フミヤとの出会い


「車の中を見てください」と言われ、見たが何もなかった。
「何もないじゃん」
「よく見て!」
「あ~っ」
運転席とドアの間に薄汚くてモコモコしたものが。
よく見たら、犬だった。
「どうしたの?」
「来る途中、細い道の真ん中にいて、クラクションを鳴らしても動かなくて、連れて来ました」
「どうするの?」
「うちに連れて行きます」
そして、フミオンマたちは友達の家に行った。
途中、犬にあげるお菓子や牛乳を買って・・・

友達は家に着くと、その犬を洗い出した。
フミオンマは、犬のために買ったお菓子を食べていた。
友達が犬を連れて来た。。。
見て、びっくり!!!
薄汚かった犬はとてもきれいになっていた。
しかし、爪は伸び、所々毛も生えていなかった。
モコモコ、ボサボサになっていた毛を切ってびっくり!!!
とてもかわいい目をしていた。
その目にフミオンマの心はやられてしまった。
「名前はどうしよう」
「何でもいいよ」
「じゃあ、ローズ!」
その頃、フミオンマは映画タイタニックにはまっていて、
映画館に3回も見に行ったほどだった。
その犬は男の子だったが、フミオンマはディカプリオがあまり好きではなかったので、ヒロインの役名がいいと思った。それに船の名前じゃ何となくおかしいと感じたし・・・
フミオンマはその犬に向かって言った。
「ローズ!」
しかし、その犬はこっちを向かなかった。
「ローズは駄目だ。何にしよう・・・」
フミオンマは考えた。
フミオンマと友達の二人が好きな日本の歌手がいる。
それは“藤井フミヤ”!
「ねえ、フミヤはどう?」
とフミオンマが友達に言った時、その犬がこっちを見た。
「ん? フミヤ・・・?」
犬がまたこっちを見た。
「決定! フミヤ!」

その後、動物病院へ行った。
フミヤは皮膚病だった。
「生後3ヶ月ぐらいですね。爪も伸びてるし、飼い主はいないでしょう」
それからしばらく、フミヤの病院通いが続いた。

フミオンマは当時、会社の上司の家に居候していた。
それに、その上司は犬が大嫌いだったので、フミヤと一緒に住むことができなかった。
だから、友達がフミヤを飼うことになった。
それから1ヶ月も経たないうちに、友達が引越しした。
今まで住んでいた所から、車で約1時間ほど離れた場所に。
フミオンマは毎週、そこへフミヤに会いに行った。

それから数ヶ月、色々あって、フミオンマは上司の家から出ることになった。
初めての一人暮らし、しかも外国で・・・
フミオンマを心配した友達は、
「女の人が一人で住むのは心配だから・・・」
と言って、フミヤをくれた。
その日からフミヤとの二人暮しが始まった。

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: