11.13 00:26:32
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