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映画の予告編で「白ゆき殺人事件」を観て、湊かなえが原作と知り、本を買って読んでしまいました。割と面白かったけど、結末が分かってしまったから映画はいいかな。巻末の資料に、ツィッターか2ちゃんねるなのか、ネットのページもあったけど、ちょっと読みにくい。週刊誌や新聞の記事もあり、それは読みやすかったですね。こういうのもそのまま映画になるのかな?小説と言うか、ネットやマスコミを取り入れた新しい手法ですね。人のうわさが悪意に満ちて?盛っていくことで、容疑者を犯人扱いすることの怖さ・・・長女マッキーは、現実が醜いのだから、小説では美しい夢が見たいなと言ってました。私は、現実から目を背けず、そこから少しでも希望が見えればと思うのですが。*********************************************今日、Sさんとランチするが1時半と遅くなり、それまで暇なので、「テティスの逆鱗」(唯川恵)を買って読んでました。美容整形にのめりこんでいく複数の女性を並行して描いているのですが、醜さ・年を取ることへの恐怖、美の追求というより整形中毒?が描かれてて、読んでると怖くなってきますね。ありのままの自分を受け入れられればいいのだけど、自分も他人も、それを受け入れられない。表面的な美醜というより、精神的なものもあるのでしょう。2冊とも、現実の醜さをあぶりだしているけど、どこかに救いがあると信じたいです。でも、あまり読み返したくはないので、すぐにBOOKOFFに売ろうかな。
2014年03月31日
最近読んだ本です。「小さいおうち」は主人から、その他は図書館から借りました。 「小さいおうち」(中島京子) 映画も観たかったのだけど、原作読んだからもういいかな。最後のどんでん返しには少し驚いたけど、そういえば伏線があったなあと納得。戦争前の市井の生活は結構穏やかだったのですね。 「無縁社会」(NHKスペシャル取材班) 「血縁・地縁・社縁が崩壊した現代社会。」怖いけど直視しないとね・・・ 「殺さないで~児童虐待という犯罪」(毎日新聞児童虐待取材班) 虐待された親がまた子どもを虐待する連鎖を止めないとますます増えてってしまう。母子カプセルの中で、孤独な母親と子どもが悲鳴を上げているようですね。親権をふりかざす親に対して、児童相談所は子どもの命を守るためにもっと踏み込んで親子を引き離すことも必要なのだろう。 「子どもが『生きる』ということ~こころが壊れる空間・育つ空間」(藤原智美) 「学ぶところは学校、遊ぶところはディズニーランド、漂うところは子ども部屋、見失うところは電子空間。空間が人間関係を決定する」らしい。 「あきらめを希望に変えた男~沢内村長深沢晟雄の生涯」(及川和男) 「全国最悪の乳児死亡率を村長就任後わずか5年でゼロにした。豪雪と貧困に苦しむ村を日本一の福祉村にした」 が、文字通り村民の為に命を懸け、自分自身は亡くなってしまった。病院にかかるようにと村民に言っていたのに、自分は行く暇も無かったのですよね。冬の間、豪雪に埋もれてしまう怖さは、先日の大雪の山梨や秩父などで思い知らされましたね。 「私がひきこもった理由」(田辺裕) 「15人のひきこもりの方のインタビュー。「希望を持ちなさい」ではなく、「僕はあなたに対して希望を持っている」とカウンセリングのI先生が言ってくれた。そう言い続けてくれると、「やっぱりI先生がああ言うから大丈夫なのかな」という気持ちになるんです。なぜひきこもるのかは本人でさえもわからない。精神医学のできることは、原因ではなくて過程を明らかにすることだけだ。わからないものを性急に理解しようとするとき、そこに誤解や偏見が生じる。今必要とされているのは、「わからなさ」に耐えつつ、事実から学んでいく姿勢なのだから。」 うちの次女ミンミも、中・高と不登校になり、一時ひきこもりましたが、通信制高校に転入して卒業。専門学校に入学して卒業。今は彼氏と東南アジア旅行中と、ひきこもっていたとは思えないほどです。ミンミも、あの頃なぜひきこもっていたのか自分でもわからないと言います。それでも今は外に出られたのだから原因はわからなくても、もういいかな。 「アダルトチルドレンと少女漫画~人並みにやってこれた女の子達へ」(荷宮和子) 「「死んじゃいたい」と思ってしまった時には『はみだしっ子』である。「一度や二度死に損なったからといって二度と死ねない訳じゃないが・・・一度死んでしまえば二度と生き返る事はできない・・・だから決断を急がないでくれ」 このジャックの台詞は、自殺を思いとどまらせるための実効性を伴った説得の言葉の代表、と言えるだろう。」 子どもの時に子どもらしくいられなかったアダルトチルドレンの女性たちがそういう女の子を描いた少女漫画を読んで共感することで癒される。私も同じと思ってしまうのはアダルトチルドレンだということなのかな・・・うちの子ども達は大丈夫かなと心配にもなるけど。 「人をトリコにする技術~人生の90%がうまくいく対人心理学」(齋藤勇) 「好意をはかる6・3・1の心理学、弱みを見せても構わないわけ、上手に目立つ人・浮いてしまう人、2種類のヨイショを使いこなせ、虎の威を借りてあなたも専門家、会議では「オレ」流の人に、プライドが高い人はバカが好き、「押し売り」で好意を持たれるか、批判しても相手に愛される方法、テンポが合わない人は物まねで」 うなずき上手は愛されるらしい。これを読んで実行できればうまくいくのかもしれないけど、覚えきれないし実行できない・・・なんて言ってるから、だめなのかも・・・ 「愛されたい、愛せない~精神科医が語る現代の若者たち」(森省二) 「甘えをなんとか脱却していくことも、青春の課題であり、青春のプロセスである。若い読者には、現実から目を背けてもらいたくないし、また失敗を恐れずに立ち向かってもらいたい。青春は失敗を許されるモラトリアム(猶予)の時期だから、失敗を恐れてはならない。さもないと、いつまでたっても大人になれないメルヘンの住人になってしまうのではないだろうか。「みんな悩んで大きくなる」というのは真実だと思う。私もそうだったから・・・」 私も悩んでたし、今も悩んでまだメルヘンの住人かもしれない。自分がいまだに大人になったとは思えないから。現代は30歳までモラトリアムだとも言うけど、うちの子ども達はそれまでに脱せられるかなあ・・・ 「心病む母が遺してくれたもの~精神科医の回復への道のり」(夏刈郁子) 「統合失調症の母に育てられ鬱になりながらも精神科医になり、家族としての葛藤を乗り越え、精神科医としても変化していく。」「心が変われば人生も運命も変わる」「生きてりゃ、いつか幸せも来る」と思えるようになったらしい。 人間嫌いの父、浮気性の夫のストレスなどで統合失調症を発症した母。頭では理解しても、心が受け入れられなかったようだ。自分だって不安定になって鬱になってしまったのだから。それでも、母を少しずつ受け入れ、そんな自分のことも許せるようになったらしい。私も昔の母のささいな言動を許せないと思ったりもするけど、許さないとね。 「みんな悩んで大人になる~大人になるために子どもが知っておくべきこと」(ディビット・ヴィスコット、ジョウナ・カルブ) 「子どもは小さな大人ではない。子どもは大人になりつつあるのであって、その差は大きい。」 本書がユニークなのは、離婚を正面から取り上げてること。両親は子どものせいで離婚するわけではない。自分が悪い子だからと思い悩む必要はない。離婚しても父母には変わりない、捨てられたわけではないのだと。うちの子ども達にもそう言えばよかったのかな・・・
2014年03月22日
ここ一か月くらいで読んだ本です。「価格破壊」(城山三郎)・・・ダイエー創業者の中内功がモデルと言われる流通革命を起こした男の生涯。壮絶な生き方だけど、引き込まれて一気に読みました。以前、この小説が原作のドラマを見たけど、それもすごい。「弱い自分を好きになる本」(香山リカ)・・・本当に好きになれればいいなあと思う。なかなか 自信が持てないけど、それでもいいのですよね。「妖怪」(司馬遼太郎)・・・司馬遼太郎は中学生の頃「国取り物語」を読んで以来好きなのですが、この本はちょっと現実離れしていて、あまり好きではないな。「大人になれないこの国のこどもたち~「壊れた心」の精神分析~」(町沢静雄)・・・手厳しいけど、納得してしまうのが悲しい。「臓器工場」(帚木蓬生)・・・臓器移植の為に、無脳症児を作りだしてるという怖い話。 神の領域なのかもしれないけど、何が善で何が悪なのか・・・「なぜ「いい人」は心を病むのか」(町沢静雄)・・・いわゆる「いい人」は弱いから優しい? それだけでは生きていけないのかも。 でも無理して強くなる必要もあるのかな。「世界一やさしい精神科の本」(斉藤環、山登敬之)・・・やさしくて読みやすい。人の多様性を 認めることがお互いに出来ればいい。
2014年02月02日
ここ最近読んだ本です。「文・堺雅人」(堺雅人)次女ミンミが友達から借りた本を読ませてもらった。堺雅人は、演技もうまいけど、文章も上手ですね。興味深かったです。内容もだけど、きっちり文字数・行数を合わせるところも。*****************************************************************図書館から借りた本。「メゲそうな心が晴れる本」(大野裕)・・・晴れはしないけど、少し気が楽になるかな。「約束の冬」(宮本輝)・・・10年前の手紙から始まる物語。そんな夢物語みたいな約束が果た されるのかと思いつつ読んでしまう。また、義父の子どもの頃の約 束を果たすために奔走する桂二郎。一途な父子ですよね。「蜜と毒」(瀬戸内晴美)・・・艶っぽいけど、いやらしさはあまり感じさせないのが流石。**********************************************************************以前買った本。「やさしい関係」(阿刀田高)・・・女性の名前が題の短編集。名は体ならぬ人柄を表す?北海道旅行で、主人のスキーを待ってる間に読む本がなくなってしまうかな・・・まあ、また図書館で借りればいいか。
2014年01月04日
