自給自萌

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終焉の月




一章  恐怖の大王「塔」

西暦一九九九年七の月
全世界は震撼することになる。
太平洋のど真ん中に、宇宙より突如舞い降りた巨大な「塔」は、その舞い降りた衝撃のより、大陸の3割と島国の5割を海に沈めてしまった。
これがあの有名なノストラダムスの大予言である。

「一九九七年七の月
天から到来する恐怖の大王が
アンゴルモアの大王を蘇らせる。
火星の前後 幸運によって支配する。」

この「大王」と称される「塔」が地球に到来したことによって、引き寄せられた災害や天変地異、人為的被害は、計り知れなかった。
「塔」が舞い降りた事により、その源地に一番近いオーストラリアは完全に海に沈み、環太平洋造山帯域はほぼ全滅。日本の領土はかろうじて5割残るか残らないか程度だった。
その後、原因不明の病が大人たちを襲った。
その病は何故か人間の大人だけを感染し、必ず死に至る病だった。
その為、人類は人口の4割を失い、抗体を持っていた数少ない大人たちが、かろうじて生き残り、子供たちの統制を保っていた。


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