図書館から借りて「愛しい女」、「パラレルワールド・ラブストーリー」を読みました。先日3冊読んだので、これで借りた5冊を読み切ったから返せるのですが、感想をブログに書いてから返そうとしているうちに今日は返しそびれましたね。今頃書いてるもんだから・・・************************************************************************「愛しい女」三浦哲郎不倫の話だけど、若くて魅力的な留美が、なぜ中年?の清里にここまで惹かれるのかがよくわからない。出会いが吊り橋だから、心理学でいう吊り橋効果そのものかも?清里の一人称で描かれてるから、清里の魅力について書かれてないせいかもしれないけど。結末はあまりにも可哀想。ネタバレなので書かないけどね。************************************************************************「パラレルワールド・ラブストーリー」東野圭吾どれが本当の話か分からなくなるけど、人間って自分に都合のいい話を信じたいのだと痛感。記憶はあいまいで、現実を見ると、こんなだったっけと思うこともある。夏目漱石の「こころ」の三角関係を思い出した。東野圭吾の「宿命」、「虹をかける少年」も最近読んだけど、面白かった。よくこんなにも多くの作品を短期間?に書けると感心する。************************************************************************図書館に早く返して、また5冊借りてこよう。年末年始はもっと多く貸してほしいなあ。
2013年12月27日
ここ最近、「宿命」、「虹を操る少年」(東野圭吾)、「石の森」(三浦綾子)を読みました。図書館から借りると早く読まないとと思いますよね。********************************************「宿命」」(東野圭吾)学生時代の宿敵ともいえるライバルが、初恋の女性を妻にしていたと知り、宿命を感じる主人公。実は、もっと深い宿命があったという話ですが、それはネタバレになるので書きません。ミステリーだけど、淡いラブストーリーでもあり、面白いです。############################################「虹を操る少年」(東野圭吾)光にメロディがあるという光楽。それを唯一演奏できる天才高校生・光瑠(みつる)。映像化になったらぜひ観てみたいなあ。表現が難しいとは思うけど。人間の潜在的能力が何かに啓発されて表に出てくると言うのは興味深い。それにしても、不都合な真実は隠蔽されるというのは、いつの時代も変わらないのですね。*******************************************************************************「石の森」(三浦綾子)ちょうど22日の教会のクリスマス祝会に行く前に読み終えたので、感慨深かった。19歳の少女が主人公で、乙女チックに描かれてると思ったら、月刊「セブンティーン」に連載されていたとあとがきで読み、さもありなんと納得。ヒロインは家族やいろんな人の現実を知ると、人間不信に陥り、孤独を感じるようになる。死んでもいいと命を投げやりに扱ったら、神から預けられた命だと言われる・・・メッセージ性が強いかとも思うけど、恋愛色も強いからそれほど鼻にはつかないかな。まあ、私がクリスチャンだからなのかもしれないけどね・・・1年に1度、クリスマスにしか教会に行かない私はクリスチャンとは言えないかもしれないけど・・・
2013年12月25日
ここ2週間くらいで、図書館から借りた本など6冊を読みました。図書館からは「ノルウェイの森」「天使に見捨てられた夜」「ストロベリー・フィールズ」「龍は眠る」「眠れぬ森の美女たち」の5冊。その後、次女ミンミから借りた「百瀬、こっちを向いて」を読みました。図書館の前にも、ミンミから借りて以下の3冊読んでましたね。「砂漠」伊坂幸太郎「小さいころから考えてきたこと」黒柳徹子「占星術殺人事件」島田宗司読み始めると一気に読んでしまうので、速読で、熟読とは言えません・・・それぞれ一言感想を書いておこうかな。忘れてしまうし・・・「ノルウェイの森」(村上春樹)・・・昔読んだはずなのに、忘れていたせいか新鮮でした。読んでから同名の映画も観たけど、本を読んでいたからわかりやすくてよかった。映画は小説より重い感じだが、イメージはあまり損ねなかった。わたなべ君のような男子が居たらいいなあと思う。「天使に見捨てられた夜」(桐野夏生)・・・暗い話だけど、読後感はそれほど重くない。「ストロベリー・フィールズ」(小池真理子)・・・後妻と継子というのも難しい。その逆も大変だけど、母娘よりは父娘の方がまだましかと思ってしまう。家庭でも演技が必要というのは疲れるなあ・・・「龍は眠る」(宮部みゆき)・・・超常能力者というのが本当に居るのかどうかはわからないが、居るとしたら、この小説のように生きるのが難しいのだろうと痛感する。それでもその能力を生かせる場があったらいいのにね。人の心は分からないからいいのかもしれないけど。「眠れぬ森の美女たち」’香山リカ)・・・精神科医が小説も書くのか。こういう患者たちが居たのかなと思うけど、主人公は自分の分身かとも思う。人の悩みまで背負い込むのもつらいだろうなあ。「百瀬、こっちを向いて」(中田永一)・・・最後のどんでん返しが印象的。ネタバレしないようにしないとね。「砂漠」(伊坂幸太郎)・・・以前読んだけど、すごく面白い。キャラクターがそれぞれ魅力的。「小さいころから考えてきたこと」(黒柳徹子)・・・昔トットちゃんを読んだなあ。私や長女もちょっと同じADHDかな?という感じがあるので、親近感がわきますね。「占星術殺人事件」(島田宗司)・・・トリックを暴くのに理屈っぽいところがあるので、読むのに時間がかかってしまった・・・以前に読んだ本は忘れかけてるけど、裏表紙のあらすじを読んで感想書くと思い出しますね。
2013年12月17日
最近読んだ本。入院したら読めばと、子ども達に借りた本を先に読んでしまってる。「永遠の0」百田直樹零戦に乗ってた祖父を調べる孫の話。最初は零戦讃歌?と思ってしまうほど零戦の性能の素晴らしさが描かれていた。確かに後進国だった日本が最強の戦闘機を作り上げ、それを乗りこなす搭乗員達はすごい。でも、臆病者といわれようと、家族の為に生きて帰るために必死な祖父を知り、戦争や平和を改めて考えさせられました。「プラネタリウムのふたご」いしいしんじおとぎばなしのような不思議な物語。癒される感じですね。「まほろ駅前多田便利軒」三浦しをんテレビドラマで見たから、なんとなく知ってたけど、やはり小説だと詳しくて心理描写も面白い。「私の男」桜庭一樹これが映画化されたらR20かな?と思うほど衝撃的。「落ちぶれた貴族のように、惨めでどこか優雅な男・淳悟は、腐野花の養父」内容も堕ちていくのに優雅な感じがあるのが不思議。「黄色い目の魚」佐藤多佳子短編集だけど、繋がっている。最初の「りんごの顔」がどう繋がってるのか初めわからなかったけどね。作者は絵を描いてる人なのかとおもうほど描写がリアルだった。
2013年11月19日
次女ミンミが、先日映画「家族ゲーム」のDVDを観て、面白かったからと、小説も買ってきました。私もDVDをパソコンしながら、ちら見していたけど、よく見てなかったので、本を借りて読みました。昨日は息子カズが友達から借りたコミックを読んだし、子どもに借りてばかりですね。そのコミックは巨人が人類を食べにくるのを防ぐ話だった。まあ、3巻までしか読んでないので、なんとも言えないけど、続きが気になるからまた借りてきて欲しいなあ。でも、高校の中間テスト前のタイミングで借りてくることはないよね。長女マッキーや次女ミンミも読みたいと言っていた。ミンミは、無料配信されてた「ブラックジャックによろしく」にはまっていたようだけど。私も以前、整骨院で読んでいたなあ。なんて、また話が飛んでしまいましたが、家族ゲームに戻ります。面白かったですよ。一気に読んでしまいました。映画とは違って、小説は兄慎一の目線から見ています。言葉には出さないけど、暗に子ども達に服従を求めてる母親のせいで、兄は勉強熱心な優等生になり、弟は自分のことさえしなくなると言う。そんなこと言われたら、母親はみんなそうかもしれないし、浮かばれないなあ。うちの子ども達は大丈夫かしら?なんて心配になってしまう。やけに暴力的な家庭教師吉本によって、弟の成績は劇的に上がり、高校にも無事入学できるけど、強制力がなくなるとまた兄のように登校拒否になってしまう。2人とも、目的も希望も無いんですよね。家庭環境が変わらなければ、根本は変わらないのかな。教科書を写しただけで、成績が劇的に上がるのも不思議だけど、どんなに虐められても、暴力を振るわれても、やり返さないというのも可哀想。まあ、薄笑いはやめないから、内心はどう思ってるか分からないけど。小学校の時、漏らしたのがトラウマで虐め続けられるのか父親に「1年浪人してa高に入るから、不登校を許してくれ」と取引を持ちかけるなど、弟の方がしぶといというか、生き抜く力はあるかもしれない。兄慎一は、優等生で幼児の頃から外遊びもしなかった。もう一度、砂遊びなどからやり直ししてる。やはり、そういうことは必要なんだよね。勉強しないうちの息子カズに、今頃から予備校に行かせて、大学に入学させようとしてるけど、大丈夫かな?本人もやっとやる気になったけど、六月の体育祭で団長をするから、それまでは忙しい?私や主人も体育祭見にいくのだけどね。まあ、受験一色じゃ味気ないけど、それからで間に合うかな。夏は合宿も申し込んだけどね。ともかく息切れしない程度に頑張って欲しいなあ。入ってから不登校になっても仕方ないし。まあ、次女は中・高が不登校になったけど、通信制高校や専門学校はちゃんと行ってるからなんとかなるものです。家族ゲームの息子達も、何か見つければ大丈夫じゃないのかな。
2013年05月20日
高3の息子のカズが、次女ミンミから重松清の「エイジ」を借りて読んでいて、読み終わったと言うので、私も借りて読みました。カズが読みきれるのは重松清と金城一紀くらいなのです。私も読みやすいし、内容もあるので、重松清は好きなのですよね。映画「青い鳥」を見て、原作本を買ってから読み始めました。カズは中学の時テスト問題に出て、続きが気になると買って読んだのが始まり。読書嫌いのカズが珍しいのです・・・おかげで国語の小説分野の成績は少し良くなったみたいけど、評論分野はイマイチらしい・・・評論は読むのも嫌だそうだ・・・ともかく「エイジ」は面白く、一気に読んでしまいました。通り魔の犯人が中学2年の同級生だったという衝撃的な事件が起こるけど、エイジ自身は割と普通の中学生、普通の家庭。バスケ部を膝の故障で休部中だが・・・他のキャラが立っていて、不良を装う?ツカちゃんや、クールなタモツ君、正義感が強い相沢さんなど、個性的な面々が面白い。中学生の気持ちになりきって?書いてるのがすごい・・・まあ、今の中学生の気持ちは分からないけど、こんな感じかなと思ってしまう。カズは自分に近いし、一人称で書かれてるから、割と入り込みやすいと言っていた。私も年の割には幼いからか、感情移入できてしまう。まあ、母親の気持ちもわかるけど。エイジは犯人の気持ちを理解したくて、同一化してしまうけど、最後は違うと思えた・・・また、「紐も弛んでる時は切れない」というのが印象的でしたね。切れるというのは、やはり何かに必死な時なのだろうなあ。これからカズは大学受験で必死になってほしいけど、切れても欲しくない。ミンミも指圧の国家試験が迫ってるしね・・・今年は二人も受験生が居るから大変だけど、親が受験するわけではないし、見守って励ますしかないかな。なんて話がずれたけど、読後感はさわやかです。
2013年04月29日
長女マッキーが友達から借りてきたコミックの「プルートウ」01~04まで借りてきてくれたのですが、全部読んでしまいました。人間とロボットの葛藤。ロボットを人間に近くしようとすると憎しみや殺意まで芽生えてしまう・・・アトムなど手塚治虫のキャラクターが出てきます。私も以前、人間とロボットの問題(恋愛?)の小説を書いてHPにアップしてました。良かったら読んでみてくださいね。「見果てぬ夢」です。出だしの部分です。良かったら読んでくださいね。「22世紀、純粋な少女がいた。少女は、見果てぬ夢を追いかけていた。 その夢とは、ロボットと結婚すること。そして、ロボットの子どもを生むこと。 人間はロボットと共存しているが、結婚はおろか、恋愛さえ禁じられていた。ロボットは差別されている。人間と同様の外見と能力を持ちながら、人間に奉仕する為だけに作られている。ロボットにも意志と感情が植えつけられていたにもかかわらず、人間に逆らい、平等を叫ぶことは、許されていないのだ。 少女はいつも疑問に思っていた。なぜ、ロボットに恋しちゃいけないの?同じ学校に通い、一緒に時を過ごしているのに、好きになっちゃいけないなんて、無理だわ。人間よりロボットのほうが、よっぽど純粋で素直な心を持ってる。従順というだけでなく、醜い心を持っていないから。人間に似せて作られたはずなのに、かえって人間よりも優れている。なのに、不当に差別されてるわ。ロボットが優秀なのは、人間が作ったから?でもロボットが人間を作ったら、もっと良い人間が出来るかもしれない。ロボットがロボットを作る時代に生まれた私達には、人間がロボットよりも優っているとは思えない。ロボット無しでは生きられないなら、ロボットに支配されてるのと同じだわ。」続きは下をリンクしてください。「見果てぬ夢」
2013年04月21日
スキーしないで、部屋で「砂漠」(著 伊坂幸太郎)を読みました。西嶋のキャラクターが面白い。アメリカなどに対する考え方や、その元になってるサン=テグジュペリの引用などもいいですね。苗場からの帰り、寄居PAによったら、なんと星の王子様PAになっていて、引用されてた「人間の大地」も売っていたので、思わず買ってしまったほどです。他にも、ハンカチや、うわばみのキーホルダーなど次女ミンミと一緒に買ってしまいましたが。元々サン=テグジュペリの星の王子様は好きで、4月に箱根の星の王子様ミュージアムに行く予定なのです。夕焼けがきれいでした。引用されてた部分を書きますね。「『どこか遠くの彼方には難破している人たちがいるんだ、こんなに多くの難破を前に腕をこまねいてはいられない、我慢しろ、今、ぼくらのほうから駆けつけてやるから!』」「うろ覚えだけどね。でも、これって西嶋君っぽくない?」それを聞いて、遠くの中東で、大国(アメリカ)の理屈で延々と繰り返されている意味不明の戦争やら紛争に、何かしなくてはいけない、と焦り、必死に麻雀でピンフ(平和)を上がる、西嶋の真剣さを思い出した。待ってろ!今、俺が駆けつけてやる!と威勢の良い声を上げたにもかかわらず、駆けつけることができない無念さも感じる。「似てる」「でしょ。それから『人間であるということは、自分には関係がないと思われるような不幸な出来事に忸怩たることだ』っていう文もあった」その他、西嶋語録は素晴らしい。「その気になればね、砂漠に雪を降らすことだってできるんですよ」「そうやって、賢いフリをして、何が楽しいんですか。この国の大半の人間たちはね、馬鹿を見ることを恐れて、何にもしないじゃないですか。馬鹿を見ることを死ぬほど恐れてる、馬鹿ばっかりですよ」「偽善は嫌だ、とか言ったところでね、そういう奴に限って、自分のためには平和で嘘をつくんですよ」「あのね、目の前の人間を救えない人が、もっとでかいことで助けられるわけないじゃないですか。歴史なんて糞食らえですよ。目の前の危機を救えばいいじゃないか。今、目の前で泣いてる人を救えない人間がね、明日、世界を救えるわけがないんですよ」西嶋はウザいけど、言ってることは正しいし、それを実現出来ないことも分かってて焦ったり悩んだりしている。だから人間らしいんですよね。ただの理想家、夢想家ではない。北村は、上から鳥瞰していた理論家だったが、西嶋に現実に引きずり降ろされ、人に冷たくなくなってきた。麻雀は確率と選択だと言っていたのに、ツキや流れも信じだしてきた。私は麻雀やったことないので、内容はよく分からなかったけどね。北村が急に情熱家になったかと思うような描写の後、なんてことはない、みたいに否定する。面白いけど、あまり繰り返すと少しくどいかな。でも、ユーモアと知性がある小説で、また一気読みしてしまった。次は、引用されてたサン=テグジュペリの「人間の大地」を読まないとね。まあ、小説としては面白いのかな、とも書かれていたから、あまり期待しない方がいいのかも。
2013年02月11日
苗場にスキー・スノボ旅行に来ているのですが、五十肩で滑れず、部屋で「さよならドビュッシー」(著 中山七里)を読みました。次女ミンミが買った本で、ミンミはまだ読んでないのですが、先に読ませてもらいました。TSUTAYAの一気読みコーナーにあっただけあって、本当に一気読みしてしまいました。まあ、元々一気読みしないと気が済まない質なのですが。先日も、カズが買った「教室内(スクール)カースト」(著 鈴木翔)を一気読み。主に中学・高校のクラス内で発生するヒエラルキー(身分階層制)のことで、教師としても参考になったけど、教師がそれを助長、利用していると言うのは耳が痛い。まあ、黙認していると言う感じではないかと思う。小学校では高学年の女子など、思春期に特有らしいけど。話は飛びましたが、「さよならドビュッシー」に戻ります。第八回「このミステリーがすごい」大賞受賞作品。解説にあるように、「音楽」、「スポ根」、「ミステリー」の要素が入り混じってて、面白い。途中で犯人を予想してからは、音楽のスポ根みたいと思ってはいたけど、最後にどんでん返し!そこまでは予想出来なかった。あれが伏線だったのかと感心。ピアノを私も少しはやったけど、演奏や曲想の描写が素晴らしい。読みながら曲が聴きたくなり、ミンミにYouTubeで流して貰いました。ドビュッシーの「月の光」、「アラベスク1番」。読みながらだと情景が浮かんできて、いいですよね。私はあまり想像力が豊かではないから、聴いただけでは浮かばないのです。絵も解説を見たり、聴いたりしながら見ないと分からない。先入観無しに見たり聴いたりした方がいいのだろうけど、背景など知った方が楽しめる。また、いいと思った部分を引用しますね。「無抵抗な人間には際限なく悪意が降りかかる。でも、だからといって言われるままにというのも癪な話だ。悪意とは闘うべきだし、理不尽は覆さなきゃいけない。悲しかったら一目を憚らず泣き叫んだ方がいいし、悔しかったら怒るべきだ。ただ、神様は一部の人間に粋な計らいをしてくれた。怒りを吐露する文章の代わりに音符を、非情を嘆く声の代わりにメロディーを与えてくれた。<皇帝>が人間の裡に秘めた力を謳い上げるように、<革命>が侵略の残虐さを撃つように、音楽という素晴らしい武器を与えてくれた。そして今、君もその武器を手にしている」「逃げることを覚えるな。闘いをやめたいと思う自分に負けるな。」弱い自分に鞭打って、のたうちまわりながらも、努力する主人公がすごい。努力出来ない私は、つい努力するにも才能が要るなんて思ってしまうけど、やる気、モチベーションがあれば、努力出来るものなのかな。久しぶりにピアノが弾きたくなったりして。音楽専科した時しかピアノ弾かなかったからね。うちのキーボードは鍵盤数が足りないから、勤務校のピアノでも触らせてもらおうかな。せっかく音楽ソフトも買ったのに、作詞作曲もしてないなあ。いろいろやってみたくなりましたね。
2013年02月10日
先日映画「人間失格」を観て、久しぶりに「人間失格」を読み返していたら、私が高3の夏休みに、高校で自習してた仲間K君が黒板に書いていた言葉を見つけた。人間失格から引用していたのは知っていたけど、太宰治自身の言葉ではなく、上田敏訳のギイ・シャルル・クロオとかいう人の詩を太宰治が引用して書いたらしい。「してその翌日(あくるひ)も同じ事を繰り返して、昨日に異(かわ)らぬ慣例(しきたり)に従えばよい。即ち荒っぽい大きな歓楽(よろこび)を避(よ)けてさえいれば、自然また大きな悲哀(かなしみ)もやっては来ないのだ。ゆくてを塞ぐ邪魔な石をひきがえるは廻って通る。」最後の二行だけ印象に残っていた。大学受験の勉強から逃れたくても逃れられず、遊んでいても、頭の片隅には勉強しないと、と思っていた。高3の夏休み、高校が解放されてて、最初はみんな黙って自習していたけど、だんだんおしゃべりしたり、卓球したり、バスケしたりと遊んでいた。途中、夏期講習に行ったりした子も居たけど、また戻ってきた。仲間は6人くらい居て、早慶や千葉大に現役で合格した中、前の旦那は一人浪人して早稲田に入った。黒板に書いたK君は千葉大だったな。私も千葉大でした。今、息子カズが高2で、「人間失格」を読んでるらしい。時代は巡るものだ。読書嫌いのカズだけど、何か感じて欲しいなあ。
2013年02月10日
この頃、読書にはまってます・・・図書館からいろいろ借りて読んでます。司馬遼太郎の「梟の城」(中学で「国取物語」を読んでからファン。この本は忍者ものだけど、結構恋愛もの?)湊かなえの「少女」(冷めた少女が実は結構熱かったりして・・・) 小池真理子の「間違われた女」(ストーカーは、やはり怖い・・・それも間違われて・・・)湊かなえ「Nのために」(今読みかけ。湊かなえは、図書館で文庫本が一冊もなかった・・・みんな借りられてしまったのか・・・単行本を借りましたが。)
2012年11月24日
朝に、長女マッキーが買ってきたコミック文庫「イオン」を読んでしまいました。子どもの頃、最初に買ったコミックだったそうで、もう処分してしまったけど、また懐かしくて買ってしまったそう。文庫には13年ぶりの続編が付いてます。マッキーが大ファンだっただけあって、面白いし、可愛い絵です。ファンレターを書いてたなあ・・・ 先日は、次女ミンミが買った小説「アルジャーニに花束を」を読みました。知恵遅れの青年が脳の手術を受けて、天才になり、また戻ってしまうという話。知恵遅れの時の記憶がフラッシュバックし、馬鹿にされていたことに気づき、傷つく・・・天才にならない方が良かったのかもと思うけど、少しの間だけでも恋愛できただけ良かったのかな・・・ 夕食は、麻婆茄子。チヂミ。ほうれん草ナムル。冬瓜の煮物。 キャベツと葱の味噌汁。主人が仕事先でもらってきた柿。もぎたてで枝つきです。
2012年11月09日
maicoさんのブログを見て、漫画カメラのアプリを知りました。iphoneのアプリですね。長女マッキーは、以前から知っててインストールしていたらしいけど、撮ったことはなかったらしい。私もインストールして、一緒にマッキーのモスペットを撮りました。口が無いけど、「奥歯が痛い」にしてしまった。可愛いですよね。maicoさん、教えてくれてありがとうございます!
2012年09月25日
自殺対策講演会「生きづらさを感じる若者たち」を聞きに行き、そこに参考に置いてあった本を途中まで読みました。「ぼくの父さんは、自殺した。」~その一言を語れる今~自殺者の遺族は、死因を語れない・・・周りにも、自分自身にも、自殺に対して偏見がある。自殺は弱い者がするものだと・・・でも、あしなが育英会のつどいに参加するようになって、初めて語れた・・・「年間自殺者3万人以上。もう、自殺は個人の問題じゃない。社会全体、そして、あなたの問題でもあるのです。」「また、彼はこう語っている。「自殺者が多いのは、生き心地が悪い社会だからです。特別な人が、特別な理由で自殺をしているわけではない。われわれと同じ日常を生きている人たちが様々な社会問題に追いつめられ、生きる道を閉ざされて自殺しているのです。現代の日本の自殺の多くは社会的対策があれば、避けることができる死なんです。」本当に、自殺する人が多い社会、国って、間違ってますよね・・・死ななくていい人たちが死なないように、心を助けて欲しいです。また、講演会が行われていた健康福祉センターのロビーに置いてあった本を読みました。「日々コウジ中」~高次脳機能障害の夫と暮らす日常コミック~「私の夫は、高次脳機能障害です。でも、夫はそれがわかっていません。そして今もわかっていません。」「わかりやすく、そして考えさせられた。この本はわれわれ医療者も読むべき、家族の本音も描かれている。」クモ膜下出血の後遺症で、高次脳機能障害になった夫。病識がなく、明るく、優しく、感情を抑えることが出来ないので、怒り、泣き、子どものように、人に頼って甘える。故意ではないけど、作り話をし、マニュアルも見ないし、メモも取らない。記憶が出来ないので、人とのコミュニケーションに欠ける。それを支える妻と娘。生き返った夫を別人だと思って支えるが、時に爆発し、耐え切れずに家出もする。でも、ユーモアを交えて妻がコミックに描いてるのは、「ツレがウツになりまして」のようです。親戚で、クモ膜下出血で助かった人も居て、他人事ではありません・・・主人も高血圧だし、そういう可能性もありますよね。私はこんな風に支えられるかなと思ってしまう。周りも本人も障害だと思えないところにこの障害の難しさがある・・・目に見えない分かりにくい障害だからこそ、理解して欲しいですよね。
2012年09月08日
次女ミンミが面白いよと買ってきたコミック本「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」を読ませてくれました。 Yahoo 知恵袋で「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」と質問したところ、多数の回答が寄せられ、それをブログに綴ったら、コミック化されて出版されたようです。変わった奥さんで、面白いというか、ちょっとおかしいのか?と思うほどだけど、それを冷静に受け止めてる旦那さんは、理解できずとも、やはり好きなんだなと感じられて微笑ましい。そそっかしいとか、うつむいて話せなくなったりとか、少し病的かもしれないけどね。法律用語や丁寧語を多用しての会話。旦那さんは奥さんを教育してるのかな?とも思うけど、根本的に変えようとしてるわけではない。ありのままを受け入れて愛してるのかな?うらやましいような気がしました。コミックと、ブログやそのほかのネタなどの文章も多く、読み応えはありましたね。
2012年06月30日
なぜか?息子カズの部屋に重松清の小説「あの歌がきこえる」が置いてあったので、つい読み始めたら止まらなくなって、一冊一気に読んでしまいました。 「友だちになった瞬間にも、旅立ちの日にも--あのメロディーは、俺たちの胸に響いてた。文庫でしか読めない自伝的青春小説。意地っ張りだけどマジメなシュウ、お調子者で優しいヤスオ、クールで苦労人のコウジは、中学からの友だち同士。コウジの母親が家出したときも、シュウがカノジョに振られたときも、互いの道を歩き始めた卒業の日にも、三人の胸にはいつも、同じメロディーが響いていた。サザン、RC、かぐや姫、ジョン・レノン......色あせない名曲たちに託し、カッコ悪くも懐かしい日々を描く青春小説。」重松清は映画「青い鳥」を観て、その原作本を買って読んだのですが、その時から好きなのです。本嫌いのカズも重松清は読みやすいと言っていたから、これは読んだのかな?シュウという少年の中1から高3までの学校生活などを描いてるから、高2のカズも親近感が持てるかも。たしか重松清も早稲田卒だし、岡山出身と書いてあったから、このシュウは自分がモデルかな?重松清は読みやすいけど、考えさせられたりするからいいですよね。同年代なので、懐かしい歌が、その年齢に応じて出てくるのは嬉しい。子どものころや若いころの歌は覚えているのですよね。チビまるこちゃんも同年代かな?
2012年06月27日
先日、Aさんから借りたコミック「とめはね・鈴里高校書道部 」1~9巻を一気に読みました。鈴理高校書道部の話で、百人一首部の「ちはやふる」に似た雰囲気。それも、Aさんに借りたのですが。書道部と柔道部を掛け持ちしてる結希が、易々と柔道で全国優勝してしまうのは、ちょっと抵抗あるけど、地味だと思ってた書道も奥深くて面白そうだなと思いましたね。自分自身は、書道が苦手で、教えることになると困っていたのですが、もう少し勉強して、書けるようになりたいなあ。部活の熱血は読んでても楽しい。私は合唱部だったけど、やはり高校は部活が楽しかったなあ。息子のカズもサッカー、フットサルやめてしまったけど、他に何か夢中になれるものがあればいいのにね。9巻が最終巻かと思ったら、まだ未完なので続きが読みたい。恋愛感情とかはあっさり描いてあるので、もっと進めばいいなあ。これからが楽しみですね。NHKドラマにもなったようで、観たかったな。
2012年04月22日
Aさんから借りてきたコミックを読みました。まあ、もう何日も経ってるのですが・・・水城せとなの「放課後保健室」10巻と、もんでんあきこの「竜の結晶」10巻です。「放課後保健室」では、いろいろなトラウマから授業の夢の中で、姿を変える生徒達・・・主人公の真白は、男女同体の体を持ち、精神的にも性別を迷っている。心理劇が面白いです。IS?とも思ったけど、上下別の性というから違うのかな?授業からの卒業は、忘れられるから死を意味するのかと思ったけど、逆に生命の誕生だったらしい・・・ 「竜の結晶」は格闘技マンガだけど、恋愛マンガという少女マンガ?これも、ある意味面白い。紅竜もいいけど、白竜やエリアスも魅力的。巴はこんなに愛されて羨ましい・・・両方楽しめましたね。
2012年04月12日
4月20日(金)14:00~15:30に埼玉県入間市野田の長徳寺で行う地域公演で「大亀ガウディの海」の語りと音楽があるのですが、その原作の「大亀ガウディの海」をようやく読みました。ずっとMさんに借りていたのに、なかなか読めずにいたのですよね。大型絵本なので、本より少し読みづらかったのですが・・・絵はインドのA.ラマチャンドランで、曼荼羅を取り入れた素敵な絵です。印象的な絵なので、地域公演のポスターにも大きく載せさせて貰いました。内容も考えさせられますよね・・・30年前とは思えない、今を予言しているかのような物語。自然破壊は、人間だけでなく、動物・魚達の命も脅かしてる。人間に地球を壊す権利はないのに・・・また、ガウディと中ブリとの関わり、妻となる亀とその子ども達・・・命とは何かを問う物語ですよね。あまり言うとネタバレしてしまうので書きませんが、是非、地域公演で古屋和子さんの語りを聴いてください。遠い方は、本を読んでみて下さいね。地域公演の説明用チラシも作りました。今日、卓球の練習の後、部員の方達に普通のチラシ配ったけど、説明用ちらしまで配る余裕がありませんでした・・・次回に配ろうかな?
2012年03月19日
著者は、「五体不満足」の乙武洋匡。小学校教員の体験から生まれた初めての小説「だいじょうぶ3組」を読みました。以前、読み始めたのですが、最初の方で、自分がモデルの先生の子どもの頃をすごく誉めているのが気になって、読むのを止めてしまいました。まあ、そう思わなければやりきれなかったんだろうけど、自画自賛に思えて抵抗があったのです。上野千鶴子さんの本を二冊読み終わり、義母の病院に付き添って、待ち時間に読む本がないかと探したら、この本が本棚にあったので、持って行きました。同じ臨時の小学校教員としても興味あったしね。読んでいくうちに、引き込まれ、涙ぐむことも。1年目でこんなに上手くいくかな?と羨ましく思いつつも、試行錯誤してる赤尾先生を応援していました。子ども達もいろんな子が居るけど、みんな素直で可愛いなあ。もっとひねたり、斜に構えてる子も居ると思うけどね。これが映画化されるそうで、それも見てみたい気もする。さすがに赤尾先生は、乙武洋匡本人が演ずるそうです。他の人が演じようがないものね。「世界でひとつだけの花」の「ナンバーワンにはならなくてもいい。もともと特別なオンリーワン」は、中年の諦めの歌?と言う。子どもは、やはりナンバーワンを目指して努力してみるべきだと。運動会の徒競走で、1番になれるようにクラス全員で四股を踏み、股関節を柔らかくして、スライドを伸ばし、タイムを上げ、14レース中13レース、3組が1番を取ってしまう。14レース全部1位だったら、赤尾先生が坊主になるという約束だったけど、努力を認め、約束の坊主になるのです。社会に出たら成果しか見てもらえないけどという注釈つきで。なんて、ネタばれしてしまいましたね・・・他にも感動的な話がいろいろ。2年間教師をしてたから、エピソードを1年分にまとめたのかな?それにしても凄いですよね。子どもの心に寄り添う素敵な教師だなと思いました。私もこんな風になれたらいいなあ。もっと努力しないとね。最初は反発したけど、読後感は良かったです。
2012年03月12日
「おひとりさまの老後」(上野千鶴子著)と一緒に、上野千鶴子の対談会の後買ってきた「上野先生、勝手に死なれちゃ困ります~僕らの介護不安に答えてください」(上野千鶴子・古市憲寿共著)を読みました。内容は二冊でかぶるところもあるけど、面白かった。団塊世代と団塊ジュニアの代表?というところ。団塊世代はのびのび育児で友達親子。いつまでも子どもに甘いスポンサーで、庇護者でもあるけど、いつまでも自分のそばに置いて自立させない・・・それに甘える団塊ジュニア。フリーターで親の年金を当てにする?介護の為に仕事を辞めてうちに入ったら、親の死後、どうやって生きていくのだろう。もう自分の年金はろくにもらえないし、自宅も古くなって、補修しなければ住めないかもしれない・・・うーん、うちの未来を見ているようだな。ジュニアは、団塊世代の既得権を羨ましがってはいたけど、会社の奴隷、社蓄にはなりたくない。親の介護はしたくないけど、親の遺産はもらいたい?団塊世代のストックも、ほとんどが自宅という不動産だから、受け継ぐ頃には、あまり資産価値はないかもしれない。日本の将来はどうなるんでしょうね。不況に育ったジュニアは悲観的・・・若者も、女性などの弱者と一緒に立ち上がればいいのにと言うけど、なかなか連携は取れないですよね。選挙公約も人口の多い高齢者向け施策になる。未来は思わしくないけど、なんとか日本も頑張って欲しいなあ。あまり介護不安は拭えないけど、わからないから不安というのもあるから、少しは見えてきたかな?団塊世代と団塊ジュニアの狭間に居る私は、どっちも分かるような分からないような・・・それでも、興味深い話でした。これも、主人が読んでみると言う。お互い、介護が他人事ではなくなってきてるからね・・・
2012年03月12日
先日、上野千鶴子の対談会を聴きに行って、本を二冊買ってきました。「おひとりさまの老後」と「上野先生、勝手にしなれては困ります。~僕らの介護不安に答えてください。~」です。「おひとりさまの老後」は、結構前に読み終わってたのですが、読後感を書いてなかったので、少し書きますね。さすが75万部の大ベストセラー。上野千鶴子の毒舌?が面白い。まあ、対談や、朝日新聞の身の上相談ほどではないけどね。帯に「結婚していようがいまいが、だれでも最後はひとり。もう老後は怖くない!ひとりでも安心して死ねる」とあります。本当に、女性は結婚してても、最後に一人取り残されるのですよね。私なんて、主人が11歳も年上だから、未亡人の期間が長いだろうなあ・・・義母も10年以上、未亡人で一人だしね。まあ、主人がそばに住んでて安心だろうけど。この本には、同居しない方がいいと書いてある・・・「『いっしょに暮らそう』という悪魔のささやき」?それで、家族が壊れる・・・義理介護や意地介護はしない方がいいとも・・・つい自分に都合のいいところばかり見てしまうけどね。親は子どもをあてにしない。その代わり、自分の財産は自分で食いつぶす。それなら仕方ないかな・・・なんて、少しは残して欲しいなんてのは自己中だよね。私の両親は、武蔵野市に住んでるのですが、リバースモーゲージ方式を利用するかもしれない。持ち家を、自分が住んだまま担保にして借金できるしくみ。武蔵野市でもあまり人気がないらしいけど、このしくみはいいよね。でも、うちはもう古いマンションだから、使えないかもしれないけど。両親が亡くなって、もし遺産としてもらっても、もう価値はないかもしれないから、この方式で介護費用が賄えるのならと思ってしまう。なんて、個人的なことばかり書いてしまいましたが、この本には、その他にコレティクブハウス、共同住宅などの選択肢が載っている。孤独との付き合い方。紛らわすか、向き合うか・・・家族だけでなく、友達を大切にして、一緒に過ごす。今、そんなに親しい友達は居ないなあ・・・上野千鶴子は、家族を作らなかった代わりに、友達を大切にしていたらしい。それは資産とも言えるもの。老後が淋しくならないため?淋しい時に淋しいと言える友達。それを言えない男性は孤独死したりする・・・まあ、女性でも言えない人は居ると思うけど。ともかく、親の老後も、自分の老後も考えてしまいましたね。生まれる時も死ぬ時も、人間は一人なんだな、なんて思い知らされてしまいました。淋しいけど、仕方ない。その方が気楽かな?義母とか、そう思ってはくれないだろうけど・・・主人はこれから読むと言うけど、理解・共感できるかな?一人っ子で親孝行だからなあ・・・
2012年03月12日
昨日が「ガラスの仮面」最新巻の発売日だったのだけど、買いにいけず、今日になってしまいました・・・48巻の帯に劇団ひとりの一人芝居?なんて書いてあったので、コミックのそばに置いてあった、小さなリーフレットも持ってきました。劇団ひとりが、第一回「ガラスの仮面」名シーン国民的投票の1位から3位までを完全再現?1位、47巻より「このまま流されてもいい・・・」「夜明けのクルーズ船で想いが通じ合った北島マヤと速水真澄・・・。数十年来のファンの想いが実現した文句ナシの名場面!」2位、17巻より「復活の泥まんじゅう」「失いかけていた女優魂を取り戻した瞬間のマヤ!本能は裏切らなかった、永遠に語り継がれる名シーン。」3位、31巻より「さあ こい ジェーン!」「世間の注目を集めるため真澄が仕掛けた驚愕の宣伝パフォーマンス!愛を込めた挑発が読者の脳裏に刻み込まれた・・・!」 その他のセレクトもありましたが、省略・・・肝心のコミックも面白かったですよ。47巻ほどの盛り上がりは無かったけど、これからがまた期待できる・・・連載中の「花とゆめ」は読んでないので、コミックが出るのを楽しみにしています。次はいつ出るのかな?ツイッターも面白いけどね。ここまで宣伝しなくても、「ガラスの仮面」は売れると思うけど、今までのファンだけでなく、新たなファンも増えるといいなあ。子どもの頃から読み続けてる漫画だから、続けて欲しい。なんて、紅天女が決まったら終わり?ヘレンケラーみたいにダブルキャストでやればいいのになあ。
2012年02月26日
樋口有介作の小説「ぼくと、ぼくらの夏」を読みました。また次女ミンミのお勧めです。実は一昨日の夜中に一気に読んだのですが、パソコンが調子悪くてなかなか日記に書けなかったのです。昨夜はカズが友達と行くスノボ旅行のパックをネットで探していたのですが、電気器具の使いすぎでブレーカーが落ちてしまい、LANが使えなくなって、有線にしていたので、私は使えなかったのですよね。後でパソコンでゆっくり書こうと思っていたのですが、今、楽天写真館に楽天ブログから画像をインポートするのに時間がかかっているので、携帯から写メールで日記書こうと思ってます。前置きが長くなってしまいましたね、、、読んでからしばらく経ったので、印象が薄れてきてしまいましたが、それでも、主人公の高2の戸川春一と酒井麻子は魅力的!2人の会話が軽妙洒脱で面白い。ミンミは村上春樹っぽいと言ってたけど。麻子「わたしは男の子とキスなんかしたの、初めてだったのよ」春一「おれは男の子とキスなんか、したこともない」、、、春一は、感情をあまり表に現さないクールガイだけど、本当は優しい。解説でハードボイルドと書いてあった通り。昔、私が好きだった男子に少し似てるかも?麻子は怒ったり、泣き始めたら止まらないほど感情表現が豊か。刑事の息子と、ヤクザの娘と親の職業まで対照的。春一の父親も冴えない中年だけど、可愛らしいところがある。解説から引用します。「遺族が隠したい知りたくないと思う事実を暴くのは正しいことなのかと煩悶する春一がいる。自分さえ気をつけていれば救えた命をみすみす落とさせた、それは自分の無関心のせいではなかったかと悩む春一がいる。大事な人とそうでない人に心の中で順位をつけ、線を引いた。その傲慢な思いが人を傷つけたのではないかと唇を噛む春一がいる。 警察は仕事として殺人犯を追う。春一が集めた情報は刑事である父に丸投げしてしまえば、それで事は足りる。けれど春一は自らの手で決着をつけようとする。それは彼の戦いだからだ。彼が戦う相手は、犯人でも事件どもない。事件を通してこの夏に知ってしまった、自らの「無力と傲慢」である。自分が無力であるが故に、人を傷つけた。自分が傲慢であるが故に、人を救えなかった。そんな自分に対し、春一は落とし前をつけようと戦うのだ。無力と傲慢 ― それは「若さ」と同義である。自分の若さを憎み、倒そうとするのは即ち、大人になるための戦いと言い換えることができる。 そんな孤独な戦いを、春一は決して表に出さない。気の利いた会話や達観したようなクールな物言いで、その孤独な戦いを覆い隠す。これこそがハードボイルドたる所以である。」春一は格好いいです!麻子も可愛いし、微笑ましいなあ。
2012年01月31日
次女ミンミお勧めの小説「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」を読みました。ミンミ手作りのブックカバーに入れて、講演会への行き帰りの電車の中で読み終えました。桜庭一樹作です。初めて読む作家ですね。BOOKデータより。「大人になんてなりたくなかった。傲慢で、自分勝手な理屈を振りかざして、くだらない言い訳を繰り返す。そして、見え透いた安い論理で子供を丸め込もうとする。でも、早く大人になりたかった。自分はあまりにも弱く、みじめで戦う手段を持たなかった。このままでは、この小さな町で息が詰まって死んでしまうと分かっていた。実弾が、欲しかった。どこにも、行く場所がなく、そしてどこかへ逃げたいと思っていた。そんな13歳の二人の少女が出会った。山田なぎさ―片田舎に暮らし、早く卒業し、社会に出たいと思っているリアリスト。海野藻屑―自分のことを人魚だと言い張る少し不思議な転校生の女の子。二人は言葉を交わして、ともに同じ空気を吸い、思いをはせる。全ては生きるために、生き残っていくために―。これは、そんな二人の小さな小さな物語。渾身の青春暗黒ミステリー。 」短いというのもあるけど、一気に読み終えてしまうほど面白かったですね。虐待や暴力という悲惨な状況も、なぜか悲しく美しく感じられてしまう・・・最初から手の内を明かしていながら、引き込んでいく文章力。ネタバレしてしまうけど、解説を引用します。「われわれは藻屑の運命を知っている。13歳の10月4日に殺される少女として、悪童っぽく生きている彼女が、われわれの前で、変貌し、謎めき、大きくなり、殺されつつ、殺されることによって、邪悪な暴力を超える存在、天使になって<あたし>の中に降ってくるのをわれわれは<あたし>と共に体験する。「大人になって自由になったら。だけど13歳ではどこにもいけない。子供はみんな兵士で、この世は生き残りゲームで。そして。大人になる前に、自由になる前に殺されてしまった。生き残った子供だけが大人になる。大人になった者だけがリアリストになる。そしてリアリストだけが夢をみる。記憶の闇を探ることができる。現世・現実の世界に地獄をみることの出来る者は、曇りなき目の持ち主の大人だけである。その同じ目が、同時に、この世を浄土としてみることができる。最終の場面をもう一度読んでみよう。どこかで小鳥が鳴いていた。あたしはそこに積まれたものに走りより、立ち止まり、凝視した。そして、分割されてていねいに積み上げられている、もう動かない友達を見た。藻屑は瞳を見開いて、怯えているようなあきらめているような悲しい表情のままで時が止まっていた。いつか見たことのある表情だった。ぶぅん・・・・・・と大きな蝿が一匹、飛び回っていた。描写されているのは小高い丘の林の中、藻屑の生首だ。しかしここには地獄だけでなく、浄土の雰囲気もある。地獄と浄土を同時に見ている。もちろん、それは<あたし>ではなく、本当の語り手である作者だ。桜庭一樹はそのような目の持ち主であることを『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』一作で、鮮烈に証明した。」本当にそう思うし、他の本も読んでみたくなりましたね。このごろ次女ミンミお勧めの本を読んでる私。別の作家だけど、もう一冊お勧めがあるそうだから、それも読んでみようかな?
2012年01月28日
自分の年賀状をパソコンで印刷したのですが、フリーズしたりして時間がかかり、待ってる間、太宰治の「人間失格」を読んでしまった。 以前読んだことはあったけど、改めて読むとますます胸にしみますね。薬物中毒で精神病院に入れられたことがやはりショックだったのか、それ以降は、この「人間失格」を書くために生き延びていたようなものだろうと解説者が書いていた。せっかく結婚して子どもももうけたのに、それでも死に急ぐのかな、、、「人間失格」で告白して、遺書代わりだったのでしょうか。子どもの頃から道化の仮面をかぶらないと生きていけなかった悲しみ。「自閉症だった私へ」の著者も、何人もの仮面をかぶっていたけど、仮面をかぶらずにありのままの自分を出せる人がどれくらいいるだろうか、、、考えてしまいました。
2011年12月24日
両親の年賀状の印刷をしている間、息子カズが買った「金閣寺」(三島由紀夫著)を読みました。表紙が単色刷のシリーズの新潮文庫をセットで買ってたのですが、全然読まないので、私が読んでしまいました。「金閣寺」はその名の通り、金色の表紙です。金閣寺に火をつけた青年の告白。永遠の美の象徴としての金閣寺を燃やすことに憑かれてしまったらしい。吃音に悩み、人との接触を断ち、自分から孤独になる。身体障害者の同級生に親近感を抱き、友達になるけど、、、哀しいくらいに暗い話だけど、なぜか他人事とは思えない。まあ、放火なんてしないけどね。三島由紀夫自身、孤独感に苛まれる人だったのかな。他の小説も読んでみようかとも思った。印刷に時間がかかるけど、昨夜と今夜で一冊読めて良かったかも。印刷も、もうすぐ終わりそう。明日は両親に送れるな。
2011年12月16日
内視鏡的大腸ポリープ切除術で、一泊入院してます。手術は無事終わり、まだお腹は空気で張ってるけど、抜けたら楽になるらしい。経過観察で看護婦さんがお腹など押して痛いところはないか確認してくれた。お腹の張りでよく分からないけど、痛いところはないようだ。病院は暇なので、本を三冊持ってきました。先日読んだ「自閉症だったわたしへ」(ドナ・ウィリアムズ著)の続きの2・3巻。 「だいじょうぶ3組」(乙武洋匡著)です。また、お見舞いに来てくれた次女のミンミが「木を植えた人」も貸してくれました。京都旅行のガイドブックも買ってきたらしく、いろいろ話せて楽しかった!一泊とはいえ、入院はやはりイヤですね。不安だし、退屈だしなあ、、、テレビのカードを買おうかと思ったけど、これだけ本があったら暇つぶしには十分かな。明日は経過順調なら、十時半には退院出来るとのこと。早く帰りたいですよね、夕食はお粥と聞いて、ガッカリしていたけど、ご飯がお粥になっただけで、おかずはメニュー通りに出てきました!ご飯って、そんなに消化悪いのかしら?おかずの鮭とかの方がよっぽど消化悪そうです。久しぶりの固形食美味しかった!明日の朝食はお粥ではなくご飯が出るそうで良かった。昨日も食事制限でお粥だったからね。ミンミは、これでダイエットになるといいねと言ってたけど、先日の内視鏡検査の時も一時的には減ったけど、あっという間に元通り。今も夕食すぐに完食してしまいました。箸と茶碗も持参したけど、割り箸が出たから、洗って明日も使おう。割り箸は初日だけ出るそうです。入院セットに歯ブラシとコップ、ティッシュはあったけど、歯磨き粉がないので、ミンミに言ったら、持ち歩いてる歯磨きセットから歯磨き粉を貸してもらいました。ミンミは、歯科矯正しているので、外でも歯磨きしているらしい。借りられて良かった!ありがとう!
2011年12月06日
先日、入間おやこ劇場のフリマで、「自閉症だったわたしへ」(ドナ・ウィリアムズ著)2・3巻を買ったのですが、やはり「自閉症だったわたしへ」1巻が欲しくて、Amazonで中古を頼みました。BOOKデータより。「わたしってそんなに「変でおかしな子」なの?幼い頃から、周囲の誰ともうまくつきあうことができず、いじめられ、傷つき苦しみ続けた少女―。家族にも、友達にも、学校にも背を向け、たった一人で自分の居場所を求めて旅立った彼女が、ついに心を通い合わせることができる人にめぐりあい、自らの「生きる力」を取り戻すまでを率直に綴った、鮮烈にきらめく、魂の軌跡の記録。」 「自分の居場所と呼べるところをずっと探しているのにわたしには見つからない、どこもかりそめの宿、かりそめのわたしそして少しずつ わたしは自分を見失う」(本文より)読んでて惹きこまれるほど、本当に鮮烈な叫びでした。幼い頃の美しい自分の中の世界・・・そしてそれを邪魔する人たちとの戦い。立ち向かう術として身に着けたキャロルとウィリーという別の人格。そして、自分の中に隠してきたドナという本当の人格。哀しいほどの苦しい道のりを歩みながらも、世の中との折り合いをつけて、「正常」?に近づこうとする努力。自分の居場所を求めて、放浪する姿に、少し自分を重ねてしまいました・・・自分は狂ってるのでは?という恐怖にかられながらも、(高機能?)自閉症ということを大人になってから知り、納得する。同じ仲間にもめぐり合い、自分達のことばで理解しあう。それでも人と触れ合うことの恐怖から逃れられない・・・痛々しいほど繊細な感性で、拒否してしまうことも分かるような気がする。自分の内面を見つめて、理解されたい、自閉症かどうか判断してもらいたいと書いた文章を出版してみてはどうかと言われて、また恐怖に陥る。その本がベストセラーになり、インタビューされることもまた恐怖・・・でも、自閉症が理解されるためにもインタビューに必死に答える著者。これが、自閉症者からの初めての手記だったそうです。自閉症が少しは理解されるようになってきた現在でも、なかなか難しいし、どう対応していいか分からない。小学校でも自閉症とまでいかないまでも、発達障害、情緒障害?の子どもたちは居ます。なんとか理解したいのだけど、難しい・・・少しでも近づけたらと思いますが、読書だけではダメかな?でも、読まないよりはいいですよね。また、2・3巻も続けて読みたいです。私自身、共鳴する部分もあるので、怖いモノ見たさみたいなところもありますが・・・自閉症スペクトラム指数診断をやってみました。自己診断テスト得点計算結果あなたの得点は23点です。社会的スキル7点注意の切り替え6点細部への注意1点コミュニケーション7点想像力2点33点以上が自閉症(アスペルガー)らしい。普通の人の平均点は18点なので、少し自閉傾向がある程度?私はどちらかと言うと、注意欠陥症候群?なんて、なにか病気になりたい心気症ですね・・・大人のAD/HDセルフチェックしてみたら、35点中17点。25点以上がAD/HDなので、これも当てはまらないかな・・・私も、長女マッキーも、子どもの頃、多動傾向だったので、そうかな?とも思ったのだけど、それほどひどくはないらしい・・・整理整頓できないのは、障害ではなく怠惰なだけ?・・・
2011年11月23日
先日、はとバスツアーで相田みつを美術館に行った時、みつはしちかこ展をやっていて、相田みつをとのコラボ詩集を買ってきました。相田みつをの詩もみつはしちかこの絵に合ってるけど、やはり、みつはしちかこ自身の詩の方がしっくりきます。これを見てたら、みつはしちかこのチッチとサリー詩画集も欲しくなり、アマゾンで注文してしまいました。この頃、乙武洋匡の「だいじょうぶ三組」といい、衝動買いしてるなあ、、、本体よりも、手数料・送料の方が高いという古本ですが、欲しいと思った本がすぐに手に入るというのは、私のような衝動的人間には困ったものかも、、、そういえば、私の母も「小さな恋のものがたり」のチッチとサリーが大好きで、他のマンガは馬鹿にしていたくせに、これだけは、母が買ってくれた唯一のマンガでしたね。これを母に見せたら、懐かしむだろうなあ・・・
2011年11月13日
amazonで、「だいじょうぶ3組」」(乙武 洋匡著)を買いました。はるかぜちゃんのツイッターをフォローしてたら、乙武 洋匡さんのアカウントを見つけ、フォローしてます。それで著書にも興味を持って買ったのです。小学校教師を3年やっていたのですね。その体験を小説にしたものだそうです。これから、たのしみに読もう。そして、紀伊国屋で6人用カレンダーを買いました。以前、5人用カレンダーを買ったら、義母が私の予定を書く場所がないと嘆いていたので、6人用にしたのです。紀伊国屋にはこれしか6人用がなく、今年と同じです。ネットで探せば、もっと種類があったかな?紀伊国屋の店員さんに聞いたら、別の階に電話して、6人用を確保してくれたので、買わないとね。6人分の予定が一覧で見られて便利です。
2011年11月09日
封筒に宛名を印刷してる合間に、「レヴォリューションNO.0」(金城一紀著)を読んでました。つい読み耽って、印刷一枚ずつのOKを押し忘れるほど面白かった。次女のミンミが金城一紀が好きで勧めていたのですよね。ザ・ゾンビースのいつものメンバーのエピソード0みたいな感じなのです。父親の用意するレール、保険には乗らず、友達と一緒に、危険と知りつつ、冒険する。 生物教師の米倉が言う「生物の進化は常に危険とともにある」という言葉が実感として生きてきますね。面白いし、考えさせられる小説でした。印刷の待ち時間みたいな、こういう機会でもないと本を読まない私・・・秋だし、もう少し読書しようかな?にほんブログ村
2011年10月26日
台風で電車が停まり、待ってたときに買って読んだ本を、そのまま途中でツンドクしてたのですが、朝に見つけ、読み出したら止まらず、すぐ読み終えてしまいました。「インターセックス」」(IS)(帚木 蓬生著)という本です。ISというのは、以前「IS(アイエス)」というマンガで読んだり、そのドラマを見たりしてましたが、本で読むのは初めてで、詳しいことが分かって良かった。wikipediaの定義を引用します。「半陰陽とは、第一次性徴における性別の判別が難しい状態である。インターセックス (intersex)ともいう。また、この性質を持つ人を半陰陽者、インターセクシュアル(intersexual 、ISと略すことも)と呼称する場合もある。」また、性同一性障害とは違います。「性同一性障害(せいどういつせいしょうがい、Gender Identity Disorder, GID)とは、『生物学的性別(sex)と性の自己意識(gender identity、性自認)とが一致しないために、自らの生物学的性別に持続的な違和感を持ち、自己意識に一致する性を求め、時には生物学的性別を己れの性の自己意識に近づけるために性の適合を望むことさえある状態』[1]をいう医学的な疾患名。やや簡潔に『性の自己意識(心の性)と生物学的性別(解剖学的性別)(身体の性)とが一致しない状態』とも。同性愛、異性装等とは異なる。」現在は、ISやインターセックスとも呼ばなかったりするそうですが、この本の題名なので、ここではインターセックスと呼ばせてください。インターセックスの存在は知っていたものの、詳しくは知らず、手術でそれほど心身共に傷ついていたとは思わなかった・・・手術で男女どちらかに近づけようとすることが、親や本人にとって幸せなことなのかは分からないけれど、本人の意思を尊重することは、子どもの権利条約に通じるかも・・・赤ちゃんのうちに性別を決定するために、誤った判断をすることもあるし・・・でも、かと言って、成人して自分の意志で決めるまで待つというのもどうか・・・私にはとても計り知れないけど、いろんな考え方の人がいるし、一概には言えない。ただ、そういう意見を尊重するということが大事なのかも。中絶にしても、命の灯だからと生むことを勧められるのもなあ・・・以前見た「天使の代理人」というドラマで、中絶を思いとどまらせようとする団体があったけど、生むより、生んでから育てるのが大変・・・それでうまく育てられず、児童虐待なんてなったら、かえって不幸になるかもしれない・・・話はずれてしまったけど、自分の考えを人に押し付けるのではなく、アドバイスはアドバイスで、強要すべきものではないよね。自分の意見は持ってていいと思うけど、人の意見も尊重しないとね。そうするといろんな意見があって、収拾つかなくなってしまうかもしれないけど、それはそれでいいのかもしれないと思ってしまう。金子みすずではないけど、「みんなちがってみんないい」だよね。盲人達が象を触って、それぞれ違うように言ってるように、違って感じても、実は真理は一つだったりして・・・なんて、別々でもいいんだけどね。インターセックスの話からずれてしまったけど、ともかく人間には、男女だけでなく、その範疇に入らない人たちも存在するし、その人たちを無理やり、白黒はっきりさせるために、手術などで、無理やり矯正する必要はないのではないかと思うのです。許容範囲を広くしてもいいんじゃないかな。世の中にはいろんな人が居るし、それを認め合った方が、自分も居心地がいいかもしれない。読んでて、そんなことを感じました。ミステリーの部分は、予想通りだったので、あまり面白くは無かったけど、ただの医学書?みたいなだけより良かったかも。この小説の前の「エンブリオ」にも興味あるけど、サスペンスとしては、もう分かってしまったからいいかな・・・でも、いろんなことが分かったし、面白かったので、一読する価値はあると思いますよ。にほんブログ村
2011年10月12日
昨日、銀座まで映画を観に行くのに、電車の中で読む文庫本を貸してとミンミに言ったら、「彼女がその名を知らない鳥たち」(沼田まほかる著)を貸してくれました。まだミンミも読んでなかったらしいけど。昨日、今日で一気に読んでしまったのですが、帯にある通り、「限りなく不愉快、でもまぎれもない最高傑作。」でしたね。重松清やさだまさしのように、読後感は爽やかではないけど、ずしっと胸に来るものがあります、、、ゴーリーの絵本に通じるものがあるかな?裏の帯に書いてあったコメントは、『「きれいは汚い」、「汚いはきれい」という価値の反転を鮮やかに決めてみせる。喪男小説の、これは大きな収穫です。』喪男とは?と思って調べたら、「喪男(モダン)」なんて2ちゃん語も知らなかった。ようするにモテないキモい負け組と呼ばれる人たちのことで・・・」とのこと。「喪男の哲学史」(本田透著)なんて本も出てるほどらしい。確かに陣治は「喪男」だけどね・・・私がもし帯にコメント書くのだったら、『「残酷は優しい」、「優しいは残酷」』かな?18才のミンミがこの本を理解できるのだろうか?とも思うけど、こういう本も読んでおいて欲しいかも・・・今は分からなくても、人生経験を積めば後から「そうだったのか」と理解できるのでは?私も十和子の気持ちに共感できるところがある。昔好きだった人を思い出してしまうことや、ダラダラした生活を送っていながら、苛立ってること・・・相手ばかりを責めながら、自分のことは棚に置き、悪いことはみんな人のせいにする?そのくせ人に頼ってばかりでと、自分に似た嫌なことばかり目に付いてしまう。罵倒されながらも十和子に尽くす陣治が情けないけど、十和子をマッサージしながらする陣治の昔話に、十和子同様聞き入ってしまう。ミステリーなのだけど、心理描写が細かく、感情移入できるのです。予想外?の展開で、驚かされもした。割と予想が当たる方なのだけど・・・ドロドロした沼に咲く蓮のようなこれも恋?愛?なのかもしれない・・・にほんブログ村
2011年08月24日
昨日、池袋で中学の友だちと会ったのですが、その行き帰りの電車の中で「きみの友だち」 (重松清著)を読みました。ちょうど登場人物が中学生前後だから懐かしかった。 昨日会った友だちとも、中学時代の思い出話や友だちの話をしていたのです。昨日の友だちYちゃんではないけど、中学時代にライバルでもある友だちが居たので、作品の中のブンとモトに共感してしまいました。高校受験で負け、大学受験では勝った?彼女も教師になりたいと中学時代言い合ってて、同じ大学の教育学部を受けたのです。でも彼女は同時に公務員試験を受けて合格し、公務員になったから、そっちが本命になったのかも、、。なんて今でも年賀状のやりとりしてるので、彼女とも会いたいなあ。読んでて、小・中学校の頃を思い出しました。重松清は読書嫌いのカズでも読みやすいと言ってたから、宿題の読書感想文にいいかもね。「カシオペアの丘で」も、重松清原作だから劇を観たくて、観た後、本を買って読んだけど、上下二巻で長いし、登場人物も大人だから、カズには年齢の近い「きみの友だち」の方がいいかな?ちなみにこれが原作の映画もあります。私は映画「青い鳥」を観てから原作本を読み、重松清にはまったのですよね。ネットで調べたら、「青い鳥」きみはひとりじゃないという日記があり、本当に共感しました!私も「青い鳥」の村内先生みたいな子どもの心に寄り添う教師になりたいと思います。また、カズが国語の問題文で読んで興味を持ち、続きが読みたいと「日曜日の夕刊」を珍しく自分で買ったから、ますますはまったのだけど。にほんブログ村
2011年07月26日
今日が、「ガラスの仮面」最新刊発売日とネットで知って楽しみにしていました。早速買いに行って、読んでみたら話が飛んでいる?最新刊の47巻はもちろん読んでなかったけど、その前の46巻も読んでいなかったよう、、、慌てて、また買いに行きました。まあ、ミンミの誕生日ケーキを買いに行くついででしたが・・・もしかしたら、45巻も読んでなかったかも?「ガラスの仮面」は、連載を描き直すから、コミックが発売される間隔が長いと聞いていたので、のんびり構えていたけど、意外に早く発売されてたのかな・・・亜弓さんの目がおかしいというところまでは読んだ覚えがあるのだけど。マッキーと交互に買ったりしてるからね。今日も買ったらお互いにメールする約束になっている。以前、「ナナ」だか、「のだめカンタービレ」か、最新刊を同時に二冊買ってしまって、一冊古本屋に売った覚えがあるからね。まあ、マッキーは宮古市のボランティアセンターに居るから、買う暇はないと思うけど。「ガラスの仮面」は私が子どもの頃から好きで読んでいた漫画。紅天女が決まったら終わりかな?と思いつつ、速水社長とマヤとの恋愛の方が気になったりして、、、速水社長に扮していたのが、某外人だったとコミックの帯で知り、止めて欲しかったなと思ってしまった、、、紫の人を汚さないでよね。速水社長がツイッターをやってるのはまあ許せるとしても、、、コミックは面白かったからいいかな?絵柄が昔と変わってきたけど、現代的になったのかも。ついていけない私が古いのかな?国民的な漫画だから、ずっと続いてほしいと思いつつ、早く決着つけてほしいとも思います。にほんブログ村
2011年07月26日
一昨日、カズと主人とTSUTAYAに行った時、カズは主人の半額券でCDをたくさん借りてもらいましたが、私は「チョコレートコスモス」( 恩田陸著) を少し立ち読みしたら、面白かったので、買ってしまいました。キャラクターの設定が大好きな漫画の「ガラスの仮面」に似ていると思ったら、やはり後書きにも参考にしたと書いてありましたね。これってパクリにならないのかな?まあ、キャラクターは似てるけど、内容は割と違うからまあいいか。でもオーディションの影の演技などは一部被るけどね。実家への行き帰りや、帰ってきてからも夜中に読み切るまで読み続けてしまいました。面白かったし、演劇の分析も興味深かった。こんなに夢中で本読んだのも久しぶりかな?にほんブログ村
2011年06月28日
映画「サムウエア」は面白くなかったけど、それはともかく、昼食が食べたくて日の出モールのフードコートへ。途中、変わった本屋ヴィレッジ・ヴァンガードで、不気味絵本というコーナーを見つけました。エドワード・ゴーリー著の「不幸な子供」を立ち読みしてしまった。悲劇的で救いのない終わり方・・・確かに子供には読ませたくないけど、リアルな現実を教えるという点では使える?まあ、大人向けの絵本でしょうね。以前、マッキーが中学のT先生に、「君達は、バブル崩壊後の希望のない日本に生まれてきてしまったね。」と言われて、未来に希望が持てないと思ってしまったらしいから、やはり、子供にはそういうことは言うべきではないのかも・・・でも、大人として読む分には興味深い。勧善懲悪の理想や教条主義ではなく、自然主義の厳しさを表現してるのかも・・・ネタばれになってしまいますが、救いがないと思ったけど、死んだ後に父親に会って、抱かれるところはまだ希望が残ってる?まるでマッチ売りの少女みたいだけど、もっと悲惨だよね・・・
2011年05月23日
図書館から借りてきた「一茶」(藤沢周平著)ようやく読み終わりました。その前に「与謝野晶子・鉄幹夫妻の生涯」(渡辺淳一著)も読んでたのだけど、小説というより、ドキュメンタリー?みたいであまり面白くなく、上・下巻の上だけでやめてしまいました。それを読み終わってからと思うと、他の本が読めなかったのですよね。 伝記が続いてしまったけど、「一茶」は割と早く?読み終わりました。人間味のある俳句でしか知らなかったけど、辛苦を舐めた人だったのですね。文中から引用。「俺は、鬼のような継母にいじめられて育って哀れなままっ子だ。そしてついにいま、家を追われて江戸に行くところだ。自分から誇張してそうも思った。すると涙はいうくらでも出てうつむいた眼が滴った。ひどく甘美な涙だった。そして不思議なことに、弥太郎はそういう哀れな自分を、父親に見てもらいたい気もしたのである。親子は、連れの赤渋村の男に背をむけて、しばらく涙を流した。そして涙が出つくすと、いくらかさっぱりした顔になって、せわしなく別れの言葉をかわした。」小さいころに母に死に別れ、継母のいじめに耐えかね、折り合いの悪さから、実父に江戸に15歳で奉公に出されるのです。そういう幼少期の傷は、トラウマとしてやはり残るようですね。うちも継父?と生さぬ仲だけど、娘たち大丈夫だよね・・・一茶は自虐的というか投げやりな、人生を傍観、諦観するところがあるような・・・根無し草の旅回りの俳諧師に見切りを付け、亡父が必死に義母と争ってまで書いてくれた遺言書を頼りに、12年かけてやっと遺産を半分切り取るように分けてもらう・・・それもだまし討ちのような策略で?ようやく安住の地を得て、妻も娶り、子まで生すのに、子も4人とも死に、妻にまで死なれてしまう。そんな中でも、俳句は読み続け、平明だけど力強い境地に至るのですよね。そういう人間臭さが俳句にも表れているのかも。小動物を慈しむというより、小動物までも詠み尽すという執念?「やれ打つな蝿が手を擦り足を擦る」は、蝿が可哀想というより、その蝿に自分を見てるような気がします。この本を読んでそう感じ直したのですが。貧乏も自虐的に詠んで、おかしみ・軽味?を出してる。人間あまりに悲しいときこそ、笑ってしまうみたいなところがありますよね。清濁併せ呑むように、みんな包んであまりあるのかも。そして、そんな一茶を温かく見守りながら書いてる藤沢周平自身も、一茶に共感する素地を持っていたらしい。山形で教師になって2年で結核にかかり、療養所に入院している間に休職期間は過ぎ、復職できず、東京で業界紙の記者になって、40歳頃に小説を書き始めた。一茶と共通するものがあるからこそ書いたのかもしれないのですよね。解説から引用。「『こんな生活で一生を終えるのだろうか』と焦りを感じた時、小説をかいてみようという気になったという。 藤沢氏の小説には、どれにもみな、人肌のぬくもりがある。時代小説を書きながら、英雄豪傑や、歴史にいどんだキョウ雄などには、あまり興味を示さない。好んで取り上げるのは、市井の庶民、下級の武士たちである。 藤沢文学の世界には、青春の真っ只中で志を失い、挫折した自分自身の屈折した思いと、その精神を培った故郷・庄内地方の風土が、色濃く影をおとしている、といえよう。・・・そして、このような一茶の共鳴のしかたこそ、藤沢文学のもつ肌のぬくもりであり、心にぬくもりを失った現代人にとっての魅力でもあるといえるだろう。」本当にそうですよね。私も一茶の焦り、しいては藤沢周平の焦りも分かる気がする。かと言って、私は何もやろうとしてないし、出来てもいないけど・・・それでも何かを求めている。ぬくもりが欲しいと思ってるかも。この本を読んでぬくもりを得たというより、それが得られない焦燥感を痛感させられたような気もします。でも、興味深くて、考えさせられて、面白かったです。にほんブログ村
2011年05月10日
以前、その前編である「最上の命医」を全巻読んだのですが、まだ、ドラマの最終回の録画を見てない・・・それでも、この「最上の明医」は3巻読んでしまいました。みんなゲオで借りてきたのですけどね。両方面白かったですよ。この主人公の義明は破天荒で、「最上の命医」の命と性格は似ても似つかないけど、最後まで患者を救うことを諦めず、「見殺しにするより人殺しの方がいい」という意志は継いでますよね。自己中心的で、わがままだけど、他人をいったん自分のように思えたら、自己中心ではなく、他人中心となって、すごいエネルギーを発する。また嘘でも、自分の信念を貫くことが大事(嘘を突き通す?)と子供に教えたりする。優等生的で?神様のような命より、人間的で好きかも。まあ、義明も滅多にいないような人間だから、人間離れしてるけどね。これもドラマにならないかな?楽しみにしてます。にほんブログ村
2011年03月20日
ゲオで先週「へうげもの」を借りたのですが、昨日やっと読み終わりました。明日返却ですが、今日マッキーとソフトバンクショップまで自転車で行こうと思ってるので、今日日記にアップしてます。絵は青年漫画らしく?あまり綺麗とは言いがたいですが、話はすごく面白い。私は信長が好きなので、最初を読んで興味を持ったのですが、主人公の古田織部(左介)はよく知りませんでした。名前は茶人として有名くらい知ってたのですが、千利休の後の筆頭茶人になったことまでは知らなかった・・・本当は文武両道?だったらしいけど、武より文と取ったのですよね。数寄者として生きる方が、自分らしい生き方だと思ったのでしょうね。ただ何もかも捨てて、数寄者として生きるには、財産も家名もない・・・秀吉に屈し、師の千利休の切腹の介錯をせざると得なかった・・・でも、直接信長を殺したのが明智光秀ではなく、千利休に唆された秀吉だったと知っていた古田織部は、運命共同体というか秘密を知る友人?として秀吉と共に生きる決意をする。信長の「華」、千利休の「わび」に対して、自分の美学を捜し求め、ついに「笑」が自分の本質だと千利休に気付かされる。面白いですよね。政治も武だけではなく、文によっても動かされる。密室である茶室で千利休と交わされる会話で・・・「歴史の裏に女あり」といわれるけど、文もあったのですね。それを牛耳る者になりたいとは、本当の野心家かも。もちろん数寄が好きでないと出来ないけど。私も何かに夢中になりたいなあ・・・音楽も好きだけど、漫画やドラマも好き。これも数寄になるのかな?にほんブログ村
2011年03月20日
先日「最上の命医」1~4巻読んだから、最終巻まで読みきりましたね。まあ、5~11巻も先日読んだのですが、読むだけでアップできなかったので、今日アップしました。普段は、ウィキペディアをリンクしてるのですが、検索したら、アンサイクロペディア「最上の命医」もあったのでリンクしてみますね。医療漫画を宗教漫画とするパロディ?でも、医療の神様とみなされてしまう最上命医師なら、命教というのもあながち間違いではないなあ・・・アンサイクロペディアは、「ユーモア欠落症患者のために、ウィキペディアの専門家気取りたちが「最上の命医」の項目を執筆しています。」とか。本当に、医療技術のみならず、人格的にも出来すぎて、人間らしくないかも・・・ 栗山「アイディアだけもらって、手柄が全て私のモノになってしまうような・・・」命「手柄だなんて。そんなモノ俺はいりません。栗山さんの力で患者さんを助けてあげてください。」栗山「あ・・・ああ・・・」(なんて男だ・・・)栗山「本当に噂以上に素晴らしい男だね、生(うい)先生の弟君は。結局、私から頼み込んで助手をやってもらうコトにはなったが、あんな素晴らしいアイディアをポンポン人にあげてしまうなんて・・・」生「でしょ?親父は変人芸術家なのに、命はボクに似て凄く性格がいいんだ。」 あまり善人過ぎると胡散臭いというか、面白くないけど、この漫画は、第二部「最上の明医~ザ・キング・オブ・ニート~ 」の為の前哨戦?だそうなので、こんな神様みたいな医師が出てくるのかも。次の破天荒な医師も楽しみにしてます。にほんブログ村
2011年03月13日
今日、地震後に早退して、歯医者に行きました。もともと歯医者の予約で早退したのですが・・・歯医者の待合室に「くじけないで」(柴田トヨ著)があり、読みました。以前、テレビかどこかで見たような・・・短い詩が大きな字で書かれている詩集なので、待ち時間に読みきれました。98歳とは思えない瑞々しい感性と、寂しさ・苦しさを乗り越えて、強く楽しく生きていこうという決意を感じました。地震があった日に読むとは、偶然というか、柴田トヨさんの日本へのメッセージのような気がしました。 「倅に1」何かつれえことがあったら母ちゃんを 思い出せ誰かにあたっちゃあ だめだあとで 自分が嫌になるほら 見てみなせ窓辺に陽がさしてきたよ鳥が 啼いてるよ元気だせ 元気だせ鳥が 啼いてるよ聞こえるか 健一 にほんブログ村
2011年03月11日
実はおととい「Honey Hunt」1~6巻を借りて読んだのですが、読んだだけで夜遅くなり、アップする時間はなかったので、今夜アップしてます。少し忘れかけてしまったのですが、胸キュンものの恋愛ものですね。両親が有名な芸能人で、自分は目立たないようにと冴えない女子高生してたのに、両親の離婚のときの取材がきっかけで、芸能界入りしてしまい、大女優である母親を追い越し、認めてもらおうと頑張るゆら。急に可愛くなって、芸能界でも抜擢されるし、モテ始めるところが、いかにも少女マンガのありがちな王道?だけど、まあ許せるかな?殻に閉じこもっていた自分を解放して、別の自分になりたいという変身願望を読者の代わりに自己実現してくれるんだものね。私もそんな風になりたいですよ。ゆらと付き合いだしたミュージシャンのQ太も実はそういう自己実現した一人だったのですが・・・引用しますね。 ゆら「あたしよりパパの方が大事だからじゃないですよね?」ハルカ「じゃもしQ太があんたより小野塚隆行のがすきだったら、あんたどーすんの?」(これってもしかして『じっと待って常にいい位置キープしてここぞってチャンスは逃さない』まさに今がチャンスなのか!?)「Q太なんかやめてもっと・・・ほかの奴・・・オヤジじゃなくてあんただけを見てる奴とか・・・」ゆらボロボロ泣く・・・(やべー焦りすぎたオレ)「つーか聞いただけだって、泣くなよー」(Q太よりオレが泣かしてどーする)「別口!あいつにとっては小野塚隆行は別口なの。」ゆら「べっ、べつくち・・・?」ハルカ「神様より尊敬してるって言ってたな、子供のころ。音楽始めたのだってあんたの親父さんの影響だし。」・・・子供のころのQ太「でもすごいんだ、これ。聴いてると雲の上に上ってくみたいなんだよ!」現在のQ太「目を閉じて聴いてると透明な柔らかいものに包まれてみたいに生まれて初めてだった。音楽がね、こう心の中に直で入ってくるっていうかそれ以来もう1日中引き籠もってオーディオルームで聴いてたんだ。」マネージャー「小学生の時に!?」Q太「そう」「オヤジさんよく怒んなかったな。昔から相当キビシー人だったろ、お前んとこ。」「んーそのころ既に不登校だったから・・・」「えっ、ああキッズモデルやってたんだっけ。ハルカくんとふたりして。そのせいで忙しくて・・・」「そうじゃなくて。モデルは父が嫌ってもう辞めさせられてて名門もインターナショナルスクールにムリヤリ編入させられたんだ。ハルカは運よく落ちたからもとの学校のまま。しかもそのころジョニーさんに誘われてジョニーズに通い始めて学校は外国語中心でみんな何言ってるかわかんないしなかなかなじめなくて、友達も作れなくて学校が嫌で行かなくなった。父さんも嫌で母さんには何も言えなくてもうひとりぼっちだったオレに小野塚さんが音楽をくれた!何語ってんだろ、オレってすげー恥ずかし、ゴメン・・・」「いいだろ、たまには。フツーの19才の男子っぽくて」「・・・何か話してないとキンチョーしておかしくなりそうで・・・こんなの初めてだ・・・」(ドームもアリーナのライブも緊張なんてしたことないのに」ハルカ「だから別格なんだよ。あんたよりあんたの父がいいとかそういうんじゃなくて全く比べる対象じゃねーんだから」 なんか、また不登校でコミックキャッツストリートを思い出してしまった・・・割とある話なのかな・・・どういう形でもいいから、不登校だったミンミにも自己実現して欲しいですね。にほんブログ村
2011年03月10日
図書館で借りた「親子のカウンセリング教室」という本が行方不明、、、いくら探しても出てこないので、日曜に図書館の司書さんに言ったら、同じ本を買って返して下さいとのこと。図書館のパソコンでアマゾンなど調べてもらったけど、中古はあっても新刊はありませんでした。中古では駄目ということなので、同じ値段(800円)の図書館指定の本を買ってきてくださいとのこと。図書館から「わたしたちの手話新しい手話2011」を指定されました。 念のため、またパソコンで調べてもらったら、新刊であるそうです。帰りがけにTSUTAYAに寄り、注文してきました。今夜、TSUTAYAから連絡が入り、取りに行くついでにスーパーで買い物。日曜発注で、今日水曜に着くとは早いのか遅いのか?明日、ミンミに図書館に弁償届けと一緒に本を届けてもらいます。今週末は、家族旅行に行くので、図書館に行けないのですよね。と思って図書館カレンダーを見たら、今週一杯図書館は休館でした。ミンミに無駄足を踏ませるところだった、、、でも、とりあえず、無くしてしまった本を弁償できて良かった。同じ本が無かったのは申し訳なかったけどね。まあ、高い本でなかったのも幸いでした。私も図書館も?にほんブログ村
2011年03月09日
昨日、TSUTAYAでカズがCD、ミンミがブルーレイディスクを借りた時、バクマンの最新刊12巻が目に入ったので、つい買ってしまった。マッキーは合宿中だから買ってないだろうと思ったのだけど、夜中に帰ってきた時、マッキーに言ったら、私も買ったよと言われてしまった、、、まあ、お互い一刻も早く読みたかったんだよね。一冊は古本屋に売ればいいかな?うちの家族は主人以外、バクマン大好きです。NHKアニメも録画して見ています。劇中劇ならぬマンガ中マンガや、アニメなど原作マンガより詳しく再現してくれて嬉しい。ストーリーやセリフ、画も忠実だしね。やはりバクマンらしく、ハラハラドキドキさせられます。リアルだけど、理想的なマンガを追求してる?少年の夢が徐々に実現していって嬉しくなりますね。「諦めたらそこで試合終了だよ(ですよ)」と書いてあったけど、これは何のマンガのセリフでしたっけ?やっぱりスラムダンクかな?今日、早速算数の授業中に五年生に言ってみたら、知ってるみたいで「安西監督!?」と喜んでました。マンガも使えるなあ。にほんブログ村
2011年03月09日
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